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14 高林との放課後
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高林の美形ショックから立ち直れないまま放課後になった。
どうも何かを大きく間違えてるような気がしてきてるんだけど、それが何かはよくわからない。
「高柳くん?」
隣には嬉しそうな高林。まあ、嬉しそうだからいいか。美形だからって陰キャにならないってわけじゃないし、実際高林は陰キャだし。
「高林は普段服はどうしてんの?」
お決まりのモックで小腹を満たしながらリサーチをすることにする。身長も高いし、スタイルいいし、よっぽど変なものじゃなきゃそれなりになりそうだが。
「うーん、シンプルな感じかなぁ。楽だから最近は黒のバルーンパンツ履くことが多いかなぁ」
誰だよ服のセンス壊滅的かもとか考えてたやつ。俺だよ。当然のようにファッションワード出てきたぞおい。前世の俺は下に履くのはズボンとしか言ったことなかったわ。そんでダメなファッションのお手本みたいにダサかったし。
つか高林の長い足にバルーンパンツとかただただかっこいいやつじゃん……。そんで、首の上にあの顔がついてんだろ? トップスは白Tで十分じゃん。今の感じだと多分持ってるだろうし、まじでプロデュースの必要性皆無じゃねぇか。
「高柳くんは?」
「え? まあ、俺もシンプルな感じかな。トップスはオーバーサイズ着ること多いけど、ボトムスは細めのラインのものを選んでるなー」
俺はあんまりカジュアルすぎるのは似合わないんだよな。どこか身体のラインが出てる方が似合う……と思ってる。
「……高柳くんの私服姿、見てみたいな」
「俺の私服? そんなん見てもなんも楽しくないと思うけど」
「そんなことないよ。きっと素敵だと思う」
「すっ……」
素敵って。頬が熱を持つのを感じる。そんな褒め言葉をかけられたことなんてないから、思わず照れてしまう。
無意識なんだろうけど、本当誤解を招くからやめた方がいい。どう考えても口説き文句だし、俺が女なら自分のこと好きなのかな? って思うわこんなん。なんかちょっと雰囲気も甘ったるくない?
俺はふぅ、と一つ息をつく。よし、話題を変えよう。
「話聞いてると高林は服も問題なさそうだし、前髪切るだけでいいんじゃねぇかな?」
「前髪を切る……?」
「ん? だって、せっかくイケメンなんだし、前髪切って背筋伸ばしたらもう完璧じゃん」
そう言うと、高林は首を横に振る。
「顔は、見せたくないんだ」
「え?」
なんで? 理由を聞こうと口を開けたが、高林からは明確な拒絶の空気を感じる。なんだろう、なんかトラウマでもあるのか? でも、俺は今世そこそこイケメンに生まれて、この顔でマイナスなことなんてなんもなかったんだが? 段違いの美形となると話は違うのか?
いずれにせよ、本人が嫌がってるのにこれ以上言っても仕方ないか。
「ごめんね。高柳くんが俺のこと考えてくれてるのはわかってるんだけど……」
「いや、まあ高林も色々あるんだろ。そしたら俺ちょっと気になる店あるから、適当にまわんね?」
高林からホッと安堵した空気を感じた。そんなに嫌なんだなぁ。でも、だとしたらよく俺に見せてくれたよな。そんなに信用してくれてるなんて、なんかちょっと……いやだいぶ嬉しいな。
ずぞぞ、と残っていたコーラを吸い上げて、そんじゃ行くか、と俺たちは席を立った。
高林と改札で別れ、一人になって息をつく。
懐かれてんな、とは思ってたけど、買い物の間ずっとぴったり横にくっついてくんの、あれなんなんだろうな。二人三脚の練習でかなり密着するから、距離感バグってんのかな。
そういやもう今週末が体育祭か。
「体育祭終わったら、また接点なくなるな」
多分そろそろ席替えもあるだろうし、この数日間は一緒に昼飯食ってたけど、ずっとこのままってわけじゃないだろうし。
誘えばいいんだろうけど、北斗たちと食うのも楽しいしなぁ。高林が北斗たちも一緒でいいなら誘いやすいんだけど……。つか、よく考えたら昼飯を俺から誘ったことないんだな。連絡先も交換したんだし、毎日は無理でも、たまには誘うかなぁ。
