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白羊宮の炎上
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舞台:燎原国・古戦場跡
星暦1247年。
風が灰を巻き上げる焦土の中心。
巨大な剣や槍が無数に突き刺さった荒野に、一人の男が立っていた。
白羊宮総帥の白羊炎牙。
白髪は逆立ち、戦傷だらけの巨体は微動だにしない。
白い瞳には、千年以上前の戦いと、そしてたった十年前に散った仲間の幻が今も焼き付いている。
「来いよ……敵国の小娘」
低い声が荒野を震わせた。
地平線の熱気が歪み、一人の女が姿を現す。
比良木蒼(ひらぎ あお)。
黒と深紅の戦装に身を包み、右肩に担ぐのは異様に巨大なパイルハンマー。
長い青黒髪は戦場の風に煽られ、鋭い青い瞳が炎牙を真っ直ぐに射抜く。
「……貴様が白羊宮の総帥か」
蒼の声は低く、抑揚が少ない。
「噂ほど怖くは見えないな」
炎牙は小さく笑った。
「可愛い顔して、随分と口が悪いじゃねえか」
次の瞬間、二人の距離が消えた。
炎牙のパイルバンカーが白金の星光を纏い、爆発的な突進を放つ。
対する蒼はパイルハンマーを振り回し、地面を砕きながら迎撃。
金属と金属が激突するたび、衝撃波が周囲の焦土を抉り、灰の渦が舞い上がった。
戦いは凄まじく、互いに一歩も引かない。
炎牙の白金の槍が蒼の肩を浅く裂き、蒼のハンマーが炎牙の脇腹を抉る。
血が飛び散り、互いの息が荒くなる。
だが、やがて――
蒼の動きにわずかな乱れが生じた。
炎牙はその一瞬を見逃さなかった。
「終わりだ」
パイルバンカーの尖端が蒼の腹部を掠め、彼女を後方へ吹き飛ばす。
蒼は地面を転がり、膝をついた。
ハンマーを支えに立ち上がろうとするが、明らかに足腰が震えている。
炎牙はゆっくりと歩み寄り、槍の先を蒼の喉元に突きつけた。
「……殺せ」
炎牙はしばらく黙っていた。
白い瞳で、蒼の青い瞳をじっと見つめる。
そして、ゆっくりとパイルバンカーを下ろした。
「殺さねえよ」
彼は低く呟いた。
「……君みたいな女、殺すには惜しい」
蒼が眉をひそめる。
炎牙は蒼を地面に押し倒した瞬間、彼女の青い瞳が一瞬だけ大きく見開かれた。
血と汗に濡れた戦装が引き裂かれ、蒼の白い肌が夕陽に晒される。肩から胸にかけて走る浅い傷口から、細い赤い線がゆっくりと流れ落ちていた。
炎牙の大きな手が、その傷をなぞるように滑る。
指先が血を掬い、彼女の鎖骨に塗りつけるように広げた。まるで戦場の化粧のように。
「……痛ぇか?」
低い声で問いながら、彼はすでに答えを知っていた。
蒼は小さく首を振ると、逆に炎牙の首筋に爪を立て、引き寄せる。
「痛いのは……まだこれからだろ」
その言葉が引き金だった。
炎牙の唇が蒼の喉に沈み込む。
歯を立て、強く吸い上げる。
蒼の体がびくりと跳ね、喉から漏れる声は、戦場の叫びとも喘ぎともつかない曖昧な響きを帯びた。
彼の手は容赦なく下へ。
蒼の腰を掴み、強く引き寄せる。
太腿の内側をゆっくりと這い上がり、熱く濡れた中心に触れた瞬間、蒼の背が弓なりに反った。
「っ……!」
指が沈み込む。
ぬるりと絡みつく熱と湿り気が、炎牙の理性を一瞬で焼き切った。
蒼も負けじと手を伸ばす。
炎牙の鎧を乱暴に外し、筋肉の盛り上がった腹を爪で引っ掻きながら、下へ、下へと滑らせた。
硬く張り詰めた熱を握り、ゆっくりと上下に扱く。
親指で先端を擦るたび、炎牙の喉から低く唸るような吐息が漏れた。
