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後日談百七十六話 勝負にもなっていない
しおりを挟む 予定外のサメの魔物を釣り上げてから、お昼ごはんを食べ休憩した後、午後からのファイトに向け、ポイントを変更した僕とダン君は、聖域の結界ギリギリを走っていた。
結界のギリギリを攻めると、午前中のように魔物がかかる可能性もあるけれど、カジキマグロの大物が釣れるかもしれないからね。
「いやぁ~、いい一日でござったな!」
「本当にね」
ダン君が空を見上げて満足気に言う。確かに一日お天気が良く、波も静かで海も荒れなかった。気持ちのいい海風を浴びてのクルージング。最高の休日だったと言えるだろう。
「あとはバーベキューでござるな!」
「その前に釣り勝負の結果だけどね」
「ま、まぁ、それはそれでござるよ。ハ、ハハッ」
クルーザーを係留してチラッと周囲を見渡すと、先に三隻のクルーザーが係留されていた。もう子供達は戻って来ているみたいだ。どうやら僕達が最後みたいだな。ギリギリまで粘ったから仕方ないか。
「僕達が最後みたいだね」
「タクミ殿、粘ったでござるからな」
「終わり掛けに大物がヒットするかもしれなかったじゃないか。それにまだまだ明るいから許容範囲だよ。子供達も帰って来たばかりなんじゃないかな」
「まあ、そういう事にしておくでござるよ」
ダン君に、遅くなったのは僕が粘ったからだと言われたけど、それは仕方ない。時間ギリギリで大物が釣れるかもしれなかったしね。
「あっ、パパー!」
「パパだ!」
「パパー!」
フローラが僕を見つけ手を振ってぴょんぴょん飛び跳ねている。春香とエトワールもニコニコ顔で手を振っている。
「みんな楽しかったみたいだね」
「「「うん!」」」
フローラが先頭に三人の子供達が僕に飛び付いて、僕はそれを受け止める。
このハイテンションとニコニコ顔で、子供達の釣果が想像できてしまう。
そんな三人の子供達を抱き上げていた僕に、ライルさんが声を掛けてにた。
「よぉ、タクミ。バーベキュー会場に行くぞ」
「えっ!? あの、釣り対決は?」
さっさとバーベキュー会場に行くぞと言われ、僕は困惑して思わず釣り対決はどうなったのか聞き返す。
「んっ? ああ、ほれ、アレよりデカいの釣ったんならタクミの優勝だ」
「へっ!?」
ライルさんが指差す先には、巨大なカジキマグロ(ブルーマーリン)が三本吊るされていた。
一番大きなサイズのブルーマーリンは五メートルは余裕であるんじゃないか。小さなものでも三メートル半はある。
「あの一番大きなサイズを釣り上げたのは春香ちゃんだ」
「春香が一番大きなお魚釣ったの!」
「フローラは数が一番だったよ!」
「二番目に大きなお魚を釣ったのはわたし。数も二番目だったの」
「……そ、そうなんだ。ハ、ハハッ、凄いじゃないか。よ、よかったね」
頬がピクピクしそうなのを我慢して、春香、フローラ、エトワールの頭を順番に撫でて褒めて労う。
なに。三人ともブルーマーリンが釣れたの? 数が一番ってなに? 何匹も釣ったの? あのサイズ……よく釣り上げたよね。いや~、聞いてくるよなぁ。聞かれたくないなぁ~。
「パパ! パパ! パパは、どうだった?」
「パパもお魚釣れた?」
「パパ! おっきなの釣れた?」
「ウッ、ハ、ハハッ、どうだったかなぁ」
ほら、聞いてきた。しかも三人とも、まったく悪気がないからつらい。
「おぅ、タクミ、さっさと見せやがれ」
「はぁ。ちょっと下がってください。エトワール、春香、フローラも、少し離れててね」
僕と子供達のやり取りを見ていたライルさんが、にやにやして急かしてきた。完全に分かって言ってるのがイラッとする。ライルさん。こんなところだぞ。結婚できないの。
仕方ないので、僕は皆んなから少し離れてアイテムボックスに容れていたモノを取り出した。
ズドォォーーンッ!!
