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7.白い戦場と戦士

初雪

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戦場にはトゥクリフ軍は来ず、マルグリットとの闘いとなった。

「…なんや、途中参加の奴と一騎打ちなん?」


「…提案に応じず、首を送り返されるとは…。これはマルグリットへの侮辱だ」
ジョスリンが叫んだ。

「…侮辱しとんのはお前やろが!ボケ!」


「……。」
フレデリックとジョスリンの言い合いを横目に、アンドレはマルグリット軍を見た。兵士たちの背後に巨大兵器が用意されていた。

こんな物に勝てるのか?

アンドレは考え込んだ。ペリシエとレステンクールは戦争をしないようにと、そういった兵器を持たなかった。

兵士の数は互角。
途中参加のマルグリットの兵士達はピンピンしているが、こちらの兵士は何処かしら負傷しているのが多い。

そんな中でどうしたら勝てるのか……。



「テメェらを倒すのが先っちゅーことやな!!!ぶっ殺してやるわ!!!」

「えっ」

アンドレがあれこれ考えていた内に、フレデリックの声と共に雄叫びを上げて走り出す兵士達。いつの間にか始まっていた。


戦はマルグリットの兵器で圧倒された。

爆弾を使った戦法は一度に負傷する兵が多くなる。次々と兵士が倒れていき、アンドレとフレデリックは戸惑った。


「…想像以上の威力やな」
「使えなくなった兵器もあるはずだが…」
「…修復したんか?…てゆーか、1回が強すぎんねん。参ったなぁ」
「…耐えるぞ。」
「あぁ。なんとかしたるわ。」

レステンクール軍の1部が空をとび、空中戦を仕掛けた。これでマルグリットの攻撃を分散出来そうだ。



戦は長かった。

ジョリスリンの剣術は卓越しており、将軍なだけあるとアンドレは実感した。

兵数も互いに減り、互角の勝負が続いた。

周りでは爆発音が鳴り響き、一発の爆弾で多くの兵士を失っていく。

アンドレはその光景を見て、眉間に皺を寄せた。


「よそ見するな!!」

「……っ!」

アンドレが気を取られていると、目の前にジョスリンの刃が向けられた。

応戦して剣戟を繰り広げる。

アンドレの剣は明らかに刃こぼれが目立つ。剣と剣がぶつかり合い、剣が遠くに飛ばされてしまった。

「…ペリシエ国王を討ち取れば、世界が激震…だな。」
「……っ」

アンドレの目前に刃が向けられ、窮地に陥った。その時、ジョスリンの背後にも刃が向けられた。


「…そこまでですよ。」


聞いた事のない声だった。

「…私の国は、モノではありません。分割も支配も受けません。何者にも。」

アンドレを助けに現れた彼は、シャンパーニの白蜜蜂だった。付けられていた勲章は国王の物であった。

「……シャンパーニか。国王は崩御したそうだが?」

「…国王はウジェーヌ・プレオトル、私です。」
「……」


ウジェーヌがジョスリンの気を引く間、近くに倒れていた兵士の剣を拾い、斬りかかった。


「…っ…汚ぇぞ…!」
「汚いのはお前だ、ジョスリン。将軍がそんなやり方で良いのか?」
「…あくまでも国王のご意向だ。」
「……どうなってやがる…。」

妻であるマデリーンがもし、母国が夫の国に攻め入っていると知っていたとしたら……。

それに、マルグリットの国王は何を考えているのか。

「くそっ…!」
「……っ!?」

アンドレはジョスリンを追い詰めた。ウジェーヌもそこに加勢する。
シャンパーニからの兵士が増え、ようやく勢いを取り戻した。爆発音は徐々に減っていき、いつからか聞こえなくなった。


アンドレとウジェーヌがジョスリンを囲み、遂に彼は手出しが出来なくなった。

「もう終いや、ジョスリン将軍。」

そこに、空中戦にいたフレデリックがやって来た。マルグリット兵はほとんど倒れ込んでいた。

「……っ」

「負けを認めろ。お前も首を取られたいか」
「……。」


マルグリット軍はペリシエらの同盟国軍に降伏した ___________



シャンパーニ軍基地にて。

「…少年。君は?」

「フレデリック!…シャンパーニの新国王だぞ!?」
「えっなんやて!!??…ご無礼を……!!」


「そんな。私なんてまだ未熟者ですから。」
ウジェーヌは笑った。

「ご挨拶が遅れましたね。シャンパーニ国王に即位した ウジェーヌ・プレオトルです。先王の甥に当たります。」
「甥……」
「先王にはお子さんがいらっしゃいませんでしたから…」
「……そういや。そうやったなぁ」

ジルベールには子供はいなかった。
ルシアンが一度妊娠したが流産してしまった。それからジルベールはルシアンの体を考慮して子供を作らなかったという。


「そうだ。お二人とも、兵糧は足りますか?」
「自分は大丈夫やけど……アンドレは?」
「……そろそろ…底をつきそうなんだ」
「ペリシエには、避難した国民の分も分けて下さっていますから。その分も私達から、ペリシエ軍の皆さんに贈らせて下さい。」
「……助かります。」

ウジェーヌが来てくれたことで、ペリシエの兵糧の問題も解決した。

「今日は休んで、後に備えましょう。」

新国王に即位した彼は若いながらもしっかりしており、アンドレとフレデリックはその姿に感心した。


__________________



次の日の朝、アンドレは一人で外へ出た。

基地から離れると、また子供達の声がした。

「朝から元気がいいな…」



あの小さな巣を遠くから見ると、姉弟がアンドレに気付いた。

「あっ!真っ黒のおじさんだ!」
「おじさん!」

「あ、あぁ……」

どうしても、″おじさん″と呼ばれるのに慣れない。子供達はアンドレに駆け寄った。

「おじさん何してるの?」

「…散歩だよ。」
「いいなぁ!僕もお散歩したい!」
「ママがダメって言ってたでしょ!」

アンドレは笑みがこぼれた。一瞬で傷も全て癒されたような気がした。

「おじさん!見て見て!」
「……これは…」
「ブッドレアだよ!まだ咲いてるんだよ!」

子供が手にしていたのは、ブッドレアの花だった。3本だけ摘んだようだ。アンドレは久しく花を見た。

「ブッドレア、好きなの?」
「うん!好き!」
「私も好き!ママも好きなんだよ!だからね、お庭で育ててるんだよ!」
「そうなんだ…とっても綺麗だ。」
「おじさんにあげる!」
「…いいの?」
「うん!」

子供達はアンドレに笑ってみせた。アンドレは花と子供達の笑顔にまた癒された。


「あっ!ふたりとも!」
父親が気付いて慌てて駆け寄った。

「何度もすみません……」
「構いませんよ。」

「ほら、ふたりともママが呼んでいたよ。お手伝いしておいで。」
「うん!わかった!おじさんまたね!」
「おじさん、ばいばい!」
「ばいばい。」

「子供達がご無礼を…」

「無礼なんて。私を癒してくれます。感謝してます」
「…そ、そんな…」
「可愛らしいお子さんですね。」
「あぁ……妻の連れ子なんですけどね…。」
「奥さんの?」
「はい。ですから、僕とは血が繋がっていないのですよ。目の色も違いますし…」
「……。」

確かに言われてみれば、子供達は父親に似ていなかった。紅とエメラルドグリーンの子供達に対して、父親はイエローの瞳。顔立ちも違った。

「全く、何処のハンサムとの子供なのか。」
父親は笑った。

「……。」

アンドレはブッドレアを見つめた。
懐かしい香りがした。


「「パパ!」」

巣から子供達が出てきた。

「パパ!来て!」
「はやくはやく!」

「あぁ、今行くよ!……すみません、僕はこれで失礼します。」

父親が巣へ向かうと、子供達の後から母親が出迎えた。

「ロナルド!」
父親はロナルドと呼ばれた。嬉しそうに家族に駆け寄る姿は幸せそうに見えた。



「リシャール!どうしたんだい……」


「……?」

聞き捨てならない名前が聞こえた。思わず母親をじっと見てしまった。

家族が巣へ入ろうとすると、母親がアンドレに気付いた。

「……。」

長い美しい金髪に、白い肌、零れ落ちそうなエメラルドグリーンの瞳。華奢な身体付きは確かにリシャールの姿だった。

二人は変わったお互いの姿を見つめた。


「……リシャール…」
「……。」

アンドレが近付こうとすると、

「ママ!早く来て!」
子供達がリシャールの手を引いて巣へ入った。


「……リシャール…。」


____君はここで幸せに暮らしているんだね。一般市民として、小さな巣で家族と。


俺ももし、一般市民だったら君をこんなふうに幸せに出来ただろうか。____








「陛下?…陛下?」

「……。」

「陛下…?」
「あぁ……すまない…」

「陛下、それは……」

ブッドレアをただ黙って見つめていたアンドレを気にかけたエリソンド。
愛する人を思い出しているのだろうと察した。


「…リシャールがいたんだ。」

「えっ、リシャール様が……?!」

唐突なアンドレの言葉に、エリソンドは思わず食い気味に反応してしまった。

「幸せそうだったよ。」
「……」
「市民の雄と結婚して、子供もいた。」
「そんな……」
「……」

アンドレは微笑んでいたが、その瞳は虚ろに見えた。

「……リシャールが無事で良かった。」
「……。」
「複雑だよ。…俺の知らない市民の雄と結婚して、あのリシャールが市民として暮らしていた。…少しだけ、悔しいんだ。でも何処か…羨ましいと思った。」
「…陛下…。」

アンドレは複雑な心境を明かした。

「…もし、俺も市民だったら、違う結末を辿っていただろうか。……俺はもう、リシャールの心にはいないのかもしれないな。」
「そんなこと、仰らないでください。」
「……エリソンド。きっと君も、リシャールの幸せそうな姿を見れば、この気持ちが分かるよ。」

アンドレは悲しげに笑った。

「すまない。弱音は吐かないようにしたかったのだが……。忘れてくれ。」
「陛下……、」



その時、ペリシエの兵士がやって来た。

「陛下。ヴァンサン将軍がお見えに。」
「ヴァンサンが?ペリシエにいたはずだ。」

ヴァンサンはペリシエに残り、軍の指揮を勤めていた。それなのに、シャンパーニにやって来たようだ。

「陛下にご挨拶を。」

「ヴァンサン。お前が何故ここに。」
「マデリーン王妃からのご命令を受けまして。」
「マデリーンが?」
「はい。マデリーン王妃は、マルグリットのレイエス国王に軍を撤退するよう交渉なさったのです。」
「……マデリーンが?…まさか。」
「レイエス国王はマデリーン王妃の言葉に従われるそうです。私達はマルグリット軍の撤退を見届け、大型兵器は取り上げるようにと命を…。」
「……そうか……。」

アンドレはマデリーンに期待していなかった。その分、マデリーンの行動力に驚いた。

「国民に被害などはないか?」
「はい。無事でございます。食料や巣も国民同士の協力と、マデリーン王妃からのご支援もありまして…心配は無用でございます。」
「そうか、なら良かった。……マデリーンに感謝していると、伝えてくれるか」
「かしこまりました。確かに、お伝え致します。」
「ありがとう。」

ヴァンサンは持ち場に戻った。

「いざという時には、頼りになりますね」
「あぁ。期待しなかった私が馬鹿だったよ」

二人は喜んだ。


_____________


「聞いたで!マルグリット軍が撤退したそうやな!?」
「そういえば、アンドレ国王の正室はマルグリットの王女様だったと!」
「あぁ…。」

マルグリット軍の撤退の情報を聞き付け、フレデリックとウジェーヌは喜んでアンドレの元へ訪れた。

「後は、トゥクリフを潰せばええんやな」
「油断は禁物ですよ」
「わかっとるって!」
「……。」


アンドレは何故か嫌な予感がした時、ペリシエの兵士が飛び込んできた。ペリシエにいた兵士だったようで、疲れ果てている様子。

「はぁ……!国王陛下に…ご挨拶を……!」
「楽にしろ。どうしたんだ」
「はぁ…、…マデリーン王妃から……言伝を…!はぁっ……早急にと……!」
「…お、落ち着け…。何だ?」

「マルグリットから兵器を取り上げたつもりが、数が少ないそうです。ですから、トゥクリフ軍の手に渡ったのではないか、との事です……!戦う際にはどうか、気を付けて欲しいと言伝を預かって参りました……!」

「……そうか…。」
「なんやねん……」
「…兵器がトゥクリフ軍にですか…」

その場にいた国王達は目配せした。

「ありがとう。少し休んでから帰れ。」
「はい。感謝致します…。」
兵士は去っていった。


「兵士の数そのものは減りましたが、代わりにマルグリットの兵器を導入…ですか。」
「…もぉ最近寒いから、火の兵器も湿気るってことも無さそうやな」
「…風も乾燥していますからね。雨の日を狙いたい所ですが。」
「予測出来んのか?」
「う……」
「…俺らが雨の日を指定しても、あっちが聞かないだろう。」
「せやなぁ……」

皆、頭を抱えた。数的には有利だが、マルグリットの兵器を入れられると恐怖が。


「この際、俺らも兵器使ったらあかんの?」

「フレデリック。それは使わないと決められている。」
「そんなら変えたれや、国王やろが。」
「……出来ないだろ。これ以上、戦で命を落とす者を増やしたくない。」
「それなら尚更やろが。こうやって巨大兵器に生身で立ち向かおうとするから、兵士が次々死ぬんやろ?そうなる前に使うたれ言うてんねん。分かるか?」
「……」

アンドレは言い返せなかった。フレデリックの言ったことは、本当にその通りだった。以前のマルグリット戦でも、多くの兵士を失った。その死体の山はこの目で見た。


「最近、晴れています。」

突然、ウジェーヌが言った。

「なんや、急に。」
「快晴の日もありました。……きっと、兵器を手にした敵軍は直ぐに宣戦布告してくるでしょう。私達に手を打たれる前に。」
「……そうだな。」
「…それなら私達も、太陽という巨大兵器の力を借りましょう。」
「……?」


_____________




ウジェーヌが予言したかのように、快晴の日、トゥクリフ軍は宣戦布告してきた。

アンドレとフレデリックはウジェーヌの指示に従った。

ペリシエ軍は地上に、シャンパーニとレステンクール軍は、兵士総出で空に。

敵は太陽光が眩し過ぎるあまり、放たれる矢を見ることもできずに攻撃を喰らっていた。さらには自分達も上手く攻撃出来なかった。


「ウジェーヌは未来から来たのか?」
「そんなまさか。」

ウジェーヌは笑った。


しかし、マルグリットからの兵器の威力はそのままだった。敵の数は減らせたが、こちらの兵士も減っていく。


「……。」

アンドレは戦場を見渡した。


黒、青、白、黄と緑。

様々な種の蜂が領土を巡って、次々と命が散っていく。



「……?」

アンドレが振り返ると、兵の格好をした雌蜂がいた。

「父上を返して。」

「……君は…?」
「…死ね!!」
「っ?!」

突然、刃を向けられて危うく刺されそうだった。アンドレはその剣を躱した。彼女は剣を扱うのは初めてのようだ。

アンドレは彼女を傷付けずに、その剣を遠くへ飛ばした。

「…っ!?」

「……何処のお嬢さんだい?」

「……」

彼女はスアレムの雌だった。

「…あんたが……父上を殺したのね、」
「……。」

_______ 娘だけは… 。


アンドレは彼女がグエルションの娘だと分かった。

「……。」

確かに、グエルションの命は俺が奪った。
アンドレはどうしようも出来ないと思ってしまった。

「ヘレナ様!!」

それに気付いた彼女の侍女だろうか、雌蜂が止めに来た。

「ヘレナ様!お止め下さい!」
「離してよ!父上の仇は私が取るの!」

ヘレナ、と呼ばれた彼女は膝から崩れ落ち泣き出した。

そして、アンドレに向かって侍女は膝を付き、頭を下げた。
「どうか……どうかお許しください。」

「……。」

アンドレも彼女達に膝を付いた。
「顔を上げてください。」

「……申し訳ありません…。」
「…ここは危険です。早くお逃げください。」

アンドレは何も言葉を掛けることが出来なかった。彼女の気持ちも何となく分かる気がしたから。父親を奪った張本人から、慰めなんて要らないだろうと思った。増してや、自分が国王だということを忘れてはならない。

彼女は侍女に連れられて、その場を去った。


「……。」

 

戦は長かった。


遂にトゥクリフ軍に打ち勝った時、初雪が降り始めた。


青空から白い雪がゆっくりと舞い降りてくる。


「……。」


手のひらに乗った一片の雪は一瞬で溶け、アンドレは水滴となった雪を握りしめた。


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