27 / 163
異世界の戦さは数より質
しおりを挟む
バスターク辺境伯領とチラーノス辺境伯領の国境付近の丘に、ゴーレム馬車と呼ぶには威圧感のある鉄の塊が停まっていた。
扉を開けて車を降りる。
「じゃあアンナさんが運転で、エルが例の物を操作してね」
「お任せ下さい」
「分かった。カイトも気を付けてね」
「カイトおにいちゃん、ガンバってー!」
扉を閉めて、アイテムボックスからブリッツを取り出し跨る。
バルデッィシュを右手に握り前を見ると、一万の軍が横陣で進軍して来るのが見える。
俺は横陣の端に向け、ブリッツを全力で駆けさせる。
この世界では陣形なんかは発展しなかったみたいだな。ただひたすら横陣同士でぶつかる戦さしか無かったのだろう。
弓兵も少ない。これは魔物相手に弓が余り役に立たない所為だな。
一万の軍勢もただ集まっているだけだ。でもよく考えると、それはそうかと納得する。
なんせこの世界にはドルファレス師匠の様なバケモノ級に強い人がいる。強さの限界が地球の常識では測れない。
この世界にあのクラスのバケモノが、何人居るか知らないけど、少なくともこの中には居ないな。
ドラゴン一匹の気まぐれで国が亡ぶ世界だから、戦争もただ正面からぶつかるだけなんだろう。
途中、カイトに気付いた帝国軍から矢や魔法が飛んでくるが、全て魔法障壁で防ぎながら横陣の端にたどり着く。
そこで馬首を返し帝国が敷く横陣の長辺をバルデッィシュ片手に突撃した。
カイトの振り回すバルデッィシュに、フルプレートの鎧ごと斬り裂かれ、頸が跳び、上半身と下半身が泣き別れる。
ある者はブリッツの額の角に刺し殺され、蹄にかかり踏み殺され、魔法障壁で弾き飛ばされる。
派手なフルプレートの騎士が巨大な戦斧を振り回し向かって来たが、カイトのバルデッィシュのひと突きで、フルプレートの胸を突き刺し背中に抜ける。カイトが、そのまま片手で騎士を持ち上げ振り回して投げ飛ばす。
カイトが帝国軍を横断した頃、エルとルキナが遠隔操作式銃塔で法撃をばら撒き始める。
同時にアンナがアクセルを全開にして、帝国軍に縦に突っ込んだ。
俺は横断し終えると馬首を返し、再び帝国軍を横断すべくブリッツで駆ける。
バルデッィシュを振り回しながら、同時に魔法での攻撃を加えていく。
俺の目の前を、汎用軍用車両が帝国兵を撥ね飛ばしながら通り過ぎる。
俺が往復する頃には、帝国軍は算を乱して逃げ出していた。
ブリッツを止めて逃げる帝国軍を見ていると、アンナさんが運転する汎用軍用車両が走って来た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時間を少し遡り、目の前の一万の帝国軍を見てレイラとクリストフは半泣きだった。
すると何を思ったのか、カイトが車を降りていった。
エルとアンナに何かを話した後、ドアを閉めて離れて行く。アンナが何故か運転席に座っている。
エルは膝の上にルキナを乗せて、何かを二人で握っている。
「ねえ、アンナ、逃げないの。このゴーレム馬車なら逃げれるでしょ」
レイラがそう訴えると、アンナが振り返り「奥様、逃げるなんて滅相も無い。お祭りはこれからですよ」そうとても良い笑顔で言った。
外を見るといつの間にか、全身甲冑を纏った馬に跨るカイトがバルデッィシュを手に走り出した。
「えっ!ちょっと!エル!カイトさんを止めて!」
レイラが叫ぶが、エルもルキナも落ち着いて見ている。
馬とは思えない速さで駆けるカイトが、帝国軍が敷く横陣の横から突撃して行った。
思わず目を閉じそうになるのを我慢し見ると、カイトがバルデッィシュを振り回し、帝国軍を横断して行くのが見えた。
敵の頸や身体を刎ね飛ばしながら横断して行く。
「「「………………」」」
レイラもクリストフも言葉が出ない。フレデリックは放心しているようだ。
とうとうカイトが横陣の端から端まで駆け抜けた。しかしレイラ達の恐怖はこれからだった。
「お嬢様、ルキナちゃん行きますよ」
「「いつでも大丈夫よ(なの)」」
「「えっ?」」
アンナがアクセルを踏むと同時に遠隔操作式銃塔から法撃がばら撒かれる。やがてアンナがアクセルを全開に暴走を始める。
「イーッヤッホォーー!!」
「吹き飛べーー!」
「キャハハハッーー!!」
「「ギャーーー!!」」
車内はまるでカオスだった。
アクセル全開で走る鉄の塊が帝国軍に突撃して行く。
ドンッ!