「殺すって言ったよな……」
蒼が囁く。声は震え、唇はわずかに開いている。
「だったら……私を、壊すくらいでいいだろ」
その言葉に、炎牙の白い瞳が危険な光を帯びた。
次の瞬間、彼は蒼の両脚を大きく開かせ、自分の腰を沈めた。
一気に貫く。
蒼の口から鋭い悲鳴にも似た声が迸る。
だがそれはすぐに、甘く蕩けるような喘ぎに変わった。
炎牙の動きは荒々しく、容赦がない。
戦場で鍛え抜かれた腰が、深いところまで突き上げるたび、蒼の体は跳ね、灰にまみれた背中が何度も地面を擦った。
爪が炎牙の背中に食い込み、赤い筋を何本も引く。
蒼の内壁が彼を締め付け、熱く脈打つ。
互いの汗と血と体液が混じり合い、灰色の大地に淫靡な染みを作っていく。
「もっと……強く、来い……!」
蒼が叫ぶ。
その声に押されるように、炎牙の動きがさらに激しくなる。
二人の吐息が重なり、肌がぶつかり合う湿った音が、風の音をかき消す。
頂点が近づく。
蒼の脚が炎牙の腰に絡みつき、強く引き寄せる。
内側が痙攣するように締め付け、彼を奥深くまで飲み込んだ。
「あ……っ、来る……!」
蒼の声が掠れ、身体が大きく震えた瞬間――
炎牙もまた限界を迎える。
熱い迸りが蒼の最奥を満たす。
二人は同時に声を上げ、互いの体に爪を立てながら、灰の上に崩れ落ちた。
しばらく、ただ荒い呼吸だけが響く。
蒼の指が、炎牙の白髪をゆっくりと梳く。
血と汗と灰に塗れた指先が、優しく、まるで恋人のように。
「……次に会ったら、本当に殺すから」
掠れた声で、蒼が囁く。
炎牙は小さく笑った。
彼女の耳元に唇を寄せ、低く、熱を帯びた声で答える。
「いいぜ。その前に……もう一回、壊してやるよ」
風が灰を巻き上げる。
二人の体温だけが、冷たい古戦場に、確かに残っていた。
白羊宮の戒律は、今、この瞬間だけは――
灰の下に、確かに埋もれていた。
星暦1247年。
風が灰を巻き上げる焦土の中心。
巨大な剣や槍が無数に突き刺さった荒野に、一人の男が立っていた。
白羊宮総帥の白羊炎牙。
白髪は逆立ち、戦傷だらけの巨体は微動だにしない。
白い瞳には、千年以上前の戦いと、そしてたった十年前に散った仲間の幻が今も焼き付いている。
「来いよ……敵国の小娘」
低い声が荒野を震わせた。
地平線の熱気が歪み、一人の女が姿を現す。
比良木蒼(ひらぎ あお)。
黒と深紅の戦装に身を包み、右肩に担ぐのは異様に巨大なパイルハンマー。
長い青黒髪は戦場の風に煽られ、鋭い青い瞳が炎牙を真っ直ぐに射抜く。
「……貴様が白羊宮の総帥か」
蒼の声は低く、抑揚が少ない。
「噂ほど怖くは見えないな」
炎牙は小さく笑った。
「可愛い顔して、随分と口が悪いじゃねえか」
次の瞬間、二人の距離が消えた。
炎牙のパイルバンカーが白金の星光を纏い、爆発的な突進を放つ。
対する蒼はパイルハンマーを振り回し、地面を砕きながら迎撃。
金属と金属が激突するたび、衝撃波が周囲の焦土を抉り、灰の渦が舞い上がった。
戦いは凄まじく、互いに一歩も引かない。
炎牙の白金の槍が蒼の肩を浅く裂き、蒼のハンマーが炎牙の脇腹を抉る。
血が飛び散り、互いの息が荒くなる。
だが、やがて――
蒼の動きにわずかな乱れが生じた。
炎牙はその一瞬を見逃さなかった。
「終わりだ」
パイルバンカーの尖端が蒼の腹部を掠め、彼女を後方へ吹き飛ばす。
蒼は地面を転がり、膝をついた。
ハンマーを支えに立ち上がろうとするが、明らかに足腰が震えている。
炎牙はゆっくりと歩み寄り、槍の先を蒼の喉元に突きつけた。
