ぼくの夢をくれた理学療法士と超能力な患者さんたち

莉桜咲

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ぼくの夢は何だろう?

16.家に帰って

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 あずさちゃんたちに偶然会ってから、みんなでスタンプラリーのブースを回ることになったんだ。みんなで楽しくブースを回ったんだ。途中で、お昼を食べたよ。焼きそばとたこ焼きと唐揚げ。どれもおいしかったけど、お母さんが作った唐揚げの方がおいしい。

 最後のブースに着いた。そこのミッションは手形作りだったんだ。台紙に、好きな色の絵具を塗った左手を、ペタンとした。名前を書いて、乾かして、完成を待った。
「みんな上手にできたね。」
ブースのおじいさんがめてくれた。
「来年もこのイベントで手形を押して、おうちの人に成長を見せてあげるんだぞ。」
「分かった。来年も来るね。」
叶翔かなとが答えた。
「ありがとうございました。」
ぼくたちはお礼を言って、そのブースを後にした。

 スタンプを10個集めることができて、スタンプラリー台紙をもらった受付へ行った。
「スタンプ10個集めたよ。」
叶翔が係りの人に伝えた。
「すごいわね。よく頑張がんばったね。みんね、よくできたねぇ。それじゃあ、プレゼントをあげるわね。」
受付のおばさんが、箱を持ってきてくれた。
「この中から好きなものを選んでね。」
箱の中には、お菓子の詰め合わせが入ってた。好きなものを選んで、持ち帰った。帰りの車の中で、叶翔と一緒に食べよう。
「大夢くん、叶翔くん、またね。」
もうあずさちゃんたちとお別れだ。あっという間だった。
「うん、また明日。」
ぼくが挨拶あいさつして、
「バイバイ。また遊んでね。」
叶翔も挨拶した。学校以外であずさちゃんに会えるなんて、なんてラッキーな日なんだろう。

 家に帰って、ゲームをしていたら、お母さんが帰ってきた。
「おかえり、お母さん。」
叶翔が玄関まで出迎えた。ぼくはソファーにいたまま。お母さんが手を洗ってリビングに来た。
「おかえり、お母さん。」
「ただいま、大夢。今日もひざ大丈夫だった?」
「うん。大丈夫だったよ。こいのぼりのイベント行って楽しかった。」
「そうなの。良かった。こいのぼり泳いでた?」
「うん、たくさんいたよ。ね?叶翔。」
「すごーくたくさん泳いでたよ。大きかった。」
叶翔が手を広げてる。けれど、こいのぼりはもっと大きかったよ。
「そんなに大きいの。お母さん、急いで夕飯作っちゃうね。」
そう言って、エプロンをしながら、キッチンに行った。
「あと、スタンプラリーもしたんだ。」
ぼくが言った。
「スタンプラリー?すごいね。何したの?」
お母さんが料理しながら、きく。
「ええとね、クイズに答えたり、こいのぼりを作ったり。あと、手形も作ったよ。」
叶翔が手形を見せた。
「すごいね。ちゃんと押せてるね。」
「来年も作ってくるんだ。」
叶翔がにんまりしている。お父さんが2階から降りてきた。
「今日、大夢のクラスメイトの竹内さんのお母さんに会ったよ。な?大夢。」
お父さんがお母さんに話した。
「そう、あずさちゃんといとこのふうちゃんと来てたんだ。途中から、スタンプラリーを一緒に回って、お昼を食べたんだ。」
「あら、そうなの?良かったじゃない。」
「それでな、大夢があずさちゃんと約束してきたんだ。びっくりな。」
「え?約束?どんな?確か、サッカーボールをくれた子よね?何かお礼をするの?」
お母さんがにこにこしている。
「なんだっけ、大夢。」
お父さんもにこにこしている。
「あずさちゃんが通ってるピアノ教室の体験に行くことにしたんだ。」
しょうがなく、言うことにした。あずさちゃんのお母さんが、ぼくのお母さんに伝えておくって言ってたし。
「ピアノ?あら、いいじゃない。やってみたら。」
「ピアノが目当てじゃないだろうけどね、大夢。はは。」
お父さんが笑ってる。
「挑戦するのはいいことなのよ。ね、大夢。体験にいってらっしゃい。あずさちゃんも喜ぶわ。」
「うん、膝が良くなったら行くことにしたんだ。」
「偉いじゃない。大夢のピアノ聞いてみたいわ。」
お母さんが嬉しそう。

 その後、みんなで夕ご飯を食べた。今日の夕ご飯は、サケのホイル焼きだった。
「大夢、明日は学校行けそう?」
お母さんにきかれた。
「うん。行ってみるよ。みんな、ぼくのために1階の空き教室まで来てくれるんだ。行かないと悪いから。」
「偉いわ。大夢。お母さん嬉しい。また、お母さんも一緒に行くからね。」
「中まではいいよ。車で送ってくれれば。保健室の先生もいるし、ぼく自分で車いす押せるし。」
ぼくだけ、お母さん同伴だと恥ずかしいし。
「そう?じゃあ、そうしようね。」
お母さんが言った。
「大夢はもう6年生だもんな。」
お父さんが言う。そうだ。お母さんがいるときにクラスメイトが来たら大変だ。あずさちゃんがまた来てくれるかもしれない。また来てくれるかな。明日も学校へ行こう。その方がいい。
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