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めでたしめでたし!
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その後、食事したが、その間は終始静かだった。場が改まった事で、気恥ずかしくなってしまったのだ。
しかし、それもケーキタイムになると緩和され、私たちはそれぞれの話を始めた。
「なるほど、だから今日だったのか。にしても驚いたよ。こんな豪華なケーキを持って待ってるんだから。しかも跪いてさ」
「私だって驚いたよ。景も同じ日に計画してたなんて。まさか被るとは思わないじゃない?」
景曰く、同じ理由で今日を選んだらしい。確実に、私が自宅待機している日が良かったんだとか。
その理由が、待つと緊張するからというもので、思わず笑いを噴き出してしまった。
「にしても、本当に美味しいね。こんなに美味しいケーキはじめてかも」
「はは、照れるなぁ。でも、ありがとう。これから、また何度だって作るよ」
「やった、楽しみだ」
甘い香りに包まれて、私と景の笑顔が咲く。私が作ったケーキの上には、買ってきてくれたチョコが乗った。
「このチョコも美味しいね。ケーキによく合う」
ちなみに、景の方のサプライズは、番組を見て不意に浮かんで来たとのことだ。
『入っていたチョコレートは?』と問い質したところ、鞄からチャック付きポリ袋に入れられ出てきた。包み紙ごと詰め込まれている姿に、ここでも思わず吹き出した。
「あ、千代はさ、式とか挙げたい場所ある?」
「うーん……あ、ケーキ屋さんとか?」
「はは、良いね。タワーケーキたくさん注文しなきゃ」
冗談に、次は二人で爆笑する。ワンホールあったケーキは、気付けば半分ほどになっていた。
今日は特別、と景が更に切り込みを入れる。それに便乗して、私もお代わりをした。
チョコレートケーキは、幸せの甘い味がした。
しかし、それもケーキタイムになると緩和され、私たちはそれぞれの話を始めた。
「なるほど、だから今日だったのか。にしても驚いたよ。こんな豪華なケーキを持って待ってるんだから。しかも跪いてさ」
「私だって驚いたよ。景も同じ日に計画してたなんて。まさか被るとは思わないじゃない?」
景曰く、同じ理由で今日を選んだらしい。確実に、私が自宅待機している日が良かったんだとか。
その理由が、待つと緊張するからというもので、思わず笑いを噴き出してしまった。
「にしても、本当に美味しいね。こんなに美味しいケーキはじめてかも」
「はは、照れるなぁ。でも、ありがとう。これから、また何度だって作るよ」
「やった、楽しみだ」
甘い香りに包まれて、私と景の笑顔が咲く。私が作ったケーキの上には、買ってきてくれたチョコが乗った。
「このチョコも美味しいね。ケーキによく合う」
ちなみに、景の方のサプライズは、番組を見て不意に浮かんで来たとのことだ。
『入っていたチョコレートは?』と問い質したところ、鞄からチャック付きポリ袋に入れられ出てきた。包み紙ごと詰め込まれている姿に、ここでも思わず吹き出した。
「あ、千代はさ、式とか挙げたい場所ある?」
「うーん……あ、ケーキ屋さんとか?」
「はは、良いね。タワーケーキたくさん注文しなきゃ」
冗談に、次は二人で爆笑する。ワンホールあったケーキは、気付けば半分ほどになっていた。
今日は特別、と景が更に切り込みを入れる。それに便乗して、私もお代わりをした。
チョコレートケーキは、幸せの甘い味がした。
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