15歳から始まる悪女人生計画。

🐾🐾

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彼女になった理由

選んで、選んで。

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「姉さん、ところでそれどうしたの」

私の隣を歩く弟である彼、ルイは淡々とそう私に聞いた。
ふと視線を声のほうへ向ければ、すこし冷たい視線がそこにある。
貰い物だと言うのがどうしてか、言いづらくて私は言葉を失った。

「こんなの姉さんもってないよね」

どうしてそれを知っているのか、すごく聞きたいです。
ああ、私がこんなお洒落なものを持っているわけがないとでも
言いたいのでしょうか。
沈黙を貫いていると、察したのか弟は眉をひそめて。

「さっきの男が買ったの?」

肩が揺れる、本当に察しが良すぎて困る。
彼は超能力か、心理学でも学んでいるのだろうか。

「ふぅん」

視線を恐る恐る正面へと戻します。
街の喧騒は相変わらず、にぎやかな雰囲気とともに。
やはり私の好きなカカオに香が何処からか。
露店を回るのもいいけれど、茶店にはいって休憩もいいかもしれない。

「ねぇ」

そっと、腰に手が回る。

「へ?」

間抜けな声一つ、私の声だった。

「あそこ行こうよ、姉さん」

指差す方には洋服が並んでいた。
明らかに男性ものではないその服屋に私は、おおお弟!
まさか妹に服をプレゼントするのか?!
なんてことを考えていた。
イベントが発生してないように思えていたけれど、確かにゲーム内で
弟のカズキが妹のユミに服をプレゼントをするシーンはある。
実はそのあとちょっとえっちいシーンが入るわけですが、
なんとも幸せそうなイベントでして。

「ルイ、行きましょう!どんな服が似合いますかね、
一緒に選びましょう!!」

私は踊る胸を抑えることはできなかった。

「好きなの?洋服とか、」

私は頷く。
お洋服選びは好きだ。
それに妹はかわいいから選びがいもある。
それに、王宮ルートに入った哀れな妹に
糖分あふれるイベントのフラグが立ったのです。
応援せずにはいられないじゃないですか。

私は弟の手を引きながら店へと足を運んだ。

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