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ピクニック
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今日わたしは家族でピクニックに来ています!
料理長さんが作ってくれたお弁当を持って領内にあるリーナミ湖という湖の近くの草原へ行きます。
今日は快晴でピクニック日和です!
馬車に揺られること約半時間、少し見晴らしのいい丘に来ました!
地面にシートをしいて座る……なんてわけがなく、椅子とテーブルを用意してくれました。
まずはお弁当をおいしく頂き、草原や湖でお兄様と遊びました。
お母様がおやつを食べるわよと呼ばれたので、わたし達はお父様とお母様の元まで競争をしました。
今日はピクニックなので走り回っても、怒られません♪
おやつを食べ終え、何をしようか考えていると、近くにある森が少し騒がしくなりました。
なんでしょうか…なんか嫌な予感がします。聞こえてくる音も、ドタバタや何か動物の鳴き声みたいなものな気がします。
するとお父様が、
「なんだ?騒がしいな。あそこの森には動物は多くなかったと思うが……?それに気性が荒いやつや強いやつもいなかったと思うんだが……
少し様子がおかしいな、ちょっと見てこよう」
と言われて、席を立ったとき森から2、30匹ぐらい、いるかと思われるほどの数の動物が出てきました。
出てきたのはそこまで気性が荒くない、草食系の動物達でした。
何種類かいますが、全て草食か雑食の動物達ばかりです。
その様子は異常で、まるで何かから逃げているような感じがします。
すると森からドスドスッという足音と、バキッべキッといった、木が折れているような音がします。
すると森の奥から出てきたものは……体長が3mいや、4mはあろうかという熊でした。
毛の色は黒く、地球にもいるような見た目ですが、サイズが全然違います。
ブラックグリズリー
気性が荒く、凶暴でとても危険な猛獣です。
牙や爪が鋭く、顎の力が強いので噛まれたらひとたまりもありません。
それに腕力も強く、動きも速い。
兵士が20人で戦っても全滅してしまうおそれがあります。
「なんでこんなところにブラックグリズリーが……」
ここら辺の地域、この森の方にはいないはずなんですが……
は、早く逃げないと……!!
わたしは少しパニックになりつつ両親を見ると、2人は余裕そうな特に慌てていませんでした。
周りを見ると、侍女さんなど使用人のみなさんも特に慌ててはいませんでした。
不安にしてるのはわたしと、お兄様が少し不安そうなだけでした。
なんで?なんでみんな逃げないんですか?!
なんで余裕そうなんでしょう?
お父様にいたっては、剣を持ってます。
まさか、お父様戦う気ですか!?
お父様が強いということは聞いたことがありますが、普段の様子を見ているとそんな感じが一切しないのですが……
ブラックグリズリーなんてそんな猛獣に勝てるわけが……
「ルーナ、大丈夫よ。お父様が倒してくれるわ。それにルーナ達は私が守るから心配しないで。ね?」
「でも、でも、」
「大丈夫よ。お父様はブラックグリズリーを倒したことはあるから。
それにうちの護衛達はとっても強いのよ?
それにお母様が結界を張るから。
あ、あとお父様達にも防御魔法とかかけるから大丈夫よ?ね?」
「そうだぞルーナ。お父様は強いからあんなブラックグリズリーなんかには負けないよ。それに、防御魔法をかけてくれるから安心しなさい。」
「はい…。お父様、みなさん気をつけて下さいね?怪我しちゃ嫌ですよ?」
「あぁ。じゃあちょっと行ってくるよ。
お父様のかっこいい所を見せてあげよう。」
うぅ~。不安です。
でも、ほんとに魔法があって良かったです。
お父様はいつもデレデレしてる親ばかなところが多いので、心配です。
でも、ブラックグリズリーを倒したことあるなら大丈夫ですかね?
ん?倒したことある??
……って今更ですが、あのブラックグリズリーを倒したことがあるなんて……!
お父様ほんとに強いんですね!
なんか少しだけ安心しました。
でも、もしもというのがあるので無事に帰ってきてください!!
