トマソンへようこそ

よもつひらさか

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塀の中

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「トモちゃん、起きて。もう朝だよ?」
トモコは夢うつつの中で、優しげな声で起こされている。
その声は・・・アキト先生?
「嫌だな、先生だなんて。他人行儀な。アキトでいいよ。」
眩しいほどの白い歯が覗く。白くて細い繊細な指が頭を撫でる。
眠りから覚めるにつれて、眩しい笑顔はだんだんと切迫した顔になり、美しく白い肌はだんだんと脂ぎった赤いニキビだらけの黒い肌へと変わって行った。
「母ちゃん、いつまで寝てんだよ!もうっ!」
激しく肩を揺すぶられ、トモコは目覚めた。
「あっ、今何時?」
「今何時、じゃねえよ。早く飯作ってくれよ。」
枕元の目覚まし時計を見ると8時を回っていた。
やばっ!
トモコは布団を跳ね上げて飛び起きた。
「あー、ごめん。もう間に合わないから、パンでも食べて!」
「もうトースターに入れたよ。それよか、弁当、どうすんだよ。」
息子のケントに迫られてしぶしぶ、財布から500円玉を出して手渡した。
「はぁ?今日日500円じゃ、コンビニ弁当すら買えねえよ!」
そう言いながらケントは500円を突き返してきた。
仕方なく千円札を渡すと、ひったくるように掴み
「サンキュー!」
と笑顔で出かけて行った。どうせ食費を浮かせてよからぬ物にお金を使うくせに。トモコは溜息をついた。
主人はとっくにもう出かけていた。少ないお小遣いの中から立ち食い蕎麦でも食べて行くのだろう。まあ、お小遣いの少ないのは自分の所為よね?稼ぎが悪いから。こっちだって、少ないお給料の中で精一杯やりくりして、買いたい物も我慢してるんだから。
 まあ、ここ最近別段欲しい物も少なくなって来ているのだけど。欲しくても、合わないのだ。市販の婦人服を買おうとして気に入った物が見つかっても、全くサイズが合わない。スリムなパンツを買おうとしても、まず太ももから上に上がらない。かわいいパンプスを見つけても、肉厚な足のお肉が邪魔をして入らない。ネックレスを買っても、首の肉の弛みの延長ですか?みたいな状態になる。
 結局楽な伸び伸びパンツにスニーカー、体型を隠すような長い丈のシャツといういでたちになってしまうのだ。唯一楽しみは食べること。新しいお菓子が出ると必ず買い物カゴに入れるし、期間限定と銘打っていればとりあえず買う。おかげで、ストックが食器棚の引き出しいっぱいに詰まっていて、まるでお菓子屋さんのようだ。服を買うでもないのだから、これくらいの贅沢はいいわよね?少しずつしか食べないし。その引き出しがお菓子でいっぱいになっているだけでトモコは幸せだった。
 息子を送り出すと、今朝見た夢の世界にもう一度浸った。
「アキト先生。」
そう独り言を呟くと、トモコは切なくはあっと溜息をついた。
それは初恋の人の名前だった。トモコは中学生の頃、一時期絵画を習っていた。その絵画教室の先生がアキト先生。当時アキト先生は、20代前半。その華奢なスタイルと柔らかな笑顔と物腰に一目惚れした。アキト先生は見た目通り、優しくてトモコの絵をとても褒めてくれた。
「トモコちゃんの絵は本当に素直で透明感があるね。」
そう優しく微笑まれると、トモコは赤面を隠すために長い髪を垂らし、俯いて耳と頬を隠した。
 その教室には2年くらい通ったが、受験のために教室を辞め、塾に通い始めた。
「いつでも遊びにおいで。」
そう微笑むアキト先生に甘えて、時々トモコは足しげくアキト先生の家に足を運んだ。だが、受験勉強も佳境に入ると、そうもしていられず、いつの間にかアキト先生の家から足が遠のいていた。
高校受験に合格し、真っ先に報告しようとアキト先生の家を訪ねるとそこにもうアキト先生の姿は無かった。売家の札が門の横に立ててあり、どうやら一家で引っ越したようだ。
アキト先生の行方を知っている人は誰も居なかった。どこへ行ったのか、生きているのかどうかすら、トモコは知らずにただただ寂しい思いを胸にその場を去った。アキト先生は体が弱かった。社会人として会社で働くには少し無理があり、細々と自宅で絵画教室を開いてわずかなお金をもらっていたのだ。
「行って、みようかな。」
トモコはパジャマを脱いで洗濯を済ませ干して、身支度を整えた。
ウォーキング用のジャージに着替え、スニーカーをはき、ウォーキングついでに、アキト先生の家だった場所に赴いた。
閑静な住宅街を抜け、少し山際の奥まったところに、その邸宅はあった。洋風の白い壁の家で当時トモコはお城みたいだと思っていた。広い敷地に相変わらず立派な高い門がそびえ立っていた。年月を経て、門には蔦がたくさん絡まり、中をなかなか垣間見ることができず、トモコは回りに誰も居ないことを確認して、蔦を掻き分けた。すると、やはり蔦がかなり絡まって長い間風雨に晒されて、白かった壁はセピア色にくすんでひっそりとその邸宅は佇んでいた。
 トモコの胸に切ない気持ちが溢れてきた。あの頃のことを強烈に昨日のことのように思い出して切なくなった。
「トモコちゃん?」
その時、ドアが開き、一人の男性が門に向かって歩いてきた。
その男性は、忘れもしない。
「え、アキト先生?」
近づいてくる笑顔はあの頃と全く変わらず、姿かたちも当時のままだった。
「覚えてて、くれたんですか?私のこと。」
「もちろんさ。僕がトモコちゃんのこと、忘れるわけないでしょ?」
アキト先生はニッコリ笑った。
「でも、私、今じゃこんな姿で。よくわかりましたね・・・。」
あの頃の可憐でほっそりとしたトモコはもう居ない。
同じ人間の形とは思えないほど、トモコの体は変貌を遂げ見るも無惨だ。トモコは自分を恥じた。
「トモコちゃんはトモコちゃんだよ。さあ、入って。」
そう言うとアキト先生はトモコを招きいれた。
よりによって、こんな格好でアキト先生と会うことになるなんて。
トモコが大きな体を縮ませて、ちらりとアキトを見てなんとなく違和感を感じた。あの頃と全く変わりないというのとは別に、何かが違う。
なに?このダサいTシャツは。
アキト先生は白の胸に縦書きのカタカナで「トマソン」と書いてあるTシャツを着ていた。アキト先生と言えば、上品な仕立てのシャツがよく似合うおしゃれな印象だったのだけど。芸術家の美観ってよくわからないけど、何か変化があったのかもしれないと思うことにした。
 概観は古びていたが、中は当時のまま、綺麗に整頓されて清潔感溢れる家だった。
「お茶でも飲む?」
アキト先生の淹れてくれる紅茶は格別に美味しい。
「ねえ、久しぶりに、トモコちゃんを描いていい?」
「えっ?今ですか?」
トモコは戸惑った。以前もアキト先生に自分を描いてもらったことがあったけど、こんな醜い姿を描かれるのは正直嫌だった。
「わ、私は・・・醜いです。今は・・・。」
言いにくそうに言うと、アキト先生は笑った。
「そんなことないよ。トモコちゃんはトモコちゃんだもの。ずっとかわいいよ。」
「ほ、本当ですか?」
とても信じられないけど、年甲斐も無くトモコは耳まで赤くなった。
言われるがままに、トモコは自分を描いてもらうことにした。
いろんな思い出話をしながら3時間くらい経ってもあっという間に時間は過ぎていった。
「できたよ。はい。」
そう手渡された絵はやはり今のトモコそのもので、でも少しだけ美化されているような気がした。これもアキト先生の思いやりなのかもしれない。トモコは嬉しくてつい涙ぐんでしまった。
「泣かないで、トモコちゃん。」
そう言いながら、アキト先生は涙を指でぬぐってくれた。
「ありがとうございます。ほんのひと時だったけど、少女の頃に戻れた気がします。」
アキト先生は優しく微笑んでいる。
好きでした、アキト先生。
思わずそう言いたくなるのを我慢して、絵のお礼を言いながら帰らなければ行けないことを告げた。
「家族が待っているので。」
そうアキト先生に告げると、少し驚いた顔をした。
「そうだね、もうトモコちゃんも大人の女性だから。結婚しているよね?」そう言うと、アキト先生が少し寂しそうな顔をしたような気がして、トモコはドキドキしてしまった。
そんなの思い過ごしよ。こんな醜く肥え太ったおばさんなのよ、私は。
それじゃあと、頭をぺこりと下げると、アキト先生は細い指でトモコの頭を撫でた。
「またおいでね。」
そう言うとトモコに小さく手を振った。
トモコは、帰り道嬉しくて舞い上がって飛んでしまうのではと思うほどふわふわした気持ちになった。あれは正夢だったんだ。
しかし、家が近づくにつれて、それは罪悪感へと変わった。私、もう結婚して夫と子供もいるのよ?何浮かれてんだろ。
家に帰ると、玄関に脱ぎ散らかされた靴が何足も転がっていた。もう!臭い!たぶん息子が友達を連れてきているのだ。
「お邪魔してまーす。」
むさ苦しいニキビ面が3人並んでいた。
私の宝箱、お菓子の引き出しは開けっ放しで見事に食い荒らされていた。お前らは白アリか。これが、私の現実。げんなりとしながら、エプロンをつけ、夕飯の支度に取り掛かった。
 夜なかなかトモコは昼間のことを思い出して寝付けなかった。
寝る前にアキト先生が描いてくれた自分の絵を見た。ああ、今日一日アキト先生と過ごすことができて、幸せ。
アキト先生、アキト先生、アキト先生。
頭の中をぐるぐるとアキト先生の笑顔が回る。
いけない、いけないよ、トモコ。とても、アキト先生が今のトモコを相手にするとは思えないけど、トモコはいけない妄想をして少女のように体が熱くなり、毛布を頭の上まですっぽり被った。
 あくる日も、トモコは我慢できずに、アキト先生の家へと足が向かっていた。家族を裏切っているような後ろめたさはあったけど、まだアキト先生との間に何かがあるわけではない。そうトモコは自分に言い訳をした。
 ところがアキト先生の家に着くと、大きな工事車両が何台も止まっていた。門のところにあった売家の立て札は無くなっていた。
「あの、この家、取り壊されるんですか?」
おずおずと工事業者と思われる人間にたずねるとその男は怪訝な顔をした。
「家?家はとっくの昔に取り壊されているよ。長年ここはこの塀しかなかったんだ。今日はここの塀を取っ払って更地にしにきたんだよ。」
トモコはわけがわからなかった。だって、昨日、ここでアキト先生に会ったし、中はあの頃と変わらず邸宅には調度品の数々がまだあったはず。トモコはちらりと、取り払われた門の中を覗いた。すると、そこには昨日あった邸宅は影も形も無く、ただただ荒れ放題の土地があるだけだった。
嘘っ!昨日確かに、私は。
しかし、どう見たってそこは荒れ果てた土地で建物があったのかすらわからないくらいに、背丈の高い雑草が鬱蒼と生い茂っていた。
 トモコは勘違いだったと工事業者に告げ、その場を去った。
私は夢でも見ていたんだろうか。でも、確かに私はアキト先生に会って、絵を描いてもらったんだ。トモコは急いで自宅へ引き返した。自分の部屋へ戻ると、隠しておいたスケッチブックをクローゼットから取り出して確認した。やっぱり。あれは現実よ。
 でも、もうアキト先生は居ない。そう思うと、トモコ寂しくなって泣いた。泣いたらお腹が空いてきた。トモコはのそのそと体を起こすと、薬缶で湯を沸かし、戸棚からカップ焼きそばを取り出してお湯をそそいだ。あ、確か冷蔵庫にから揚げがあったっけ?カップ焼きそばを湯切りし、ソースを混ぜたら青海苔をかけた。そうそう、大事なものを忘れていたわ。冷蔵庫からマヨネーズとから揚げを出し、焼きそばの上からたっぷりとマヨネーズをかけてその上にチンした、から揚げを乗せた。
「やっぱりこれよね!」
そう言いながら、トモコはヤケ食いした。
どうせ、またあたしのくだらない一日が始まるのよ。食って寝て、食って寝て。これが私の人生!少しでも期待した自分が馬鹿だったわ。
そう思いながらリモコンでテレビをつけた。
「本日のゲストは、画家の景山昭人さんです。」
玉ねぎ頭の司会者の女性が紹介すると、その人は真っ白な歯を覗かせて微笑んだ。
「えっ!」
トモコは箸をとり落とした。
景山昭人。まさにその人がアキト先生だった。
でも、アキト先生は変わっていた。テレビの中のアキト先生は年を適度に重ねたロマンスグレーの素敵なおじさまになっていたけど、面影で一目でアキト先生だとわかった。嘘、じゃあ昨日のアキト先生は誰?
昨日のアキト先生とは違い、オシャレなシャツを羽織り、以前にも増して素敵になった景山昭人だった。
「実は僕、初恋が遅くてですね。20代だったんですよ。しかも、その初恋の相手は絵画教室の生徒さんでね。まだ中学生だったんです。僕は当時悩みましたよ。自分はロリコンなんだろうかってね?(笑)トモコさんというお嬢さんでね。」
景山昭人は遠い目をした。トモコは焼きそばとから揚げを同時に頬張りながら泣いていた。
「これがトモコさんです。」
そう言いながら照れくさそうに景山昭人はスケッチブックを見せた。
トモコは側に置いていた昨日のスケッチブックと見比べた。
そこには、今のトモコではなく、中学生の可憐で細かった頃のトモコが描かれていて、スケッチブックだけがセピア色に色あせていた。
トモコは箸を置き、焼きそばとから揚げを全てゴミ箱に捨てた。
私は何もかも、誰かの所為にしたり、最初から諦めたりして、自分からこの姿に成り下がったんだ。誰の所為でもない。
「私、痩せる!」

翌朝、主人と息子の弁当を作り、部屋に息子を叩き起こしに行った。
「ほら、早く起きなさい!」
息子は寝ぼけ眼でちょっと面食らっていた。
「母ちゃん、今日は張り切ってんな。どうしたの?」
「どうもしないわよ。ほらほら、早く朝ごはん、食べちゃいなさい。」
そう言うと、パンパンと手を二回鳴らした。
息子と主人は半分ニヤニヤと笑いながら戸惑っていた。

「いってらっしゃーい。」
玄関で主人と息子を見送ると、びっくりして振りかえり、息子は気恥ずかしそうに、
「お、おう!」と言い手を上げた。

さあさあ、忙しくなるよ、私。
今までの私とは一味違うよ。

強い風が木の葉を舞い上げ、道路の脇に置いてあったゴミが舞い上がった。よく見るとそれは白いTシャツで、縦書きにカタカナで「トマソン」と書いてあった。
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