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昨日の夜は散々だった。なかなか寝付けず、やっとうとうとして眠りについたら。
寝る前に考えすぎていたのがよくなかったのだろう。夢には由紀が登場したのだ。いや、別に由紀が俺の夢に登場するのは構わない。ただ、その、内容がちょっと。
夢の中で、俺は由紀と……その……。思い出すだけで顔が熱くなる。まじで俺なんつー夢見てんだよ!
つか俺この展開なんか見たことある。前に誰かにおすすめされて読んだ少女漫画のやつじゃん。夢に出てきた相手が気になってきて……ってなるやつじゃん。
違うから。そんなことなんねぇから。昨日颯太があんな話したからだし、これをきっかけに云々とか俺は絶対ないから。
自分でも最早よくわからないことを考えながら歩いていたら、学校に着いていた。寝不足だから今日の授業は居眠り間違いなしだな。
「颯太!」
靴箱へ着くと、そこには元凶がいた。そう、お前だよお前。何をきょとんとしてんだよ。
「おはよ、裕也。怖い顔してどうしたの?」
「そりゃお前、昨日颯太が……」
言いかけて気付く。颯太に昨日の夢の話をするつもりか? 昨日俺が夢の中で由紀と……あっはんうっふんな感じだったことを?
俺はブルブルと頭を振る。言えねぇ。絶対言えねぇ。
そんな俺の様子を颯太は不思議そうに眺めている。
「いや……ちょっと寝不足なだけ」
文句の一つも言いたいところだが、夢の内容は言えないので誤魔化して靴箱を開く。
「んあ?」
いつものように上履きを出そうとしたら、いつもと違うものがそこにあるのに気付く。
「何? ラブレター?」
既に靴を履き替えていた颯太が後ろから覗き込んでくる。
「いや、わかんねぇけど……」
取り出すと可愛らしい花のプリントがされた便箋だった。
誰かな、と差出人を確認すると。
「その子、去年裕也にしつこく言い寄ってた子じゃない?」
「うおっ、見んな見んな。つか……しつこいは言い過ぎっしょ。確かに何度か告白されたけど」
「放課後待ち伏せもされてたじゃん。悪く言うのはよくないかもしれないけど……俺はあんまり印象よくないな」
むしろ俺はすげぇガッツのある子だなって思ったけどな。だってさ、断られるってすげぇショックだと思うんだよ。俺だったら一回で諦めると思うし、何度もアタックかけるって並々ならぬメンタルだと思う。
「というか、しばらく何もなかったから諦めたのかと思ってたけど、違ったんだね」
「うーん……」
どうやら颯太にはよっぽど印象が悪いようだ。まあ、確かに待ち伏せとかされるのはちょっとびっくりしたし、疲れたけども。
でも、おかしいな。颯太達には言ってないけど、実際最後に断った時にもう諦めるって言っていて、それから何の接触もなかったんだけど……。
「……裕也はさ、すごくガッツのある子だとか、彼女の押しの強さをポジティブに捉えているのかもしれないけどさ、他の人とは違う行動をしてくるっていうのは、変わってるってことなんだよ」
「まあでもそれも個性じゃん。ちゃんと話せばわかる子だし、大丈夫だよ」
話しながら中身を確認する。なるほど、放課後あっちの教室にきてくれ、と。うちのクラスは放課後そのままだべってる奴らが結構いるけど、あっちは違うのか。
「なんだって?」
「んー……放課後教室に来てくれって……ってうぉ!? こら颯太、そういうのよくないぞ」
いくらこの子の印象が悪いからと言って、俺に宛てた手紙の内容を知ろうとするのはダメだ。そう思って気持ち強めに言うと、颯太は少し考えるように目を彷徨わせてから項垂れた。
「……そうだね、ごめん。確かに俺は直接その子のこと知らないし、口出すのは違ったね」
そう言って颯太が少し落ち込んでしまったので、俺はポンポンとその肩を叩く。
「颯太は俺を心配してくれたんだよな。それはありがたいと思ってるよ。大丈夫だよ、俺、これでも男だし」
