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ぼくの夢は何だろう?
30.おじいちゃんとおばあちゃんとむーちゃん
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「お兄さんたち優しかったでしょ?」
車の中で、誉が言った。
「うん、そうだね。隊長たちも。」
「でしょ?楽しかった?」
「うん、楽しかったよ。」
「じゃあ、入団だね。」
うーん、そうだな。それも悪くないな。
「まぁ、ちょっと考えてみるよ。」
誉たちを送って、ぼくたちも帰った来た。叶翔は車の中で寝ちゃってたんだ。お父さんが、叶翔をそのままそーっとソファーに運んでた。
「大夢、ボーイスカウトの体験に行って偉かったぞ。」
お父さんが褒めてくれた。
「初めて会うお兄さんたちと仲良くなって、すごいわ。」
お母さんも褒めてくれた。
「まぁね。」
ぼくは人見知りしないんだ。
「ボーイスカウト、どうする?やってみる?」
お母さんにきかれた。
「そうだな。やってみようかな。」
あのかっこいい制服着てみたいし。
「それがいい。偉いぞ、大夢。」
お父さんが、頭をなでてくれた。
「でも、走れないし、階段登れないし、できるかな。」
装具があるから、歩けるけど、まだみんなみたいに走ったり段差を登ったりできないんだ。キャンプとかはまだ無理だよね。
「そのときはお休みすればいいじゃない。行けるとき、行きたいときに行けばいいのよ。」
お母さんがにこっと笑った。いつもニコニコしていればいいのにな。怒ると鬼なんだ。
夜、叶翔が寝て、ぼくも寝ようとしたときに、お母さんに
「大夢、病院のリハビリなんだけど、行けそう」
「…」
リハビリか。やだな。怖いし。サッカーできないのに意味ないし。
「無理に行かなくていいのよ。」
ほっとした。
「さ、明日学校だから、もう寝ないとね。おやすみ。」
ぼくはソファーベッドに横になった。お母さんは2階へ行ったよ。ボーイスカウト楽しかったな。たまになら、行ってみてもいいかもしれない。寝る前にそう思ったんだ。お兄さんたちみんな優しくて、ぼくのこと褒めてくれたな。そういえば、誉、サッカーのこと何も言ってなかったな。気を遣ってくれたのかな。ボーイスカウト、行ってみるのも悪くないかもな。
次の日から1週間学校へ行って、今日は土曜日。今日はおじいちゃんおばあちゃんちに行くんだ。あと、むーちゃんにも会うよ。むーちゃんはお父さんの妹。むーちゃんは婚活をしていて、結婚相手を探してるんだって。ぼくが産まれたとき、ぼくのことたくさん抱っこしてくれたんだって。今もかわいがってくれるよ。朝ご飯を食べて、4人で車に乗って出発。
「おかえり。」
おじいちゃんだ。ぼくが一番に車を降りた。叶翔は寝ちゃって、お母さんが起こしているけど、起きない。
「おじいちゃん。ただいま。」
「大夢、大きくなったな。ケガ大変だったな。よく我慢したぞ。強い子だ。」
おじいちゃん、あんまり褒めない人なんだけど、褒めてくれた。
「うん。歩けるようになったよ。走れないけど。学校にも行ってるし。」
「偉いじゃないか。さ、入って、おばあちゃんが待ってるぞ。」
「うん。」
中に入ると、おばあちゃんとむーちゃんがいた。
「ひろくん、待ってたよ。」
むーちゃんだ。ぼくのほっぺを手のひらで挟む。痛いって。もう赤ちゃんじゃないんだぞって思ったけど、少し嬉しかった。
「むーちゃん、結婚相手見つかった?」
「そんな簡単に見つかるわけないでしょ。」
確かに。
「素敵な人を、頑張って探すんだ。」
頑張れ。
「ひろくん、お膝は大丈夫かい?」
「うん、もう歩けるよ。」
「それは良かった。ケガしたって聞いて、急いで神社にお願いに行ったよ。早く治りますようにって。」
「うん、ありがとう。」
やっと、叶翔が起きてきた。
「おばあちゃん、むーちゃん。」
「かなくん。大きくなったね。」
おばあちゃん。いつも大きくなったって言ってるね。
「そうだよ。ぼく、ちゃんと牛乳飲んでるし。」
「偉い偉い。」
「むーちゃん、抱っこして。」
「はいはい。」
むーちゃんに抱っこされている。甘えん坊だな。
「ひろくんも抱っこしてあげよっか?」
「もう6年生だよ。」
「そっか、そっか、もうすぐ中学生か。赤ちゃんだったのに早いなぁ。」
またほっぺを挟んできた。少し、話して、みんなで外食へ行ったんだ。今日は回転寿司だって。おじいちゃんとおばあちゃん、お寿司が好きなんだ。ぼくはエビが大好きなんだ。プリってしていておいしいよ。その後、叶翔のランドセルを見に行ったよ。来年小学生だからって。おじいちゃんとおばあちゃんがプレゼントしてくれるんだって。お店に着いて、叶翔が選び始めたけど、全く決まらなかった。後でもう一回行くんだって。ぼくも買ってもらった時、悩んだな。ぼくはお母さんの方のおばあちゃんが買ってくれたんだ。買ってもらった時、嬉しかったな。もう来年は中学生だから、もうすぐランドセル背負わなくなるのか。ちょっと寂しいな。
車の中で、誉が言った。
「うん、そうだね。隊長たちも。」
「でしょ?楽しかった?」
「うん、楽しかったよ。」
「じゃあ、入団だね。」
うーん、そうだな。それも悪くないな。
「まぁ、ちょっと考えてみるよ。」
誉たちを送って、ぼくたちも帰った来た。叶翔は車の中で寝ちゃってたんだ。お父さんが、叶翔をそのままそーっとソファーに運んでた。
「大夢、ボーイスカウトの体験に行って偉かったぞ。」
お父さんが褒めてくれた。
「初めて会うお兄さんたちと仲良くなって、すごいわ。」
お母さんも褒めてくれた。
「まぁね。」
ぼくは人見知りしないんだ。
「ボーイスカウト、どうする?やってみる?」
お母さんにきかれた。
「そうだな。やってみようかな。」
あのかっこいい制服着てみたいし。
「それがいい。偉いぞ、大夢。」
お父さんが、頭をなでてくれた。
「でも、走れないし、階段登れないし、できるかな。」
装具があるから、歩けるけど、まだみんなみたいに走ったり段差を登ったりできないんだ。キャンプとかはまだ無理だよね。
「そのときはお休みすればいいじゃない。行けるとき、行きたいときに行けばいいのよ。」
お母さんがにこっと笑った。いつもニコニコしていればいいのにな。怒ると鬼なんだ。
夜、叶翔が寝て、ぼくも寝ようとしたときに、お母さんに
「大夢、病院のリハビリなんだけど、行けそう」
「…」
リハビリか。やだな。怖いし。サッカーできないのに意味ないし。
「無理に行かなくていいのよ。」
ほっとした。
「さ、明日学校だから、もう寝ないとね。おやすみ。」
ぼくはソファーベッドに横になった。お母さんは2階へ行ったよ。ボーイスカウト楽しかったな。たまになら、行ってみてもいいかもしれない。寝る前にそう思ったんだ。お兄さんたちみんな優しくて、ぼくのこと褒めてくれたな。そういえば、誉、サッカーのこと何も言ってなかったな。気を遣ってくれたのかな。ボーイスカウト、行ってみるのも悪くないかもな。
次の日から1週間学校へ行って、今日は土曜日。今日はおじいちゃんおばあちゃんちに行くんだ。あと、むーちゃんにも会うよ。むーちゃんはお父さんの妹。むーちゃんは婚活をしていて、結婚相手を探してるんだって。ぼくが産まれたとき、ぼくのことたくさん抱っこしてくれたんだって。今もかわいがってくれるよ。朝ご飯を食べて、4人で車に乗って出発。
「おかえり。」
おじいちゃんだ。ぼくが一番に車を降りた。叶翔は寝ちゃって、お母さんが起こしているけど、起きない。
「おじいちゃん。ただいま。」
「大夢、大きくなったな。ケガ大変だったな。よく我慢したぞ。強い子だ。」
おじいちゃん、あんまり褒めない人なんだけど、褒めてくれた。
「うん。歩けるようになったよ。走れないけど。学校にも行ってるし。」
「偉いじゃないか。さ、入って、おばあちゃんが待ってるぞ。」
「うん。」
中に入ると、おばあちゃんとむーちゃんがいた。
「ひろくん、待ってたよ。」
むーちゃんだ。ぼくのほっぺを手のひらで挟む。痛いって。もう赤ちゃんじゃないんだぞって思ったけど、少し嬉しかった。
「むーちゃん、結婚相手見つかった?」
「そんな簡単に見つかるわけないでしょ。」
確かに。
「素敵な人を、頑張って探すんだ。」
頑張れ。
「ひろくん、お膝は大丈夫かい?」
「うん、もう歩けるよ。」
「それは良かった。ケガしたって聞いて、急いで神社にお願いに行ったよ。早く治りますようにって。」
「うん、ありがとう。」
やっと、叶翔が起きてきた。
「おばあちゃん、むーちゃん。」
「かなくん。大きくなったね。」
おばあちゃん。いつも大きくなったって言ってるね。
「そうだよ。ぼく、ちゃんと牛乳飲んでるし。」
「偉い偉い。」
「むーちゃん、抱っこして。」
「はいはい。」
むーちゃんに抱っこされている。甘えん坊だな。
「ひろくんも抱っこしてあげよっか?」
「もう6年生だよ。」
「そっか、そっか、もうすぐ中学生か。赤ちゃんだったのに早いなぁ。」
またほっぺを挟んできた。少し、話して、みんなで外食へ行ったんだ。今日は回転寿司だって。おじいちゃんとおばあちゃん、お寿司が好きなんだ。ぼくはエビが大好きなんだ。プリってしていておいしいよ。その後、叶翔のランドセルを見に行ったよ。来年小学生だからって。おじいちゃんとおばあちゃんがプレゼントしてくれるんだって。お店に着いて、叶翔が選び始めたけど、全く決まらなかった。後でもう一回行くんだって。ぼくも買ってもらった時、悩んだな。ぼくはお母さんの方のおばあちゃんが買ってくれたんだ。買ってもらった時、嬉しかったな。もう来年は中学生だから、もうすぐランドセル背負わなくなるのか。ちょっと寂しいな。
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