いずれ最強の錬金術師?

小狐丸

文字の大きさ
表紙へ
195 / 321
13巻

13-3

しおりを挟む
 8 頑張る候補生


 ダン、マッド、ビルの三人だけでなく、騎士候補の若者達全員が、ワッパとの模擬戦で地面を這った。
 そのワッパも、ソフィアに注意を受けていた。

「ワッパ、動きが雑ですよ。自分の身体能力に頼った戦いはやめなさい」
「ごめんよソフィア姉ちゃん。タクミ兄ちゃんに教えてもらった体術を忘れてたよ」
「自分よりも力の強い者、動きの速い者などに相対した時、技をもって立ち向かわないといけませんからね」
「うん、分かったよ」

 そんなやり取りを呆然と見ていた騎士候補達の思いは複雑だっただろう。
 ダン達三人が簡単に倒された事で、ワッパをあなどる者はいなかったが、結局彼といい勝負に持ち込めた者は皆無だった。
 そのワッパが注意を受けている状況を見て、少なからず心が折れかけていたものの、流石は大精霊が見込んでスカウトした者達。自分達ももっと強くなれるのだと前向きに訓練に向き合っていく。


 その後、タクミ達によるパワーレベリングのお陰で、ワッパが並の冒険者には負けないほどの高レベルで、色々なスキルを習得している事をソフィアから知らされた騎士候補達は納得する。
 それを聞いたマッドがソフィアに確認する。

「では拙者達もレベル上げを助けていただけるのですか?」
「ええ、騎馬となるバトルホースを含め、全員のレベルとスキルは上げてもらいます。まあ、そのための最低限のスキルを習得してからですが」
「バトルホースもでござるか?」
「ええ、バトルホースも魔物ですから、レベルアップとその先の進化を目指します。進化までは簡単には出来ないでしょうが、バトルホースの能力アップは、騎馬兵の戦闘力アップに直結しますから」
「な、なるほど……」

 次にダンテが今後のスケジュールの説明を始める。

「これからお前達には、武術スキルを獲得してもらう。体術は勿論の事、剣術、盾術は全員必須だからな」
「俺達ドワーフもですか?」

 人族、エルフ、獣人族、ドワーフと、様々な種族が混在する騎士団だが、ダンテは全員に剣術と盾術のスキル習得を義務付けた。
 それに疑問を持ったドワーフの青年の質問にダンテが答える。

「ああ、海上や海中を主戦場とする水精騎士団の人魚族以外、陸上を主戦場とする騎士団員全員に、最低限盾術は獲得してもらう」
「私からも補足しましょう。盾を使わない水精騎士団は別として、騎士とは護ってこその存在だと理解してください。各々の得意武器もあるでしょうけど、そこは納得してもらうしかないですね」

 聖域の守護のために設立される騎士団なので、護る事を重要視しているとソフィアから説明されると、全員が納得して頷いた。
 これはどの国であっても大差ない。
 騎士とは護るものだ。
 それと同時に、騎士団は集団戦闘が基本なので、大剣などの密集陣形に不向きな武器の習熟訓練は、個人的に自分の時間の中で行う事を説明され、全員が理解したようだ。

「レベル上げですが、最初に聖域近くの魔物の領域で、向上した自身の戦闘技術やスキルに慣れながら進めてもらいます」

 精霊樹せいれいじゅの浄化の力により、聖域の近くならそれほど危険な魔物は出没しなくなっているので、まずは小さな魔境で少しずつ身体を慣らしながらレベルアップを図るとソフィアが説明した。

「ある程度、お前達の実力がついたところで、死の森の浅い領域でのレベルアップに移ります」
「し、死の森!」

 死の森と聞いて多くの者が顔を引きつらせる。

「心配いりません。死の森とは言っても浅い領域は、それほど危険な魔物も滅多に出てきません」
「滅多にという事は、たまには出没するのではないですか?」

 一人の青年がソフィアの言葉の中で引っかかったワードについて確認すると、彼女は頷いた。

「勿論、浅い領域とはいえ死の森。イレギュラーな事態が起こる可能性は当然あります。ですが、死の森の深層まで踏破とうはした事のある者が複数人でお前達をサポートするのです。まあ、滅多な事はないでしょう」

 ソフィアが放った、死の森の深層まで踏破したという言葉に、その場の全員が驚愕きょうがくの表情を浮かべる。
 それほどまでに、この大陸の人間にとって死の森という魔境は、危険で死と同義とも言える場所だった。

「ソフィア様も死の森の深層まで踏破されたのですか?」
「ええ、深層は魔物のランクが高いのは当たり前なのですが、それよりもエンカウントする率が高いのが面倒でしたね。休む暇がないのが困りました」
「………………」

 それを聞いて全員が絶句する。
 その場にいるほとんどの者にとって、出没する魔物が高ランクで強力な事が最大の問題なのだ。にもかかわらず、ソフィアはその出没する頻度が高い事を面倒だと言う。
 目の前にいるソフィアが、自分達と比べて遥かな高みに到達している事を改めて知らされたのだった。



 9 デスマーチ?


