9 / 35
地球滅亡予定日まで 残り23日
しおりを挟む
身支度をしてリビングに行くと父さんはもう会社に“出社”していたことが分かった。
――昨今の状況を考えると母さんと顔を合わせる時間を短くするために会社に行っている“フリ”をしているのではないか? とすら思ったので昨晩ネットで父さんの勤めている浅野商事を調べた。
すると、僕が予想していた通りだった。
浅野商事は諸般の事情により「無期限の休業」に一昨日から入っていた。
恐らくはもう仕事をできるだけの人間が揃っていないか、取引先に支障が出てしまったのだろう。
そして、父さんは子供である僕や母さんに対しては収入源を断たれてしまったことについて言い出しにくいために”偽装出社”してどこか別のところに行っているのだろう。
昨晩も僕と目を合わせるなりにそそくさと自室に戻ってしまったからな……。
僕は親夫婦の関係修復に対して希望を捨てたわけでは無いが、状況が好転する要素は未だ見つかっていない。
むしろ状況は悪化するばかりだ……。
「母さんおはよう。父さんはもう出社したんだね。何か早朝に会議でもあるのかな?」
何か気づいていないかな? と思ってカマをかけてみた。
母さんは浮かない顔がさらに厳しくなり、大きく溜息をついた。
「分からないわ……最近、特にあの人のことが分からなくなったわ」
「そ、そうなんだ……」
「いえ、違うわね。元々分かった気になっていただけで、あの人の本質的なことは何も知らなかったのかもしれないのだけどね。結婚も若気の至りだったのかしら……」
母さんはどこか遠くを見つめている気がした。
恐らくは僕が知らないかつての父さんとの仲が良かった時代の日々。
自分の決断か正しかったかどうか? それらの邂逅だろう……。
それは、父さんが実は出社していないことは知らないまでも、最近の態度や対立に対して深い失望をしているのだという事は分かった……。
「あ……それでも裕司が産まれてきたことに対してはとても嬉しかったし、今もこうして元気で頑張ってくれていることは私の励みになっているわ」
「うん……ありがと」
もっともその父さんの遺伝子を半分僕も引き継いでいるわけで、取ってつけたような言葉だった……。
それも母さんも理解しているのか何とも言えない気まずい空気が形成されている……。
「ま、まぁそのうち以前みたいに仲良くなれるって。
こっちが恥ずかしくなるぐらいラブラブだったんだからさ」
母さんは何とも言えない悲しい表情になった――何の根拠もない発言をしてしまったことに酷く後悔した。。
何かの本に書いてあったが「時間」が人間関係や気持ちの整理の解消をするという。
最愛の死の悲しみや、殺したくなるような憤りすら「時間」も押し流して解決してしまうそうだ。
では僕たちのように隕石衝突によって“もう時間が無い”場合は?
2人の様子からして隕石衝突までの残り日数を考えると“この状況を耐える”しかないような気がした。
問題は“世界が続いてしまった場合”にどうするかだけど……こればかりはその時になってから考えるしかないように思えた。
それこそ“時間が解決“してくれるように祈るしかないのかもしれない。
いずれにしても僕はそんなどうしようもない、いたたまれない気持ちになったのでテレビをつけた。
テレビでは早朝から何やら大きな記者会見があるようだった。
『防衛大臣 緊急発表』
とテレビの右上に書いてある。
どうやら防衛大臣が重大な発表を行っているようだった。
また何か重要なことが判明したかもしれないと思い、食い入るように画面を見つめた。
「防衛大臣の網本です。
今現在、この1週間の間での過去最多の犯罪数、救急車出動数になっています。
これは、隕石衝突予定日の発表がなされてから如実に増えているために、
社会不安や先行きが短いと感じてしまった方が増えたものだと思われます」
一区切りつくと、カメラのシャッターが無数に押されたのが分かった。
「しかし、皆さんご安心ください。各地の警察に加え新たに治安維持のために陸上自衛隊を日常的に大都市を中心に派兵。
救急救命には自衛隊第一線救護衛生員を一部派遣致します。
これにより皆さんの生活の安心・安全を補強・担保できるものになると思っております。
ただし、先日警視庁や消防庁が発表したように生命の危機が生ずるような火急の用件でない限り通報しないでいただきたいと思います」
「何だ自衛隊が動いても何かが大きく変わるわけじゃないのか……」
むしろ、この間の新聞報道と状況は好転しないことが確定したとも言えた。