目の前に迫る帝国兵士たちを撥ねながら進む。
「「「………………」」」
レイラ、クリストフ、フレデリックは車にしがみついて、何も考えられなくなっている。ひたすらこの時が早く過ぎ去る事を願っていた。
ギュルルル~!
縦に帝国軍を突き抜けた所で、アンナは急ハンド
ルを切り、スピンターンでUターンして再び突撃して行く。
遠隔操作式銃塔での法撃と、突撃を三度繰り返したところで、気が付けば帝国軍は撤退して行った。
アンナはカイトのもとへ合流するべくハンドルをきる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パブロ・フォン・チラーノス辺境伯の気持ちは高揚していた。
何時もの小競り合いではなく、乾坤一擲の勝負を決めるべく、近隣の貴族家から助力を願い、さらに傭兵を掻き集め、合わせて一万の兵で憎っくきバスターク辺境伯へ進軍した。
従軍する騎士や傭兵も、バスターク辺境伯領内での町や村で、行う強姦や掠奪を思い士気が上がっていた。
もう直ぐ国境付近という時に、なだらかな丘の上に、一騎の冒険者風の男が佇んでいた。その横に見たこともないゴーレム馬車が一台停まっている。
訝しげに見ていると、騎馬が斜めに信じられない速さで駆け始めた。
魔法師部隊と弓兵部隊が攻撃を加えるが、強固な魔法障壁に騎馬を止めることが出来ない。
やがて横陣を敷いた帝国軍の側面に突撃されると、男の振るうバルデッィシュが、帝国兵の命を刈って行く。
男を止めるべく、ゴンドワナ帝国第一騎士団団長、戦斧のバイモン殿が立ち塞がるが、男のバルデッィシュに貫かれ、ゴミ屑のようにそのまま投げ飛ばされた。
男が横陣を横断した時、今まで沈黙していたゴーレム馬車から法撃の嵐が降り注いだ。
さらに法撃をばら撒きながら、ゴーレム馬車が突撃してくる。
最初に逃げ出したのは傭兵達だった。金で雇われた傭兵は、負け戦さとなると逃げるのを戸惑わない。ましてやこの異常な戦場で恐怖にかられ、逃げ出す事にも恥とは思わない。
チラーノス辺境伯が大声を張り上げ、留めようとするが、次の瞬間チラーノス辺境伯の目前に鉄の塊が迫っていた。
ドンッ!
そこでチラーノス辺境伯の意識は永遠に閉ざされた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブリッツから降りた俺は、装備を含めて全身に浄化の魔法をかけて汚れを落とす。
バンッ!車のドアが開いて、ルキナが飛びついてくる。そのままルキナを抱き上げると、ルキナが頭をぐりぐりと擦り付けてくる。
「ルキナいっぱい撃ったよ!」
「よく頑張ったね」
ルキナの頭を撫でたあげる。
「カイト!」
エルが抱きついて来る。
「さて、お家に帰ろうか」
「うん!」
「帰りましょう」
そのまま車に乗り込み王都に向け走り出した。
レイラ、クリストフ、フレデリックが我に返ったのは王都に着いてからだった。
ちなみに、レイラ達を追い掛けていた護衛の騎士達は、バスターク辺境伯領都のバンスに着く前に、王都へ帰る俺達とすれ違い、慌てて王都に戻ることになる。
扉を開けて車を降りる。
「じゃあアンナさんが運転で、エルが例の物を操作してね」
「お任せ下さい」
「分かった。カイトも気を付けてね」
「カイトおにいちゃん、ガンバってー!」
扉を閉めて、アイテムボックスからブリッツを取り出し跨る。
バルデッィシュを右手に握り前を見ると、一万の軍が横陣で進軍して来るのが見える。
俺は横陣の端に向け、ブリッツを全力で駆けさせる。
この世界では陣形なんかは発展しなかったみたいだな。ただひたすら横陣同士でぶつかる戦さしか無かったのだろう。
弓兵も少ない。これは魔物相手に弓が余り役に立たない所為だな。
一万の軍勢もただ集まっているだけだ。でもよく考えると、それはそうかと納得する。
なんせこの世界にはドルファレス師匠の様なバケモノ級に強い人がいる。強さの限界が地球の常識では測れない。
この世界にあのクラスのバケモノが、何人居るか知らないけど、少なくともこの中には居ないな。
ドラゴン一匹の気まぐれで国が亡ぶ世界だから、戦争もただ正面からぶつかるだけなんだろう。
途中、カイトに気付いた帝国軍から矢や魔法が飛んでくるが、全て魔法障壁で防ぎながら横陣の端にたどり着く。
そこで馬首を返し帝国が敷く横陣の長辺をバルデッィシュ片手に突撃した。
カイトの振り回すバルデッィシュに、フルプレートの鎧ごと斬り裂かれ、頸が跳び、上半身と下半身が泣き別れる。
ある者はブリッツの額の角に刺し殺され、蹄にかかり踏み殺され、魔法障壁で弾き飛ばされる。
派手なフルプレートの騎士が巨大な戦斧を振り回し向かって来たが、カイトのバルデッィシュのひと突きで、フルプレートの胸を突き刺し背中に抜ける。カイトが、そのまま片手で騎士を持ち上げ振り回して投げ飛ばす。
カイトが帝国軍を横断した頃、エルとルキナが遠隔操作式銃塔で法撃をばら撒き始める。
同時にアンナがアクセルを全開にして、帝国軍に縦に突っ込んだ。
俺は横断し終えると馬首を返し、再び帝国軍を横断すべくブリッツで駆ける。
バルデッィシュを振り回しながら、同時に魔法での攻撃を加えていく。
俺の目の前を、汎用軍用車両が帝国兵を撥ね飛ばしながら通り過ぎる。
俺が往復する頃には、帝国軍は算を乱して逃げ出していた。
ブリッツを止めて逃げる帝国軍を見ていると、アンナさんが運転する汎用軍用車両が走って来た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時間を少し遡り、目の前の一万の帝国軍を見てレイラとクリストフは半泣きだった。
すると何を思ったのか、カイトが車を降りていった。
エルとアンナに何かを話した後、ドアを閉めて離れて行く。アンナが何故か運転席に座っている。
エルは膝の上にルキナを乗せて、何かを二人で握っている。
「ねえ、アンナ、逃げないの。このゴーレム馬車なら逃げれるでしょ」
レイラがそう訴えると、アンナが振り返り「奥様、逃げるなんて滅相も無い。お祭りはこれからですよ」そうとても良い笑顔で言った。
外を見るといつの間にか、全身甲冑を纏った馬に跨るカイトがバルデッィシュを手に走り出した。
「えっ!ちょっと!エル!カイトさんを止めて!」
レイラが叫ぶが、エルもルキナも落ち着いて見ている。
馬とは思えない速さで駆けるカイトが、帝国軍が敷く横陣の横から突撃して行った。
思わず目を閉じそうになるのを我慢し見ると、カイトがバルデッィシュを振り回し、帝国軍を横断して行くのが見えた。
敵の頸や身体を刎ね飛ばしながら横断して行く。
「「「………………」」」
レイラもクリストフも言葉が出ない。フレデリックは放心しているようだ。
とうとうカイトが横陣の端から端まで駆け抜けた。しかしレイラ達の恐怖はこれからだった。
「お嬢様、ルキナちゃん行きますよ」
「「いつでも大丈夫よ(なの)」」
「「えっ?」」
アンナがアクセルを踏むと同時に遠隔操作式銃塔から法撃がばら撒かれる。やがてアンナがアクセルを全開に暴走を始める。
「イーッヤッホォーー!!」
「吹き飛べーー!」
「キャハハハッーー!!」
「「ギャーーー!!」」
車内はまるでカオスだった。
アクセル全開で走る鉄の塊が帝国軍に突撃して行く。
ドンッ!
目の前に迫る帝国兵士たちを撥ねながら進む。
「「「………………」」」
レイラ、クリストフ、フレデリックは車にしがみついて、何も考えられなくなっている。ひたすらこの時が早く過ぎ去る事を願っていた。
ギュルルル~!
縦に帝国軍を突き抜けた所で、アンナは急ハンド
ルを切り、スピンターンでUターンして再び突撃して行く。
遠隔操作式銃塔での法撃と、突撃を三度繰り返したところで、気が付けば帝国軍は撤退して行った。
アンナはカイトのもとへ合流するべくハンドルをきる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パブロ・フォン・チラーノス辺境伯の気持ちは高揚していた。
何時もの小競り合いではなく、乾坤一擲の勝負を決めるべく、近隣の貴族家から助力を願い、さらに傭兵を掻き集め、合わせて一万の兵で憎っくきバスターク辺境伯へ進軍した。
従軍する騎士や傭兵も、バスターク辺境伯領内での町や村で、行う強姦や掠奪を思い士気が上がっていた。
もう直ぐ国境付近という時に、なだらかな丘の上に、一騎の冒険者風の男が佇んでいた。その横に見たこともないゴーレム馬車が一台停まっている。
訝しげに見ていると、騎馬が斜めに信じられない速さで駆け始めた。
魔法師部隊と弓兵部隊が攻撃を加えるが、強固な魔法障壁に騎馬を止めることが出来ない。
やがて横陣を敷いた帝国軍の側面に突撃されると、男の振るうバルデッィシュが、帝国兵の命を刈って行く。
男を止めるべく、ゴンドワナ帝国第一騎士団団長、戦斧のバイモン殿が立ち塞がるが、男のバルデッィシュに貫かれ、ゴミ屑のようにそのまま投げ飛ばされた。
男が横陣を横断した時、今まで沈黙していたゴーレム馬車から法撃の嵐が降り注いだ。
さらに法撃をばら撒きながら、ゴーレム馬車が突撃してくる。
最初に逃げ出したのは傭兵達だった。金で雇われた傭兵は、負け戦さとなると逃げるのを戸惑わない。ましてやこの異常な戦場で恐怖にかられ、逃げ出す事にも恥とは思わない。
チラーノス辺境伯が大声を張り上げ、留めようとするが、次の瞬間チラーノス辺境伯の目前に鉄の塊が迫っていた。
ドンッ!
そこでチラーノス辺境伯の意識は永遠に閉ざされた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブリッツから降りた俺は、装備を含めて全身に浄化の魔法をかけて汚れを落とす。
バンッ!車のドアが開いて、ルキナが飛びついてくる。そのままルキナを抱き上げると、ルキナが頭をぐりぐりと擦り付けてくる。
「ルキナいっぱい撃ったよ!」
「よく頑張ったね」
ルキナの頭を撫でたあげる。
「カイト!」
エルが抱きついて来る。
「さて、お家に帰ろうか」
「うん!」
「帰りましょう」
そのまま車に乗り込み王都に向け走り出した。
レイラ、クリストフ、フレデリックが我に返ったのは王都に着いてからだった。
ちなみに、レイラ達を追い掛けていた護衛の騎士達は、バスターク辺境伯領都のバンスに着く前に、王都へ帰る俺達とすれ違い、慌てて王都に戻ることになる。
91
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる