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それからそれから。
染めたい【功刀】
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「…っ」
ようやっとキスまでこぎ着けた。
感動のあまりに、抱き寄せた律の背中の後ろで拳を握る。
触れるだけのキスを角度を変えながら何度か繰り返す。
ぎごちなく固まる律の背中を宥めるように撫でながら、そっと体を離した。
真っ赤になってる律が可愛い。
目が大きい、とか鼻がすっとしている、とかの造作ではなく、何気ない表情にいつも魅せられている。
お互いのほっぺたをすりすりと合わせると、耳元でふふっ、と笑う。
とたんに、背筋が泡立ち一部に熱が溜まるのがわかる。
太ももに乗せた律の尻の柔らかさを、鉄の意志でやり過ごそうとするが、背中を、撫で擦る度にぴくりと体を振るわせるので、それもままならない。
かといって触らない、ということはできない。
半年。
ここまで半年だ。
同期の向井からは散々現在進行形でからかわれている。
律の所属するか課の上司にあたり、俺と同期、そして、友人の彼女だ。
あの日居酒屋で同じようにきっかけを作ったのに、あちらは既に結婚の話も出るほどなせいか、未だ手を握る程度の仲から進まない俺をヘタレだと嘲笑う。
でもいいのだ。
躰が目的なわけでない。
2人でゆったりと過ごす時間や、こうやって抱きしめたり、それこそ頭を撫でるだけで満ちそうだ。
拘束するように抱きついて、よそ見させないように、俺しか見ないように。
「好きだよ」
俺の言葉が染み込んで染まればいいのに。
ぷるり、と震えて顔を上げた律の頬はいつになく真っ赤に染まって……美味しそうに見えたのだった。
了
ようやっとキスまでこぎ着けた。
感動のあまりに、抱き寄せた律の背中の後ろで拳を握る。
触れるだけのキスを角度を変えながら何度か繰り返す。
ぎごちなく固まる律の背中を宥めるように撫でながら、そっと体を離した。
真っ赤になってる律が可愛い。
目が大きい、とか鼻がすっとしている、とかの造作ではなく、何気ない表情にいつも魅せられている。
お互いのほっぺたをすりすりと合わせると、耳元でふふっ、と笑う。
とたんに、背筋が泡立ち一部に熱が溜まるのがわかる。
太ももに乗せた律の尻の柔らかさを、鉄の意志でやり過ごそうとするが、背中を、撫で擦る度にぴくりと体を振るわせるので、それもままならない。
かといって触らない、ということはできない。
半年。
ここまで半年だ。
同期の向井からは散々現在進行形でからかわれている。
律の所属するか課の上司にあたり、俺と同期、そして、友人の彼女だ。
あの日居酒屋で同じようにきっかけを作ったのに、あちらは既に結婚の話も出るほどなせいか、未だ手を握る程度の仲から進まない俺をヘタレだと嘲笑う。
でもいいのだ。
躰が目的なわけでない。
2人でゆったりと過ごす時間や、こうやって抱きしめたり、それこそ頭を撫でるだけで満ちそうだ。
拘束するように抱きついて、よそ見させないように、俺しか見ないように。
「好きだよ」
俺の言葉が染み込んで染まればいいのに。
ぷるり、と震えて顔を上げた律の頬はいつになく真っ赤に染まって……美味しそうに見えたのだった。
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