子供と一緒に異世界トリップしたんですが、正直困ってます。

アラキ

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僕のママは凄く可愛いです!タンポポ組佐伯ユイ!

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僕の名前は佐伯ユイです。

4歳になりました!

幼稚園はタンポポ組です!

今日は朝からママとパパのお誕生日の飾り付けをしました

あ、ママは佐伯メグミと言います。

歳は24歳で見た目より若く見えるのがコンプレックスだと言ってて、でも、僕はコンプレックスの意味が分かりません


ママと公園に行って、遊びに誘うと少し恥ずかしそうにしながら一緒に遊んでくれます。

ママの小さな手がプニプニしてて僕は手を繋ぐのが大好きです


丸いほっぺも大好きです。

ママは偶にうっとりと僕の顔を見つめます

それは僕がパパに似ているからだと僕は知ってます


僕のパパは仕事人間らしくて夜遅くまでお仕事を頑張ってます

でも、僕は知ってます

パパは毎日の様にママをデレデレした顔で見ている事を

そして隙あればママに引っ付いて離れません

だからパパは仕事よりママが大好きです

僕は仕事してるパパもカッコ良くて大好きだけど、優しい顔してママを見る顔がもっと好きです

でも、ニヤニヤしてる時は少し気持ち悪いです

そんなパパに僕は任務を貰いました

それはママに悪い虫が付かないか見張ることです


最初その悪い虫が分からなく、ママの大っ嫌いなGの事だと思い、僕はGを必死で警戒してたのに、パパがキリリとした顔して悪い虫の事を教えてくれました


それはパパ以外の男の事を言うんだよ?って言ってました


僕も男だよ?だから僕も悪い虫?と言うとパパは苦笑いしながらユイは良いんだって笑いました


僕は良い虫だとパパは良く褒めてくれます

ママと良く出掛けると悪い虫がジッとママの事を見ます


ソレをママに言うと僕の気のせいだとケラケラ笑います

でも僕は知ってます。僕やパパが居ないと直ぐに悪い虫が引っ付いて来る事を


この前は道を聞く振りした悪い虫が居ました

僕は直ぐにやっつけ様としたけれど、ママはあっさりと道を教え、悪い虫がわからないから付いて来てと言うと目の前の交番を指差しニッコリ笑いこう言いました

「後はアチラのお巡りさんにどうぞお聞きくださいませ」

ママは悪い虫の退治の仕方をちゃんと知ってました


でもしつこく、粘着質な悪い虫が一匹居ました

僕より少し大きな制服を着たお兄さんが手紙を持って真っ赤な顔でママに話し掛けて居ました

ママが迷惑そうに何かを断って居たけど、旦那が居ても良いとか子供が居ても好きだと言ってました


僕にもどうする事も出来なく凄く悔しかったです

ソレをパパに言うと怖い顔してました

それからその制服を着たお兄さんは見ていません

パパはママを一人にしたくないんだと僕にこっそり教えてくれました

何でか聞くと、僕がもう少し大人になったら教えてくれると言ってました


僕のママは柔らかくて、近付くといい匂いがして、怒ると怖いけど、凄く優しいです!


ご飯も美味しいし、良くお菓子を作ってます

ソレを何時も取り合いする僕とパパをメッ!と怒ります

そんな怒った姿も可愛いとパパは鼻の下を伸ばしてました


僕もそんなママが可愛いかったです


パパは偶に僕にもヤキモチを焼きます

そんなパパを困った様にママは見つめます


大きくて真っ黒なママの瞳にパパが映ると、パパは何も言えなくなるのか、直ぐにママに引っ付くパパです


パパとママはよくチューをします。

だから幼稚園のカナちゃんにチューされた事を言ったらママが凄く怖い顔しました

でも、僕はカナちゃんよりママの方がいっぱい可愛いと思います

ママにほっぺにチューされると嬉しいけどカナちゃんにされたらバッチィと思いました


今日はこれからママとパパのケーキを作ります

パパはママが作るもの以外絶対食べません

あ、例外はパパのお友達が経営するレストランだけです


僕もママのお菓子が大好きです

僕はこれからもパパの任務を頑張ります


だから、今ママの事をジッと見てる金色の悪い虫も、パパと同じ位身長が高くて剣を腰に挿してたカッコいい悪い虫も

僕は目を光らせて

目は光らないけれど、僕は頑張ります

ちょびっとだけ剣のお兄さんがカッコ良く見えたのは、パパとママには絶対内緒です!


楠木幼稚園、タンポポ組、佐伯ユイ。

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