生まれる前から

プラネットプラント

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お母さんたち

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 お腹の大きなエルフのお母さんが同じようにお腹の大きい友人を招いて自宅の居間でハーブティーを飲んでいた。

「この子ったら、いつになったら生まれて来るのかしら?」

「そうね。予定なら、もう生まれてもおかしくないのでしょう?」

「そうなのよ。先月には生まれてもおかしくなかったのに、この子ときたら、そんなに生まれたくないのかしら?」

「このままなら、この子のほうが先に生まれてしまうわね」

 二人は親友同士で同じ時期に妊娠したので、子どもたちも歳が近いので親友同士になるだろうと期待していたのだが、片方が出産予定の月を過ぎても生まれてこないので、もう片方が出産予定の月を迎えようとしていた。

「冗談ではなく、そうなりそうだわ。お腹の中はそんなに居心地が良いのかしら?」

「本当にね」

 二人のエルフのお母さんはなかなか生まれてこない子どものことで首を傾げながら、ハーブティーを楽しんでいた。
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