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初恋は・・・
どうしても、二時間付き合わないといけないなら、健全なことをしていたいです
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浮気男を見送った夏川先輩は私を自分の部屋に押し込める。抵抗したくても細マッチョとは言え、相手は体育会系。帰宅部の私が力で勝てる筈もない。
「夏川先輩。ちょっと、待ってください」
夏川先輩の腕の中で振り返って、どうにかヤる気をなくさせようと説得することにする。
「待ってどうするの? 待っても何も良いことないよ」
「いやいやいやいや。待ったほうが良いことありますよ」
夏川先輩は腕をつかむことから両腕で私を抱き締めることにシフトチェンジした。
拘束力がパワーアップ!
これじゃあ、身をよじって抵抗することもできない。
「どんな風に?」
ペロリと首筋を舐められ、どうやって逃げようか考えてる内容が吹き飛ぶ。
「ひゃあっ!!」
舐めたよ!
この人、首筋舐めたよ!
彼女でもない女の子の首筋舐めたよ、この人!
って、浮気男に慰謝料で私とヤりたいって言っていたんだっけ。
だからと言って、同意してもいないのに舐めるな!!
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、止めてください! 舐めないでください!」
「舐めちゃ駄目なら、代わりのことをしてよ」
「代わりのこと? 代わりなら別の女の子のほうが良いです! 私なんかやめておいたほうがいいです! マグロ女だから楽しくないです! 冷感症なんです! 不感症なんです!」
夏川先輩に興味を失ってもらう為なら手段を選ばない!
マグロなのか、冷感症なのか、不感症なのかわからないけど、この際かまわない。浮気された原因だろう物でこのピンチを切り抜けることにしよう。
「マグロなんだ。じゃあ、実花ちゃんのことはマグロちゃんって呼ぶことにするよ」
「マグロちゃんって呼んでいいですから、ヤるのは別の子にしてください! 私は彼氏に浮気されたショックで、今、そんな気分じゃないんです!」
「残念。その気じゃないなら、舐める代わりに裸で抱き締めさせてくれたら許してあげるよ」
校内で一枚千円くらいで売れそうな良い笑顔で言うけど、ハードル高いです。
「無理無理無理無理!」
「じゃあ、舐めるだけじゃなくて、当初の予定通り抱き潰すまでヤるよ。今夜、ウチに親、いないから安心して」
抱き潰す?!
一回だけじゃないの?!
と言うか、今夜親がいないって聞き流せない言葉が聞こえたんですけど。
「ウチに親がいないって?」
「父は単身赴任で、母は今日から父のとこに行ってるんだ。来週の日曜日に母が帰ってくるまでこの家から学校に通ってくれてもいいよ」
本当に計画的犯行だった。
それも浮気男じゃなくて、イケメンのほうの。
ウチのテニス部はどうなってんの?!
浮気男だけじゃなくて、部長はNTR願望有りって、どうなってんの?!
変態(NTR属性)のたまり場なの?!
変態の代表のストッパー役である親が帰ってくるのは来週の日曜日?!
野獣野放しにして何やってんですか、ここの親は?!
「はぁ?!」
言葉にならない。
「無理です! 今日帰してください! お願いします! 家族が心配するから、今日中に帰ります! 19時からのアニメを録画していないから見ないと!!」
19時からの国民的アニメ。子どもから大きな大人まで熱狂的なあのアニメを持ち出して逃亡を図る。
「そう。そんなに早く帰りたいんなら、今から二時間、裸で抱き締めさせてもらうよ」
「嫌です、嫌です、嫌です」
「19時のアニメに間に合うように二時間で抱き潰してあげようか?」
二時間で抱き潰す?!
なにそれ怖い。
恐怖で身体が勝手に震えくる。
「嫌です、嫌です、嫌です、絶対嫌です!」
首が抜けるほど左右に振って、思いっきり拒否。
想像したくない。
二時間で抱き潰すなんて考えたくない。
そんなことされたくもない。
「抱き潰されるか、裸で抱き締められるか、どちらが良い、マグロちゃん?」
どっちも選びたくない。
「どっちも拒否することは?」
「それは駄目」
「ええー??!! 私、被害者なんですよ?! 浮気されて裏切られたほうなんですよ?!」
「それは僕もそうだよ。後輩に彼女寝取られたんだよ? 僕のほうがダメージ大きいと思わない?」
「・・・」
部長が平の後輩に彼女を寝取られるのは・・・・・・私よりダメージ大きそう。
いや、でも、私、初恋の相手に浮気されて慰謝料代わりに差し出されているんだから私のほうがダメージ大きくない?
「で、二時間どうやって過ごしたい? 抱き潰される? 裸で抱き締められる?」
どっちも嫌です。
ごめんこうむります。
どうしても、二時間付き合わないといけないなら、健全なことをしていたいです。
「夏川先輩。ちょっと、待ってください」
夏川先輩の腕の中で振り返って、どうにかヤる気をなくさせようと説得することにする。
「待ってどうするの? 待っても何も良いことないよ」
「いやいやいやいや。待ったほうが良いことありますよ」
夏川先輩は腕をつかむことから両腕で私を抱き締めることにシフトチェンジした。
拘束力がパワーアップ!
これじゃあ、身をよじって抵抗することもできない。
「どんな風に?」
ペロリと首筋を舐められ、どうやって逃げようか考えてる内容が吹き飛ぶ。
「ひゃあっ!!」
舐めたよ!
この人、首筋舐めたよ!
彼女でもない女の子の首筋舐めたよ、この人!
って、浮気男に慰謝料で私とヤりたいって言っていたんだっけ。
だからと言って、同意してもいないのに舐めるな!!
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、止めてください! 舐めないでください!」
「舐めちゃ駄目なら、代わりのことをしてよ」
「代わりのこと? 代わりなら別の女の子のほうが良いです! 私なんかやめておいたほうがいいです! マグロ女だから楽しくないです! 冷感症なんです! 不感症なんです!」
夏川先輩に興味を失ってもらう為なら手段を選ばない!
マグロなのか、冷感症なのか、不感症なのかわからないけど、この際かまわない。浮気された原因だろう物でこのピンチを切り抜けることにしよう。
「マグロなんだ。じゃあ、実花ちゃんのことはマグロちゃんって呼ぶことにするよ」
「マグロちゃんって呼んでいいですから、ヤるのは別の子にしてください! 私は彼氏に浮気されたショックで、今、そんな気分じゃないんです!」
「残念。その気じゃないなら、舐める代わりに裸で抱き締めさせてくれたら許してあげるよ」
校内で一枚千円くらいで売れそうな良い笑顔で言うけど、ハードル高いです。
「無理無理無理無理!」
「じゃあ、舐めるだけじゃなくて、当初の予定通り抱き潰すまでヤるよ。今夜、ウチに親、いないから安心して」
抱き潰す?!
一回だけじゃないの?!
と言うか、今夜親がいないって聞き流せない言葉が聞こえたんですけど。
「ウチに親がいないって?」
「父は単身赴任で、母は今日から父のとこに行ってるんだ。来週の日曜日に母が帰ってくるまでこの家から学校に通ってくれてもいいよ」
本当に計画的犯行だった。
それも浮気男じゃなくて、イケメンのほうの。
ウチのテニス部はどうなってんの?!
浮気男だけじゃなくて、部長はNTR願望有りって、どうなってんの?!
変態(NTR属性)のたまり場なの?!
変態の代表のストッパー役である親が帰ってくるのは来週の日曜日?!
野獣野放しにして何やってんですか、ここの親は?!
「はぁ?!」
言葉にならない。
「無理です! 今日帰してください! お願いします! 家族が心配するから、今日中に帰ります! 19時からのアニメを録画していないから見ないと!!」
19時からの国民的アニメ。子どもから大きな大人まで熱狂的なあのアニメを持ち出して逃亡を図る。
「そう。そんなに早く帰りたいんなら、今から二時間、裸で抱き締めさせてもらうよ」
「嫌です、嫌です、嫌です」
「19時のアニメに間に合うように二時間で抱き潰してあげようか?」
二時間で抱き潰す?!
なにそれ怖い。
恐怖で身体が勝手に震えくる。
「嫌です、嫌です、嫌です、絶対嫌です!」
首が抜けるほど左右に振って、思いっきり拒否。
想像したくない。
二時間で抱き潰すなんて考えたくない。
そんなことされたくもない。
「抱き潰されるか、裸で抱き締められるか、どちらが良い、マグロちゃん?」
どっちも選びたくない。
「どっちも拒否することは?」
「それは駄目」
「ええー??!! 私、被害者なんですよ?! 浮気されて裏切られたほうなんですよ?!」
「それは僕もそうだよ。後輩に彼女寝取られたんだよ? 僕のほうがダメージ大きいと思わない?」
「・・・」
部長が平の後輩に彼女を寝取られるのは・・・・・・私よりダメージ大きそう。
いや、でも、私、初恋の相手に浮気されて慰謝料代わりに差し出されているんだから私のほうがダメージ大きくない?
「で、二時間どうやって過ごしたい? 抱き潰される? 裸で抱き締められる?」
どっちも嫌です。
ごめんこうむります。
どうしても、二時間付き合わないといけないなら、健全なことをしていたいです。
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