わたしは祈るような気持ちで、ブラックグリズリーに近づくお父様を見ていました。
料理長さんが作ってくれたお弁当を持って領内にあるリーナミ湖という湖の近くの草原へ行きます。
今日は快晴でピクニック日和です!
馬車に揺られること約半時間、少し見晴らしのいい丘に来ました!
地面にシートをしいて座る……なんてわけがなく、椅子とテーブルを用意してくれました。
まずはお弁当をおいしく頂き、草原や湖でお兄様と遊びました。
お母様がおやつを食べるわよと呼ばれたので、わたし達はお父様とお母様の元まで競争をしました。
今日はピクニックなので走り回っても、怒られません♪
おやつを食べ終え、何をしようか考えていると、近くにある森が少し騒がしくなりました。
なんでしょうか…なんか嫌な予感がします。聞こえてくる音も、ドタバタや何か動物の鳴き声みたいなものな気がします。
するとお父様が、
「なんだ?騒がしいな。あそこの森には動物は多くなかったと思うが……?それに気性が荒いやつや強いやつもいなかったと思うんだが……
少し様子がおかしいな、ちょっと見てこよう」
と言われて、席を立ったとき森から2、30匹ぐらい、いるかと思われるほどの数の動物が出てきました。
出てきたのはそこまで気性が荒くない、草食系の動物達でした。
何種類かいますが、全て草食か雑食の動物達ばかりです。
その様子は異常で、まるで何かから逃げているような感じがします。
すると森からドスドスッという足音と、バキッべキッといった、木が折れているような音がします。
すると森の奥から出てきたものは……体長が3mいや、4mはあろうかという熊でした。
毛の色は黒く、地球にもいるような見た目ですが、サイズが全然違います。
ブラックグリズリー
気性が荒く、凶暴でとても危険な猛獣です。
牙や爪が鋭く、顎の力が強いので噛まれたらひとたまりもありません。
それに腕力も強く、動きも速い。
兵士が20人で戦っても全滅してしまうおそれがあります。
「なんでこんなところにブラックグリズリーが……」
ここら辺の地域、この森の方にはいないはずなんですが……
は、早く逃げないと……!!
わたしは少しパニックになりつつ両親を見ると、2人は余裕そうな特に慌てていませんでした。
周りを見ると、侍女さんなど使用人のみなさんも特に慌ててはいませんでした。
不安にしてるのはわたしと、お兄様が少し不安そうなだけでした。
なんで?なんでみんな逃げないんですか?!
なんで余裕そうなんでしょう?
お父様にいたっては、剣を持ってます。
まさか、お父様戦う気ですか!?
お父様が強いということは聞いたことがありますが、普段の様子を見ているとそんな感じが一切しないのですが……
ブラックグリズリーなんてそんな猛獣に勝てるわけが……
「ルーナ、大丈夫よ。お父様が倒してくれるわ。それにルーナ達は私が守るから心配しないで。ね?」
「でも、でも、」
「大丈夫よ。お父様はブラックグリズリーを倒したことはあるから。
それにうちの護衛達はとっても強いのよ?
それにお母様が結界を張るから。
あ、あとお父様達にも防御魔法とかかけるから大丈夫よ?ね?」
「そうだぞルーナ。お父様は強いからあんなブラックグリズリーなんかには負けないよ。それに、防御魔法をかけてくれるから安心しなさい。」
「はい…。お父様、みなさん気をつけて下さいね?怪我しちゃ嫌ですよ?」
「あぁ。じゃあちょっと行ってくるよ。
お父様のかっこいい所を見せてあげよう。」
うぅ~。不安です。
でも、ほんとに魔法があって良かったです。
お父様はいつもデレデレしてる親ばかなところが多いので、心配です。
でも、ブラックグリズリーを倒したことあるなら大丈夫ですかね?
ん?倒したことある??
……って今更ですが、あのブラックグリズリーを倒したことがあるなんて……!
お父様ほんとに強いんですね!
なんか少しだけ安心しました。
でも、もしもというのがあるので無事に帰ってきてください!!
わたしは祈るような気持ちで、ブラックグリズリーに近づくお父様を見ていました。
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