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二十一話 姫様は引っ張りだこ
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今日は、ララ達とは別にフローラお母様も一緒にお出掛け。
フローラお母様は、護衛を付けて馬で移動だけど、私達は走って移動だ。まあ、何時もの事ね。
私やララ達が馬に乗れないって訳じゃないのよ。パティは、私の従者候補になってから乗馬の練習を始めたんだけど、それでも今では問題なく乗れている。
ララやマーテルは、貴族令嬢だから乗馬の練習はしていたし、ノックスは父親のルミエール伯爵家騎士団長であるガーランドから厳しく仕込まれている。
まあ、ルミエール伯爵家の女性は、乗馬といっても女鞍じゃないからね。本格的な騎馬戦闘用の騎乗だから。
街道脇を飛ぶように駆ける。
フローラお母様と何処へ行くのかと言うと、ルミエール伯爵領の小麦畑だ。
最初の村に到着すると、フローラお母様は別行動になる。
「じゃあユーリ。私は教会で怪我人と病気の治療にあたるから、畑の方はお願いね」
「はい。お母様」
護衛と村の教会へと向かうフローラお母様を見送り、私達は畑に向かう。
「これはこれは姫様。わざわざ有り難うございます。姫様のお陰で、随分と魔物の被害が無くなりました」
「そう。それはよかったわ」
畑では農民達が歓迎してくれた。
「お嬢。俺達は、周辺の魔物を狩って来る」
「気を付けてね」
「じゃあ、行って来るわね」
「行って来ます。ユーリちゃん」
「ユーリ様、行ってまいります」
ノックス、ララ、マーテル、パティは、農地の周辺を探索。魔物狩りだ。
で、私はと言うと、農地の浄化だ。
「ゴクウ、この範囲だけどいける?」
『イメージはしっかりとね。魔力は少し多めにお願い』
「了解」
私は、光の精霊ゴクウに魔力を渡しイメージを伝える。そして発動する広域浄化魔法。
キラキラとした光が、小麦畑に降り注いだ。
何故、小麦畑を浄化しているのかというと、清浄な魔力を魔物は嫌う性質があるというのを利用して、魔物避けにどうかと考えたの。
ルミエール伯爵領は、ユースクリフ王国でも他家から魔境と呼ばれるくらい魔力が濃い土地だ。
人々が暮らすうちに、どうしても魔力は澱んだり、また魔物の影響で瘴気が発生したりする。
魔力が濃い事自体は、農作物の成長に良い影響があるんだけど、同時に魔物の数も多くなる。
領兵が、常に魔物を間引いているけど、農地を常時監視なんて出来ないからね。そこで、浄化という方法がとられるの。
実は、この農地や村や町居住地を定期的に浄化するというのは、結構前からしているんだって。
そもそも村くらいの大きさなら、教会が在れば、それだけで魔物が村の中まで入って来る事は余りないらしい。それに町クラスになると、しっかりとした防壁があるしね。
辺境にあり、しかも魔力の濃度が濃いルミエール伯爵領は、村程度でもしっかりとした防壁を備えている。勿論、これは公共工事として、ルミエール伯爵家の魔法師団が、土魔法で一気に作り上げたもの。
ただ、農地全てを囲うのは無理なので、聖魔法の使えるフローラお母様が嫁いで来た頃から、農地の浄化を始めたみたい。
これだけしても、魔物のスタンピートには効かないみたいだけどね。
「姫様、次は東側をお願いします」
「了解。サクサクいくよ」
農家のおじさんも、私が農地を浄化する度にニコニコ顔になる。実は、聖属性の魔力による恩恵は、魔物対策だけじゃなく、農作物が豊作になるんだから。ニコニコにもなるわよね。
これ、本当は、いちいち私が浄化しなくても、魔道具を作ってマーサお婆ちゃんの家方式にすればいいんだけどね。だけど魔石って高価なのよね。
いや、魔石くらい、幾らでも有るわよ。騎士団が訓練を兼ねて魔物を狩っているからね。その魔物素材が、領の財源の一つになるくらいには、魔石は有る。でも、そんな高価な魔石を、農地の周囲に配置なんて、農家さんも落ち着かないものね。
私が農地の浄化をしていると、村長さんが申し訳なさそうな顔で近付いて来た。
「姫様。申し訳ないのですが、ここからあの森の手前まで、畑を拡げてもらえませんか」
「いいわよ。防壁も移動させるのよね」
「はい。可能なら」
「じゃあ、何処まで拡げるのか、指示してちょうだい」
「は、はい。今直ぐに!」
こうして農地の開拓を頼まれるのも、もう慣れたものだ。それ自体、ルミエール伯爵家の利になるから、私としては問題ない。村人達だけでしようとすると、もの凄く大変だしね。
私は、指定された外側に防壁を造る。
「ゴレムス、お願い」
『任せろ』
声と共に宙に浮かび現れた精霊。
ゴレムスは、私と契約した土の上級精霊。以前ゴクウが言っていたように、私の魔力は精霊にとって好ましいみたいで、光以外の属性の精霊と契約するのも自然な流れだった。
農地の外側に防壁を築くのは、森が近いから。なら、森をどうにかすればいいかと言えばそうじゃない。森は薪を得たり、家や家具の材料にしたりと、村人達には必要なもの。切り過ぎないようにしているし、無くならないよう植樹もしている。
だからあの森は、純粋な原生林じゃなく、人の手が入っている、ある程度管理された森になる。まあ、魔物の棲家にもなってるけどね。
古い防壁を崩し、拡がった分の土地を再びゴレムスに魔力を渡して耕す。
こんな時、土の精霊魔法は便利だ。広範囲をなんなく耕して、尚且つ土の状態を農地に最適化してくれる。まあ、それも私のイメージありきだけどね。
一通り農地の浄化を済ませ村に戻ると、フローラお母様も教会から出て来るところだった。
「ユーリ、終わった?」
「はい。お母様も?」
「ええ、簡単な治癒は、この村の教会を預かる神官様がしてくださっているからね」
「そうなのですね」
村の教会にいる神官が、水属性の治癒魔法を使えるようで、簡単な怪我や軽い病気は普段から診ているみたい。
実は、大多数の神父やシスターは、適性はなくとも極々弱い聖魔法の治癒や浄化を使える。これは、長い年月真摯に神に仕えている人に限られ、それでもたいした聖魔法は使えないのだけれど、ユ・ルシア教の教会関係者はそれを目指すらしい。
女神ルシア様に日頃の行いが認められたと思うのかな。勿論、教会関係者が、全て神の敬虔なる僕なんて事はなく、聖属性のセの時も発動できない太った豚も多いらしいけどね。
そこにノックス達も戻って来た。
「お嬢! ビッグボアを三頭狩ったぜ!」
「ソードディアも一頭狩れたわよ」
「ご苦労さま。じゃあ、肉は村に提供してね」
「はーい!」
「直ぐに解体しますね」
ノックスが笑顔でビッグボアを狩ったと言う。ビッグボアは、馬鹿でかい猪の魔物で、その大きな鋭い牙で人を襲うけれど、農作物も荒らすから、結構人間の生活圏まで来るのよね。
ララが言ったソードディアは、その名の通り剣のような二本の角を持つ鹿の魔物。ソードディアは、鹿の魔物だから普段草や木の皮を食べるんだけど、人間を積極的に襲うのは他の魔物と変わらないのよね。
狩った獲物は、魔石や皮と牙や角を回収して、肉は村に分ける。
マーテルやパティ達が、解体している間に、フローラお母様と私は村長と神父様から話を聞く。
何か困った事はないか。この領地を治める上で、領民の話を聞く事は大事よね。
その後、周辺の村や町の農地を周る私とお母様。ノックス達は、村の周辺の魔物駆除。流石に魔境と呼ばれるルミエール伯爵領でも、町の近くには魔物はそういない。とはいえ、町の外に在る農地は別で、兎やモグラ系の魔物もいるしね。
ここで、ルミエール伯爵領以外なら「なんだ。兎か」ってなると思うんだけど、そこはルミエール伯爵領。出没するのはランページバニーという中型犬サイズの凶暴な奴。兎なのに、思いっきり肉食。まあ、他領ではどうか知らないけど、うちでは美味しいお肉扱いになる。
こうしてフローラお母様と領内を周る。日々の鍛錬や勉強に忙しくて、なかなかスケジュールが取れないのが申し訳ないけれど、その時はフローラお母様が護衛を連れて周っている。
まあ、私が生まれる前からしている事だしね。
ただ、私が精霊魔法で、大規模に開拓するようになって、領内のあちこちから声が掛かるようになった。
しかも、大規模な公共工事は、アレクお父様からの指示もある。河川の治水工事から溜池の造成、街道整備に、石畳の敷設。この前、ガーランドなんかは、国境付近の砦の建設まで懇願してきたのよ。まあ、造ったけど。
まあ、それに比べれば、農地の開拓くらい、何でもないわね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この度、作者著作の「いずれ最強の錬金術師?」のアニメ化が決定しました。
初回放送はいかがでしたでしょうか。
楽しんでいただければ幸いなのですが。
次回の放送も楽しんで頂けると嬉しいです。
それと「いずれ最強の錬金術師?」の17巻が12月中旬に発売されます。書店で手に取って頂ければ幸いです。
あとコミック版の「いずれ最強の錬金術師?」8巻が、12月16日より順次発売予定です。
また、コミック版の「いずれ最強の錬金術師?」1巻~7巻の増刷されます。
12月中頃には、お近くの書店に並ぶと思いますので手に取って頂ければ幸いです。
フローラお母様は、護衛を付けて馬で移動だけど、私達は走って移動だ。まあ、何時もの事ね。
私やララ達が馬に乗れないって訳じゃないのよ。パティは、私の従者候補になってから乗馬の練習を始めたんだけど、それでも今では問題なく乗れている。
ララやマーテルは、貴族令嬢だから乗馬の練習はしていたし、ノックスは父親のルミエール伯爵家騎士団長であるガーランドから厳しく仕込まれている。
まあ、ルミエール伯爵家の女性は、乗馬といっても女鞍じゃないからね。本格的な騎馬戦闘用の騎乗だから。
街道脇を飛ぶように駆ける。
フローラお母様と何処へ行くのかと言うと、ルミエール伯爵領の小麦畑だ。
最初の村に到着すると、フローラお母様は別行動になる。
「じゃあユーリ。私は教会で怪我人と病気の治療にあたるから、畑の方はお願いね」
「はい。お母様」
護衛と村の教会へと向かうフローラお母様を見送り、私達は畑に向かう。
「これはこれは姫様。わざわざ有り難うございます。姫様のお陰で、随分と魔物の被害が無くなりました」
「そう。それはよかったわ」
畑では農民達が歓迎してくれた。
「お嬢。俺達は、周辺の魔物を狩って来る」
「気を付けてね」
「じゃあ、行って来るわね」
「行って来ます。ユーリちゃん」
「ユーリ様、行ってまいります」
ノックス、ララ、マーテル、パティは、農地の周辺を探索。魔物狩りだ。
で、私はと言うと、農地の浄化だ。
「ゴクウ、この範囲だけどいける?」
『イメージはしっかりとね。魔力は少し多めにお願い』
「了解」
私は、光の精霊ゴクウに魔力を渡しイメージを伝える。そして発動する広域浄化魔法。
キラキラとした光が、小麦畑に降り注いだ。
何故、小麦畑を浄化しているのかというと、清浄な魔力を魔物は嫌う性質があるというのを利用して、魔物避けにどうかと考えたの。
ルミエール伯爵領は、ユースクリフ王国でも他家から魔境と呼ばれるくらい魔力が濃い土地だ。
人々が暮らすうちに、どうしても魔力は澱んだり、また魔物の影響で瘴気が発生したりする。
魔力が濃い事自体は、農作物の成長に良い影響があるんだけど、同時に魔物の数も多くなる。
領兵が、常に魔物を間引いているけど、農地を常時監視なんて出来ないからね。そこで、浄化という方法がとられるの。
実は、この農地や村や町居住地を定期的に浄化するというのは、結構前からしているんだって。
そもそも村くらいの大きさなら、教会が在れば、それだけで魔物が村の中まで入って来る事は余りないらしい。それに町クラスになると、しっかりとした防壁があるしね。
辺境にあり、しかも魔力の濃度が濃いルミエール伯爵領は、村程度でもしっかりとした防壁を備えている。勿論、これは公共工事として、ルミエール伯爵家の魔法師団が、土魔法で一気に作り上げたもの。
ただ、農地全てを囲うのは無理なので、聖魔法の使えるフローラお母様が嫁いで来た頃から、農地の浄化を始めたみたい。
これだけしても、魔物のスタンピートには効かないみたいだけどね。
「姫様、次は東側をお願いします」
「了解。サクサクいくよ」
農家のおじさんも、私が農地を浄化する度にニコニコ顔になる。実は、聖属性の魔力による恩恵は、魔物対策だけじゃなく、農作物が豊作になるんだから。ニコニコにもなるわよね。
これ、本当は、いちいち私が浄化しなくても、魔道具を作ってマーサお婆ちゃんの家方式にすればいいんだけどね。だけど魔石って高価なのよね。
いや、魔石くらい、幾らでも有るわよ。騎士団が訓練を兼ねて魔物を狩っているからね。その魔物素材が、領の財源の一つになるくらいには、魔石は有る。でも、そんな高価な魔石を、農地の周囲に配置なんて、農家さんも落ち着かないものね。
私が農地の浄化をしていると、村長さんが申し訳なさそうな顔で近付いて来た。
「姫様。申し訳ないのですが、ここからあの森の手前まで、畑を拡げてもらえませんか」
「いいわよ。防壁も移動させるのよね」
「はい。可能なら」
「じゃあ、何処まで拡げるのか、指示してちょうだい」
「は、はい。今直ぐに!」
こうして農地の開拓を頼まれるのも、もう慣れたものだ。それ自体、ルミエール伯爵家の利になるから、私としては問題ない。村人達だけでしようとすると、もの凄く大変だしね。
私は、指定された外側に防壁を造る。
「ゴレムス、お願い」
『任せろ』
声と共に宙に浮かび現れた精霊。
ゴレムスは、私と契約した土の上級精霊。以前ゴクウが言っていたように、私の魔力は精霊にとって好ましいみたいで、光以外の属性の精霊と契約するのも自然な流れだった。
農地の外側に防壁を築くのは、森が近いから。なら、森をどうにかすればいいかと言えばそうじゃない。森は薪を得たり、家や家具の材料にしたりと、村人達には必要なもの。切り過ぎないようにしているし、無くならないよう植樹もしている。
だからあの森は、純粋な原生林じゃなく、人の手が入っている、ある程度管理された森になる。まあ、魔物の棲家にもなってるけどね。
古い防壁を崩し、拡がった分の土地を再びゴレムスに魔力を渡して耕す。
こんな時、土の精霊魔法は便利だ。広範囲をなんなく耕して、尚且つ土の状態を農地に最適化してくれる。まあ、それも私のイメージありきだけどね。
一通り農地の浄化を済ませ村に戻ると、フローラお母様も教会から出て来るところだった。
「ユーリ、終わった?」
「はい。お母様も?」
「ええ、簡単な治癒は、この村の教会を預かる神官様がしてくださっているからね」
「そうなのですね」
村の教会にいる神官が、水属性の治癒魔法を使えるようで、簡単な怪我や軽い病気は普段から診ているみたい。
実は、大多数の神父やシスターは、適性はなくとも極々弱い聖魔法の治癒や浄化を使える。これは、長い年月真摯に神に仕えている人に限られ、それでもたいした聖魔法は使えないのだけれど、ユ・ルシア教の教会関係者はそれを目指すらしい。
女神ルシア様に日頃の行いが認められたと思うのかな。勿論、教会関係者が、全て神の敬虔なる僕なんて事はなく、聖属性のセの時も発動できない太った豚も多いらしいけどね。
そこにノックス達も戻って来た。
「お嬢! ビッグボアを三頭狩ったぜ!」
「ソードディアも一頭狩れたわよ」
「ご苦労さま。じゃあ、肉は村に提供してね」
「はーい!」
「直ぐに解体しますね」
ノックスが笑顔でビッグボアを狩ったと言う。ビッグボアは、馬鹿でかい猪の魔物で、その大きな鋭い牙で人を襲うけれど、農作物も荒らすから、結構人間の生活圏まで来るのよね。
ララが言ったソードディアは、その名の通り剣のような二本の角を持つ鹿の魔物。ソードディアは、鹿の魔物だから普段草や木の皮を食べるんだけど、人間を積極的に襲うのは他の魔物と変わらないのよね。
狩った獲物は、魔石や皮と牙や角を回収して、肉は村に分ける。
マーテルやパティ達が、解体している間に、フローラお母様と私は村長と神父様から話を聞く。
何か困った事はないか。この領地を治める上で、領民の話を聞く事は大事よね。
その後、周辺の村や町の農地を周る私とお母様。ノックス達は、村の周辺の魔物駆除。流石に魔境と呼ばれるルミエール伯爵領でも、町の近くには魔物はそういない。とはいえ、町の外に在る農地は別で、兎やモグラ系の魔物もいるしね。
ここで、ルミエール伯爵領以外なら「なんだ。兎か」ってなると思うんだけど、そこはルミエール伯爵領。出没するのはランページバニーという中型犬サイズの凶暴な奴。兎なのに、思いっきり肉食。まあ、他領ではどうか知らないけど、うちでは美味しいお肉扱いになる。
こうしてフローラお母様と領内を周る。日々の鍛錬や勉強に忙しくて、なかなかスケジュールが取れないのが申し訳ないけれど、その時はフローラお母様が護衛を連れて周っている。
まあ、私が生まれる前からしている事だしね。
ただ、私が精霊魔法で、大規模に開拓するようになって、領内のあちこちから声が掛かるようになった。
しかも、大規模な公共工事は、アレクお父様からの指示もある。河川の治水工事から溜池の造成、街道整備に、石畳の敷設。この前、ガーランドなんかは、国境付近の砦の建設まで懇願してきたのよ。まあ、造ったけど。
まあ、それに比べれば、農地の開拓くらい、何でもないわね。
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この度、作者著作の「いずれ最強の錬金術師?」のアニメ化が決定しました。
初回放送はいかがでしたでしょうか。
楽しんでいただければ幸いなのですが。
次回の放送も楽しんで頂けると嬉しいです。
それと「いずれ最強の錬金術師?」の17巻が12月中旬に発売されます。書店で手に取って頂ければ幸いです。
あとコミック版の「いずれ最強の錬金術師?」8巻が、12月16日より順次発売予定です。
また、コミック版の「いずれ最強の錬金術師?」1巻~7巻の増刷されます。
12月中頃には、お近くの書店に並ぶと思いますので手に取って頂ければ幸いです。
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