不死王はスローライフを希望します

小狐丸

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二百五十六話 ボルクスもドン引く

 前回、護衛依頼で訪れてから、それ程日にちが空いた訳ではない筈だった。それでもその変化に驚きと呆れしかない。

 馴染みの商人からの護衛依頼で、草原地帯の入り口付近へとたどり着いたのは、ボルクスのパーティーメンバー達。

 以前までなら一つ前の町で一泊し、早朝日が登ると同時に出発する事で、日が暮れる前にアウロラに到着するというスケジュールだった。

 それがこの竜人族の集落が出来た事で、ここで一泊し余裕を持ってアウロラに行く事が出来るようになった。

 ボルクス達が護衛する馬車は、特別なものではなく、馬も普通の馬車馬なので、この場所に最低でも野営が可能な場所が出来て大変有り難かった。

「……凄いですね。聞いてはいましたが、集落というレベルではありません」
「ジーラッド聖国の軍を撃退したんだ。ただの集落じゃないとは思ってたけど」
「なんか怖い気配が一杯ニャ」
「……凄い。外壁も付与魔法で強化されている」

 草原地帯の入り口付近に立派な外壁に囲まれた、集落と呼ぶには堅固過ぎる門前に並ぶセレナは呆れたように呟く。

 アンナも呆れ顔ではあるが、ジーラッド聖国を撃退した話は伝わっているので、最初から集落という呼び名に懐疑的だったようだ。

 ミルケは獣人族故の感覚の鋭さか、集落の中に存在するモノの気配を怖がっている。

 マールはマールで、外壁に付与された魔法に驚き目を輝かせている。

(いや、ヤタから聞いてはいたけど、相変わらずシグムンド殿は化け物だな。ヤタよると、中も眷属が護っているって言ってたし、どうせとんでもないのが居るんだろうな)

 セレナ達が驚いてキョロキョロ見回しながら門の列に並ぶ中、比較的冷静なボルクスが内心呆れを通り越し、遠い目をしていた。




 やがてボルクス達パーティーが護衛をしている馬車の番がくる。すると門番をする兵士がボルクスに気付き声を掛けてきた。

「あ、ボルクスさん。久しぶりですね」
「あ、ああ、城塞都市で、えっと、アウロラになったんだっけ。アウロラに駐屯していた方ですよね」
「はい。今度、この竜人族の集落担当になったんです。竜人族も魔王国の国民ですからね」
「そ、そう言えばそうでしたね」
「あ、ボルクスさん達パーティーは、アウロラまで通ってもらって大丈夫ですよ。よかったら途中の冒険者用の村も見学してください」
「あ、ああ、ありがとう」

 門番をしていた者のうち、魔族の兵士はボルクスの顔見知りだった。ボルクスの事は、草原地帯に駐屯する魔王国の兵士は皆知っている。シグムンドが可愛がり、深淵の森の拠点で一緒に暮らす二人の姉妹の父親なのだから、彼らからすれば重要人物になる。

 その顔見知りの兵士から、ボルクスのパーティーはアウロラまで通っていいと簡単に許可がでた。商人に随伴してアウロラで泊まれる冒険者は限られるのだが、ボルクスのパーティーメンバーは別という事だ。

 簡単なチェックで通されたボルクスは、集落の中を見て「ああ、やっぱりシグムンド殿は、シグムンド殿だった」と思い知らされた。

「ボルクスさん。アレってスケルトンのような見た目ですけど、アンデッドの気配がしません」
「あ、ああ。多分、ゴーレムの一種なんだろうな」
「ああ、なる程。ゴーレムなら邪悪な気配がなくても納得です」

 ヒーラーのセレナはその職業柄か、アンデッド系の魔物に敏感だった。そのセレナが言ったのは、勿論ベルクとドンナーの事だった。

 ベルクとドンナーを見て、スケルトンの気配が感じず戸惑いボルクスにその事を言うと、ボルクスはゴーレムだろうと即答してセレナを納得させた。

 ボルクスは知っている。それぞれに自我を保つというとんでもないゴーレムを造る存在を。だから素材が石や鉄から骨になっただけだとすぐに見抜いたのだ。

「あの二体のアイアンゴーレムは、アウロラに居たゴーレムと同じに見えるニャ」
「ああ、ミルケはよく見ているな。多分、同じやつだと思う」

 ミルケは鉄男と鉄次に見憶えがあると言う。ボルクスも鉄男と鉄次がネームドになった事は知らなかったが、アウロラを巡回警備していた個体なのは分かった。

 するとパーティーでは盾を持ちタンク役をするアンナが慌てた声を上げる。

「ッ!? おい! ボルクスさん! アレって!」
「落ち着いてアンナ。多分、心配はいらないと思うよ」
「そ、そうかい?」
「ああ、集落の中に居るって事は、使役されて集落を護っているんだろう」

 アンナが慌てるのも仕方ない。目に飛び込んできたのは、巨大な植物系の魔物。複数のキラープランツを統率するマザーキラープランツなのだから。

 キラープランツの統率個体は、ボルクス達も聞いた事がなかったが、その大きさからキラープランツの上位個体なのは間違いないと理解できる。

「ほら、あそこにも」
「えっ! あればトレントかい?」
「ああ。手を振るように枝を振ってるから、トレント系の魔物だろうね」

 集落の中には、キラープランツ以外にも樹高はそれ程高くないが、あきらかにトレントだろう個体も居た。ボルクスに枝を振っているところを見るに、ヤタ辺りからボルクスの事は伝えられているのかもしれない。

 キラープランツやイモータルトレントは、直接話す事は出来ないが、シグムンドの眷属同士なら念話による会話が可能だった。しかもシグムンドの眷属達は、みな知能が高いので、意思疎通にも問題はなかった。

 ただ、アンナに落ち着くよう言っているボルクス自身が、内心ドン引きしていた。

(骨のゴーレム。あれってクグノチまでじゃないが、かなり強いよな。アイアンゴーレムの方は今更だし、何だよキラープランツの上位個体って。もうアスラ並みの厄災レベルじゃないか。シグムンド殿の眷属は揃って非常識過ぎる)

 ジーラッド聖国の軍を撃退したと聞いた時に、ボルクスもある程度分かっていた。これは竜人族ではなくシグムンドの所為だと。

 竜人族の集落に来てみれば、案の定と言うのか、想像の斜め上と言うか、まさか厄災レベルの魔物を治安維持に使っているとまでは思わなかった。

「それでもこれだけの戦力があれば、この集落で悪さする者は居ないでしょうね」
「いや、セレナ。あたしはやり過ぎだと思うぞ」
「怖すぎるニャ」
「魔物なんてどうでもいい。それより水が溢れ出している魔道具を見て!」

 過剰戦力なシグムンドの眷属達の話をセレナやアンナ、ミルケがしているが、魔法使いであるマールの興味は別のところにあった。

 この村の重要施設である湧水の魔道具。その魔道具に使われている巨大な魔石にマールの視線は釘付けだった。

「……また非常識な魔石を。誰か注意しないのかな」
「あの水の宝珠! それに描き込まれた魔法術式も凄いですけど、それよりもあの魔道具を護る結界が素晴らしい!」

 マールが興奮して指差すのは、湧水の魔道具に使われている巨大な魔石。竜人族や魔王国の兵士や訪れた商人、その護衛の冒険者の間では【水の宝珠】と呼ばれているものだ。

 それを見てボルクスはこの非常識な魔石を、人目につく形で設置した人物の事を思い浮かべ、つい愚痴が口から溢れる。

 ただマールの興味は魔石自体よりも、そこに描き込まれた魔法術式と、この湧水の魔道具を護る結界に向けられていた。

 確かに魔法に長けたエルフであるボルクスから見ても、最早意味が分からない程に高度な術式だ。だけどシグムンドの事だ。片手間に簡単に施したのだろうと、ボルクスの胸にほんの少しだけ嫉妬の気持ちが湧き上がる。

 そんな気持ちを誤魔化すように適当に返事をするボルクス。

「あ、ああ、盗まれたら大変だしな」
「いや、この環境で盗もうとする奴なんて居るか?」
「それでも罪を犯すのが人間の愚かなところさ」

 ボルクスが盗まれたら大変だと言うと、アンナが呆れ顔でこの環境で盗もうとする者など出ないだろうと言うが、ボルクスは首を横に振り否定する。

 実際、ボルクスは人間の愚かさと欲深さを見に沁みて知っている。

 家族で細々と草原地帯で遊牧民として暮らしていたボルクス。何とか飢えずに暮らしていけていたところに、決して裕福ではない草原地帯で無法に暴れる蛮族の襲来。お陰で、何年もかけて築いてきた家族の財産は失われた。

 半ば自暴自棄となり深淵の森へと逃れたが、シグムンド達に助けられたのは幸運だっただけだ。本来なら家族は全滅していただろう。

 故にボルクスは確信している。既に何人もの愚か者が、シグムンドの眷属により処理されているだろう事を。

 実際には、実は生かして捕縛する場合の方が多かったりする。西方諸国や魔王国では、危険で過酷な仕事がまだまだある。鉱山などはその代表だろう。

 移送の手間があるので、全ての愚か者が生かされる訳ではないが「クズは長く生かして苦しめばいい」とシグムンドが何気に呟いたのを、魔王国の兵士が聞いていて、魔王国としての方針になった。



 その夜、竜人族の民族料理を堪能し、冒険者としては上等な部類の宿に泊まったボルクスが、一人窓を開けて外を眺めていると、例のアイツがやって来た。

「おうボルクスの旦那。どうだ、竜人族の集落は?」
「いや、シグムンド殿、やり過ぎだろう。何だよ、あのいかつい骨のゴーレム。まあ、それはまだいい。キラープランツの統率個体って、新種だろう? 厄災レベルじゃないか」

 空から音も無く現れたのは、シグムンドの眷属の中でも隠密に優れ、大陸中を飛び回り情報収集している鴉の魔物。ヤタだった。

「おっ、ベルクとドンナーをゴーレムと見抜いたか。凄いじゃないか。マスターも死霊術式を使ったつもりが、何時もの癖で、間違ってゴーレムにしちまった事に暫く気付かなかったのにな」
「ベルクとドンナーと言うのか。威圧感あり過ぎだろう」
「そりゃ黄金竜様が提供してくれた、属性竜の骨とかから造られたんだから仕方ないな」
「ドラゴンだったのか……」
「スパルトイってマスターは言ってたぜ」

 ボルクスはベルクとドンナーが、属性竜の骨などから造られたときき、頬を引き攣らせる。普通の人間にとって、ドラゴンとは決して手を出してはならない災害のようなものなのだ。

「しかし黄金竜か。御伽話の存在なんだがな」
「何言ってんだ。ミルやララは、一時期古竜形態のオオ爺サマに登って遊んでたぞ」
「なっ!? なんて事を……」
「ボルクスの旦那。古竜様は創造神様が創られた存在だぜ。基本善性の存在だから心配要らないさ」

 ボルクスは、オオ爺サマの古竜形態を知らない。そもそも古竜がアウロラに滞在しているという噂は聞いていたが、草原地帯への護衛依頼ばかり引き受けている訳でもない為、実際に自分の目で見る機会はなかった。

 とはいえ古竜と言えば、エルフからしても御伽話の中の存在。神に近い存在という認識なのは他の種族と変わらない。古竜を神聖視しないのは、とあるジーラッド聖国とか言うおかしな国だけだ。

 我が子が、その古竜に登って遊んでいたとヤタから聞かされ思わず眩暈がするボルクス。

「それともう聞いてるとは思うけどよ。マスターが、こことアウロラの真ん中辺りに、冒険者用の村を造ったんだ」
「ああ、聞いている。俺としてもミルとララが居る時に、冒険者が大勢アウロラに出入りするのは心配だからな」
「冒険者って奴は、ろくでもないのも多いからな。子供達がのびのび安全に遊べる場所であって欲しいというのはマスターの願いだからな」

 この先に冒険者用の村を造ったというのもシグムンドらしいとボルクスは思った。日々の食事にも困る孤児を見て、自分の手の届く範囲でと城塞都市を造ってしまう男だ。庇護下にあるという事では、自分の娘達も似たような境遇と言える。

「そうそう。ボルクスの旦那達は、アウロラの宿に泊まれるからな」
「ミルとララは、頻繁に孤児院に遊びに来ているんだろう? 因みに、ルノーラは……」
「ルノーラのあねさんは、時々だな。普段は森の拠点で仕事をしている事が多いかな」
「そ、そうか。そうだよな」

 ヤタがボルクス達は、商人と同行してアウロラに滞在できると言うと、ボルクスの心配は娘であるミルーラとララーナと顔を合わせるタイミングがあるかどうか。それに加え、妻であるルノーラの動向だった。

 ヤタからルノーラは、そう頻繁にアウロラには来ないと聞き、何故かホッとするボルクス。

「あっ、それと冒険者用の村も楽しみにしてな。なかなか面白い事になってるからな」
「闘技場が在るんだろう」
「おっ、さすがに知ってたか。まあ、そうだよな。今じゃ結構腕の立つ冒険者や武闘家が集まって来てるもんな」
「まあ、見学はさせてもらうよ」
「おう。入場チケットは、ボルクスの旦那達はフリーパスにしておいてやるよ。特別だぜ」
「ああ、ありがとう」

 ヤタが冒険者用の村に在る闘技場の話を振る。その含みがありそうな言い方。だがボルクスは気付かない。それを見てヤタはニヤニヤするも、それもボルクスは気付かない。だってヤタの見た目は大きな鴉だから。表情の変化が分かるのは、マスターであるシグムンドや眷属仲間くらいのものだ。

 その後、少し雑談してからヤタは夜の闇へと飛び立つ。



 ヤタはイモータルトレントの一体に降り立つ。

『おお、ヤタ殿。ボルクス殿と情報交換ですか?』
『夜遅くまで、お役目ご苦労です』
「ああ、ベルクにドンナー。相変わらず馬鹿は居なくならないか?」
『そうですな。まあ、我らと鉄男と鉄次、マザーやトレント達を抜けて、魔道具に近付ける者は居ませんがな』
「ご苦労さん。馬鹿は死ななきゃ治らないって本当だな」

 シグムンドの眷属としては後輩になるベルクとドンナーは、ヤタを先輩として立てている。挨拶を交わし、夜が更けてから水の宝珠を盗みだそうと動き出す馬鹿の対処を労った。


 そのヤタが、ボルクスが泊まる宿の方向を見て溜息を吐く。鴉の溜息、レアである。

「しかしボルクスの旦那も、ルノーラのあねさんに、何も知られていないと思ってるのかね」
『ですが、今回はパル殿は来てませんぞ』
「それが余計に怖いんだけどなぁ」

 ヤタはボルクスがハーレムパーティーに所属している事を、ルノーラに内緒に出来ていると信じているのを呆れていた。

 ベルクが言うパルとは、グレートシャドウオウルという種族の梟の魔物で、闇属性と風属性に土属性の魔法を使い、隠密系のスキルを複数所持しているAランクの魔物だ。探索範囲も広く、諜報から暗殺まで熟すルノーラの従魔である。

 そのパルは、ルノーラの指示によりヤタのように、西方諸国と深淵の森を行き来している。

 孤児院のポーラの従魔であるマロンやシスターのアーシアのグリースをオイフェス王国の辺境の街ボトックまで買いに行った時にも、こそこそミルとララから隠れるボルクスをパルはしっかりと見ていた。

 ボルクスの事は、ルノーラにほぼ筒抜けとも言う。

 そのパルが、今回は来ていないとベルクが言うのを聞いてヤタは溜息が止まらない。

 パルによる監視が無くなったという事は、ボルクスに対して無関心になったんじゃないのか? その方が怖いとヤタは首を横にやれやれと振る。

 これはマスターであるシグムンドだけに報告だなと。間違ってもリーファやブラン、ノワールに知られてはいけない。

 実はボルクスのハーレムパーティーは、シグムンドの眷属内では公然の秘密なのだが、女性陣からすこぶる評判が悪いのだ。

「はぁ、俺っちは板ばさみだぜ」

 再び闇夜に飛び立つヤタ。行き先は深淵の森のシグムンドの元。面倒はマスターに丸投げするに限ると開き直ったとも言う。





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コミック版『不死王はスローライフを希望します6』が、3月16日(月)から順次全国の書店様に並ぶ予定です。

手に取って頂ければ幸いです。

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