実際、彼女には何度も告白されたし待ち伏せもあったけど、危害を加えられたことはない。時間も経っているし、今回のは告白とかじゃなくてなんかの相談の可能性だってある。そんなに構えることじゃない。
俺はこの時、呼び出しを楽観的に捉えていた。
いや、夢の威力すごいわ。
別に現実の由紀と何があったわけじゃないのに、なんか今日は一日中由紀を変に意識してちょっとぎくしゃくしてしまった。だってなんか、近いんだよ距離が。
いや、いつもと同じなんだけど、意識するとなんか、近くない? みたいな。
俺がそわついているせいで、俺なんかしたかなって由紀を落ち込ませちゃったし。明日には切り替えねぇと。
「っと、ここか」
考えながら歩いていたら、指定された教室を通り過ぎそうになって慌てて引き返す。
「裕也くん……」
教室に入ると、緊張した面持ちの女の子がいた。しばらく見ないうちにずいぶん垢抜けた感じがする。
「うん、何の用だった?」
しかしなんだか空気が重い。なんだろう。なんか重大な告白でもされるのだろうか。少なくとも、恋愛的な告白の雰囲気ではない。
「これ……裕也くんだよね?」
「ん?」
なんだと思って差し出されたスマホを見ると、最近流行のSNSの投稿画面が目に入った。
「んあ!?」
「やっぱり……これ裕也くんなんだ」
そこに写っていたのは俺と由紀だった。多分、この前逆ナンを受けたあとに撮られたのだろう。由紀の手が俺の腰に回っている。俺の顔も由紀の顔も目元にモザイクが入れられているけど、知り合いが見たら俺だとわかるくらいの雑なやつ。誰だこれ撮ったやつ。盗撮だぞ!
でも一番の問題はそこにつけられたコメント。
イケメンカップル目撃した。
「どういうことなの? 裕也くん誰とも付き合わないからすごく理想が高いんだって思って、今の私じゃダメなんだって、もっと魅力的になってからまた頑張ろうって思ってたのに……そのためにたくさん努力してたのに! 男が好きだったの? この人誰なの!?」
「いや待って、これはあの……誤解が」
「何が!? だって、腰に手が回ってる! こんなの友達の距離じゃないじゃん! ……男が好きな相手に何度も告白する私のこと笑ってたの!?」
「いやだから……」
彼女は顔を手で覆って泣き始めてしまった。誤解を解きたいけれど、この写真の相手が由紀と言ってしまうのはまずい気がして、何より俺自身想定外の事態に驚いていて、どう弁解すべきかわからず口ごもる。
そんな俺の反応に彼女は何かを確信してしまったようで、ひどい! と叫ぶ。
そして、顔を上げた彼女の表情を見てぎくりと身体が固まるのを感じた。
「気持ち悪い」
それは、見覚えのある目だった。俺をゴミのように見る、あの目。前世で何度も何度も向けられた、向けられるたびに心が削られた、あの目。
俺は足元がぐらつくのを感じた。おかしい。俺は生まれ変わって、あの辛い人生は終わったはずなのに。もしかして、まだ。
「その写真、隣にいるの俺だよ」
顔から血の気が引くのを感じ、倒れる、と思った瞬間、ここ最近聴き慣れた低音が響く。決して大きな声量ではないはずなのに、よく通ったその声。
その声が耳に入った瞬間、膝下の感覚が戻ってくる。
「男が好きなのは俺。裕也は告白してきた女の子を笑ったりしないよ。そんなこともわからないで裕也のこと好きとか言ってるの?」
「なっ……!」
「それに、仮に裕也が男を好きだとして、なんで君に責められなくちゃならないの? 君は裕也の彼女でもなんでもないでしょ?」
それは言い過ぎでは、と思ったところで、顔を真っ赤にした彼女が何も言わずに教室から走って出て行った。
怒涛の展開に、多分俺はぽかんとアホ面を晒していたと思う。
寝る前に考えすぎていたのがよくなかったのだろう。夢には由紀が登場したのだ。いや、別に由紀が俺の夢に登場するのは構わない。ただ、その、内容がちょっと。
夢の中で、俺は由紀と……その……。思い出すだけで顔が熱くなる。まじで俺なんつー夢見てんだよ!
つか俺この展開なんか見たことある。前に誰かにおすすめされて読んだ少女漫画のやつじゃん。夢に出てきた相手が気になってきて……ってなるやつじゃん。
違うから。そんなことなんねぇから。昨日颯太があんな話したからだし、これをきっかけに云々とか俺は絶対ないから。
自分でも最早よくわからないことを考えながら歩いていたら、学校に着いていた。寝不足だから今日の授業は居眠り間違いなしだな。
「颯太!」
靴箱へ着くと、そこには元凶がいた。そう、お前だよお前。何をきょとんとしてんだよ。
「おはよ、裕也。怖い顔してどうしたの?」
「そりゃお前、昨日颯太が……」
言いかけて気付く。颯太に昨日の夢の話をするつもりか? 昨日俺が夢の中で由紀と……あっはんうっふんな感じだったことを?
俺はブルブルと頭を振る。言えねぇ。絶対言えねぇ。
そんな俺の様子を颯太は不思議そうに眺めている。
「いや……ちょっと寝不足なだけ」
文句の一つも言いたいところだが、夢の内容は言えないので誤魔化して靴箱を開く。
「んあ?」
いつものように上履きを出そうとしたら、いつもと違うものがそこにあるのに気付く。
「何? ラブレター?」
既に靴を履き替えていた颯太が後ろから覗き込んでくる。
「いや、わかんねぇけど……」
取り出すと可愛らしい花のプリントがされた便箋だった。
誰かな、と差出人を確認すると。
「その子、去年裕也にしつこく言い寄ってた子じゃない?」
「うおっ、見んな見んな。つか……しつこいは言い過ぎっしょ。確かに何度か告白されたけど」
「放課後待ち伏せもされてたじゃん。悪く言うのはよくないかもしれないけど……俺はあんまり印象よくないな」
むしろ俺はすげぇガッツのある子だなって思ったけどな。だってさ、断られるってすげぇショックだと思うんだよ。俺だったら一回で諦めると思うし、何度もアタックかけるって並々ならぬメンタルだと思う。
「というか、しばらく何もなかったから諦めたのかと思ってたけど、違ったんだね」
「うーん……」
どうやら颯太にはよっぽど印象が悪いようだ。まあ、確かに待ち伏せとかされるのはちょっとびっくりしたし、疲れたけども。
でも、おかしいな。颯太達には言ってないけど、実際最後に断った時にもう諦めるって言っていて、それから何の接触もなかったんだけど……。
「……裕也はさ、すごくガッツのある子だとか、彼女の押しの強さをポジティブに捉えているのかもしれないけどさ、他の人とは違う行動をしてくるっていうのは、変わってるってことなんだよ」
「まあでもそれも個性じゃん。ちゃんと話せばわかる子だし、大丈夫だよ」
話しながら中身を確認する。なるほど、放課後あっちの教室にきてくれ、と。うちのクラスは放課後そのままだべってる奴らが結構いるけど、あっちは違うのか。
「なんだって?」
「んー……放課後教室に来てくれって……ってうぉ!? こら颯太、そういうのよくないぞ」
いくらこの子の印象が悪いからと言って、俺に宛てた手紙の内容を知ろうとするのはダメだ。そう思って気持ち強めに言うと、颯太は少し考えるように目を彷徨わせてから項垂れた。
「……そうだね、ごめん。確かに俺は直接その子のこと知らないし、口出すのは違ったね」
そう言って颯太が少し落ち込んでしまったので、俺はポンポンとその肩を叩く。
「颯太は俺を心配してくれたんだよな。それはありがたいと思ってるよ。大丈夫だよ、俺、これでも男だし」