「我々は最後の1秒まで隕石衝突と言う最悪の事態を回避、皆さんの生活を守ることに対して粉骨砕身で全力で取り組んでまいります。
我々政府に全てを任せていただければと思います。
自衛隊としては隕石の迎撃も含め全ての手段を尽くして国民の皆様、そして母なる大地地球を守っていきたい所存であります。
隕石衝突予測日時まであと23日となりましたが国民の皆さんには“精神的備え”をしていただきパニックにならないよう、よろしくお願いします。
必ずや国民の皆さんのご期待に添えるよう――」
そこまで見ると呆れたために僕はテレビを消した。
建前だけの美辞麗句を並べているのを永遠と聞いていても何にもならないと思ったからだ。
「いってきます」
「あら、いってらっしゃい」
母さんの声を背に僕は先ほどの防衛大臣の発言について考えた。
自衛隊が町に出動して何かいいことがあるのだろうか?
それどころか迷彩服に銃を持つような人たちが町中をうろついていれば更に“とんでもないことになった”と思ってしまうだろう。
倫理の針が振り切って壊れてしまった人たちを抑止できるのかは疑問と言えた。
ただ、自衛隊を日常的に溶け込ませることで政府への叛乱を未然に防ぐ効果があるのかもしれなかった。
でも、それが僕たち一般市民の生活の改善に繋がるとは思えない。
今回の発表はただの保身に過ぎない。相変わらず“通報をしないでくれ”と言う方向性は変わっていないようだしね。
そして、この間から思ってたけど精神的備えっていったい何なんだよ? 隕石が衝突した時の衝撃を耐える方法とか――普通の家程度では何の足しにもならず、地下鉄に逃げてもほとんど無意味だろうし。
それとも学校の校庭で集まっていたやつらみたいに隕石が衝突しないことを祈ることか?
あまりにもアホらしい。それこそ短い残り時間をもっと有効に使うことを考えたほうが良い。
授業中にもそんなことを考えながら調べて見たところ、この間配られたプリントと同じようなことが書いてあった。
大抵の「生存率を上げる方法」はデマ情報であるという事が改めて確認できたのだ。
ほとんどが混乱に乗じた詐欺のようなビジネス、宗教団体が勢力を拡大するために行っており、高額な商品を買わせる可能性が高い。
この状況下でも隙あらばお金を増やそうというその情熱にはある意味頭が下がる。
なにせあらゆる世界の宇宙機関が隕石撃墜に対して頭を悩ませているのだから、当たり前だよな……。
でも、生き残りたい人からすれば藁にもすがるような気持ちで「傍目からするとヤバい人たち」のいう事でも信じちゃうんだろうな……。
今回のサイトではその“やり方”について具体的な写真付きで解説されてあった。もう既に出回っており、それらを使って各地で“祈祷会”が開かれているらしい。
恐らく校庭で先日不法侵入をしてきた人たちもその類だろう。
だが、御守りや壺、祈祷などで隕石を回避できるのであればそんなに上手い話は無い。
僕はそんなのに参加するようになるまで追い詰められたくないな……。
でも、「精神的備えが出来なければ神頼みでもしたくなっちゃうのかもな。
今の僕なら100%成功する恋愛の神や縁結びの神がいたら縋っちゃうかもしれない……。
僕は神社の前にやってきた。この神社は縁結びや安産祈願などの神を祀っているとして知られている。
「……なんだかんだで意味がないと分かっていてもやっちゃうんだよなぁ」
結局のところ手を合わせてしまった。
僕はなんて弱い人間なんだろう。こんなことをしても由利と関係改善することとはまったく関係無いと分かっていても結局のところ何かに縋ってしまう。
とりあえず神様が直接介入して解決してくれなくてもいい。
改善する方法だけでも教えてくれないものなのかな……。
――昨今の状況を考えると母さんと顔を合わせる時間を短くするために会社に行っている“フリ”をしているのではないか? とすら思ったので昨晩ネットで父さんの勤めている浅野商事を調べた。
すると、僕が予想していた通りだった。
浅野商事は諸般の事情により「無期限の休業」に一昨日から入っていた。
恐らくはもう仕事をできるだけの人間が揃っていないか、取引先に支障が出てしまったのだろう。
そして、父さんは子供である僕や母さんに対しては収入源を断たれてしまったことについて言い出しにくいために”偽装出社”してどこか別のところに行っているのだろう。
昨晩も僕と目を合わせるなりにそそくさと自室に戻ってしまったからな……。
