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三十話 郊外演習2
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他のグループのテント設営を手伝っていると、春香とフローラが戻って来た。
「エトワールお姉ちゃん。獲物は狩ってきたよ」
「いっぱいお肉狩ってきたよ!」
二人ともニコニコしているから、十分量は狩れたみたいね。
一応、魔境の外で獲物を探すよう言ってあったけど、春香とフローラなら余裕だったみたいね。
パパ曰く、聖域誕生以前のこの辺りは、魔境が点在し、その魔境以外の未開地にも危険な魔物が多かったらしい。だけど聖域が出来てから、未開地の魔境以外では、積極的に人間を襲う魔物は減少しているそうだ。
だから今回、春香とフローラが狩ってきたのも、鹿の魔物と猪の魔物みたい。普通科の人数なら十分な量ね。普通科の他のグループの人達が、獲物を狩れなくても大丈夫そう。まあ、学園から食料を支給されても、私達から分けて貰っても、減点なのでそれでも欲しければだけどね。
「ユークス君、ルディ君。春香とフローラと解体お願いできる?」
「えっ、僕が解体?」
「お、俺は解体なんてした事ないぞ」
「あっ、私解体できるから手伝うね」
「そう。じゃあ、サティお願いね」
春香とフローラが、狩ってきた鹿と猪の魔物を木に吊るしていたので、ユークス君とルディ君に、解体のお手伝いを頼んだんだけど、二人は解体なんてした事ないらしい。
そこにサティが手伝いに手を上げた。サティは、実家でも訓練の一環で狩りをしていたからか、解体の経験もあるそうだ。
まあ、肉を冷やしたり血抜きは春香が魔法でしちゃうんだけどね。ただ、皮を剥いだり切り分けるのは手作業だからね。
私はその間、土魔法で竈門を作ったり、バーベキュー用の焼き台を作る。まあ、魔法なので一瞬なんだけどね。
「凄いね。エトワールちゃん。こんな風に魔法を使うんだ」
「うん。流石エトワールちゃんだよ」
「大した事ないわよ」
私が土属性魔法で、竈門や焼き台、テーブルや椅子を作っていると、シャルルとミュゼが目を輝かせてそんな事言ってきた。
「地味だけど、便利でしょう?」
「ううん。全然地味じゃないよ」
「そうだよ。魔法って、こんな事にも使えるんだね」
聖域の中では、パパを筆頭にママ達や騎士団の人達も、戦闘以外に魔法を使うのは当たり前なんだけど、聖域の外ではまだまだ違うみたいだね。
そこに春香とフローラの所にいた、ユークス君とルディ君が青い顔してやって来た。
「エトワールさん。シャルルさんとミュゼさんと僕とルディで薪を集めて来るよ」
「あらあら。ギブアップ?」
「ち、違う……事ないけど、サティさんもいるから、僕達足手まといみたいだからね」
解体は、普通科の他の生徒も手伝ってくれるみたいだし、それ以前に春香とフローラだけでも大丈夫だけどね。ユークス君もルディ君も、解体は苦手みたい。
「まあ、いいけど。だけど余り離れないでね」
「当然だよ。安全第一でいくよ」
「じゃあお願い。量はそんなに要らないわ」
「了解。行こうか。シャルルさん。ミュゼさん」
「はい。じゃあエトワールちゃん。行って来るね」
バーベキュー用の焼き台には、私が持って来た炭を使うつもりだから、ユークス君達には竈門用に薪を集めて貰う。竈門はスープを作るだけなので、そんなに薪の量は要らないの。
それに、パパの作った野外用コンロの魔導具もあるしね。薪は、どっちかと言うと野営時交代で警戒する時の焚き火用かな。
バーベキュー用の焼き台に、炭を置き火を起こし金網を乗せる。
「エトワールちゃん。薪、これだけ有ればいいかな?」
「乾いた木じゃないとダメだったよね」
「おーい! ここに纏めて置くよ」
「お、重い。ど、何処に置けばいいんだよ」
「ご苦労さま。薪は其処に纏めて置いておいて」