駅のホームをだらだらと歩きながら、俺は何となく寂しさを感じていた。
どうも何かを大きく間違えてるような気がしてきてるんだけど、それが何かはよくわからない。
「高柳くん?」
隣には嬉しそうな高林。まあ、嬉しそうだからいいか。美形だからって陰キャにならないってわけじゃないし、実際高林は陰キャだし。
「高林は普段服はどうしてんの?」
お決まりのモックで小腹を満たしながらリサーチをすることにする。身長も高いし、スタイルいいし、よっぽど変なものじゃなきゃそれなりになりそうだが。
「うーん、シンプルな感じかなぁ。楽だから最近は黒のバルーンパンツ履くことが多いかなぁ」
誰だよ服のセンス壊滅的かもとか考えてたやつ。俺だよ。当然のようにファッションワード出てきたぞおい。前世の俺は下に履くのはズボンとしか言ったことなかったわ。そんでダメなファッションのお手本みたいにダサかったし。
つか高林の長い足にバルーンパンツとかただただかっこいいやつじゃん……。そんで、首の上にあの顔がついてんだろ? トップスは白Tで十分じゃん。今の感じだと多分持ってるだろうし、まじでプロデュースの必要性皆無じゃねぇか。
「高柳くんは?」
「え? まあ、俺もシンプルな感じかな。トップスはオーバーサイズ着ること多いけど、ボトムスは細めのラインのものを選んでるなー」
俺はあんまりカジュアルすぎるのは似合わないんだよな。どこか身体のラインが出てる方が似合う……と思ってる。
「……高柳くんの私服姿、見てみたいな」
「俺の私服? そんなん見てもなんも楽しくないと思うけど」
「そんなことないよ。きっと素敵だと思う」
「すっ……」
素敵って。頬が熱を持つのを感じる。そんな褒め言葉をかけられたことなんてないから、思わず照れてしまう。
無意識なんだろうけど、本当誤解を招くからやめた方がいい。どう考えても口説き文句だし、俺が女なら自分のこと好きなのかな? って思うわこんなん。なんかちょっと雰囲気も甘ったるくない?
俺はふぅ、と一つ息をつく。よし、話題を変えよう。
「話聞いてると高林は服も問題なさそうだし、前髪切るだけでいいんじゃねぇかな?」
「前髪を切る……?」
「ん? だって、せっかくイケメンなんだし、前髪切って背筋伸ばしたらもう完璧じゃん」
そう言うと、高林は首を横に振る。
「顔は、見せたくないんだ」
「え?」
なんで? 理由を聞こうと口を開けたが、高林からは明確な拒絶の空気を感じる。なんだろう、なんかトラウマでもあるのか? でも、俺は今世そこそこイケメンに生まれて、この顔でマイナスなことなんてなんもなかったんだが? 段違いの美形となると話は違うのか?
いずれにせよ、本人が嫌がってるのにこれ以上言っても仕方ないか。
「ごめんね。高柳くんが俺のこと考えてくれてるのはわかってるんだけど……」
「いや、まあ高林も色々あるんだろ。そしたら俺ちょっと気になる店あるから、適当にまわんね?」
高林からホッと安堵した空気を感じた。そんなに嫌なんだなぁ。でも、だとしたらよく俺に見せてくれたよな。そんなに信用してくれてるなんて、なんかちょっと……いやだいぶ嬉しいな。
ずぞぞ、と残っていたコーラを吸い上げて、そんじゃ行くか、と俺たちは席を立った。
高林と改札で別れ、一人になって息をつく。
懐かれてんな、とは思ってたけど、買い物の間ずっとぴったり横にくっついてくんの、あれなんなんだろうな。二人三脚の練習でかなり密着するから、距離感バグってんのかな。
そういやもう今週末が体育祭か。
「体育祭終わったら、また接点なくなるな」
多分そろそろ席替えもあるだろうし、この数日間は一緒に昼飯食ってたけど、ずっとこのままってわけじゃないだろうし。
誘えばいいんだろうけど、北斗たちと食うのも楽しいしなぁ。高林が北斗たちも一緒でいいなら誘いやすいんだけど……。つか、よく考えたら昼飯を俺から誘ったことないんだな。連絡先も交換したんだし、毎日は無理でも、たまには誘うかなぁ。
駅のホームをだらだらと歩きながら、俺は何となく寂しさを感じていた。
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