ぼくの夢をくれた理学療法士と超能力な患者さんたち

莉桜咲

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ぼくの夢は何だろう?

29.ボーイスカウト

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 そして、集会が始まった。まずは集まって挨拶とかをするみたい。みんな整列している。30人くらいいるかな。ぼくたち小6が最年少だから、お兄さんやお姉さんばかり。隊長がぼくと叶翔を紹介してくれた。今日見学体験するから、よろしくって。今日はデイキャンプで、カレーを作るんだって。ぼくカレー好きだから嬉しい。まずは具材を切るんだって。その時にお姉さんたちが声を掛けてくれた。
「大夢くんは6年生だよね?叶翔くんは?」
「ぼくは幼稚園年長だよ。ひまわり組なんだ。」
「そうなんだ。かわいいね。じゃあ、一緒に野菜を切ってみようか?」
「うん。」
叶翔が返事をしたんだけど、切るのは怖いからやらないって。ぼくと誉がお姉さんたちと野菜を切っている間、他のお姉さんに遊んでもらっていた。叶翔はすぐにお姉さんたちに懐いているな。ぼくが玉ねぎを切っていたら、一緒に野菜を切っていたお兄さんが、
「上手に切れてるね。」
って褒めてくれたよ。その間、まきに火を付けてくれたんだ。すごいな。ぼくBBQでしか見たことないよ。お肉を炒めるんだって。叶翔に
「やってみる?」
って、別のお兄さんが声を掛けてくれたんだけど、
「怖いから、いいよ。」
だって。野菜切らないし、お肉炒めないし、お姉さんたちに遊んでもらいに来たのかな。まぁ、幼稚園児だから仕方ないね。
「じゃあ、大夢くん、誉もやってみようか。」
って、お兄さんが言った。お兄さんと誉とぼくでお鍋に油を注いで、お肉を炒めたんだ。熱いな。
「そう、そう上手。いいぞ。」
って、また褒めてくれたよ。大きい鍋に、大きい菜箸でたくさん炒めるの難しかったな。途中で、誉とお兄さんに代わってもらったよ。別のお兄さんたちが同時進行で、お米も炊いていたよ。お兄さんたち上手。ぼくは炊飯器で炊いたところしか見たことなかったけど、お兄さんたちは上手だな。

 お肉が焼けて、野菜を入れて煮込んだよ。お兄さんたちが火の調整をしている。こうやって、作るんだな。いい匂いがしてきた。楽しみだな。
「大夢くんはどこ小なの?」
優しく色々教えてくれたお兄さんにきかれたよ。
「ぼくは、元馬東小です。」
「そうなんだ、ぼくも通っていたよ。懐かしいなぁ。ちょうど、小5の時にボーイスカウトを始めたんだ。その時はカブスカウトだったんだ。周りはもう仲良くなっていたから心配だったけど、俺もすぐに仲良くなれたんだ。それから楽しく活動してるよ。」
「はい。」
「もし、良かったら入団してね。」
お兄さんがニコって笑った。
「もちろん、良かったらだけどね。」
って。

 話しているうちに、カレー完成したよ。お兄さんたちが座るところ用意してくれた。お姉さんたちにがぼくたちの分もよそってくれた。みんな優しいな。誉が言っていたこと本当だったんだ。みんなでカレーライスを食べたんだ。すごくおいしかった。炊飯器以外で炊いたご飯は初めてだったし、IHコンロ以外で焼いたり煮込んだカレーも初めてだった。こんなにおいしいんだな。そういえば、ぼく、おひざに装具を付けてるんだけど、誰にも聞かれなかったな。お兄さんたちが、ぼくに声かけて、いろいろやらせてくれたな。隊長やリーダーたちも手伝ってくれたけど、お兄さんたちがほとんど作ってて、すごいや。
「叶翔くん、大夢くん、おいしい?」
「うん、すごくおいしい。」
叶翔が嬉しそう。ぼくも嬉しい。
「はい、ありがとうございました。」
ぼくがお礼を言ったら、
「大夢くんに手伝ってもらって助かったよ。」
って、お姉さんが褒めてくれた。
最後にみんなで手分けして片付けをして、整列して、隊長が話して、解散になった。敬礼を覚えたよ。右手の親指と小指は折って、他の三本の指を立てて、おでこのそばに持っていくんだ。

 解散後、お母さんとお父さんがぼくたちのところに来た。ずっと遠くから見てたんだ。
「どうだった?」
「楽しかったよ。」
叶翔が答える。叶翔は遊んでいただけだけどね。
「ぼくも楽しかった。お兄さんたち優しくしてくれたよ。」
ぼくが答える。
「良かったね。」
隊長もぼくのところに来た。
「大夢くん、お疲れ様。」
「はい、ありがとうございました。」
「よく頑張ってくれたね。」
「お兄さんとお姉さんたちが、いろいろ教えてくれました。」
「それは良かった。もしよかったら、またおいで。」
隊長が笑った。髭が生えてて、笑うとサンタさんみたい。
「はい。また来たいです。」
「そうか、それは嬉しいな。」
隊長も、お父さんとお母さんも嬉しそう。
「待っているからな。」
って、にっと笑った。帰り際、ぼくの面倒をよく見てくれたお兄さんがいた。
「お兄さん、ありがとうございました。楽しかったです。」
って、お礼をしたんだ。
「それは良かった。スカウトは友情にあついからな。」
ってにこっと笑った。
「また、待っているからな。」
って、言ってくれた。

 車の中と家に帰ってから、お父さんとお母さんに今日何をしたか、たくさん話した。同じ話を何回もしちゃったけど、うん、うんって聞いてくれたよ。
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