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お父様+護衛VSブラックグリズリー
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お父様達が歩いて行くと、お母様が
「結界を張るから、そこから出てはだめよ?あと、これから習うだろうから、良く見ていなさい。」
と言いました。その後お母様が、
『私や私の守りたい者を守る空間。結界』
お母様が詠唱をするとわたし達全員と馬車を囲むように半径10mくらいありそうな、薄い壁…結界ができました。
お母様、すごいです!わたしも早く魔法を使えるようになりたいです~!
あ、お父様達の防御魔法はまだしてないような……?
「お母様、お父様達の防御魔法はまだしないんですか?」
「あぁ、実はねお母様は魔法の詠唱をしなくても魔法が使えるのよ。それでお父様達には結界の前に、防御魔法をかけてあるから、心配しないで大丈夫よ。
結界のときはわかりやすいように、詠唱しただけなのよ。ふふふ、驚いたかしら?」
えぇ!?いや、驚いてますよ?!
お母様凄すぎです!それともみんなこんな感じにできるんでしょうか?
……あっ、お父様達の方に集中しましょう。
ブラックグリズリーに近づくお父様達。
ブラックグリズリーもお父様達に気づいたようで、草食動物を追いかけるのをやめ、お父様達の方を向き、近寄ってきます。
じりじりと近寄り、相手の出方を待ちタイミングを見計らっているようです。
わたしは不安と緊張と期待で胸が全速力で走った時のように激しく鳴ります。
まるでここだけがこの世界から隔離でもされたかのように、周りがしーんと静まり返っています。
……いや、なんとなく周りから音が聞こえますが、とても遠くのことのように感じます。
それだけこのことに集中…注目しているということでしょう。
ああ、どうかお父様や護衛の人たちが無事に帰ってきますように。
怪我もなければより良いです。
お父様達とブラックグリズリーは相手の様子を見ていましたが、ブラックグリズリーが焦れたようで、先に動きました。
その巨体からは想像もつかないスピードですぐにお父様達との距離が縮まりました。
太い腕をお父様に向かって振り下ろし、お父様はそれを軽くステップでも踏むように避けます。
今度はお父様がブラックグリズリーの方に駆け出します……って、はやぁっ!!
速すぎません?!
お父様はすごい速さでブラックグリズリーに近づき、腕を切りつけます。
しかし、ブラックグリズリーもなんとか少しだけ避けたようで、傷が浅いです。
ですが、普通はあんな簡単に傷をつけられなかったはずなんですが……?
わたしの覚え間違いですかね?
ぐぅぉおおおおっ!
ブラックグリズリーが切られた痛みからか、それとも怒りからか吠えました。
身が竦みます。わたしは離れているのに冷や汗が出ました。
しかし、お父様達はなんとも無いように戦っています。
お父様と護衛さん達のチームワークが良く、1人が斬れば抜け、ブラックグリズリーの背後の人が次は斬り、とヒットアンドアウェイという感じです。
ブラックグリズリーは焦ったのか大ぶりの攻撃をしました。
お父様はこの隙を逃さず、今までより深い傷を追わせました。
その後もこの流れに乗り、どんどん深い傷を追わせ、最後はお父様が止めを刺しました。
はぁぁ~~
ほんとにみんな無事で良かったです。
お父様達もお母様もみんな凄すぎですね。
こうして、ピクニックは無事に終わりました。
「結界を張るから、そこから出てはだめよ?あと、これから習うだろうから、良く見ていなさい。」
と言いました。その後お母様が、
『私や私の守りたい者を守る空間。結界』
お母様が詠唱をするとわたし達全員と馬車を囲むように半径10mくらいありそうな、薄い壁…結界ができました。
お母様、すごいです!わたしも早く魔法を使えるようになりたいです~!
あ、お父様達の防御魔法はまだしてないような……?
「お母様、お父様達の防御魔法はまだしないんですか?」
「あぁ、実はねお母様は魔法の詠唱をしなくても魔法が使えるのよ。それでお父様達には結界の前に、防御魔法をかけてあるから、心配しないで大丈夫よ。
結界のときはわかりやすいように、詠唱しただけなのよ。ふふふ、驚いたかしら?」
えぇ!?いや、驚いてますよ?!
お母様凄すぎです!それともみんなこんな感じにできるんでしょうか?
……あっ、お父様達の方に集中しましょう。
ブラックグリズリーに近づくお父様達。
ブラックグリズリーもお父様達に気づいたようで、草食動物を追いかけるのをやめ、お父様達の方を向き、近寄ってきます。
じりじりと近寄り、相手の出方を待ちタイミングを見計らっているようです。
わたしは不安と緊張と期待で胸が全速力で走った時のように激しく鳴ります。
まるでここだけがこの世界から隔離でもされたかのように、周りがしーんと静まり返っています。
……いや、なんとなく周りから音が聞こえますが、とても遠くのことのように感じます。
それだけこのことに集中…注目しているということでしょう。
ああ、どうかお父様や護衛の人たちが無事に帰ってきますように。
怪我もなければより良いです。
お父様達とブラックグリズリーは相手の様子を見ていましたが、ブラックグリズリーが焦れたようで、先に動きました。
その巨体からは想像もつかないスピードですぐにお父様達との距離が縮まりました。
太い腕をお父様に向かって振り下ろし、お父様はそれを軽くステップでも踏むように避けます。
今度はお父様がブラックグリズリーの方に駆け出します……って、はやぁっ!!
速すぎません?!
お父様はすごい速さでブラックグリズリーに近づき、腕を切りつけます。
しかし、ブラックグリズリーもなんとか少しだけ避けたようで、傷が浅いです。
ですが、普通はあんな簡単に傷をつけられなかったはずなんですが……?
わたしの覚え間違いですかね?
ぐぅぉおおおおっ!
ブラックグリズリーが切られた痛みからか、それとも怒りからか吠えました。
身が竦みます。わたしは離れているのに冷や汗が出ました。
しかし、お父様達はなんとも無いように戦っています。
お父様と護衛さん達のチームワークが良く、1人が斬れば抜け、ブラックグリズリーの背後の人が次は斬り、とヒットアンドアウェイという感じです。
ブラックグリズリーは焦ったのか大ぶりの攻撃をしました。
お父様はこの隙を逃さず、今までより深い傷を追わせました。
その後もこの流れに乗り、どんどん深い傷を追わせ、最後はお父様が止めを刺しました。
はぁぁ~~
ほんとにみんな無事で良かったです。
お父様達もお母様もみんな凄すぎですね。
こうして、ピクニックは無事に終わりました。
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