僕は親夫婦の関係修復に対して希望を捨てたわけでは無いが、状況が好転する要素は未だ見つかっていない。
むしろ状況は悪化するばかりだ……。
「母さんおはよう。父さんはもう出社したんだね。何か早朝に会議でもあるのかな?」
何か気づいていないかな? と思ってカマをかけてみた。
母さんは浮かない顔がさらに厳しくなり、大きく溜息をついた。
「分からないわ……最近、特にあの人のことが分からなくなったわ」
「そ、そうなんだ……」
「いえ、違うわね。元々分かった気になっていただけで、あの人の本質的なことは何も知らなかったのかもしれないのだけどね。結婚も若気の至りだったのかしら……」
母さんはどこか遠くを見つめている気がした。
恐らくは僕が知らないかつての父さんとの仲が良かった時代の日々。
自分の決断か正しかったかどうか? それらの邂逅だろう……。
それは、父さんが実は出社していないことは知らないまでも、最近の態度や対立に対して深い失望をしているのだという事は分かった……。
「あ……それでも裕司が産まれてきたことに対してはとても嬉しかったし、今もこうして元気で頑張ってくれていることは私の励みになっているわ」
「うん……ありがと」
もっともその父さんの遺伝子を半分僕も引き継いでいるわけで、取ってつけたような言葉だった……。
それも母さんも理解しているのか何とも言えない気まずい空気が形成されている……。
「ま、まぁそのうち以前みたいに仲良くなれるって。
こっちが恥ずかしくなるぐらいラブラブだったんだからさ」
母さんは何とも言えない悲しい表情になった――何の根拠もない発言をしてしまったことに酷く後悔した。。
何かの本に書いてあったが「時間」が人間関係や気持ちの整理の解消をするという。
最愛の死の悲しみや、殺したくなるような憤りすら「時間」も押し流して解決してしまうそうだ。
では僕たちのように隕石衝突によって“もう時間が無い”場合は?
2人の様子からして隕石衝突までの残り日数を考えると“この状況を耐える”しかないような気がした。
問題は“世界が続いてしまった場合”にどうするかだけど……こればかりはその時になってから考えるしかないように思えた。
それこそ“時間が解決“してくれるように祈るしかないのかもしれない。
いずれにしても僕はそんなどうしようもない、いたたまれない気持ちになったのでテレビをつけた。
テレビでは早朝から何やら大きな記者会見があるようだった。
『防衛大臣 緊急発表』
とテレビの右上に書いてある。
どうやら防衛大臣が重大な発表を行っているようだった。
また何か重要なことが判明したかもしれないと思い、食い入るように画面を見つめた。
「防衛大臣の網本です。
今現在、この1週間の間での過去最多の犯罪数、救急車出動数になっています。
これは、隕石衝突予定日の発表がなされてから如実に増えているために、
社会不安や先行きが短いと感じてしまった方が増えたものだと思われます」
一区切りつくと、カメラのシャッターが無数に押されたのが分かった。
「しかし、皆さんご安心ください。各地の警察に加え新たに治安維持のために陸上自衛隊を日常的に大都市を中心に派兵。
救急救命には自衛隊第一線救護衛生員を一部派遣致します。
これにより皆さんの生活の安心・安全を補強・担保できるものになると思っております。
ただし、先日警視庁や消防庁が発表したように生命の危機が生ずるような火急の用件でない限り通報しないでいただきたいと思います」
「何だ自衛隊が動いても何かが大きく変わるわけじゃないのか……」
むしろ、この間の新聞報道と状況は好転しないことが確定したとも言えた。
「我々は最後の1秒まで隕石衝突と言う最悪の事態を回避、皆さんの生活を守ることに対して粉骨砕身で全力で取り組んでまいります。
我々政府に全てを任せていただければと思います。
自衛隊としては隕石の迎撃も含め全ての手段を尽くして国民の皆様、そして母なる大地地球を守っていきたい所存であります。
隕石衝突予測日時まであと23日となりましたが国民の皆さんには“精神的備え”をしていただきパニックにならないよう、よろしくお願いします。
必ずや国民の皆さんのご期待に添えるよう――」
そこまで見ると呆れたために僕はテレビを消した。
建前だけの美辞麗句を並べているのを永遠と聞いていても何にもならないと思ったからだ。
「いってきます」
「あら、いってらっしゃい」
母さんの声を背に僕は先ほどの防衛大臣の発言について考えた。
自衛隊が町に出動して何かいいことがあるのだろうか?