 聖域に設立された騎士団の団員にとって最初のパワーレベリングは、未開地の魔境でソフィアやダンテさんの引率で行われた。
 ソフィアの従魔であるサンダーイーグルのグロームも助っ人として参加していたので、さほど危険はなかっただろう。
 そして、未開地の魔境である程度のレベリングを終えた騎士候補達を、死の森へと連れてきた。
 水精騎士団以外の三つの騎士団の団員……いや、団員見習いかな、彼らに五人でひと組のチームを組ませる。そのチームを僕――タクミ、ソフィア、マリア、マーニ、レーヴァ、アカネにルルちゃん、そしてカエデとゴーレムのタイタンが引率する。
 さらにソフィアの従魔のグローム、アカネの従魔フェリル、レーヴァの従魔セルも索敵さくてきと団員見習い達の補助をしてくれる。
 僕も五人組のグループを四隊二十人引き連れて、死の森の浅い領域を進んでいた。

「おっ、ちょうどいい。トレントが二体いるね。順番に防御の訓練をしようか」
「ぼ、防御の訓練でござるか?」

 ござる口調のダン君が驚いて聞いてくる。
 確かに魔物にワザと攻撃させて訓練なんて、普通はしないだろうけど、相手が普通のトレントなら、今の彼らにはちょうどいい訓練相手だ。

「ああ、トレントの攻撃範囲に侵入して、トレントの攻撃をしばらくさばく訓練だ。実戦で比較的安全に練習出来る」
「……ハハッ、スパルタでござるな」
「そう? 普通のトレントだからそんなに攻撃力もないし、何より素早く動き回らないから楽だよ。流石にエルダートレントならこうはいかないからね」
「エ、エルダートレントでござるか……」
「エルダートレントは別格だからね。単純にトレントの上位種なんて考えてたら大変な目にうよ」
「いや、そもそもエルダートレントは立ち向かってはいけない魔物でござるよ」

 ダン君が呆れたように言った。
 あれ? 皆んな引いてる?
 確かに前に戦った時は僕も死ぬかと思ったけど、今みたいに二十人もいれば、エルダートレントでもなんとかなるんじゃないかな。

「怪我は僕が回復魔法で治すから、頑張って防御と回避の技術をみがいてくれ」
「「「「…………」」」」
「クッ! やってやるでござる!」
「拙者も負けんぞ!」

 ダン君とマッド君が決死の形相でトレントに向かっていった。
 そんなに悲愴感ひそうかんまといながら戦闘しなくても、怪我は直ぐに治すし、危険なら僕も手を出すから大丈夫なんだけどな。
 それに、スキルの習得や熟練度の上昇には、実戦の方が効果的だ。
 特に死線をくぐるような戦いの中ではその傾向が強い。これは僕の経験上間違いないと自信を持って言えるからね。


 時々近づいてくる他の魔物を魔法で始末しながら、トレント相手の戦闘訓練を続ける。
 彼らの使っている武器は、まだ街売りの武器なので、それほど良いモノじゃない。
 街売りの武器がダメなわけじゃない。彼らが買えるレベルの武器なので、トレントを一振りで斬り倒せる武器ではないのだ。
 そのお陰でトレント相手でも戦闘が長引き、とても良い訓練になっている。
 僕やソフィア達がサポートしている事が前提だけど、実戦で比較的安全にこんな経験を積めるなんてラッキーだよね。

「よし! ダン君とマッド君は交代!」
「「りょ、了解です!」」

 二人の疲労具合を見定めて、他のメンバーにスイッチさせる。

「待機しているメンバーもしっかり見ておくように。見る事も訓練だからね」
「「「「はい!」」」」
「いや、もう少し声を抑えてね。ここは浅い領域だけど一応大陸一の魔境だから」

 本当は、他人の戦闘を観察して考察するだけじゃなく、周辺の警戒まで同時に出来るようになればいいんだけどね。
 二体のトレントを相手に順番に経験を積み、だんだんとさまになっていくダン君達。

「やったぞ!」
「こっちもでござる!」

 やっと二体のトレントを倒せたみたいだ。
 少し時間はかかったけど、合格点かな。

「じゃあ僕が収納したら、次を探そうか」
「「「「えっ‼」」」」

 どうして皆んな、愕然とした表情で僕を見るんだろう。
 まだ始まったばかりだから、次のトレントを探すに決まってるじゃないか。
 都合のいい事に、死の森の浅い領域には多くのトレントが生息している。
 探すのに困らないから、効率よく訓練出来てラッキーだね。
 手早くトレントをアイテムボックスに収納し、次の獲物を探すために歩き出す。

「おっ、今度は三体だけど、皆んなもだいぶ慣れたから大丈夫だね」

 死の森は、やっぱりトレントの密度が高くていい。直ぐに次が見つかった。
 最初の戦闘で、ダン君達もスキルの熟練度やレベルが上がっているだろうから、さっきより楽になるだろう。

「さあ、アレとアレとアレが擬態ぎたいしたトレントだから。頑張っていこう」
「クソッ、やってやるでござる!」
「拙者も行くでござる!」
「某も!」

 僕が擬態したトレントを指差すと、ダン君、マッド君、ビル君の三人組がトレントに突撃した。
 うん、この調子だと、だんだんと討伐スピードも早くなるから、ボルトンで商会をやっているパペックさんのところにもトレント材をおろせるかな。
 バーキラ王国やロマリア王国だけじゃなく、サマンドール王国や復興途中の旧シドニア神皇国しんこうこくでも木材需要は高いからなぁ。



 10 魔大陸またいりくで訓練


 大きな洞窟どうくつの入り口のような場所の前で、白銀ベースに赤い装飾、黄土色の装飾、黄緑色の装飾、他とはデザインが違うが青色の装飾を施した鎧に身を包んだ集団と、マント姿の一団が整列していた。
 勿論聖域に設立された四つの騎士団と一つの魔法師団の団員だ。
 ここは魔大陸にあるダンジョンの一つ。
 ダンジョンとしての難度はほどほどだけど、中の構造がそれほど複雑ではなく広い。それにわなも単純で凶悪な物がないので、今の聖域騎士団にはちょうどいいと思って連れてきた。
 死の森の浅い領域で、トレントを中心にレベル上げと技術の習得に励んでいた彼らだけど、ここからは段階を踏んで強化していこうと思っている。
 装備は、鎧は勿論、武器も正式な騎士団や魔法師団の装備に変わっている。
 今回、聖域騎士団と魔法師団の団員には、レンタルで収納の魔導具が支給されている。
 スペースとしては二畳ほどの広さで、予備の武器や水や食料を入れておくためのものだ。
 武器の変更が出来るのと出来ないのとでは、戦術の幅が違うからね。
 整列する騎士団を感慨深く見ていると、ソフィアが近づいてきた。

「タクミ様、準備が整いました」
「タクミ、こっちも準備オーケーだ」
「了解です」

 ソフィアの後から来たのは、短めの金髪に二メートル近い身長、鍛えあげられた肉体のベテラン冒険者で、パーティー「獅子の牙」のリーダー、ヒースさんだ。
 ダンジョンアタックという事で、引率役が足りなくなったので「獅子の牙」のメンバーに急遽お願いしたんだ。
 今回は、ソフィアの父親で僕の義父のダンテさんもパワーレベリングの対象だから、引率する人数が足りなかった。
 真面目なヒースさんとボガさんなら、安心して団員を任せられる。普段軽いライルさんも戦闘となると雰囲気が変わるから大丈夫だろう。
 ダンテさんがレベル上げする側なのは、騎士として戦う技術や経験はあっても、今までは意識してダンジョンや魔境でレベルを上げる機会がなかったからだ。

「じゃあ安全重視で、罠の感知にも慣れるように」
「「「はい!」」」
「では私も行ってきます。タクミ様もお気をつけて」
「ああ、ソフィアもね」
「「行ってきます、タクミ様」」
「マリアとマーニも怪我しないようにね」

 前と同じく五人のチームに分かれてダンジョンアタックを開始する。
 子供の世話をメイド達とフリージアさんに任せ、今回は僕達もフルメンバーで参加している。
 それだけじゃ足りなくてヒースさん達に助っ人を頼んでいるんだけど、他にも助っ人をお願いしていた。
 ダンジョンはどんなイレギュラーな事態があるか分からないからね。

「タクミ様ー! こっちの準備もオーケーです!」
「ああ、気をつけて頼むよ」

 元気よく声をかけてきたのは、有翼人族の少女ベールクト。
 彼女は、今や有翼人族の中でも一番の実力者となっていて、さらに僕が渡した装備もあり、魔大陸の拠点周辺での狩りでもダントツの討伐数を記録しているらしい。
 まあベールクトは、僕達と何度もダンジョンに潜っているし、普段から仲間と連携しているので心配ないだろう。

「さて、僕達も行こうか」
「「「「「はい!」」」」」

 僕も五人を連れてダンジョンへと向かう。
 ヒースさん達やベールクトを助っ人にしても、流石に一度に全員は連れていけないので、半数はダンジョンの入り口付近にテントを設営した仮の拠点で待機している。
 ここには指導と魔物が出没した時のサポートとして有翼人族の族長バルカンさんと、普段魔大陸の拠点付近で魔物を狩っている、有翼人族の戦士数人もいた。
「族長自ら大丈夫なんですか?」と聞いてみたんだけど「最近暇で困っていましたからな。ベールクトに便乗させてもらいました」と言って逆に張り切っていた。
 彼らが住む天空島てんくうとうに生息する魔物は、今のバルカンさん達にとって既に雑魚でしかないらしく、族長としての仕事も兄のバルザックさんがいるため、自由な時間が多いらしい。
 バルカンさんと有翼人族の戦士達には、ダンジョン付近での仮拠点設置と、周辺の魔物の討伐をお願いしてある。
 魔大陸はダンジョンが多い。
 例外はあれど、普通ダンジョンは魔境の中に出来るので、それだけここには魔境が多いという事だ。
 当然、このダンジョンも魔境の中に存在するので、入り口付近で仮の拠点を設置する際には、周辺の魔物の討伐が必要になってくる。
 僕が建設した魔大陸の拠点周辺で普段から狩りをしている有翼人族の戦士は、居残り組の指導にうってつけだった。
 さて、とりあえず全員が高難度ダンジョンに潜れるようになるまで鍛えないと。



 11 頑張れ候補生


 二メートル近くの巨体から棍棒こんぼうが振り下ろされる。

『ヴゥフゥゥゥゥーー‼』

 ガンッ‼

「ブタ野郎の攻撃など某に通用せん!」

 オークが振り下ろした棍棒を、ダン君が盾で上手く受け流すとオークの体勢が崩れた。そこにマッド君やビル君達が一斉に攻撃を加え、オークは断末魔だんまつまの叫びを上げて倒れる。

「ほら、次が来てるよ。常に周りの状況を把握する!」
「「「「「はい!」」」」」

 僕は、ダン君、ビル君、マッド君の三人組を含む五人を引き連れてダンジョンを進んでいた。
 ダン君達は騎士団設立のきっかけとなった三人なので、最初からソフィアにしごかれていただけあり、この程度のダンジョンの浅い階層なら安心して見ていられる。
 それに加え、今は騎士団の鎧や武器を装備しているのだから、この難度のダンジョンならよほど油断しない限り大怪我をする事はないだろう。
 多少の怪我ならポーションを支給しているし、死ぬほどの思いをする事はあっても、実際に命の危険はないはずだ。

「おっ、次はオーガっぽい気配が二体だな。もう直ぐ右の通路から現れるから、先制攻撃してから突撃しようか」
「「「「「了解です」」」」」

 ござる口調の三人組が、いつでも突撃出来る体勢を整える。
 その後ろで弓をしぼる二人。
 やがて右側の通路からオーガの赤い肌が見えた。
 シュ! シュ! シュ! シュ!

『グゥオォォォォーー‼』

 それぞれに二射ずつ矢を射ると、二体のオーガの顔に矢が見事に突き刺さる。
 痛みと怒りで咆哮ほうこうするオーガに、ダン君達が駆け出し、収納の魔導具から取り出した槍に装備を変更した二人も後に続く。

「ウオォォォォ‼」
「クタバレェ!」
「フンッ‼」
『ガアァァァァーー‼』

 オーガの方が可哀想かわいそうになるくらいの蹂躙劇じゅうりんげきを少し離れた場所で見ながら、もう少し深い階層まで潜った方がいいかと考えていた。
 これは僕が直接見ていないグループも含めてだろうけど、予想よりも若干成長スピードが速い気がする。
 確かに、騎士団の団員が装備する鎧にしても武器にしても、僕やレーヴァ、ドガンボさんやゴランさんの手による一品だ。それのお陰で戦闘が有利になるのは分かるけど、成長スピードは別の問題だからね。
 聖域の騎士団や魔法師団だからなんだろうな。
 いわゆる大精霊の加護ってやつだ。
 そんな事を考えていると戦闘が終了し、既に素材のぎ取りも終了していたみたいだ。

「素材の回収完了しました!」
「ご苦労様。じゃあ、もう少し深い階層まで潜ってみようか。まだまだ余裕がありそうだからね」
「「「「「はい!」」」」」

 その後も積極的に魔物を探知して討伐していく、いわゆるサーチアンドデストロイで深層を攻略した。
 魔物の強さ的には不満は残るが、戦闘経験は濃密なものだったから良しとしよう。


しおりを挟む
表紙へ

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐
ファンタジー
 ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。  しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。  しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。  ◆ ◆ ◆  今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。  あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。  不定期更新、更新遅進です。  話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。    ※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。