「……殺せ」
炎牙はしばらく黙っていた。
白い瞳で、蒼の青い瞳をじっと見つめる。
そして、ゆっくりとパイルバンカーを下ろした。
「殺さねえよ」
彼は低く呟いた。
「……君みたいな女、殺すには惜しい」
蒼が眉をひそめる。
炎牙は蒼を地面に押し倒した瞬間、彼女の青い瞳が一瞬だけ大きく見開かれた。
血と汗に濡れた戦装が引き裂かれ、蒼の白い肌が夕陽に晒される。肩から胸にかけて走る浅い傷口から、細い赤い線がゆっくりと流れ落ちていた。
炎牙の大きな手が、その傷をなぞるように滑る。
指先が血を掬い、彼女の鎖骨に塗りつけるように広げた。まるで戦場の化粧のように。
「……痛ぇか?」
低い声で問いながら、彼はすでに答えを知っていた。
蒼は小さく首を振ると、逆に炎牙の首筋に爪を立て、引き寄せる。
「痛いのは……まだこれからだろ」
その言葉が引き金だった。
炎牙の唇が蒼の喉に沈み込む。
歯を立て、強く吸い上げる。
蒼の体がびくりと跳ね、喉から漏れる声は、戦場の叫びとも喘ぎともつかない曖昧な響きを帯びた。
彼の手は容赦なく下へ。
蒼の腰を掴み、強く引き寄せる。
太腿の内側をゆっくりと這い上がり、熱く濡れた中心に触れた瞬間、蒼の背が弓なりに反った。
「っ……!」
指が沈み込む。
ぬるりと絡みつく熱と湿り気が、炎牙の理性を一瞬で焼き切った。
蒼も負けじと手を伸ばす。
炎牙の鎧を乱暴に外し、筋肉の盛り上がった腹を爪で引っ掻きながら、下へ、下へと滑らせた。
硬く張り詰めた熱を握り、ゆっくりと上下に扱く。
親指で先端を擦るたび、炎牙の喉から低く唸るような吐息が漏れた。
「殺すって言ったよな……」
蒼が囁く。声は震え、唇はわずかに開いている。
「だったら……私を、壊すくらいでいいだろ」
その言葉に、炎牙の白い瞳が危険な光を帯びた。
次の瞬間、彼は蒼の両脚を大きく開かせ、自分の腰を沈めた。
一気に貫く。
蒼の口から鋭い悲鳴にも似た声が迸る。
だがそれはすぐに、甘く蕩けるような喘ぎに変わった。
炎牙の動きは荒々しく、容赦がない。
戦場で鍛え抜かれた腰が、深いところまで突き上げるたび、蒼の体は跳ね、灰にまみれた背中が何度も地面を擦った。
爪が炎牙の背中に食い込み、赤い筋を何本も引く。
蒼の内壁が彼を締め付け、熱く脈打つ。
互いの汗と血と体液が混じり合い、灰色の大地に淫靡な染みを作っていく。
「もっと……強く、来い……!」
蒼が叫ぶ。
その声に押されるように、炎牙の動きがさらに激しくなる。
二人の吐息が重なり、肌がぶつかり合う湿った音が、風の音をかき消す。
頂点が近づく。
蒼の脚が炎牙の腰に絡みつき、強く引き寄せる。
内側が痙攣するように締め付け、彼を奥深くまで飲み込んだ。
「あ……っ、来る……!」
蒼の声が掠れ、身体が大きく震えた瞬間――
炎牙もまた限界を迎える。
熱い迸りが蒼の最奥を満たす。
二人は同時に声を上げ、互いの体に爪を立てながら、灰の上に崩れ落ちた。
しばらく、ただ荒い呼吸だけが響く。
蒼の指が、炎牙の白髪をゆっくりと梳く。
血と汗と灰に塗れた指先が、優しく、まるで恋人のように。
「……次に会ったら、本当に殺すから」
掠れた声で、蒼が囁く。
炎牙は小さく笑った。
彼女の耳元に唇を寄せ、低く、熱を帯びた声で答える。
「いいぜ。その前に……もう一回、壊してやるよ」
風が灰を巻き上げる。
二人の体温だけが、冷たい古戦場に、確かに残っていた。
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