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22 不穏な晩餐会
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ユージーンはどんな罰でも受けるつもりだった。一体どんや罰を下されるのだろうと身を固くしていると、ヴァイツが口を開く。
『この茶会の間、ユージーンは私の膝に乗り、私に世話をされなさい』
『………………は?』
『聞こえなかったか?ユージーンは私の膝に』
『いえ!聞こえていましゅ!しょうではにゃくて、ひじゃ?しぇわ?』
どうやら聞き間違いではなく、しかも冗談でもないらしい。頭が理解を拒んで頭痛がする。
『しょれは……ばちゅなのでしゅか?』
こういった領主の屋敷には大抵牢がある。であれば、そこにしばらく入れられるとか、前時代的ではあるが棒叩きや鞭打ちとか。ユージーンの頭にあったのはそういった罰だった。
痛いのは嫌いだが、この国に職も立場も持たないユージーンに科すとすればそういうものだと考えていた。もちろん、国は帰ってその仕打ちを問題にするつもりもなかった。
『私がユージーンを痛めつけたり、苦しい思いをさせたりするとでも?想い人にそんなことできるわけないだろう。ならば、私にとっては嬉しく、君にとってはそんなに嬉しくないことにするのが妥当だろう』
『いやでも……しょんな恥じゅかしいこと……』
『ユージーンが嫌なことでなければ意味がないだろう』
嫌は嫌でも、なにか方向性がおかしい。けれどどんな罰でも受けると言った手前、それはやめてくれと言うこともできない。
『……かちこまりまちた』
もとより、受ける他ないのだ。その後はヘンリックが目撃したとおり。心を無にしたユージーンは、ヴァイツの心ゆくまで甲斐甲斐しく世話をされたのだった。
「いやー、非常に興味深いものを見させてもらったよ。ヴァイツ殿下はなかなか趣味がいいね」
二日連続では断るのはさすがによくないだろうと渋々晩餐会に参加すると、ヘンリックがにやにやしながら茶会のことを話題にする。
まさか見られていると思っていなかったユージーンは、思わずカチャリとカトラリーを鳴らした。そしてみるみるうちに顔を真っ赤に染めあげる。
「なんだ、ヘンリック殿下は見ていたのか。覗き見なんてヘンリック殿下こそいい趣味をしている」
「失礼。またユージーンがやらかさないか心配でね、様子を見にいったんだ」
「……ずいぶん心配性なんだな」
「ああ、実は私とユージーンは学生時代の同期でね。かれこれ20年以上の付き合いになるんだよ」
「……ほう。そんなに昔から」
「いやだなぁ、ヴァイツ殿下。そんな親の仇を見るような目で見ないでくれたまえ。私がアドルフに夢中なのは貴方も知っているだろう」
なにか言おうとしては口を閉じ、ぱくぱくしているユージーンをよそにヘンリックとヴァイツは軽快に会話を繋いでいく。
それについていけないうちになぜか二人の雰囲気が剣呑なものになっていく。
「……ヘンリック、頼むからあれは忘れてくれ。そして誰にも言うな」
やっと動揺から回復して言葉を絞り出すと、ヘンリックが器用に片方だけ口角を上げる。
「えぇ?私の記憶力の良さは知っているだろう?忘れるなんて無理だよ」
「ふざけないでくれ。あれが周囲に知れたら私は舌を噛んで死ぬ。お前への呪詛を撒き散らしながらな」
「おおこわい。仕方ないから頼みを聞いてあげよう。けど、それなら私の頼みも聞いてくれるかい?」
「……なんでそんな話になる」
「そりゃあ私だけ頼みを聞くなんてフェアじゃないだろう?」
なにを頼もうかなぁと鼻歌でも歌いそうにご機嫌なヘンリック。ユージーンは嫌な予感に眉を寄せる。
「んー……たとえば私の頬にちゅーしてもらうとか?」
「はぁ!?」
ユージーンが叫んだ瞬間、ヴァイツが立ち上がり椅子が大きな音を立てて倒れた。
「冗談だよ。そんな目で見ないでくれたまえ。ほら、私の想い人が誰かわかっているだろう?」
『……アドルフ、ヘンリック殿下がユージーンに口づけを求めたぞ』
睨みつけてくるヴァイツを気にもかけず余裕を見せていたヘンリックも、ヴァイツの発言に後ろで控えていたアドルフが足音を鳴らすのに驚いて振り向く。アドルフは目を泳がせ、ヘンリックと目を合わせない。