それどころか迷彩服に銃を持つような人たちが町中をうろついていれば更に“とんでもないことになった”と思ってしまうだろう。
倫理の針が振り切って壊れてしまった人たちを抑止できるのかは疑問と言えた。
ただ、自衛隊を日常的に溶け込ませることで政府への叛乱を未然に防ぐ効果があるのかもしれなかった。
でも、それが僕たち一般市民の生活の改善に繋がるとは思えない。
今回の発表はただの保身に過ぎない。相変わらず“通報をしないでくれ”と言う方向性は変わっていないようだしね。
そして、この間から思ってたけど精神的備えっていったい何なんだよ? 隕石が衝突した時の衝撃を耐える方法とか――普通の家程度では何の足しにもならず、地下鉄に逃げてもほとんど無意味だろうし。
それとも学校の校庭で集まっていたやつらみたいに隕石が衝突しないことを祈ることか?
あまりにもアホらしい。それこそ短い残り時間をもっと有効に使うことを考えたほうが良い。
授業中にもそんなことを考えながら調べて見たところ、この間配られたプリントと同じようなことが書いてあった。
大抵の「生存率を上げる方法」はデマ情報であるという事が改めて確認できたのだ。
ほとんどが混乱に乗じた詐欺のようなビジネス、宗教団体が勢力を拡大するために行っており、高額な商品を買わせる可能性が高い。
この状況下でも隙あらばお金を増やそうというその情熱にはある意味頭が下がる。
なにせあらゆる世界の宇宙機関が隕石撃墜に対して頭を悩ませているのだから、当たり前だよな……。
でも、生き残りたい人からすれば藁にもすがるような気持ちで「傍目からするとヤバい人たち」のいう事でも信じちゃうんだろうな……。
今回のサイトではその“やり方”について具体的な写真付きで解説されてあった。もう既に出回っており、それらを使って各地で“祈祷会”が開かれているらしい。
恐らく校庭で先日不法侵入をしてきた人たちもその類だろう。
だが、御守りや壺、祈祷などで隕石を回避できるのであればそんなに上手い話は無い。
僕はそんなのに参加するようになるまで追い詰められたくないな……。
でも、「精神的備えが出来なければ神頼みでもしたくなっちゃうのかもな。
今の僕なら100%成功する恋愛の神や縁結びの神がいたら縋っちゃうかもしれない……。
僕は神社の前にやってきた。この神社は縁結びや安産祈願などの神を祀っているとして知られている。
「……なんだかんだで意味がないと分かっていてもやっちゃうんだよなぁ」
結局のところ手を合わせてしまった。
僕はなんて弱い人間なんだろう。こんなことをしても由利と関係改善することとはまったく関係無いと分かっていても結局のところ何かに縋ってしまう。
とりあえず神様が直接介入して解決してくれなくてもいい。
改善する方法だけでも教えてくれないものなのかな……。
2
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活
アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。
妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。
貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。
しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。
小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる