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12.愛の行方

シャンパーニの休日

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「リシャール様、体調の方はどうですか?」

「うん、大丈夫よ。ありがとう。」

 カミーユは王台に座るリシャールの元へ、茶を持ってきた。

「…」
 リシャールは腹を撫でた。

「待ち遠しいですね。」
「…えぇ。」

 アンドレとの子を妊娠していた。それは、少しずつ膨れ始めたお腹で分かった。もちろん、フレデリックらには知られてはいけない。

「…陛下には、何とお伝えするんですか」

「シャンパーニで休むことにするわ」
「故郷ですもんね」

 すると、リアが言った。

「えっ、私シャンパーニ行ったことないです」
「あら、そうだったわね」
「はじめてのシャンパーニです!嬉しい!」

 リアはシャンパーニに行けることを喜んだ。

「ちょっとリア!旅行に行くわけじゃないのよ!」
 そんなことを言っておきながら、カミーユも楽しみにしている。

「ふふっ、喜んでもらえて良かったわ」
「リシャール様ぁ…」

 リシャールはリアとカミーユを連れて、シャンパーニで出産しようと考えていた。


「…陛下にもお話しなくては。」

 そして、リシャールは部屋を出てフレデリックの元へ向かった。



「兄上!」
「せや、セドリック。次は剣術を教えよか!」
「やったぁ!」

 大広間に通りかかったとき、セドリックとアルバンの姿があった。


「……」

 リシャールは、すっかり大きくなったセドリックと明るく接するアルバンの微笑ましい光景を見ていた。


「母上!」
「まぁ、ごめんなさい。邪魔するつもりは無かったのよ」
「邪魔やないです!」
「そう?」

 セドリックは、にっこり笑ってリシャールに駆け寄った。その後ろにいたアルバンは挨拶をした。

「リシャール妃にご挨拶を。」
「アルバン王子。」

 アルバンは身長もすらりと高く、ネイビーブルーの羽も立派に生えていた。その姿は、落ち着きのあるフレデリックのような…。彼の唯一の弟であるセドリックを可愛がり、マナーや剣術、遊びまで全て教えていた。



「母上、どちらに行かれるのですか?」
「陛下の所へ。」
「何か、あったんですか?」
「ううん。大したことじゃないわ」
「ん…気になるやないですか」
「ふふっ、大丈夫よ。」
「そうですか?」

 セドリックは大きくなっても、母のリシャールが大好き。幼い頃から、リシャールに抱きついて甘えていた。

「…セドリック、ちゃんと父上や兄上の言うことを聞くのよ?」
「はぁい」

「アルバン王子、セドリックをお願いしますね」
「はい。」

 二人が頷いたのを見て、リシャールは微笑んだ。そして、大広間を後にしてフレデリックの元へ。


「陛下とお話がしたいの。」

 部屋の前にいた働き蜂にそう告げたとき、フレデリックが顔を覗かせた。

「その声は!リシャールか!?」

「まぁ、陛下。」
「やっぱりそうやろ!リシャールの声なら一発で分かるんや!」
「陛下、お話が…」
「なんやなんや、はよ来たって!」
「ちょっと…!」

 フレデリックはリシャールの手を引いて、部屋へ連れ込んだ。

「ほんで、なんや?なんかあったんか?」

「その…少しの間、シャンパーニへ帰らせていただきたいのです」

「………シャンパーニに?」
「はい。」
「……」

 満面の笑みを浮かべていたフレデリックは、すん と笑顔が消えた。

「…ええんとちゃうか?」

 暫く黙って考えてから、もう一度笑ってそう言った。不思議にも、彼は理由を聞かなかった。

「陛下…その……」
「ええやんか!たまには!」
「あ……ありがとうございます……」

 リシャールは不安になった。理由を聞かない、その理由が分からなくて。

「…帰ってきてくれれば、ええんや。」
「帰ってくるに決まってます…!」
「リアとカミーユも連れていくんやろ?」
「はい。」
「なら大丈夫や。ただ、なんかピンチに陥ったら、すぐ伝えてや。…ただ、それだけ。気ぃつけてな」

 フレデリックは優しく微笑んでいた。

「……」
 リシャールは頷いた。

 思っていたより、呆気なく承諾を得てしまった。だから尚更、不安になった。

 もう知られていたらどうしよう、とか。
 自分の知らないところで、何かあるのではないか、とか。



「……いいのかしら」

 自室に戻ったリシャールが呟いた。

「もっと渋られるかと思っていました。」
 不安になっていたのは、リアとカミーユも同じだった。

「…まぁ、良かったということで。前向きに捉えましょう」
 カミーユはリシャールを元気付けるように言った。

「そうね」
 少々不安が抜けきれないまま、シャンパーニへ向かう準備を始めた。


「リシャール様。シャンパーニでは、新しく巣をお作りに?」
「そんなまさか。……大切な場所があるの。そこに行くわ。」
「承知しました」

 リシャールが行きたかったのは、もちろん、あの巣。
 ペリシエとレステンクールの国境付近。まるでドールハウスのような、可愛らしい巣。



 数日後、リシャールはリア友カミーユを連れて、シャンパーニへ飛び立った。


「ここが、シャンパーニ…」
「凄い、同じ世界とは思えへん…!」

 空から見た、小さな王国 シャンパーニ。建物や道、花や蜜蜂も皆真っ白。神秘的な光景に、リアとカミーユは感嘆の声を漏らした。

「…素敵でしょう?」
「はい…!!!物凄く!」
「ようこそ、私の故郷へ。」

 リシャールも嬉しかった。大好きな故郷にやっと帰って来れた。

「…リア、カミーユ。ローブを着てくれる?」
「はい、」

 青蜜蜂の二人は、こんな真っ白な世界では浮いてしまう。真っ白のローブを着て、青い肌を隠した。

「…行きたいところがあるの。寄ってもいいかしら」
「はい。それは…どちらですか?」
「…あそこ…」

 リシャールが目指したのは、大通りに面した商店街。

 可愛らしいお店がずらりと並んでいた。


「…凄い可愛い!」
「本でしか見たことないくらい!」

 二人はシャンパーニの街並みが新鮮だった。珍しいものが好きな青蜜蜂は、初めて見るもの全てに興味を持った。

「リシャール様!これ凄いですよ!」
「リシャール様!あっち見てもいいですか!」

 リシャールはそんな二人を見て笑った。

「分かったわ、見ておいで。あまり遠くに行かないで」

「やったぁ!リア!そっち!」
「カミーユ待って!」

「ふふっ、子供みたいだわ」

 リシャールが向かったのは、ロナルドが開いていた店の所。今はクリストフが店を開いているはず。

「……まぁ…。」



「いらっしゃい、新しいのが入ったんだよ!」
 そこには、あの時と変わらないクリストフの姿があった。

「クリストフ、瓶はこっちに置いておくよ」
「ありがとう、リビオ。」

 そして、リビオの姿が。

 少し離れた場所で見ていたリシャール。ふと顔を上げたリビオがリシャールに気付いた。


「……ママ?」

 持っていた荷物を地面に置いて、リシャールほ元へ駆け寄った。

「ママ!?」
「リビオ、元気そうで良かったわ」
「ママ、どうして」

 リビオは大人になっていたが、顔も背格好も変わらなかった。

「…リシャールさん…?」
「クリストフ。」
「……またお会いできるなんて…」
「…皆、元気そうで良かったわ」

 クリストフの店は繁盛しており、そこでリビオが手伝っていた。

「リビオ、クリストフさん…えっと……?」

 そこに、見知らぬ雌蜂がいた。妊娠してお腹が大きく膨らんでいた。


「ママ、紹介するよ。奥さんのソフィア。」
「初めまして……!!」

 彼女はリビオの妻だった。とても優しい笑顔の雌蜂で、リシャールは思わず微笑んだ。

「初めまして。…まぁ、妊娠してるのね」
「はい。もうすぐ、産まれるんです」
「そう、おめでとう…!」

 ソフィアはリシャールをじっと見つめていた。

「ソフィア、」
「あっ、ごめんなさい…。リビオから話は聞いていたけど、まさかこんなにお美しい方だったなんて……」
「まぁね、」

 リビオは笑って頷いた。

「…リビオ、クリストフ、皆元気そうで良かったわ。」
「うん、元気だよ。ママも元気そうで良かったよ。でも…どうして急にシャンパーニに?」
「…休暇、よ。」
「そうなんだ、じゃあゆっくりしていって。」
「ありがとう。」

「……リシャールさん…。」
 そして、クリストフもリシャールの姿をじっと見ていた。

「どうしたのよ、」
「やっぱり、リシャールさんにはがお似合いですね。」
「何よ、恥ずかしいからやめてちょうだい。」

リシャールがレステンクールに行ってから、クリストフはずっとリシャールに想いを馳せていた。

「…悔しいけど、この方が良かったのでしょうか」
「えっ?」

ただの市民だと偽っていたオーガンが、突然国王だからと言って、リシャールをさらっていったんだ。

「リシャールさんのこと、忘れた日など一度もありません。」
「な、何よ。リビオもソフィアさんもいるのよ、恥ずかしいわ」
「…事実ですから。…もしかしたら、シャンパーニに帰ってきてくれるかもしれないって、俺…ずっと待ってたんですよ」
「私を…?」
「はい。だから結婚もしていませんよ」

クリストフは笑った。

「…そんな。」
「ブラウンさんも同じですよ。」

「……私のことなんて、もういいのに。」
リシャールは微笑んだ。


すると、リアとカミーユがリシャールを見つけて駆け寄った。

「リシャール様…!えっと…」
「リア、カミーユ。」
「そ、そちらは…」
「……私のお友達と、息子のリビオよ。」
「あ、あぁ…!!」

「「初めまして!」」
リアとカミーユは、にっこりと笑って挨拶をした。

「どうも……」
白蜜蜂にとって、青蜜蜂は背が高く、青い肌はどうしても見慣れない。

「リシャール様からお話を聞いていましたよ!」
「やっぱり白蜜蜂の方って素敵ですね!!」

この友好的な性格も。

「……」
リビオとクリストフは、オーガンを思い出していた。同じような明るい雰囲気で、圧倒されるくらい眩しい笑顔で話してくる。

「ママ、楽しそうな所に住んでるんだね」
「…そう…ね。」

あの時、リシャールとは あんな別れ方をしたので、少し不安だったリビオとクリストフ。
明るいリアとカミーユと話しているリシャールの姿を見て、安心した。

「リシャール様、そろそろ行きますか?」
「そうね。」

「リビオ、クリストフ、ソフィアさん、またね。」
「ママ、また会いに来て。」
「えぇ、もちろんよ。」

リシャールは三人とハグをして、別れを告げた。






そうして向かったのは、アンドレとの巣へ。

「…こ、こんなところに…巣が。」
「可愛らしいですね……」

 リアとカミーユは、可愛らしい巣に感動していた。

 宝箱にしまっていた、小さな鍵。

 リシャールは扉を開けると、黒蜜蜂が掃除をしていた。あの時と同じ、働き蜂だった。

「……まぁ、おかえりなさいませ…!」

「え、えっと…!?」
 リアとカミーユは警戒した様子を見せた。

「大丈夫よ、」
 それを見たリシャールは笑った。


「暫くの間、ここに居させて欲しいの。」
「…はい!もちろんでございます!陛下もお喜びになりますよ。」
「……」

「…このことは、陛下にお伝えしても?」
「えぇ、いずれ知るでしょうから」

「承知いたしました」
 働き蜂は優しく微笑んだ。


 そうして、リシャールは王台でゆっくり休んだ。この巣にいると、アンドレとの記憶が蘇ってくる。

 リアとカミーユは、働き蜂とすっかり打ち解けて、ブッドレアのお茶作りなど沢山教わっていた。

「…青蜜蜂って凄いわ」
 二人の友好的な性格は、青蜜蜂の特徴。リシャールも尊敬してしまうほど。

「…リシャール様!お茶をいれてみました!」
「ありがとう。」
「働き蜂のお方、ペリシエに一旦戻られると」
「そう。」

 働き蜂はアンドレに伝えに行っただろうか。

 アンドレに会えるのではないかと、リシャールは心の中で少し喜んだ。

「リシャール様。私、ここが気に入りました!」
「私も!」

 二人は可愛らしい巣を気に入った。

「良かったわ。」
「でも、ここはレステンクールとペリシエの境です。働き蜂の方は、黒蜜蜂だし……」
「…ここはね、アンドレ様が私に作ってくださった巣よ。」
「あ…、そうだったのですね」
「ごめんなさいね、後出ししてしまって」
「いえ、少し驚きましたけど」
「そうよね」

 二人と会話してると、気分が明るくなる。
 リシャールは二人との会話を楽しんだ。

 しばらくすると、働き蜂が帰ってきた。


「まぁ、おかえりなさい」

「只今戻りました。…陛下が、今夜いらっしゃるそうです。大変喜ばれていましたよ。」
「そう。良かった。」


「へ、陛下って……」
 その話を聞いたリアが呟くと、働き蜂が答えた。

「ペリシエ国王、アンドレ・ルグラン王にございます。」

「わぁ!!!」

「ちょっとリア!」
「だって!本物!?」
「リア!やめてや!恥ずかしい!」
 カミーユはリアの肩を小突いた。

「なんだか!おとぎ話の世界に飛び込んだみたいやんか!!」
「リア!やめてってば!、ごめんなさいお二人とも…!!!」

 カミーユはリアを見て恥ずかしくなったようで、頭を下げた。

「ふふっ」
 働き蜂とリシャールは笑った。


 そうして太陽が沈んだ頃、アンドレが巣を訪れた。

「リシャール!!」

 アンドレは扉を開けるなり、目を輝かせてリシャールの方へ駆け寄り、強く抱き締めた。

「アンドレ様。突然ごめんなさい」
「会えて嬉しいよ」
「…っ!」

 そして、熱いキスまで。

「アンドレ様、皆居るんですから」
「構わない。」
「良くないわ!」

「…それで、突然どうしたんだ?」

 リシャールはアンドレの手を取って、自らのお腹を触らせた。

「…まさか」
「はい。ここで産みたいんです。」
「リシャール…!」

 アンドレはリシャールをまた抱きしめて喜んだ。

「…フレデリックには…」
「伝えていません。ですから、この子を産んだら…すぐレステンクールへ戻るつもりです。」
「そうか…。こればっかりは仕方がないな」


 お互いの手を握って、目を見つめ合って話す二人の姿は恋人そのものだった。

 リアとカミーユは微笑ましくなったが、それには複雑な感情も一緒だった。


「早く会いたいな、」
「私もよ、早くこの子に会いたいわ」

 リシャールのお腹を撫でて、生まれてくる我が子を愛でた。

 そして、リシャールがお腹を撫でながら言った。

「…アンドレ様。この子は…貴方に育ててほしいって思ってるの。」
「……」
「でも、アンドレ様にもマデリーン王妃がいるから……」
「あぁ、分かってる。」
「本当?」
「この子は、ペリシエで育てるよ。」
「……アンドレ様、」

「ちゃんと、この子の父親になりたい。この子には、パパと呼ばれたいんだ。前はロナルドに取られてしまったからな。フレデリックがいる君に妊娠させてしまった」

 アンドレは笑った。

「まぁ、笑い事じゃないのよ」
「分かってる。でも…後悔はしてないんだ。」
「………」

「リビオとナタリアは、ロナルドが育ててくれた。だけど、俺も君との子を育てたいんだ。…ははっ、悪い奴だな、俺は。」
「…そんなことないわ」

俯いたリシャールの手を握って、アンドレが言った。

「リシャール。君のことも、お腹にいる子も、何としてでも俺が必ず守る。だから…不安があるかもしれないが…、ここにいる間は、俺の妻になってほしい。」
「……うん、」

リシャールは微笑んで頷いた。
夢が叶ったような気がした。

「愛してる、リシャール。」
「私もよ。」


今だけ、今だけは許して欲しい。


リシャールは目を瞑って彼の背中を抱いた。




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