あの人は私を名前で呼ばない

某千尋

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告白と告白と告白2

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「いや、まさかね、私はくっつくとは思ってなかったよ。いやめでたいし嬉しいんだけど、それ以上に驚きすぎてリアクションが取れない」

 私とゆうきは、まずななちゃんに報告しなければと思いすぐに連絡した。
 ただ、連絡したその日にななちゃんは宮田さんとデートをしていたため、私たちが集まったのは翌日の日曜だった。

「いや、本当おめでとう。うん、おめでとう。あ、ゆうきをたきつけたの私だからね。ていうか……玉砕したゆうきをどう励ますかばっか考えてて、うまくいったときのことなんてなんも考えてなかったわ」

 私とゆうきの報告を聞いたななちゃんは大混乱している。
 しばらくして落ち着いたななちゃんは一度深呼吸して私たちに向き合う。

「うん……おめでとう親友達。聞きたいことはたくさんあるけど、二人が幸せならそれでいいや」

 ななちゃんは見惚れるくらい美しい笑顔で私たちを祝福してくれた。

「あ、あと私も圭介と付き合うことになったから!一応報告」

 そしてななちゃんからもさらりと報告された。これは予想通りだった。

「ななちゃんも、おめでとう」

 ななちゃんも昨日告白され付き合いだしたのだというから、三人同日に恋人ができたことになる。

「私たち仲良すぎじゃん」

 ななちゃんがからからと笑う。
 私が隣にいるゆうきに顔を向けると、ゆうきもそれに気付いて私の方に顔を向ける。
 思わず笑みが溢れる。

「ちょっと、いくらなんでも私の前で二人の世界に飛ぶのはやめてよ。そういうのは二人だけの時にやって」

 ななちゃんに言われてハッとして向き直る。
 するとななちゃんがニヤリと笑う。

「まぁ、付き合いたてだから大目に見てあげよう。せっかくだからこのまま二人でデートでも行ったら?私も圭介呼び出すし」

 ななちゃんに促されて私たちは立ち上がる。

「うん、じゃあお言葉に甘えて。なな、ありがとう」

「どーいたしまして。また今度ゆっくりご飯でも行こうねー」

 ななちゃんに手を振られ、私たちは店を出る。
 実は私にはまだゆうきと恋人になったという実感がない。昨日の今日だというのもあるけれど、昨日からずっとふわふわとした心地なのだ。

「さて、どこにいこうか」

 私の先を歩いていたゆうきが振り向く。
 そして、私が焦がれた笑顔で私を呼ぶ。



「みずき」
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