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そして、舞台は始まった。
守る、守ると。
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
とある弟視点。
僕の”義姉さん”はヘマトフィリア(血液嗜好症)でした。
自分の血を見て恍惚とした表情を浮かべる姉さん、
それを見てときめいてしまっていた僕も僕だけど。
壊れていく姉さんを見ているのが、なによりつらいし怖かった。
いつも傷だらけの姉さん、僕が守ってあげないと死んでしまうんじゃないかと。
そんな一抹の不安を覚えていた日々。
”義理”の姉である彼女の立ち位置はとても危うい。
幼いころの話だ。
てっきり父さんは煩わしいと思っていた。
実際彼女の前では厳しい態度をとっていたし、
彼女も父さんに親しげな態度を取ることもなかった。
直系である兄弟は3人いる。
僕がまだ幼かった頃に姉さんはやってきた。
”おとうさん、あれは誰ですか?”
”知らなくてもいいんだよ”
あの時の父さんの表情は覚えてない。
でもすごく怖かった、きがする。
その後こっそり彼女に会いにいった。
年下の姉さんって、どんな人なんだろう。
なんで年下なのに妹じゃなくて姉なんだろう。
おとうさんに聞いても教えてくれなかったから、
そんな幼いながらの好奇心で会いにいった。
会って話せば普通に女の子だった。
知らなくてもいい、会わなくてもいい、そういわれていたのに
僕は彼女に何度も会いに行った。
なんで姉なのか、その疑問も忘れるくらい一緒に遊んでいた。
義姉さんにヘマトフィリア(血液嗜好症)が発症したのは10歳の時だ。
本当に前触れもなく、それはやってきたから驚いたのを覚えてる。
いつも通り、逢いに部屋にいったらそこに血まみれの姉さんがいるから。
血が流れる手を仰ぐように眺めて、幸せそうに笑っていたから。
その姿にどうしようもなく、守らないと、とそう思った。
けれど15歳のある日から、姉さんの性癖が止まった。
父さんは触れていないけど、一体何があったんだろう。
特殊な性癖を持っていた姉さんが昨日の夜、
そして、今まで行けなかった夜会に初めて姉さんは出席した。
あんなにきれいな姉さんだ、よくない虫がついてしまう。
それに純粋な姉さんだ、薄汚れたや夜会に連れていくなんて。
オオカミの群れにウサギを放り投げるようなものだ。
僕が守らないと、そう思ってはやる気持ちを抑えながら会いにいったけれど、
残念なことに姉さんは一向にみつからなかった。
代りに姉さんの妹、がいた。
僕より年下のくせにうるさいやつ。
姉さんとは違って、いやむしろ正反対のうるさいあいつは僕は苦手だ。
全部見透かすようで、何も見ていないから。
それに、僕と同じで彼女も姉さんが好きなんだ。
「”義姉さん”はどこ?」
声をかければ嫌そうな顔をして妹はこちらをみる。
「”義姉さん”なら後から来るわよ。なんでいるのよ聞いてない」
そりゃあ言ってないからね。
僕が来るなんて言ったらきっと、こいつは父さんが
姉さんを夜会に連れていくの全力で止めたかもしれない。
優美は僕が姉さんを好きなのを好このましく思ってないからね。
その後駆けつけてきた父さんの口から聞かされた言葉をきいて
目の前がまっくろになった。
僕はすぐにでも姉さんに会いにいきたい衝動にかられた。
「まさか、今家に押しかけるとかしないよね」
冷ややかな視線と共に斜めしたから妹がつげる。
舌打ちをしたい気持ちを抑えながら、僕は答える。
目の前には義理とはいえ彼女の父もいるのだ。
あくまでここは紳士的にしておかないと。
「後日、お見舞いに伺ってもいいですか?」
するとあまり顔のみたことない父が笑みをこぼした。
「ああ、ぜひとも!」
こんな表情もするのだな、と内心驚いた。
次の日、会いに行ったら絶望した。
そこには花瓶を割ってまで、傷つこうとする君がいたから。
僕はなんて馬鹿だったんだ。
「ぼくもう、治ったのかと思ってた、そんなことなかったのに・・・」
治ってなんか、なかった。
だって目の前で今にもその肌に傷をつけようとしている
君がいたから。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルイ
今作品での運営からの唯一の温情キャラクター。
異常性癖を抱えてしまうが、彼のルートにはいると甘い恋愛ができる。
そして彼は”まだ”比較的死亡率が低い
性別:男性
年齢:20歳
容姿:栗毛、黄緑目、年の相応に大人びた顔
経歴:主人公の親戚、義理の弟、以下未開封
異常性癖:現在、未発症
とある弟視点。
僕の”義姉さん”はヘマトフィリア(血液嗜好症)でした。
自分の血を見て恍惚とした表情を浮かべる姉さん、
それを見てときめいてしまっていた僕も僕だけど。
壊れていく姉さんを見ているのが、なによりつらいし怖かった。
いつも傷だらけの姉さん、僕が守ってあげないと死んでしまうんじゃないかと。
そんな一抹の不安を覚えていた日々。
”義理”の姉である彼女の立ち位置はとても危うい。
幼いころの話だ。
てっきり父さんは煩わしいと思っていた。
実際彼女の前では厳しい態度をとっていたし、
彼女も父さんに親しげな態度を取ることもなかった。
直系である兄弟は3人いる。
僕がまだ幼かった頃に姉さんはやってきた。
”おとうさん、あれは誰ですか?”
