3 / 5
ぬくもり
しおりを挟む
テレビの画面を見ながらコントローラーを操作する。箕崎の家に来てから対戦のゲームをしている。箕崎とは学校で話すくらいで、二人で遊んだりするのは初めてだ。家族はまだ帰ってきていないようで、ゆっくりしていけよと箕崎に言われた。さっきまで気分が沈んでいたことも忘れて、軽口をたたきあいながら遊んでいると自然と笑顔が増えた。
「元気になったか。」
箕崎が画面から視線をそらさずに言っててくる。やはりばれていたのかと少し気まずさを感じる。こうやって遊びに誘ってくれたのも気を使ってくれていたのかと思うと申し訳ない。
「あー、ばれてた?」
ヘラっと笑う。でも声のトーンは落ちてしまう。箕崎は何も言わなかった。でも空気が優しくて、つい話してしまいそうになる。意地悪でむかつくこともあるけど周りをちゃんと見ていて、優しいところもある。そんな彼になら話してしまってもいいと思った。
「実はさー、すきな、好きなやつがいるんだ、」
下を向いて言う。語尾がだんだんと小さくなっていく。箕崎は「うん」と優しく言う。箕崎の反応が気になりおずおずと顔を上げる。続きを促すような優しい表情をしていた。
「それがさ、えっと、その、男っていうか、浜崎なんだ!」
言いよどんでしまいなかなか言い出せないが、覚悟を決め勢いよく言った。少しの間二人の間に沈黙が流れる。
「そっか。」
静かに箕崎は言葉を落とした。箕崎の表情を見る限りでは軽蔑の色は浮かんでいない。そして優しく微笑んだ。
「濱北に彼女ができたからってことか。」
うなずく。だんだんと視界がにじんできた。また苦い気持ちが胸に広がる。床見ぽたりと涙が落ちた。こんなところを見せて箕崎を困らせたいわけではないのに涙は止まらない。手で目元をぬぐう。
「ごめん、泣くつもりは、なかった、んだけど、」
声を詰まらせながら謝る。すると優しく腕をつかまれた。
「俺も、無理やり聞いてごめんな」
そう言ってそっと抱きしめられる。温かいぬくもりに包まれると気持ちが落ち着くような気がする。こんなに優しいと甘えてしまいそうになる。
「慰めてやろうか?なんてな」
悲しい空気にならないように箕崎が笑いながら冗談を言う。
この時の自分はおかしかったのだと思う。濱北のことでどうしようもなくなってしまったのだ。
「慰めてよ」
箕崎の首に手を回す。箕崎の驚いた目を見ながらそっとキスをした。
「元気になったか。」
箕崎が画面から視線をそらさずに言っててくる。やはりばれていたのかと少し気まずさを感じる。こうやって遊びに誘ってくれたのも気を使ってくれていたのかと思うと申し訳ない。
「あー、ばれてた?」
ヘラっと笑う。でも声のトーンは落ちてしまう。箕崎は何も言わなかった。でも空気が優しくて、つい話してしまいそうになる。意地悪でむかつくこともあるけど周りをちゃんと見ていて、優しいところもある。そんな彼になら話してしまってもいいと思った。
「実はさー、すきな、好きなやつがいるんだ、」
下を向いて言う。語尾がだんだんと小さくなっていく。箕崎は「うん」と優しく言う。箕崎の反応が気になりおずおずと顔を上げる。続きを促すような優しい表情をしていた。
「それがさ、えっと、その、男っていうか、浜崎なんだ!」
言いよどんでしまいなかなか言い出せないが、覚悟を決め勢いよく言った。少しの間二人の間に沈黙が流れる。
「そっか。」
静かに箕崎は言葉を落とした。箕崎の表情を見る限りでは軽蔑の色は浮かんでいない。そして優しく微笑んだ。
「濱北に彼女ができたからってことか。」
うなずく。だんだんと視界がにじんできた。また苦い気持ちが胸に広がる。床見ぽたりと涙が落ちた。こんなところを見せて箕崎を困らせたいわけではないのに涙は止まらない。手で目元をぬぐう。
「ごめん、泣くつもりは、なかった、んだけど、」
声を詰まらせながら謝る。すると優しく腕をつかまれた。
「俺も、無理やり聞いてごめんな」
そう言ってそっと抱きしめられる。温かいぬくもりに包まれると気持ちが落ち着くような気がする。こんなに優しいと甘えてしまいそうになる。
「慰めてやろうか?なんてな」
悲しい空気にならないように箕崎が笑いながら冗談を言う。
この時の自分はおかしかったのだと思う。濱北のことでどうしようもなくなってしまったのだ。
「慰めてよ」
箕崎の首に手を回す。箕崎の驚いた目を見ながらそっとキスをした。
0
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる