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第1章・聖騎士
衣装
しおりを挟む夕方になるにつれ
酒場に人が集まってくる。
その殆どが冒険者だ
普段なら、遅くまで仕事やクエストを行い
街に帰ってくるのは、もっと遅い
帰って来ても、ギルドに連絡とか
色々忙しく、酒場に集まるのは日が暮れてからだ
それなのに、まだ夕時だというのに
もう客席が8割方埋まっている。
裾から、顔を半分出して覗き込む僕には誰も気づいていないけど
すでに酒場では、よくわからない盛り上がりを見せていた。
その中心となって、騒いでいるのが・・・女性の冒険者だ
言うまでもなく、アッコさんだ!
僕の事を、妹分だとか
世界一可愛いとか
手を出したら、私が殺すとか・・・・
顔から火が吹きそう・・・。
それ以外にも、ギルドで逢った人達の姿もあった。
「あ3?なにやってんの?」
お店を覗き込む僕の後ろから声をかけて来たのは、シャル。
「人が・・・多いいよ、本当に僕あの前に行くの?」
「ん?あ3?今さら?」
「今さらって・・・・
これを・・・着てみんなの前にでる、僕の身にもなってよ!」
「え~~とっても可愛いのに!」
「だって・・・これ・・・もう服じゃないよね?
ほぼ、水着だよね
踊り子の衣装だよね?
そうだよね?」
う・・・シャルが目をそらした・・・。
「そ・・それは、私の世界で有名な
アイドルグループ、AKB49の衣装に似せて・・・
それより、思ったより集まったから
すこし早いけど始めようか?」
「あ・・・話ずらした!」
「そ・・・そんなことはないよ
それじゃ私は、先に行くね。」
「まって、シャル・・・まだ心の準備が・・・。」
シャルは臆しもせず、お客前にすすみでた。
「やぁ、皆来てくれて嬉しいよ
知ってる人もいれば
誰かに連れてこられた人もいるだろうけど
これから、私の親友が、歌を披露させてもらう
吟遊詩人の歌ではない
遠い、そう遥か遠い異国の国の歌だが
きっと皆を満足させると、私は信じてる
だが、もしもだ、本当にもしもだ!
気に入らなかったら、静かに店から出て行ってくれ
気に入らないからと、騒いだり、彼女を傷つける様な事をすれば
私は容赦しない、命だけは取らないが、腕の一本でも置いていってもらう」
「あぁ、私もこの剣にかけて、そいつを殺す」
「あぁわかっているぞ!」
「そんな奴がいたら、俺達がつまみだすぞ!!」
「ありがとう、あと、30分ほど歌ったら
30分ほど休憩をさしてもらいたい
彼女はレベルが低くて、スタミナが、持たないんだ」
シャルが、みんなの了解をとっていくが
アッコさんが、恐ろしいことを言っていたけど・・・
聞かなかった事にしよう・・。
「では、改めて紹介しよう、我らが幸運の歌姫、あ3!」
う・・・呼ばれた・・・・
本当に、この姿で、でないといけないの?
恥ずかしい・・・でも・・・覚悟は、もう決めたはず・・・・。
そう覚悟を決める。
可愛い可愛いと、おだてられて着た
水着の様な、露出が多いい服は、僕の身を引き締めてくれる。
上に羽織った、薄い生地の布は
僕の緊張した体をやさしく包んでくれる。
胸部に付けた、小さな装備は
震え怯える心を、みんなから隠してくれるだろう。
そして、シャルにセットされた髪型は
僕に最大の勇気をくれる。
僕は、ゾォー3を片手に持つ
それは、あの人から貰った僕だけの武器。
そう、これは、僕の戦いなんだ
僕の歌で、皆に楽しんでもらう戦い。
そして歌という最高の音楽を皆に知ってほしい。
僕は今、煌びやかなステージに進み出る。
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