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三十一話 郊外演習3
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グループごとに分かれ移動する私達。
私達は、それぞれ装備を身に着けて荷物を確認する。
「エトワールお姉ちゃん。シールドペタルズは付けないの?」
「ショルダーアーマーだけ着けておけば、必要な時にアイテムボックスから取り出せるから」
私が、パパの作ったシールドペタルズを着けていないのを見た春香に聞かれるも、宙に浮くショルダーアーマーなんて凄く目立つから、取り敢えずは、相対位置の基点となる小さなショルダーアーマーだけを着けている。これだけなら、大きさも小さくデザインもシンプルなので目立たないからね。
私はオリハルコン合金の長杖を取り出し、春香はマリアママの焔槍ととてもよく似た槍を持ち、腰には片手剣、左腕にバックラーを装備している。フローラはというと、例の刃のお化け。クレセントアックスの刃を巨大化して、持ち手を付けた武器。名前はそのまま、クレセントムーン。
フローラは、それを振り回すのがいたく気に入ったみたいで、聖域の訓練場でもそれの練習ばかりしてたくらい。フローラ的には、持ち手の所に鎖が付いていて、ブン回せるのが気持ち良いらしい。
勿論、フローラの腰には二本の短剣を装備している。
「お待たせ」
「おかしくないかな?」
「二人とも似合ってるわよ」
そこにシャルルとミュゼが、装備を整えてやって来た。シャルルもミュゼも、実戦の経験がないから緊張気味ね。
シャルルもミュゼも、典型的な魔法使いの格好。ローブに革の胸当、長杖と丈夫なブーツ。帽子も魔法使いっぽく三角帽だ。
聖域では、魔法使いも近接戦闘するのが当たり前なので、私からしても魔法使い魔法使いした装備は新鮮だったりする。
「ごめんなさい。待たせた?」
「お待たせ!」
「なぁユークス。このベルト留めてくれよ」
サティとユークス君、ルディ君も合流する。
サティは、金属製の軽鎧に片手剣と盾。ユークス君とルディ君は、剣と盾は同じだけど、鎧は革鎧だ。
私達以外の普通科の人達も似たような装備だ。
「ユークス君とルディ君は、訓練通りにね」
「わ、分かった」
「お、おう」
春香に言われてカクカクと頷くユークス君もルディ君。
「サティは、大丈夫そうだね」
「まあ、私は実家でも魔物狩りはしているしね」
フローラが確認するように言うと、サティは落ち着いた様子で言う。
「じゃあ、フローラが先頭。その後にユークス君とルディ君。その背後にシャルルとミュゼ。そして私と、最後尾が春香でいいよね」
「「了解!」」
私は後衛から全体を見渡し警戒する。普通科の皆んなも気にかけないとね。最後尾が春香が居てくれると安心できる。先頭のフローラは、索敵範囲の広さからだ。
勿論、学園側の教師や雇われた冒険者が、生徒に危険がないように見守っている。特に、教養科は王族がいるから警戒は厳重みたい。
普通科にも武術教官達が周囲の警戒をしているけど、あまり数に入れない方がいいかも。まあ、もしもの時の避難指示くらいは出来るかな。出来るよね。
私も一応、一年生の普通科の生徒は気に掛けているけど、他の科の生徒や上級生まではカバーしきれない。
その日の演習は、気が抜ける程上手くいった。
私達のグループは当然、何も問題なかったし、他のグループや上級生を含め、それなりの魔物を狩り経験を積んだみたい。
ただ、フローラの表情が思わしくない。
「どうしたのフローラ?」
「……う~ん。なんか嫌な予感がするんだよねぇ」
「えっ、嘘っ!?」
私がフローラに、どうしたのか聞くと、返ってきた答えに春香が驚き真剣な表情になる。
何故なら、フローラの嫌な予感は、放置していいものじゃない事を知っているから。
聖域で暮らしている時なら、その嫌な予感は単にママ達に叱られる程度のものだったけど、外の世界でその嫌な予感は無視していい事じゃないって、パパからも教えて貰ってるから。
私達三姉妹は、パパも持つ直感というスキルを取得している。その中でもフローラは、兎人族ならではの第六感もあり、フローラがそう言うなら、確実に何かあると思った方がいい。
「何時ごろだと思う?」
「う~ん。多分、今日の夜かなぁ」
「…………」
春香がフローラに、その嫌な予感が何時ごろに起きると思うか聞くと、フローラは今日の夜だと言う。それを聞いて私は考え込む。
未開地だから、急な魔物の襲撃が起きても不思議じゃない。魔境が点在する未開地とはそんな土地なのだから。
そもそも、郊外演習を未開地で行うなんて、私が学園の上層部なら絶対しないけどね。
そして、フローラが嫌な予感と言うのだから、それなりに危険な事が起きると考えた方がいい。それが、強力な個体が現れるのか。それとも大量の魔物が氾濫するのか。どちらかは分からないけど、夜に不意を突かれると人死にが出るかもしれない。
「装備を外さない方がいいわね」
「夜番は私達でする?」
「皆んなにも警戒するよう言った方がいいと思うよ」
「どうしたのエトワールちゃん?」
「うん。何かあったの?」
私達姉妹が話していると、その真剣な表情が気になったのか、サティとシャルルが近付いて来た。
私は春香とフローラと頷き合い、グループの皆んなを集めて貰うようサティに言った。
「サティ。ユークス君達を呼んでくれない」
「え、わ、分かった」
「どうしたのエトワールさん?」
「なになに? 夜ごはんはもう食べただろ?」
緊張感のないユークス君とルディ君に、逆に良い具合に力が抜ける。
「実は、フローラが嫌な予感がするって言うの」
「嫌な予感って」
ルディ君が、そんな事で呼んだのかという表情をしたけど、直感スキルの事、フローラの獣人族故の感覚の鋭さを含めて、私は丁寧に説明する。
「私、直感スキルって知ってるわ。レアなスキルだった筈だけど、エトワールちゃんや春香ちゃんも持ってるのね」
「サティ。私や春香はスキルのレベルがまだ低いから、無いよりマシ程度よ。でも、直感スキルのレベルが高い人の感覚は、決して気の所為なんて言えないレベルなの」
サティは、騎士を目指すだけあって、直感スキルを知っていた。それに私達の直ぐ近くに、直感スキルが限界まで成長させた人がいるんだもの。そのスキルの有用性なんて私達は十分知っている。だって、その人は私達のパパなのだから。
「夜に、この場合魔物の襲撃があると想定した方がいいだろうね」
「小規模なスタンピートでも、夜に不意を突かれたら危ないぞ」
「クローディアさんやメルティさんとバスク君にも話しておいた方がいいわね」
「じゃあ、私、報せて来る」
「あっ、サティ……行っちゃた」
ユークス君とルディ君も、冗談で言っているのではないと分かり、深刻な表情になる。そこで私は、クローディア姫とメルティさん、それとバスク君に話しておくべきだと思って、それを口に出すと、サティが止める間もなく駆けて行った。
少しして、クローディアさんとメルティさん、バスク君がやって来た。他に近衛の騎士の姿もある。
「エトワールさん。夜に何かがあるって本当なのですか?」
「はい。姉妹の中でも直感スキルのレベルが高く、種族特有の感覚に優れたフローラが言うのなら、私は間違いないと思います」
半信半疑だったクローディアさんとメルティさん、バスク君だったけど、ここで護衛として着いて来ていた近衛騎士団の人が発言してきた。
「イルマ殿の直感スキルは、私も存じています。そのご息女の直感スキルなら、あると想定した方がいいでしょう」
「分かりました。先生方と他の護衛、上級生達へは私から話しましょう」
「じゃあ、俺は緊急時の動きを相談してくる」
「お願いします。あっ、姫様、バスク君も、これを持っていってください」
どうやら近衛騎士団の人は、聖域との合同訓練に何度も参加した人みたいで、パパにも直接ダンジョンの引率をして貰った事があるらしい。直感スキルに関しても詳しいみたいで、子供の言う事だと放置していい話じゃないと、直ぐに皆んな動き出した。
私はクローディア姫とバスク君に、魔導具を手渡す。
「これは?」
「ああ、姫様。それはイルマ殿の造った照明の魔導具です。空に投げれば、数時間空中に止まり周辺を照らしてくれます」
「おおっ、近衛騎士団の装備か!」
首を傾げたクローディア姫に、その魔導具が何なのかを説明したのは、近衛騎士団の人だった。
動物や魔物は夜行性の個体も多いけれど、人は基本的に暗闇が苦手としている。ただ暗いというだけで不利になる。
そこで魔大陸への遠征訓練もある近衛騎士団は、パパの造った闇夜を照らす魔導具には馴染みがあるの。
野営地はにわかに騒がしくなる。
何もないに越した事はないんだけどね。
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いずれ最強の錬金術師?の15巻が発売されました。
よろしくお願いします。
私達は、それぞれ装備を身に着けて荷物を確認する。
「エトワールお姉ちゃん。シールドペタルズは付けないの?」
「ショルダーアーマーだけ着けておけば、必要な時にアイテムボックスから取り出せるから」
私が、パパの作ったシールドペタルズを着けていないのを見た春香に聞かれるも、宙に浮くショルダーアーマーなんて凄く目立つから、取り敢えずは、相対位置の基点となる小さなショルダーアーマーだけを着けている。これだけなら、大きさも小さくデザインもシンプルなので目立たないからね。
私はオリハルコン合金の長杖を取り出し、春香はマリアママの焔槍ととてもよく似た槍を持ち、腰には片手剣、左腕にバックラーを装備している。フローラはというと、例の刃のお化け。クレセントアックスの刃を巨大化して、持ち手を付けた武器。名前はそのまま、クレセントムーン。
フローラは、それを振り回すのがいたく気に入ったみたいで、聖域の訓練場でもそれの練習ばかりしてたくらい。フローラ的には、持ち手の所に鎖が付いていて、ブン回せるのが気持ち良いらしい。
勿論、フローラの腰には二本の短剣を装備している。
「お待たせ」
「おかしくないかな?」
「二人とも似合ってるわよ」
そこにシャルルとミュゼが、装備を整えてやって来た。シャルルもミュゼも、実戦の経験がないから緊張気味ね。
シャルルもミュゼも、典型的な魔法使いの格好。ローブに革の胸当、長杖と丈夫なブーツ。帽子も魔法使いっぽく三角帽だ。
聖域では、魔法使いも近接戦闘するのが当たり前なので、私からしても魔法使い魔法使いした装備は新鮮だったりする。
「ごめんなさい。待たせた?」
「お待たせ!」
「なぁユークス。このベルト留めてくれよ」
サティとユークス君、ルディ君も合流する。
サティは、金属製の軽鎧に片手剣と盾。ユークス君とルディ君は、剣と盾は同じだけど、鎧は革鎧だ。
私達以外の普通科の人達も似たような装備だ。
「ユークス君とルディ君は、訓練通りにね」
「わ、分かった」
「お、おう」
春香に言われてカクカクと頷くユークス君もルディ君。
「サティは、大丈夫そうだね」
「まあ、私は実家でも魔物狩りはしているしね」
フローラが確認するように言うと、サティは落ち着いた様子で言う。
「じゃあ、フローラが先頭。その後にユークス君とルディ君。その背後にシャルルとミュゼ。そして私と、最後尾が春香でいいよね」
「「了解!」」
私は後衛から全体を見渡し警戒する。普通科の皆んなも気にかけないとね。最後尾が春香が居てくれると安心できる。先頭のフローラは、索敵範囲の広さからだ。
勿論、学園側の教師や雇われた冒険者が、生徒に危険がないように見守っている。特に、教養科は王族がいるから警戒は厳重みたい。
普通科にも武術教官達が周囲の警戒をしているけど、あまり数に入れない方がいいかも。まあ、もしもの時の避難指示くらいは出来るかな。出来るよね。
私も一応、一年生の普通科の生徒は気に掛けているけど、他の科の生徒や上級生まではカバーしきれない。
その日の演習は、気が抜ける程上手くいった。
私達のグループは当然、何も問題なかったし、他のグループや上級生を含め、それなりの魔物を狩り経験を積んだみたい。
ただ、フローラの表情が思わしくない。
「どうしたのフローラ?」
「……う~ん。なんか嫌な予感がするんだよねぇ」
「えっ、嘘っ!?」
私がフローラに、どうしたのか聞くと、返ってきた答えに春香が驚き真剣な表情になる。
何故なら、フローラの嫌な予感は、放置していいものじゃない事を知っているから。
聖域で暮らしている時なら、その嫌な予感は単にママ達に叱られる程度のものだったけど、外の世界でその嫌な予感は無視していい事じゃないって、パパからも教えて貰ってるから。
私達三姉妹は、パパも持つ直感というスキルを取得している。その中でもフローラは、兎人族ならではの第六感もあり、フローラがそう言うなら、確実に何かあると思った方がいい。
「何時ごろだと思う?」
「う~ん。多分、今日の夜かなぁ」
「…………」
春香がフローラに、その嫌な予感が何時ごろに起きると思うか聞くと、フローラは今日の夜だと言う。それを聞いて私は考え込む。
未開地だから、急な魔物の襲撃が起きても不思議じゃない。魔境が点在する未開地とはそんな土地なのだから。
そもそも、郊外演習を未開地で行うなんて、私が学園の上層部なら絶対しないけどね。
そして、フローラが嫌な予感と言うのだから、それなりに危険な事が起きると考えた方がいい。それが、強力な個体が現れるのか。それとも大量の魔物が氾濫するのか。どちらかは分からないけど、夜に不意を突かれると人死にが出るかもしれない。
「装備を外さない方がいいわね」
「夜番は私達でする?」
「皆んなにも警戒するよう言った方がいいと思うよ」
「どうしたのエトワールちゃん?」
「うん。何かあったの?」
私達姉妹が話していると、その真剣な表情が気になったのか、サティとシャルルが近付いて来た。
私は春香とフローラと頷き合い、グループの皆んなを集めて貰うようサティに言った。
「サティ。ユークス君達を呼んでくれない」
「え、わ、分かった」
「どうしたのエトワールさん?」
「なになに? 夜ごはんはもう食べただろ?」
緊張感のないユークス君とルディ君に、逆に良い具合に力が抜ける。
「実は、フローラが嫌な予感がするって言うの」
「嫌な予感って」
ルディ君が、そんな事で呼んだのかという表情をしたけど、直感スキルの事、フローラの獣人族故の感覚の鋭さを含めて、私は丁寧に説明する。
「私、直感スキルって知ってるわ。レアなスキルだった筈だけど、エトワールちゃんや春香ちゃんも持ってるのね」
「サティ。私や春香はスキルのレベルがまだ低いから、無いよりマシ程度よ。でも、直感スキルのレベルが高い人の感覚は、決して気の所為なんて言えないレベルなの」
サティは、騎士を目指すだけあって、直感スキルを知っていた。それに私達の直ぐ近くに、直感スキルが限界まで成長させた人がいるんだもの。そのスキルの有用性なんて私達は十分知っている。だって、その人は私達のパパなのだから。
「夜に、この場合魔物の襲撃があると想定した方がいいだろうね」
「小規模なスタンピートでも、夜に不意を突かれたら危ないぞ」
「クローディアさんやメルティさんとバスク君にも話しておいた方がいいわね」
「じゃあ、私、報せて来る」
「あっ、サティ……行っちゃた」
ユークス君とルディ君も、冗談で言っているのではないと分かり、深刻な表情になる。そこで私は、クローディア姫とメルティさん、それとバスク君に話しておくべきだと思って、それを口に出すと、サティが止める間もなく駆けて行った。
少しして、クローディアさんとメルティさん、バスク君がやって来た。他に近衛の騎士の姿もある。
「エトワールさん。夜に何かがあるって本当なのですか?」
「はい。姉妹の中でも直感スキルのレベルが高く、種族特有の感覚に優れたフローラが言うのなら、私は間違いないと思います」
半信半疑だったクローディアさんとメルティさん、バスク君だったけど、ここで護衛として着いて来ていた近衛騎士団の人が発言してきた。
「イルマ殿の直感スキルは、私も存じています。そのご息女の直感スキルなら、あると想定した方がいいでしょう」
「分かりました。先生方と他の護衛、上級生達へは私から話しましょう」
「じゃあ、俺は緊急時の動きを相談してくる」
「お願いします。あっ、姫様、バスク君も、これを持っていってください」
どうやら近衛騎士団の人は、聖域との合同訓練に何度も参加した人みたいで、パパにも直接ダンジョンの引率をして貰った事があるらしい。直感スキルに関しても詳しいみたいで、子供の言う事だと放置していい話じゃないと、直ぐに皆んな動き出した。
私はクローディア姫とバスク君に、魔導具を手渡す。
「これは?」
「ああ、姫様。それはイルマ殿の造った照明の魔導具です。空に投げれば、数時間空中に止まり周辺を照らしてくれます」
「おおっ、近衛騎士団の装備か!」
首を傾げたクローディア姫に、その魔導具が何なのかを説明したのは、近衛騎士団の人だった。
動物や魔物は夜行性の個体も多いけれど、人は基本的に暗闇が苦手としている。ただ暗いというだけで不利になる。
そこで魔大陸への遠征訓練もある近衛騎士団は、パパの造った闇夜を照らす魔導具には馴染みがあるの。
野営地はにわかに騒がしくなる。
何もないに越した事はないんだけどね。
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いずれ最強の錬金術師?の15巻が発売されました。
よろしくお願いします。
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