ヘンリックにはヴァイツがなにを言ったかはわからないが、都合の悪いことを言われたに違いないと察してヴァイツに向き直る。
「ヴァイツ殿下、それは卑怯ではないかな?」
「なんのことだ?」
すんっと表情を無くしたヘンリックに溜飲を下げたのか、静かに座り直したヴァイツはゆったりとした動きで大きく切った肉を口に頬張る。
「……二人とも、なにかあったのか?」
いつもならヘンリックに揶揄われれば苛立って嫌味の一つや二つをぶつけるユージーンも、二人のピリついた空気になにかがおかしいと感じる。
「いや?……ただそうだね、ちょっと面白くなかったんだ」
「なにを言っている。にやにや面白がっていたじゃないか」
「私も驚いてるよ。いつのまにこんな保護者みたいな気持ちが芽生えたんだろう」
話が噛み合わなくてユージーンは眉を寄せながら首を傾げる。
「保護者、なのか?」
現状を把握できていないユージーンと違い、ヴァイツはヘンリックの言葉の意味を理解しているようだった。
「そうだね。そこは安心してくれていいよ」
なにが安心なのか。二人の会話が理解できないユージーンは一層眉間の皺を深める。
「私は先に失礼するよ。少し、疲れてしまった」
そう言ってヘンリックが席を立ち、ユージーンはヴァイツと二人きりになる。正確には護衛や使用人が控えてはいるが、根っからの貴族育ちのユージーンにとって、彼らは数に入らない。
なんとなく気まずい気持ちでヴァイツとは目を合わせず黙々と食事をしていると、ふいに影が差す。見上げるといつのまにかヴァイツが近くまで来ていた。
「ユージーンは、ヘンリック殿下のことをどう思っている?」
「は……?ヘンリック?」
なにを聞かれているか分からず聞き返すと、ヴァイツはムッとしたように口を引き結ぶ。
「それ。ヘンリック殿下を呼び捨てにするなら、私のことも呼び捨てにすべきでは?」
「なにを……先ほどヘンリックが言っていたように、私たちは昔馴染みなんです。ヴァイツ殿下を呼び捨てなどできるわけがありません」
更に口角を下げたヴァイツは、しばらく無言でユージーンをじっと見つめた後、おもむろに彼に対して手を伸ばす。
ユージーンの髪に糸屑を見つけたからの行動だったが、ビクリと肩を揺らしたユージーンを見て、その手を止める。
「……私も先に失礼する」
ついに一人でだだっ広い食堂に残されたユージーンは、首を傾げながらのんびりとデザートまで楽しんだ。
『この茶会の間、ユージーンは私の膝に乗り、私に世話をされなさい』
『………………は?』
『聞こえなかったか?ユージーンは私の膝に』
『いえ!聞こえていましゅ!しょうではにゃくて、ひじゃ?しぇわ?』
どうやら聞き間違いではなく、しかも冗談でもないらしい。頭が理解を拒んで頭痛がする。
『しょれは……ばちゅなのでしゅか?』
こういった領主の屋敷には大抵牢がある。であれば、そこにしばらく入れられるとか、前時代的ではあるが棒叩きや鞭打ちとか。ユージーンの頭にあったのはそういった罰だった。
痛いのは嫌いだが、この国に職も立場も持たないユージーンに科すとすればそういうものだと考えていた。もちろん、国は帰ってその仕打ちを問題にするつもりもなかった。
『私がユージーンを痛めつけたり、苦しい思いをさせたりするとでも?想い人にそんなことできるわけないだろう。ならば、私にとっては嬉しく、君にとってはそんなに嬉しくないことにするのが妥当だろう』
『いやでも……しょんな恥じゅかしいこと……』
『ユージーンが嫌なことでなければ意味がないだろう』
嫌は嫌でも、なにか方向性がおかしい。けれどどんな罰でも受けると言った手前、それはやめてくれと言うこともできない。
『……かちこまりまちた』
もとより、受ける他ないのだ。その後はヘンリックが目撃したとおり。心を無にしたユージーンは、ヴァイツの心ゆくまで甲斐甲斐しく世話をされたのだった。
「いやー、非常に興味深いものを見させてもらったよ。ヴァイツ殿下はなかなか趣味がいいね」
二日連続では断るのはさすがによくないだろうと渋々晩餐会に参加すると、ヘンリックがにやにやしながら茶会のことを話題にする。
まさか見られていると思っていなかったユージーンは、思わずカチャリとカトラリーを鳴らした。そしてみるみるうちに顔を真っ赤に染めあげる。
「なんだ、ヘンリック殿下は見ていたのか。覗き見なんてヘンリック殿下こそいい趣味をしている」
「失礼。またユージーンがやらかさないか心配でね、様子を見にいったんだ」
「……ずいぶん心配性なんだな」
「ああ、実は私とユージーンは学生時代の同期でね。かれこれ20年以上の付き合いになるんだよ」
「……ほう。そんなに昔から」
「いやだなぁ、ヴァイツ殿下。そんな親の仇を見るような目で見ないでくれたまえ。私がアドルフに夢中なのは貴方も知っているだろう」
なにか言おうとしては口を閉じ、ぱくぱくしているユージーンをよそにヘンリックとヴァイツは軽快に会話を繋いでいく。
それについていけないうちになぜか二人の雰囲気が剣呑なものになっていく。
「……ヘンリック、頼むからあれは忘れてくれ。そして誰にも言うな」
やっと動揺から回復して言葉を絞り出すと、ヘンリックが器用に片方だけ口角を上げる。
「えぇ?私の記憶力の良さは知っているだろう?忘れるなんて無理だよ」
「ふざけないでくれ。あれが周囲に知れたら私は舌を噛んで死ぬ。お前への呪詛を撒き散らしながらな」
「おおこわい。仕方ないから頼みを聞いてあげよう。けど、それなら私の頼みも聞いてくれるかい?」
「……なんでそんな話になる」
「そりゃあ私だけ頼みを聞くなんてフェアじゃないだろう?」
なにを頼もうかなぁと鼻歌でも歌いそうにご機嫌なヘンリック。ユージーンは嫌な予感に眉を寄せる。
「んー……たとえば私の頬にちゅーしてもらうとか?」
「はぁ!?」
ユージーンが叫んだ瞬間、ヴァイツが立ち上がり椅子が大きな音を立てて倒れた。
「冗談だよ。そんな目で見ないでくれたまえ。ほら、私の想い人が誰かわかっているだろう?」
『……アドルフ、ヘンリック殿下がユージーンに口づけを求めたぞ』
睨みつけてくるヴァイツを気にもかけず余裕を見せていたヘンリックも、ヴァイツの発言に後ろで控えていたアドルフが足音を鳴らすのに驚いて振り向く。アドルフは目を泳がせ、ヘンリックと目を合わせない。
ヘンリックにはヴァイツがなにを言ったかはわからないが、都合の悪いことを言われたに違いないと察してヴァイツに向き直る。
「ヴァイツ殿下、それは卑怯ではないかな?」
「なんのことだ?」
すんっと表情を無くしたヘンリックに溜飲を下げたのか、静かに座り直したヴァイツはゆったりとした動きで大きく切った肉を口に頬張る。
「……二人とも、なにかあったのか?」
いつもならヘンリックに揶揄われれば苛立って嫌味の一つや二つをぶつけるユージーンも、二人のピリついた空気になにかがおかしいと感じる。
「いや?……ただそうだね、ちょっと面白くなかったんだ」
「なにを言っている。にやにや面白がっていたじゃないか」
「私も驚いてるよ。いつのまにこんな保護者みたいな気持ちが芽生えたんだろう」
話が噛み合わなくてユージーンは眉を寄せながら首を傾げる。
「保護者、なのか?」
現状を把握できていないユージーンと違い、ヴァイツはヘンリックの言葉の意味を理解しているようだった。
「そうだね。そこは安心してくれていいよ」
なにが安心なのか。二人の会話が理解できないユージーンは一層眉間の皺を深める。
「私は先に失礼するよ。少し、疲れてしまった」
そう言ってヘンリックが席を立ち、ユージーンはヴァイツと二人きりになる。正確には護衛や使用人が控えてはいるが、根っからの貴族育ちのユージーンにとって、彼らは数に入らない。
なんとなく気まずい気持ちでヴァイツとは目を合わせず黙々と食事をしていると、ふいに影が差す。見上げるといつのまにかヴァイツが近くまで来ていた。
「ユージーンは、ヘンリック殿下のことをどう思っている?」
「は……?ヘンリック?」
なにを聞かれているか分からず聞き返すと、ヴァイツはムッとしたように口を引き結ぶ。
「それ。ヘンリック殿下を呼び捨てにするなら、私のことも呼び捨てにすべきでは?」
「なにを……先ほどヘンリックが言っていたように、私たちは昔馴染みなんです。ヴァイツ殿下を呼び捨てなどできるわけがありません」
更に口角を下げたヴァイツは、しばらく無言でユージーンをじっと見つめた後、おもむろに彼に対して手を伸ばす。
ユージーンの髪に糸屑を見つけたからの行動だったが、ビクリと肩を揺らしたユージーンを見て、その手を止める。
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