”知らなくてもいいんだよ”
あの時の父さんの表情は覚えてない。
でもすごく怖かった、きがする。
その後こっそり彼女に会いにいった。
年下の姉さんって、どんな人なんだろう。
なんで年下なのに妹じゃなくて姉なんだろう。
おとうさんに聞いても教えてくれなかったから、
そんな幼いながらの好奇心で会いにいった。
会って話せば普通に女の子だった。
知らなくてもいい、会わなくてもいい、そういわれていたのに
僕は彼女に何度も会いに行った。
なんで姉なのか、その疑問も忘れるくらい一緒に遊んでいた。
義姉さんにヘマトフィリア(血液嗜好症)が発症したのは10歳の時だ。
本当に前触れもなく、それはやってきたから驚いたのを覚えてる。
いつも通り、逢いに部屋にいったらそこに血まみれの姉さんがいるから。
血が流れる手を仰ぐように眺めて、幸せそうに笑っていたから。
その姿にどうしようもなく、守らないと、とそう思った。
けれど15歳のある日から、姉さんの性癖が止まった。
父さんは触れていないけど、一体何があったんだろう。
特殊な性癖を持っていた姉さんが昨日の夜、
そして、今まで行けなかった夜会に初めて姉さんは出席した。
あんなにきれいな姉さんだ、よくない虫がついてしまう。
それに純粋な姉さんだ、薄汚れたや夜会に連れていくなんて。
オオカミの群れにウサギを放り投げるようなものだ。
僕が守らないと、そう思ってはやる気持ちを抑えながら会いにいったけれど、
残念なことに姉さんは一向にみつからなかった。
代りに姉さんの妹、がいた。
僕より年下のくせにうるさいやつ。
姉さんとは違って、いやむしろ正反対のうるさいあいつは僕は苦手だ。
全部見透かすようで、何も見ていないから。
それに、僕と同じで彼女も姉さんが好きなんだ。
「”義姉さん”はどこ?」
声をかければ嫌そうな顔をして妹はこちらをみる。
「”義姉さん”なら後から来るわよ。なんでいるのよ聞いてない」
そりゃあ言ってないからね。
僕が来るなんて言ったらきっと、こいつは父さんが
姉さんを夜会に連れていくの全力で止めたかもしれない。
優美は僕が姉さんを好きなのを好このましく思ってないからね。
その後駆けつけてきた父さんの口から聞かされた言葉をきいて
目の前がまっくろになった。
僕はすぐにでも姉さんに会いにいきたい衝動にかられた。
「まさか、今家に押しかけるとかしないよね」
冷ややかな視線と共に斜めしたから妹がつげる。
舌打ちをしたい気持ちを抑えながら、僕は答える。
目の前には義理とはいえ彼女の父もいるのだ。
あくまでここは紳士的にしておかないと。
「後日、お見舞いに伺ってもいいですか?」
するとあまり顔のみたことない父が笑みをこぼした。
「ああ、ぜひとも!」
こんな表情もするのだな、と内心驚いた。
次の日、会いに行ったら絶望した。
そこには花瓶を割ってまで、傷つこうとする君がいたから。
僕はなんて馬鹿だったんだ。
「ぼくもう、治ったのかと思ってた、そんなことなかったのに・・・」
治ってなんか、なかった。
だって目の前で今にもその肌に傷をつけようとしている
君がいたから。
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ルイ
今作品での運営からの唯一の温情キャラクター。
異常性癖を抱えてしまうが、彼のルートにはいると甘い恋愛ができる。
そして彼は”まだ”比較的死亡率が低い
性別:男性
年齢:20歳
容姿:栗毛、黄緑目、年の相応に大人びた顔
経歴:主人公の親戚、義理の弟、以下未開封
異常性癖:現在、未発症
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