暫くするとシャルルとミュゼ達が戻って来た。ユークス君やルディ君も多くの薪を抱えている。それだけ有れば、朝までの火を絶やさないでいれるだろう。
竈門に薪を焚べてスープを作る。シャルルとミュゼは手伝ってくれたけど、ユークス君とルディ君は戦力外ね。
「ユークス君は、自分で料理くらい出来るようにしておかなきゃダメなんじゃないの? 確か、パヘックおじさんは修行で行商に出掛けてた筈よ」
「そうなんだけどさ。まあ、保存食も有るからいいかなってね」
「まあ、それも間違いじゃないけど……」
パペックおじさんの営むパペック商会は、今では大陸中に知られる大商会だけど、パパと初めて知り合った頃は、まだそれ程大きな商会じゃなかったと聞いている。パペックおじさん自身が、行商に周っていたらしい。
パパの発明を切っ掛けに、急成長したパペック商会だけど、従業員には息子や孫だとしても、修行として行商に行かせている筈だ。パペックおじさんが、前に聖域に来ていた時に言ってた気がする。
バーキラ王国内も治安は随分向上したらしいけど、それでも危険はある。行商となると命懸けだ。だから、パペックおじさんも強くはないけど戦う気概はあるし、もしもの時に自衛の為の魔導具も用意しているものね。
「まあ、パペックおじさんが、いまだに飛びまわってるものね」
「最近は、ほぼお父さんに任せて、自分は王都と聖域の間の行き来くらいだけどね」
「それでも凄いと思うよ」
パペックおじさんも、最近はバーキラ王国の王都と聖域間の行き来くらいで、あとは王都の店にいるらしい。流石に、後継者に任せるところは任せてるのね。
「ユークスはいいよな。パペック商会は、大陸規模で商いしてるから。俺の実家なんて、王都近辺で細々と商いしているだけだもんな。行商も行くけど、遠方は馬車がなぁ……」
「ルディのところの馬車も、エトワールさんのお父さんが作った馬車だったんじゃ?」
「バカ。馬車はそうだけど、馬が普通の馬なんだよ。魔馬なんて家じゃ無理なんだよ」
実家が王都に店を持つルディのところも、行商には出掛けるそうだけど、パペック商会のように、国境を越えての商いじゃないらしい。
ルディ君の家も馬車自体は、パパの作ったものらしいけど、轢くのが普通の馬じゃ、その能力を活かせているとは言えないわね。
そこに春香とフローラ、サティが合流する。
「「お姉ちゃん。早く肉を焼こう!」」
「余った分は、他のグループの人達に分けたけど、よかったのかな?」
「勿論、余っても仕方ないしね」
私は肉を受け取り切り分ける。春香もスープ用に、適当な大きさに切る手伝いをしてくれる。サティが、余った肉を他のグループに分けたのをよかったのか聞いてきたけど、勿論まったく問題ない。それでもまだ残ってるしね。
肉に下味を付けてどんどん焼いていく。
「なかなかだね」
「うん。欲を言えば、少し熟成したかったかな」
「「「「「…………」」」」」
バーベキューだからね。料理とも言えない。スープもそんなに手の込んだものじゃない。だから舌の肥えた春香やフローラなんかは落ち着いて食べているけど、それ以外のメンバーは黙々と食べている。
醤油ベースの焼肉用の付けダレは王都でも簡単には手に入らない。シャルル達が夢中になって食べるのも分かる。
でも
「ユークス君は、焼肉のタレを知ってる筈だよね?」
「……ングッ。当然さ。家の店でも少量売ってるからね。何時もお祖父様が、もっと沢山仕入れられないかって言ってるもの」
「なら、そんなにがっつく事ないんじゃないの?」
「お祖父様の商会が大きいからって、贅沢なんてさせて貰ってないのさ。あのお祖父様だぜ」
「それもそうか」
あのパペックおじさんが、家族だからって贅沢三昧させないか。
郊外演習のスケジュールは、明日魔境近くで魔物との戦闘を経験。もう一泊して帰還になる。
このまま大きなトラブルがなく終えればいいのにな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いずれ最強の錬金術師?の15巻が発売されました。
よろしくお願いします。
「エトワールお姉ちゃん。獲物は狩ってきたよ」
「いっぱいお肉狩ってきたよ!」
二人ともニコニコしているから、十分量は狩れたみたいね。
一応、魔境の外で獲物を探すよう言ってあったけど、春香とフローラなら余裕だったみたいね。
パパ曰く、聖域誕生以前のこの辺りは、魔境が点在し、その魔境以外の未開地にも危険な魔物が多かったらしい。だけど聖域が出来てから、未開地の魔境以外では、積極的に人間を襲う魔物は減少しているそうだ。
だから今回、春香とフローラが狩ってきたのも、鹿の魔物と猪の魔物みたい。普通科の人数なら十分な量ね。普通科の他のグループの人達が、獲物を狩れなくても大丈夫そう。まあ、学園から食料を支給されても、私達から分けて貰っても、減点なのでそれでも欲しければだけどね。
「ユークス君、ルディ君。春香とフローラと解体お願いできる?」
「えっ、僕が解体?」
「お、俺は解体なんてした事ないぞ」
「あっ、私解体できるから手伝うね」
「そう。じゃあ、サティお願いね」
春香とフローラが、狩ってきた鹿と猪の魔物を木に吊るしていたので、ユークス君とルディ君に、解体のお手伝いを頼んだんだけど、二人は解体なんてした事ないらしい。
そこにサティが手伝いに手を上げた。サティは、実家でも訓練の一環で狩りをしていたからか、解体の経験もあるそうだ。
まあ、肉を冷やしたり血抜きは春香が魔法でしちゃうんだけどね。ただ、皮を剥いだり切り分けるのは手作業だからね。
私はその間、土魔法で竈門を作ったり、バーベキュー用の焼き台を作る。まあ、魔法なので一瞬なんだけどね。
「凄いね。エトワールちゃん。こんな風に魔法を使うんだ」
「うん。流石エトワールちゃんだよ」
「大した事ないわよ」
私が土属性魔法で、竈門や焼き台、テーブルや椅子を作っていると、シャルルとミュゼが目を輝かせてそんな事言ってきた。
「地味だけど、便利でしょう?」
「ううん。全然地味じゃないよ」
「そうだよ。魔法って、こんな事にも使えるんだね」
聖域の中では、パパを筆頭にママ達や騎士団の人達も、戦闘以外に魔法を使うのは当たり前なんだけど、聖域の外ではまだまだ違うみたいだね。
そこに春香とフローラの所にいた、ユークス君とルディ君が青い顔してやって来た。
「エトワールさん。シャルルさんとミュゼさんと僕とルディで薪を集めて来るよ」
「あらあら。ギブアップ?」
「ち、違う……事ないけど、サティさんもいるから、僕達足手まといみたいだからね」
解体は、普通科の他の生徒も手伝ってくれるみたいだし、それ以前に春香とフローラだけでも大丈夫だけどね。ユークス君もルディ君も、解体は苦手みたい。
「まあ、いいけど。だけど余り離れないでね」
「当然だよ。安全第一でいくよ」
「じゃあお願い。量はそんなに要らないわ」
「了解。行こうか。シャルルさん。ミュゼさん」
「はい。じゃあエトワールちゃん。行って来るね」
バーベキュー用の焼き台には、私が持って来た炭を使うつもりだから、ユークス君達には竈門用に薪を集めて貰う。竈門はスープを作るだけなので、そんなに薪の量は要らないの。
それに、パパの作った野外用コンロの魔導具もあるしね。薪は、どっちかと言うと野営時交代で警戒する時の焚き火用かな。
バーベキュー用の焼き台に、炭を置き火を起こし金網を乗せる。
「エトワールちゃん。薪、これだけ有ればいいかな?」
「乾いた木じゃないとダメだったよね」
「おーい! ここに纏めて置くよ」
「お、重い。ど、何処に置けばいいんだよ」
「ご苦労さま。薪は其処に纏めて置いておいて」
暫くするとシャルルとミュゼ達が戻って来た。ユークス君やルディ君も多くの薪を抱えている。それだけ有れば、朝までの火を絶やさないでいれるだろう。
竈門に薪を焚べてスープを作る。シャルルとミュゼは手伝ってくれたけど、ユークス君とルディ君は戦力外ね。
「ユークス君は、自分で料理くらい出来るようにしておかなきゃダメなんじゃないの? 確か、パヘックおじさんは修行で行商に出掛けてた筈よ」
