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「いつにする?やるなら早いほうが良いでしょ?」
あっさりと話がまとまって、まるでカラオケでも行かない?みたいなノリで予定が埋まっていく。
「えっ、あっうん。今週の土日とか、どうかな?その、馨がよければ、だけど」
「私は全然いいわよ、空いてるし。私の家に来るでしょ、着替えとか準備しときなさいよ。それから使いたいゴムとかあったら希望聞くけど」
「ひえっ、あああああの、いやその私詳しくないから全部お任せする!!でもその、急にやっぱり嫌だって言っちゃうかも…」
ゴムとか資料としては見たことあっても使ったことがないからどんな種類があるとかも詳しく知るわけがない。電話で口約束なのに、軽々しくセックスしようなんて言ってしまった自分に早くも後悔が募っていく。けれどその先が見たいと思っているのもまた事実で。
「いいわよ、ゆっくり慣らしていけば。アンタのペースに合わせるわ、私は全然気にしないから。それじゃあ、明後日の朝からおいで。いきなりヤりますなんてことにはならないから、それなりにムードってもんがいるでしょ」
「あ、そっか。じゃあゲーム持って行くね、今度のネタになりそうな感じのゲーム仕入れてきたの」
「ええ、わかったわ。また明日も連絡するわね、おやすみ」
「うん、おやすみ」
軽いノリで週末の予定がセックス初体験とかいうことになってしまった。うわぁ、と頭を抱えるがどこかちょっと楽しみのようなどんな風になるんだろうって思っている自分もいて、不安なんて少ししかなかった。
「あっ、馨。お、おはよう」
肝心の週末になってピンポン、と玄関の呼び鈴を鳴らしてドアの前に立つ。不思議と緊張はなくてなんだか女友達のところに泊まりに来た気分だ。
「おはよう、凜。さ、入って」
何度か来たことのある部屋は相変わらず綺麗に整頓されていて私の部屋とは大違いだ。私の部屋はトーンが落ちてたりとかして汚いし洗濯物も大量放置が当たり前の汚部屋。女子力がない。
「ふふ、緊張なんてする必要はないわ。紅茶でも飲む?」
「うん、飲む。ありがと、あんまり緊張はしてないかな。なんていうか、実感がなくて」
そう、ここまで来たのに未だに実感がないのだ。ふわりと優しく肩を自然に抱かれてなんの躊躇いもなく足を進めていく。勝手知ったる部屋だから遊びに来た日と同じように行動する。
「座って。ゲームは…あ、テレビゲームね。繋ぐわよ」
「ありがとう、その、ごめんね。急に」
「いいのよ、私をそれだけ信頼してくれてるってことでしょ」
たしかに、馨の言うとおりだった。誰かと経験をすると考えたときに、誰と私はするんだろうって想像した。そうしたらなぜかあんまり幸せな想像は出来なくて、もし妊娠しちゃったらどうしようとか、気持ちよくなれなくて痛いだけだったらどうしようとかそういうことばかりが頭を支配していた。けれど馨だったら大切にしてくれる、馨なら優しく抱いてくれる、そう思った瞬間に馨に初めてをもらってほしいって思えた。馨はマナーも守ってくれるし私たちはいい大人だけれど、きっと、私にだけつらい思いはさせたりしないってわかってるから。だから馨がいいって思ったんだ。
あっさりと話がまとまって、まるでカラオケでも行かない?みたいなノリで予定が埋まっていく。
「えっ、あっうん。今週の土日とか、どうかな?その、馨がよければ、だけど」
「私は全然いいわよ、空いてるし。私の家に来るでしょ、着替えとか準備しときなさいよ。それから使いたいゴムとかあったら希望聞くけど」
「ひえっ、あああああの、いやその私詳しくないから全部お任せする!!でもその、急にやっぱり嫌だって言っちゃうかも…」
ゴムとか資料としては見たことあっても使ったことがないからどんな種類があるとかも詳しく知るわけがない。電話で口約束なのに、軽々しくセックスしようなんて言ってしまった自分に早くも後悔が募っていく。けれどその先が見たいと思っているのもまた事実で。
「いいわよ、ゆっくり慣らしていけば。アンタのペースに合わせるわ、私は全然気にしないから。それじゃあ、明後日の朝からおいで。いきなりヤりますなんてことにはならないから、それなりにムードってもんがいるでしょ」
「あ、そっか。じゃあゲーム持って行くね、今度のネタになりそうな感じのゲーム仕入れてきたの」
「ええ、わかったわ。また明日も連絡するわね、おやすみ」
「うん、おやすみ」
軽いノリで週末の予定がセックス初体験とかいうことになってしまった。うわぁ、と頭を抱えるがどこかちょっと楽しみのようなどんな風になるんだろうって思っている自分もいて、不安なんて少ししかなかった。
「あっ、馨。お、おはよう」
肝心の週末になってピンポン、と玄関の呼び鈴を鳴らしてドアの前に立つ。不思議と緊張はなくてなんだか女友達のところに泊まりに来た気分だ。
「おはよう、凜。さ、入って」
何度か来たことのある部屋は相変わらず綺麗に整頓されていて私の部屋とは大違いだ。私の部屋はトーンが落ちてたりとかして汚いし洗濯物も大量放置が当たり前の汚部屋。女子力がない。
「ふふ、緊張なんてする必要はないわ。紅茶でも飲む?」
「うん、飲む。ありがと、あんまり緊張はしてないかな。なんていうか、実感がなくて」
そう、ここまで来たのに未だに実感がないのだ。ふわりと優しく肩を自然に抱かれてなんの躊躇いもなく足を進めていく。勝手知ったる部屋だから遊びに来た日と同じように行動する。
「座って。ゲームは…あ、テレビゲームね。繋ぐわよ」
「ありがとう、その、ごめんね。急に」
「いいのよ、私をそれだけ信頼してくれてるってことでしょ」
たしかに、馨の言うとおりだった。誰かと経験をすると考えたときに、誰と私はするんだろうって想像した。そうしたらなぜかあんまり幸せな想像は出来なくて、もし妊娠しちゃったらどうしようとか、気持ちよくなれなくて痛いだけだったらどうしようとかそういうことばかりが頭を支配していた。けれど馨だったら大切にしてくれる、馨なら優しく抱いてくれる、そう思った瞬間に馨に初めてをもらってほしいって思えた。馨はマナーも守ってくれるし私たちはいい大人だけれど、きっと、私にだけつらい思いはさせたりしないってわかってるから。だから馨がいいって思ったんだ。
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