「わぁーー!! おっきなお魚ー!!」
「ほんとうだ! パパのお魚おっきい!」
「すごいね、パパ!」
僕がアイテムボックスから取り出すと、フローラが純粋にびっくりして喜んでいる。春香も同じく大きさに尊敬の眼差しを僕に向ける。エトワールは、何となく分かっているんだろうな。慰める感じがあるもん。
「なぁ、タクミ」
「いや、言わないでください」
「そうは言うがよ」
ライルさんが残念な人を見る眼で僕を見る。分かっているさ。僕が釣り上げたのがカジキマグロ(ブルーマーリン)じゃないくらい。
「そうだぞ。まさか結界の中じゃないよな」
「ギリ結界の外ですね」
「某、大物を狙ってポイントのギリギリを攻めたでござるよ。多分、少し失敗して結界の外に出てたんでござろう」
「なら大丈夫か」
呆れた表情のライルさんとは違い、僕が釣り上げたモノが結界の中にいる筈がないとヒースさんが確認してきた。僕とダン君で説明すると一応安心してくれた。
そう。結局、僕の竿にはブルーマーリンはヒットしなかった。最初にかかったサメの魔物一匹だけだ。
子供達は、純粋に驚き喜んでくれるけれど、カジキマグロ釣りにサメを釣っているんだから、外道もいいところだ。しかも魔物だからね。
「まぁ、海の魔物だからデカいわな」
「ハ、ハハッ、寧ろ小さい部類ですね」
海の魔物は大きくなる傾向が強いので、僕が釣り上げたサメも子供達が釣り上げたブルーマーリンと比べても少し大きい。だけどサメの魔物としては小ぶりな方になる。
「パパ、これおいしいの?」
「う~ん。確か美味しくなかった筈だよね」
「はい。皮や骨、歯、あとは魔石くらいですね」
「だよね。フローラ、美味しくないって」
「ちぇ、ざんねーん」
僕が釣ったサメの魔物に興味を示したのはフローラだった。姉妹でも食いしん坊なフローラは、このサメの魔物が美味しいのかどうかが気になったみたいだ。
ただ、僕の記憶では、このサメの魔物は美味しくなかったと思う。そう思って水精騎士団の団員に聞くと、やっぱり肉は美味しくないらしい。それをフローラに言うと、残念そうにしている。魔物は美味しく食べれる種類も多いから期待したんだな。
「タクミ様、これ解体に回しておきますね」
「うん。必要な素材は水精騎士団で使っていいよ」
「ありがとうございます」
もうサメの魔物は水精騎士団に丸投げしてしまおう。
「パパ! バーベキューは?」
「パパ! おなかすいた!」
「パパ、早く行こう!」
「う、うん。行こうか」
春香が我慢できなくなったみたいで、バーベキューはまだかと急かす。フローラもお腹が限界みたい。エトワールにまで早くバーベキューに行こうと言われてしまう。
まぁ、釣り勝負は同じ土俵にすら上がれなかった僕の一人負けだな。
結界のギリギリを攻めると、午前中のように魔物がかかる可能性もあるけれど、カジキマグロの大物が釣れるかもしれないからね。
「いやぁ~、いい一日でござったな!」
「本当にね」
ダン君が空を見上げて満足気に言う。確かに一日お天気が良く、波も静かで海も荒れなかった。気持ちのいい海風を浴びてのクルージング。最高の休日だったと言えるだろう。
「あとはバーベキューでござるな!」
「その前に釣り勝負の結果だけどね」
「ま、まぁ、それはそれでござるよ。ハ、ハハッ」
クルーザーを係留してチラッと周囲を見渡すと、先に三隻のクルーザーが係留されていた。もう子供達は戻って来ているみたいだ。どうやら僕達が最後みたいだな。ギリギリまで粘ったから仕方ないか。
「僕達が最後みたいだね」
「タクミ殿、粘ったでござるからな」
「終わり掛けに大物がヒットするかもしれなかったじゃないか。それにまだまだ明るいから許容範囲だよ。子供達も帰って来たばかりなんじゃないかな」
「まあ、そういう事にしておくでござるよ」
ダン君に、遅くなったのは僕が粘ったからだと言われたけど、それは仕方ない。時間ギリギリで大物が釣れるかもしれなかったしね。
「あっ、パパー!」
「パパだ!」
「パパー!」
フローラが僕を見つけ手を振ってぴょんぴょん飛び跳ねている。春香とエトワールもニコニコ顔で手を振っている。
「みんな楽しかったみたいだね」
「「「うん!」」」
フローラが先頭に三人の子供達が僕に飛び付いて、僕はそれを受け止める。
このハイテンションとニコニコ顔で、子供達の釣果が想像できてしまう。
そんな三人の子供達を抱き上げていた僕に、ライルさんが声を掛けてにた。
「よぉ、タクミ。バーベキュー会場に行くぞ」
「えっ!? あの、釣り対決は?」
さっさとバーベキュー会場に行くぞと言われ、僕は困惑して思わず釣り対決はどうなったのか聞き返す。
「んっ? ああ、ほれ、アレよりデカいの釣ったんならタクミの優勝だ」
「へっ!?」
ライルさんが指差す先には、巨大なカジキマグロ(ブルーマーリン)が三本吊るされていた。
一番大きなサイズのブルーマーリンは五メートルは余裕であるんじゃないか。小さなものでも三メートル半はある。
「あの一番大きなサイズを釣り上げたのは春香ちゃんだ」
「春香が一番大きなお魚釣ったの!」
「フローラは数が一番だったよ!」
「二番目に大きなお魚を釣ったのはわたし。数も二番目だったの」
「……そ、そうなんだ。ハ、ハハッ、凄いじゃないか。よ、よかったね」
頬がピクピクしそうなのを我慢して、春香、フローラ、エトワールの頭を順番に撫でて褒めて労う。
なに。三人ともブルーマーリンが釣れたの? 数が一番ってなに? 何匹も釣ったの? あのサイズ……よく釣り上げたよね。いや~、聞いてくるよなぁ。聞かれたくないなぁ~。
「パパ! パパ! パパは、どうだった?」
「パパもお魚釣れた?」
「パパ! おっきなの釣れた?」
「ウッ、ハ、ハハッ、どうだったかなぁ」
ほら、聞いてきた。しかも三人とも、まったく悪気がないからつらい。
「おぅ、タクミ、さっさと見せやがれ」
「はぁ。ちょっと下がってください。エトワール、春香、フローラも、少し離れててね」
僕と子供達のやり取りを見ていたライルさんが、にやにやして急かしてきた。完全に分かって言ってるのがイラッとする。ライルさん。こんなところだぞ。結婚できないの。
仕方ないので、僕は皆んなから少し離れてアイテムボックスに容れていたモノを取り出した。
ズドォォーーンッ!!
「わぁーー!! おっきなお魚ー!!」
「ほんとうだ! パパのお魚おっきい!」
「すごいね、パパ!」
僕がアイテムボックスから取り出すと、フローラが純粋にびっくりして喜んでいる。春香も同じく大きさに尊敬の眼差しを僕に向ける。エトワールは、何となく分かっているんだろうな。慰める感じがあるもん。
「なぁ、タクミ」
「いや、言わないでください」
「そうは言うがよ」
ライルさんが残念な人を見る眼で僕を見る。分かっているさ。僕が釣り上げたのがカジキマグロ(ブルーマーリン)じゃないくらい。
「そうだぞ。まさか結界の中じゃないよな」
「ギリ結界の外ですね」
「某、大物を狙ってポイントのギリギリを攻めたでござるよ。多分、少し失敗して結界の外に出てたんでござろう」
「なら大丈夫か」
呆れた表情のライルさんとは違い、僕が釣り上げたモノが結界の中にいる筈がないとヒースさんが確認してきた。僕とダン君で説明すると一応安心してくれた。
そう。結局、僕の竿にはブルーマーリンはヒットしなかった。最初にかかったサメの魔物一匹だけだ。
子供達は、純粋に驚き喜んでくれるけれど、カジキマグロ釣りにサメを釣っているんだから、外道もいいところだ。しかも魔物だからね。
「まぁ、海の魔物だからデカいわな」
「ハ、ハハッ、寧ろ小さい部類ですね」
海の魔物は大きくなる傾向が強いので、僕が釣り上げたサメも子供達が釣り上げたブルーマーリンと比べても少し大きい。だけどサメの魔物としては小ぶりな方になる。
「パパ、これおいしいの?」
「う~ん。確か美味しくなかった筈だよね」
「はい。皮や骨、歯、あとは魔石くらいですね」
「だよね。フローラ、美味しくないって」
「ちぇ、ざんねーん」
僕が釣ったサメの魔物に興味を示したのはフローラだった。姉妹でも食いしん坊なフローラは、このサメの魔物が美味しいのかどうかが気になったみたいだ。
ただ、僕の記憶では、このサメの魔物は美味しくなかったと思う。そう思って水精騎士団の団員に聞くと、やっぱり肉は美味しくないらしい。それをフローラに言うと、残念そうにしている。魔物は美味しく食べれる種類も多いから期待したんだな。
「タクミ様、これ解体に回しておきますね」
「うん。必要な素材は水精騎士団で使っていいよ」
「ありがとうございます」
もうサメの魔物は水精騎士団に丸投げしてしまおう。
「パパ! バーベキューは?」
「パパ! おなかすいた!」
「パパ、早く行こう!」
「う、うん。行こうか」
春香が我慢できなくなったみたいで、バーベキューはまだかと急かす。フローラもお腹が限界みたい。エトワールにまで早くバーベキューに行こうと言われてしまう。
まぁ、釣り勝負は同じ土俵にすら上がれなかった僕の一人負けだな。
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