「そうなんだけどさ。まあ、保存食も有るからいいかなってね」
「まあ、それも間違いじゃないけど……」
パペックおじさんの営むパペック商会は、今では大陸中に知られる大商会だけど、パパと初めて知り合った頃は、まだそれ程大きな商会じゃなかったと聞いている。パペックおじさん自身が、行商に周っていたらしい。
パパの発明を切っ掛けに、急成長したパペック商会だけど、従業員には息子や孫だとしても、修行として行商に行かせている筈だ。パペックおじさんが、前に聖域に来ていた時に言ってた気がする。
バーキラ王国内も治安は随分向上したらしいけど、それでも危険はある。行商となると命懸けだ。だから、パペックおじさんも強くはないけど戦う気概はあるし、もしもの時に自衛の為の魔導具も用意しているものね。
「まあ、パペックおじさんが、いまだに飛びまわってるものね」
「最近は、ほぼお父さんに任せて、自分は王都と聖域の間の行き来くらいだけどね」
「それでも凄いと思うよ」
パペックおじさんも、最近はバーキラ王国の王都と聖域間の行き来くらいで、あとは王都の店にいるらしい。流石に、後継者に任せるところは任せてるのね。
「ユークスはいいよな。パペック商会は、大陸規模で商いしてるから。俺の実家なんて、王都近辺で細々と商いしているだけだもんな。行商も行くけど、遠方は馬車がなぁ……」
「ルディのところの馬車も、エトワールさんのお父さんが作った馬車だったんじゃ?」
「バカ。馬車はそうだけど、馬が普通の馬なんだよ。魔馬なんて家じゃ無理なんだよ」
実家が王都に店を持つルディのところも、行商には出掛けるそうだけど、パペック商会のように、国境を越えての商いじゃないらしい。
ルディ君の家も馬車自体は、パパの作ったものらしいけど、轢くのが普通の馬じゃ、その能力を活かせているとは言えないわね。
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「余った分は、他のグループの人達に分けたけど、よかったのかな?」
「勿論、余っても仕方ないしね」
私は肉を受け取り切り分ける。春香もスープ用に、適当な大きさに切る手伝いをしてくれる。サティが、余った肉を他のグループに分けたのをよかったのか聞いてきたけど、勿論まったく問題ない。それでもまだ残ってるしね。
肉に下味を付けてどんどん焼いていく。
「なかなかだね」
「うん。欲を言えば、少し熟成したかったかな」
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醤油ベースの焼肉用の付けダレは王都でも簡単には手に入らない。シャルル達が夢中になって食べるのも分かる。
でも
「ユークス君は、焼肉のタレを知ってる筈だよね?」
「……ングッ。当然さ。家の店でも少量売ってるからね。何時もお祖父様が、もっと沢山仕入れられないかって言ってるもの」
「なら、そんなにがっつく事ないんじゃないの?」
「お祖父様の商会が大きいからって、贅沢なんてさせて貰ってないのさ。あのお祖父様だぜ」
「それもそうか」
あのパペックおじさんが、家族だからって贅沢三昧させないか。
郊外演習のスケジュールは、明日魔境近くで魔物との戦闘を経験。もう一泊して帰還になる。
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よろしくお願いします。
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◆ ◆ ◆
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あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
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