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長い年月が経ってしまった。
久しぶりに聞いた彼の私を求める声に、心臓が爆発しそうなくらいドクドクいって、血液が全身に一気に回った感覚に陥り、息が震える。
「・・・っ・・」
「スージー」
耳に触れる彼の唇から漏れる息が熱い。
お腹に回った彼の手に自分の手を重ねた私は、ここからどうやって先に進めばいいか、混乱していた。
(・・・は、初めての時って、どうしてたっけ・・・)
あの時の心情を必死に思い出そうとしたけど、思い出せるはずがない。当たり前だ。半ばパニック状態で、思い出を頭の中で蒸し返せるほど場馴れなんてしていない。
このあとどうすれば…。
私はいったい何をすれば…。
というか、お風呂に入らずにこのまま?
っていうか、…ベッドに移動するんだよね?
「その手はなに」
「・・・あっ」
重ねた手が不愉快だったのだろうか、と一瞬思ったけど、どうやら違ったみたいだ。カイは下半身を私のお尻に押し付けて、お腹に回していた手に力を入れた。
(・・・どうしよ)
せっかくの綺麗なイルミネーションは頭にもう入ってこない。 唇を少し噛んで、見えない所から与えられる熱に、私は正常な意識を保つのにやっとだった。
「・・・カイ」
「なに?」
「・・・久し・・ぶりなので」
「うん」
お腹から次第に下にズレていくカイの手。
私が重ねた手をすり抜けて、そのままスカートの上から私の下腹部に軽く触れた。
「・・・久しぶりだから・・」
優しくしてほしい、なんて直接的な言い方、恥ずかしくてできない。
「スージー、こっち向いて」
「え・・・え?」
突然離れた背中の熱とともにそう言ったカイに戸惑って、思わず言われたとおり彼を見上げる形で少し振り返った私。バチっと目が合って、そこから目をそらすことができない。
まるで捕らえられた小さな生物のように、相手を刺激しないように、私はゆっくりと体も彼に向き直った。
「・・・あの」
全面ガラス張りじゃないこの部屋の窓。
下半分は、何か物を置けるような、軽く寄りかかることができるような余分なスペースがある。
「カイ・・・」
何も喋らず、私を見下ろすカイに少し怖くなった私は、後退りする隙間なんてないにも関わらず後ろに下がろうとして、すぐに僅かなそのスペースにお尻をぶつけた。
(・・・背中・・・寒い)
寒い季節の窓は、凄く冷たい。
冷たい風が窓を叩いて、簡単に氷のような冷たさになる。カーテンで覆われてない窓に背を向け一気に冷えた背中は、さっきまで感じていた熱がまるで嘘のようだった。
「どうし・・・んっ・・ん"」
カイは私をしばらく見つめたあと、頬にそっと手を添えた。
でも、そんな彼の表情は読めなくて思わず口を開こうとしたその瞬間、彼の唇ですぐに塞がれてしまいその言葉は喉の奥へと消えて行った。
「はっ・・・・んあ・・っ」
唇が重なって、口内でゆっくりと1回だけ舌で舐め取られ、名残惜しそうに離れて行く。
「はぁ・・・っ」
「・・・スージー、僕に掴まって」
「え?」
「僕の肩に・・・腕を」
「・・・?」
久しぶりの熱がこもったキスは余韻に浸ることもなく。
言われるがままカイの肩に手を回した私は、いきなり下から持ち上げられるように抱っこされて叫びそうになった。
「カイ・・・!!な、なんでっ」
「スージー、もう1回」
(・・・・もう1回って)
後のスペースに尻もちをつくような形で座り、足は宙ぶらりんのまま。カイと同じ高さになった目線のおかげで顔がぐっと近付いたけど、結露している窓に服がついてしまいそうになる。
「んっ・・・――――ふ・・はぁ・・っ」
そして、彼がもう1回と、求めてきた今度のキスは長かった。
唇だけ合わせて強く押し付けてきたカイは、私の腰を抱いて自身のほうに引き寄せてくる。それからすぐに私のスカートをゆっくりと太ももの上で滑らせながら器用にたくし上げた。
「ふ・・・・んっはぁ・・・っぁ」
「スージー」
「・・っ・・・カイ」
「手、どけて」
まくられたスカートの下からは素肌が直接空気に触れて少し寒い。部屋に入ってきた時点ですでに暖房はつけてあったから流石に外と同じ気温ではなかったけど。
「・・・で、でも」
「なに?」
久しぶりなのに、いきなりこの体勢は恥ずかしすぎる。如何せん私の股の間にカイがいて、スカートはもう太ももがほとんど見えている状態だ。
「恥ずかしい・・・からベッド・・・・・に」
口元を隠すように言った言葉は思いのほか小さくなってしまった。彼にうまく届いているだろうか。きっとカイは優しいからきっと止めてくれるはずだと、私は妙な確信があった。
でも…。
「っ――!!」
カイは、私のスカートを下着が見えるぎりぎりまで押し上げて、自身の下腹部を私のソコにグッと押し付けてきた。明らかに固くなった彼のモノが薄い下着越しに伝わってくる。少しばかり抵抗しようとしたけど当たり前に無駄に終わってしまった。
「カイっ・・・・はぁ・・・あっ"・・・ん」
「恥ずかしいが理由なら受け付けない」
「んっ・・・ぁ、あっ・・・やめっ・・はぁはぁ・・・」
少しだけ噛まれた耳たぶに、生暖かい舌で上書きをしてくるカイは、私の弱点をいまだに把握している。何年経ってもこういう弱さは変わらないのだろうか。
与えられる刺激が上と下から両方で、久しぶりの私にとって、体の奥が疼き出すのにそう時間はかからなかった。
「はっ・・・・力抜いて。いきなり入れるわけじゃないから」
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