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8.降り積もる想い
貴方の頬に触れる
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風もさらに冷たくなり、葉には霜が降りた。
戦に勝利してから、戦場となっていたシャンパーニの復興作業が早速始まっていた。敗れた兵士達の遺体処理。それは見るに堪えないものだった。
「これも運んでくれ。」
「はい。」
赤いコートに身を包んだエリソンドは一息ついた。
大量の遺体は荷車に乗せて運ばれた。それを見届けては目頭を抑えた。
からん、と何かが落ちた音がした。
「……おい、何か落ち…」
金属製のブレスレットのようだった。名前が彫られていた。
「……ヨハン…?」
聞き覚えのある名前があった。
直ぐに振り向いて、遺体の山を見た。
「……はぁっ……」
様々な種の遺体の中に、白く細い手が伸びていた。
「待ってくれ……!」
「…はい?」
白蜜蜂の遺体を見つけ、顔にかかる金髪を寄せた。
「……!!」
エリソンドは言葉を失った。徐々に手が震えてきて、呼吸もままならない。足に力が抜けて、膝から崩れ落ちた。
「……ヨハン……」
「エリソンドさん……?!大丈夫ですか?!しっかりしてください!!!」
兵士が駆けつけ、エリソンドの肩を支えた。
ヨハンはシャンパーニ軍へ徴兵され、この戦に参戦していた。こんなにも近くにいたのに、気付けず、守れなかった。
ヨハンの整った顔は変わらなかった。顔も身体も傷だらけで、呼吸は止まっている。主のリシャールが見たら、どんなに悲しむか。
「あぁ……」
エリソンドはヨハンのブレスレットを握りしめた。
_______________
「ええ嫁持ったなぁ、アンドレ。」
「フレデリック。」
「夫の戦に全面協力した立派な嫁やんなぁ」
「…あぁ。」
マデリーンに感心したのは、フレデリックも同じだ。アンドレは未だに、本当にマデリーンが行った事なのか信じられない。
「フレデリック、復興作業についてだが…」
「あー…嫁に会いたい」
「分かった分かった。まず聞け……」
シャンパーニの復興作業は、レステンクールも協力した。
ペリシエからシャンパーニの民が戻り、巣の復興作業を国の兵士達と行っていた。閑散としていたシャンパーニに人々が戻り、雰囲気も明るくなった気がする。
「…ほう…ま、任しとき。……あ、ウジェーヌに呼ばれてんの忘れとったわ。ほな」
「……早速呼び捨てかよ…。」
アンドレは鼻で笑った。
外は雪が降っては溶けてを繰り返していた。地面は溶けた雪で湿っている。
「……ふぅ…」
吐いた息が白くなり、冬の到来を感じた。コートの襟元に付いたファーに口元をうずくめて手を摩った。
「……」
無意識にリシャールの元へ足を運んでいた。
「ママ!見て!雪!!」
「まぁ、綺麗ね!」
「ブッドレア、もう咲かないの?」
「そうね…秋で最後だったかな…」
「あっ!ママ!こっちに白いお花ある!これは何ていうの?」
「それは…サザンカね。」
「サザンカ…。」
「冬のお花よ。」
外で子供達と共に花を見ていたリシャールの姿があった。
子供達は少し見ない間に大きくなっていた。子供の成長は早いなとアンドレは微笑んだ。
「パパ…元気になるかな?」
「大丈夫よ。…そうだ、サザンカ、ひとつだけパパに見せてあげよう、そしたらパパ元気になるかもしれない」
「うん、そうする!」
「…あぁっ!おじさんだ!!」
リシャールの娘がアンドレに気付いて駆け寄ってきた。
「ママ!黒蜜蜂のおじさんだよ!」
「……」
雄の子はリシャールの手を引いた。
「…おじさん!」
「…あ…あぁ……」
アンドレは微笑んで、会釈した。
「………」
リシャールはじっと見つめるだけだった。
「おじさん、お散歩してるの?」
「あぁ。少しね。」
「おじさん、赤いコートかっこいいね」
「そうかい?弱ったなぁ…」
「ふふっ」
リシャールの娘がアンドレを見て微笑んだ。
「ふたりとも、お花持ってパパの様子見てきてちょうだい…」
リシャールが子供達をアンドレから離した。
「えーっ、おじさんがせっかく来てくれたのに。」
「ナタリア、お願い。リビオも一緒に…」
「……はぁい…。おじさん、また来て!」
「うん、」
「おじさん、約束だよ!」
「あぁ。また来るよ」
子供達が走っていったのを見届けた。
「…リシャール……。」
「……。」
リシャールはゆっくりと振り返り、目線を上げた。そして、またじっと見つめた。そのエメラルドグリーンの瞳には涙で潤んでいた。
「アンドレ様……」
そっとアンドレの頬に触れた。
リシャールの手は暖かかった。
「……リシャール。」
「…アンドレ様…、どうしたの、この傷…」
リシャールはアンドレの見えなくなった左目にそっと触れた。
「…戦には付き物だ。これくらいの傷、何ともないよ。」
「……もう…見えないの?」
「…あぁ。」
リシャールの手を握り、手のひらに優しくキスをした。
「……無事で良かった。」
アンドレは微笑んだ。何故か流れてくる涙のせいで目の前が良く見えない。
「……アンドレ様…。…戦が始まったと聞いて、無事を祈っておりました。」
「……ありがとう、リシャール。」
すると、子供達がリシャールを呼ぶ声がした。
「ママ!これどうしたらいい?」
「……待ってて、今行くわ…!」
「君の子供は、やっぱり可愛らしい。」
「……?……貴方の子よ。」
「……。」
「貴方と、私の子供。貴方の血が流れてる。」
「……」
リシャールの姿が見えた時から、まさか、とは思っていた。ナタリアの赤い瞳と顔立ち、それとリビオのくせっ毛。それはアンドレと似ていた。
「……ナタリアと、リビオよ。夫のロナルドが付けてくれたの。」
「……良い名前を貰ったね」
「うん…」
アンドレはリシャールを抱きしめた。
「……!」
リシャールはアンドレの背中に手を回した。
「……アンドレ様…」
「リシャール…。」
「……はっ…」
アンドレの手を引き剥がし、リシャールは身体を離した。
「…貴方にも…家族がいるのに…。私ったら…ごめんなさい。行かなきゃ……」
「……リシャール…!」
リシャールは走って巣に戻ってしまった。
「……。」
どうしようも出来ない、この気持ちの行き場が見当たらない。
「俺は…どうしたらいい…?」
リシャールもアンドレも結婚して、家族がいる。もう後戻りは出来ないのだと、実感した。
_______________
シャンパーニの復興作業が進み、アンドレは一度帰国することになった。
「アンドレ様!!!」
「マデリーン。」
城へ戻ると、マデリーンが抱きついてきた。
「マデリーン。ありがとう。」
「……もう!父上に殺されるかと覚悟して行ったのよ!あははっ!」
「…ありがとう。」
マデリーンはアンドレと久しく会えて、子供のようにはしゃいだ。
「今夜は私と一緒にいてください、」
「……分かったよ」
「あははっ!アンドレ様!」
すると、働き蜂がやって来た。
「失礼致します陛下、国内の会計について…ご報告を…」
「あぁ。今行くよ。…マデリーン。また後で」
「分かったわ。」
自分の国へ戻っても、しなければいけない事ばかりで、頭がおかしくなりそうだ。
国の大臣らが集まり、戦時中の事、これからの事について会議を行った。
「大分お疲れのご様子で…」
「あぁ。まだする事は山積みなのだがな。」
大臣の一人がアンドレの元へやって来た。
「……陛下、来年の春ですが…」
「春?何だ、」
「…跡継ぎの事も考えて、側室を娶られては如何でしょうか。」
「側室?」
「…はい、陛下がマデリーン王妃を寵愛されているのは承知しておりますが……。ペリシエ王家の子孫を残す為にも…」
「……。」
アンドレはマデリーンと結婚してから、側室など考えていなかった。別に、マデリーンに拘っている訳ではないが…。
「シャンパーニの復興作業後、レステンクールのフレデリック国王はパレードと祭を開催されると…」
「あいつはそういうのが好きな奴だからな」
「陛下も舞踏会など開催されては如何ですか」
「…舞踏会?」
「はい、冬ではございますが…春になる前に良き方が見つかるかもしれません。」
「…そんなに側室を娶らせたいのか?」
「申し訳ありません、そんなつもりは…」
この大臣はきっと自分の娘を側室にしたいのだろうとアンドレは察した。
(俺の為にと言うが、自分の為だろ…)
「…側室を娶るつもりはない。」
アンドレはそう言ってその場を去った。
「アンドレ様からの寵愛は、しかと受け取りましたよ」
「っ…マデリーン。いたのか」
「ごめんなさい、盗み聞きするつもりは無かったのよ。」
「…」
「…アンドレ様、私もアンドレ様しか考えられませんわ」
「…あ…あぁ……。」
_________
アンドレがペリシエに滞在したのは、短い期間だった。直ぐにシャンパーニへ戻り、復興作業の再開に取り掛かった。
戦に勝利してから、戦場となっていたシャンパーニの復興作業が早速始まっていた。敗れた兵士達の遺体処理。それは見るに堪えないものだった。
「これも運んでくれ。」
「はい。」
赤いコートに身を包んだエリソンドは一息ついた。
大量の遺体は荷車に乗せて運ばれた。それを見届けては目頭を抑えた。
からん、と何かが落ちた音がした。
「……おい、何か落ち…」
金属製のブレスレットのようだった。名前が彫られていた。
「……ヨハン…?」
聞き覚えのある名前があった。
直ぐに振り向いて、遺体の山を見た。
「……はぁっ……」
様々な種の遺体の中に、白く細い手が伸びていた。
「待ってくれ……!」
「…はい?」
白蜜蜂の遺体を見つけ、顔にかかる金髪を寄せた。
「……!!」
エリソンドは言葉を失った。徐々に手が震えてきて、呼吸もままならない。足に力が抜けて、膝から崩れ落ちた。
「……ヨハン……」
「エリソンドさん……?!大丈夫ですか?!しっかりしてください!!!」
兵士が駆けつけ、エリソンドの肩を支えた。
ヨハンはシャンパーニ軍へ徴兵され、この戦に参戦していた。こんなにも近くにいたのに、気付けず、守れなかった。
ヨハンの整った顔は変わらなかった。顔も身体も傷だらけで、呼吸は止まっている。主のリシャールが見たら、どんなに悲しむか。
「あぁ……」
エリソンドはヨハンのブレスレットを握りしめた。
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「ええ嫁持ったなぁ、アンドレ。」
「フレデリック。」
「夫の戦に全面協力した立派な嫁やんなぁ」
「…あぁ。」
マデリーンに感心したのは、フレデリックも同じだ。アンドレは未だに、本当にマデリーンが行った事なのか信じられない。
「フレデリック、復興作業についてだが…」
「あー…嫁に会いたい」
「分かった分かった。まず聞け……」
シャンパーニの復興作業は、レステンクールも協力した。
ペリシエからシャンパーニの民が戻り、巣の復興作業を国の兵士達と行っていた。閑散としていたシャンパーニに人々が戻り、雰囲気も明るくなった気がする。
「…ほう…ま、任しとき。……あ、ウジェーヌに呼ばれてんの忘れとったわ。ほな」
「……早速呼び捨てかよ…。」
アンドレは鼻で笑った。
外は雪が降っては溶けてを繰り返していた。地面は溶けた雪で湿っている。
「……ふぅ…」
吐いた息が白くなり、冬の到来を感じた。コートの襟元に付いたファーに口元をうずくめて手を摩った。
「……」
無意識にリシャールの元へ足を運んでいた。
「ママ!見て!雪!!」
「まぁ、綺麗ね!」
「ブッドレア、もう咲かないの?」
「そうね…秋で最後だったかな…」
「あっ!ママ!こっちに白いお花ある!これは何ていうの?」
「それは…サザンカね。」
「サザンカ…。」
「冬のお花よ。」
外で子供達と共に花を見ていたリシャールの姿があった。
子供達は少し見ない間に大きくなっていた。子供の成長は早いなとアンドレは微笑んだ。
「パパ…元気になるかな?」
「大丈夫よ。…そうだ、サザンカ、ひとつだけパパに見せてあげよう、そしたらパパ元気になるかもしれない」
「うん、そうする!」
「…あぁっ!おじさんだ!!」
リシャールの娘がアンドレに気付いて駆け寄ってきた。
「ママ!黒蜜蜂のおじさんだよ!」
「……」
雄の子はリシャールの手を引いた。
「…おじさん!」
「…あ…あぁ……」
アンドレは微笑んで、会釈した。
「………」
リシャールはじっと見つめるだけだった。
「おじさん、お散歩してるの?」
「あぁ。少しね。」
「おじさん、赤いコートかっこいいね」
「そうかい?弱ったなぁ…」
「ふふっ」
リシャールの娘がアンドレを見て微笑んだ。
「ふたりとも、お花持ってパパの様子見てきてちょうだい…」
リシャールが子供達をアンドレから離した。
「えーっ、おじさんがせっかく来てくれたのに。」
「ナタリア、お願い。リビオも一緒に…」
「……はぁい…。おじさん、また来て!」
「うん、」
「おじさん、約束だよ!」
「あぁ。また来るよ」
子供達が走っていったのを見届けた。
「…リシャール……。」
「……。」
リシャールはゆっくりと振り返り、目線を上げた。そして、またじっと見つめた。そのエメラルドグリーンの瞳には涙で潤んでいた。
「アンドレ様……」
そっとアンドレの頬に触れた。
リシャールの手は暖かかった。
「……リシャール。」
「…アンドレ様…、どうしたの、この傷…」
リシャールはアンドレの見えなくなった左目にそっと触れた。
「…戦には付き物だ。これくらいの傷、何ともないよ。」
「……もう…見えないの?」
「…あぁ。」
リシャールの手を握り、手のひらに優しくキスをした。
「……無事で良かった。」
アンドレは微笑んだ。何故か流れてくる涙のせいで目の前が良く見えない。
「……アンドレ様…。…戦が始まったと聞いて、無事を祈っておりました。」
「……ありがとう、リシャール。」
すると、子供達がリシャールを呼ぶ声がした。
「ママ!これどうしたらいい?」
「……待ってて、今行くわ…!」
「君の子供は、やっぱり可愛らしい。」
「……?……貴方の子よ。」
「……。」
「貴方と、私の子供。貴方の血が流れてる。」
「……」
リシャールの姿が見えた時から、まさか、とは思っていた。ナタリアの赤い瞳と顔立ち、それとリビオのくせっ毛。それはアンドレと似ていた。
「……ナタリアと、リビオよ。夫のロナルドが付けてくれたの。」
「……良い名前を貰ったね」
「うん…」
アンドレはリシャールを抱きしめた。
「……!」
リシャールはアンドレの背中に手を回した。
「……アンドレ様…」
「リシャール…。」
「……はっ…」
アンドレの手を引き剥がし、リシャールは身体を離した。
「…貴方にも…家族がいるのに…。私ったら…ごめんなさい。行かなきゃ……」
「……リシャール…!」
リシャールは走って巣に戻ってしまった。
「……。」
どうしようも出来ない、この気持ちの行き場が見当たらない。
「俺は…どうしたらいい…?」
リシャールもアンドレも結婚して、家族がいる。もう後戻りは出来ないのだと、実感した。
_______________
シャンパーニの復興作業が進み、アンドレは一度帰国することになった。
「アンドレ様!!!」
「マデリーン。」
城へ戻ると、マデリーンが抱きついてきた。
「マデリーン。ありがとう。」
「……もう!父上に殺されるかと覚悟して行ったのよ!あははっ!」
「…ありがとう。」
マデリーンはアンドレと久しく会えて、子供のようにはしゃいだ。
「今夜は私と一緒にいてください、」
「……分かったよ」
「あははっ!アンドレ様!」
すると、働き蜂がやって来た。
「失礼致します陛下、国内の会計について…ご報告を…」
「あぁ。今行くよ。…マデリーン。また後で」
「分かったわ。」
自分の国へ戻っても、しなければいけない事ばかりで、頭がおかしくなりそうだ。
国の大臣らが集まり、戦時中の事、これからの事について会議を行った。
「大分お疲れのご様子で…」
「あぁ。まだする事は山積みなのだがな。」
大臣の一人がアンドレの元へやって来た。
「……陛下、来年の春ですが…」
「春?何だ、」
「…跡継ぎの事も考えて、側室を娶られては如何でしょうか。」
「側室?」
「…はい、陛下がマデリーン王妃を寵愛されているのは承知しておりますが……。ペリシエ王家の子孫を残す為にも…」
「……。」
アンドレはマデリーンと結婚してから、側室など考えていなかった。別に、マデリーンに拘っている訳ではないが…。
「シャンパーニの復興作業後、レステンクールのフレデリック国王はパレードと祭を開催されると…」
「あいつはそういうのが好きな奴だからな」
「陛下も舞踏会など開催されては如何ですか」
「…舞踏会?」
「はい、冬ではございますが…春になる前に良き方が見つかるかもしれません。」
「…そんなに側室を娶らせたいのか?」
「申し訳ありません、そんなつもりは…」
この大臣はきっと自分の娘を側室にしたいのだろうとアンドレは察した。
(俺の為にと言うが、自分の為だろ…)
「…側室を娶るつもりはない。」
アンドレはそう言ってその場を去った。
「アンドレ様からの寵愛は、しかと受け取りましたよ」
「っ…マデリーン。いたのか」
「ごめんなさい、盗み聞きするつもりは無かったのよ。」
「…」
「…アンドレ様、私もアンドレ様しか考えられませんわ」
「…あ…あぁ……。」
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アンドレがペリシエに滞在したのは、短い期間だった。直ぐにシャンパーニへ戻り、復興作業の再開に取り掛かった。
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