実際、彼女には何度も告白されたし待ち伏せもあったけど、危害を加えられたことはない。時間も経っているし、今回のは告白とかじゃなくてなんかの相談の可能性だってある。そんなに構えることじゃない。
俺はこの時、呼び出しを楽観的に捉えていた。
いや、夢の威力すごいわ。
別に現実の由紀と何があったわけじゃないのに、なんか今日は一日中由紀を変に意識してちょっとぎくしゃくしてしまった。だってなんか、近いんだよ距離が。
いや、いつもと同じなんだけど、意識するとなんか、近くない? みたいな。
俺がそわついているせいで、俺なんかしたかなって由紀を落ち込ませちゃったし。明日には切り替えねぇと。
「っと、ここか」
考えながら歩いていたら、指定された教室を通り過ぎそうになって慌てて引き返す。
「裕也くん……」
教室に入ると、緊張した面持ちの女の子がいた。しばらく見ないうちにずいぶん垢抜けた感じがする。
「うん、何の用だった?」
しかしなんだか空気が重い。なんだろう。なんか重大な告白でもされるのだろうか。少なくとも、恋愛的な告白の雰囲気ではない。
「これ……裕也くんだよね?」
「ん?」
なんだと思って差し出されたスマホを見ると、最近流行のSNSの投稿画面が目に入った。
「んあ!?」
「やっぱり……これ裕也くんなんだ」
そこに写っていたのは俺と由紀だった。多分、この前逆ナンを受けたあとに撮られたのだろう。由紀の手が俺の腰に回っている。俺の顔も由紀の顔も目元にモザイクが入れられているけど、知り合いが見たら俺だとわかるくらいの雑なやつ。誰だこれ撮ったやつ。盗撮だぞ!
でも一番の問題はそこにつけられたコメント。
イケメンカップル目撃した。
「どういうことなの? 裕也くん誰とも付き合わないからすごく理想が高いんだって思って、今の私じゃダメなんだって、もっと魅力的になってからまた頑張ろうって思ってたのに……そのためにたくさん努力してたのに! 男が好きだったの? この人誰なの!?」
「いや待って、これはあの……誤解が」
「何が!? だって、腰に手が回ってる! こんなの友達の距離じゃないじゃん! ……男が好きな相手に何度も告白する私のこと笑ってたの!?」
「いやだから……」
彼女は顔を手で覆って泣き始めてしまった。誤解を解きたいけれど、この写真の相手が由紀と言ってしまうのはまずい気がして、何より俺自身想定外の事態に驚いていて、どう弁解すべきかわからず口ごもる。
そんな俺の反応に彼女は何かを確信してしまったようで、ひどい! と叫ぶ。
そして、顔を上げた彼女の表情を見てぎくりと身体が固まるのを感じた。
「気持ち悪い」
それは、見覚えのある目だった。俺をゴミのように見る、あの目。前世で何度も何度も向けられた、向けられるたびに心が削られた、あの目。
俺は足元がぐらつくのを感じた。おかしい。俺は生まれ変わって、あの辛い人生は終わったはずなのに。もしかして、まだ。
「その写真、隣にいるの俺だよ」
顔から血の気が引くのを感じ、倒れる、と思った瞬間、ここ最近聴き慣れた低音が響く。決して大きな声量ではないはずなのに、よく通ったその声。
その声が耳に入った瞬間、膝下の感覚が戻ってくる。
「男が好きなのは俺。裕也は告白してきた女の子を笑ったりしないよ。そんなこともわからないで裕也のこと好きとか言ってるの?」
「なっ……!」
「それに、仮に裕也が男を好きだとして、なんで君に責められなくちゃならないの? 君は裕也の彼女でもなんでもないでしょ?」
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