美少女の顔に触りたい、月曜日

睡眠丸

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第六章 多々良さん探し 開始

男子高校生たち?の帰り道(1)

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 同級生三人で帰る道、というのは初めてだった。
 まだオレンジ色ではない日が、僕たちの背後から照っている。少し早い帰宅。
   
 僕の右横には未だ不服そうな小菊さんがいて、左横には猫背の巨人、三郎がいた。
 広い道幅の河川敷を歩く道のり、僕はあることを思い出した。
 

「そういえば、三郎、なんであの時……ええとゲーセンに行く前、僕が学校を休んだ時、小学校の前にいたんだ?」

  僕が小学校でマリちゃんと一緒にウサギ飼育を楽しんでいた後、どう考えても偶然ではないタイミングで三郎と会ったのだ。


 「えっと、た、多々良の好みを知って、プレゼントしながら告白しようと思って。姉妹なら好みが似てるかなって考えて、妹を観察しようと」

 「気持ち悪い」

  ですよね。僕もそう思う。

  妹がウサギ好きだって分かったから、ウサギのぬいぐるみにしたんだな、三郎は。

 「だから、告白しに来たとき、ウサギのぬいぐるみ小脇に抱えてたんだ。何かの脅しにしか見えなかったよ。お前もこのぬいぐるみみたいにぶっ潰してやろうか! 的な」

 「そ、そんなこと」

 「しかも、三郎、ウサギのぬいぐるみの目にシャーペン突き刺してただろ? 口下手どころの騒ぎじゃないぞ、それ」


  僕の言葉に、誰も、何も返さなかった。……あれ?

 「オレ、そんなことしてないぞ?」

  目をぱちくりとしている。好きな子を突きまわすほどの不器用さを持ってるこいつが嘘をつけるはずもない。ならば、あれはウサギを捜索していた僕がみた、幻?


 「多々良に振られたあと、ウサギも渡せなくて呆然としてたら、声をかけられたんだ」

 「誰に?」

 「小椿に」


  その答えは―――想定内だった。むしろ回答はこれしかないほどに。

  あの時、僕が出会ったのは三郎と、そしてツバキさんだったのだから。
  キョトンとした様子の小菊に、ウサギを見た時の詳細を伝えれば、口元に手を当てて、何かを考え始めた。その間、三郎に話の続きを促した。
 

「『ウサギを持て余してるなら、くれない?』って言われて。多々良小椿に渡すなら、ウサギが好きな姉妹のどっちかに渡るかなって、思って。金網の上を通るように投げて、渡したんだ。それ以降は知らない」

  ならば、ウサギの目を刺したのはツバキさんで。
  それを同じように投げて、校舎裏に戻したのも、ツバキさんだ。

  何のために?
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