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弱虫くんと騎士さま
騎士さまの代わりに…
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***
瞬side
「……それでさ~」
コンコンッとノックの音がして、「どうぞ」と返事をすると、ゆっくりとドアが開いた。
「隼人先輩!?」
「兄ちゃん!?」
オレとルームメイトの声が重なる。
突然の来客に驚きを隠せない。
「ど、どうしたんですか?」
大きな荷物を抱え、泣いた後の赤くなった目でオレたちを見つめる彼は、明らかに様子がおかしい。
「兄ちゃん……優那くんと、喧嘩したの?」
オレのルームメイトで、隼人先輩の弟である菊地 琉夏は、控えめに問いかけた。
「……俺の代わりに、速水が優那を支えてくれないか?」
「え?」
どういう、こと……?
「俺は優那にとって邪魔な存在だったらしい。速水なら、一歩後ろで優那を支えられるんじゃないかと思う。俺は優那との距離感がわからないから、傷つけるだけだ。それはもう、嫌なんだ」
「でもっ、兄ちゃんは優那くんと約束したんでしょ?」
「それも優那にとっては迷惑だったみたい。優那はやさしいからさ、断れなかったんだと思う」
「なに、それ…」
ここで兄弟喧嘩が勃発してもオレが困る。
それなら……
「わかりました。隼人先輩の代わりになれるかわからないけど、オレが優那先輩を支えます」
「……ありがとう」
「それで、オレはどうすれば…」
「俺と部屋交換してくれない? 速水は今日から優那と同じ部屋な」
「え!?」
いや、優那先輩と…同室!?
嘘、だろ!?
「で、でも規定に違反…」
「それなら問題ない。寮長に許可もらったから」
「そ、そうですか…」
隼人先輩は本気なんだ。
一体何が原因でこんなことに……
もしかして…オレのせい?
「兄ちゃん。優那くんには部屋交換するって話したの?」
「何も言わずに出てきた」
「まじか……」
隼人先輩って一度決めたら曲げないタイプだから……今は言う通りにするしかない。
「1つ疑問なんですけど…どうして優那先輩はここに来ないんですか?」
「……まず、速水たちの部屋番号を知らない。そして、他学年の部屋に入ってはいけないって俺が言ったから」
「そんな規定あったっけ?」
「ない」
それを忠実に守ってるんだ……
それだけ隼人先輩のことを信頼してるってことか。
「じゃあ、オレ、部屋に行きますね」
「うん」
「本当に、いいんですか?」
「うん」
「後悔してません?」
「してない」
「そうですか」
「優那のこと、よろしく」
「はい」
好きなら好きって
素直になればいいのに……
瞬side
「……それでさ~」
コンコンッとノックの音がして、「どうぞ」と返事をすると、ゆっくりとドアが開いた。
「隼人先輩!?」
「兄ちゃん!?」
オレとルームメイトの声が重なる。
突然の来客に驚きを隠せない。
「ど、どうしたんですか?」
大きな荷物を抱え、泣いた後の赤くなった目でオレたちを見つめる彼は、明らかに様子がおかしい。
「兄ちゃん……優那くんと、喧嘩したの?」
オレのルームメイトで、隼人先輩の弟である菊地 琉夏は、控えめに問いかけた。
「……俺の代わりに、速水が優那を支えてくれないか?」
「え?」
どういう、こと……?
「俺は優那にとって邪魔な存在だったらしい。速水なら、一歩後ろで優那を支えられるんじゃないかと思う。俺は優那との距離感がわからないから、傷つけるだけだ。それはもう、嫌なんだ」
「でもっ、兄ちゃんは優那くんと約束したんでしょ?」
「それも優那にとっては迷惑だったみたい。優那はやさしいからさ、断れなかったんだと思う」
「なに、それ…」
ここで兄弟喧嘩が勃発してもオレが困る。
それなら……
「わかりました。隼人先輩の代わりになれるかわからないけど、オレが優那先輩を支えます」
「……ありがとう」
「それで、オレはどうすれば…」
「俺と部屋交換してくれない? 速水は今日から優那と同じ部屋な」
「え!?」
いや、優那先輩と…同室!?
嘘、だろ!?
「で、でも規定に違反…」
「それなら問題ない。寮長に許可もらったから」
「そ、そうですか…」
隼人先輩は本気なんだ。
一体何が原因でこんなことに……
もしかして…オレのせい?
「兄ちゃん。優那くんには部屋交換するって話したの?」
「何も言わずに出てきた」
「まじか……」
隼人先輩って一度決めたら曲げないタイプだから……今は言う通りにするしかない。
「1つ疑問なんですけど…どうして優那先輩はここに来ないんですか?」
「……まず、速水たちの部屋番号を知らない。そして、他学年の部屋に入ってはいけないって俺が言ったから」
「そんな規定あったっけ?」
「ない」
それを忠実に守ってるんだ……
それだけ隼人先輩のことを信頼してるってことか。
「じゃあ、オレ、部屋に行きますね」
「うん」
「本当に、いいんですか?」
「うん」
「後悔してません?」
「してない」
「そうですか」
「優那のこと、よろしく」
「はい」
好きなら好きって
素直になればいいのに……
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