8 / 16
第八話:お金の為ならやってみよう
しおりを挟む
「金が手に入るなら、お前なんだって出来るか?」
不安を煽るような前置きに、少し怖気づく。少年たちの目付きは鋭く、まるで睨んでいるようだった。
「な、何でも?」
「あぁ、怖いことも出来るなら教えてやろう。お前みたいな坊ちゃんに出来ると思わないけどな」
しかし、一方的に好き勝手言われて引き下がれはしない。何より、出来ないと言われると、不思議と遣って退けたくなる。
「き、君たちに出来るなら僕にも出来るさ!」
「本当だな、逃げるなよ」
それに、今はお金が手に入るなら、何にだって挑戦したいと思っていた。
今の優先事項は、お金だ。
「店の品物を盗むのさ」
小声で言い放たれた言葉は、あまり聞きなれない物だった。とは言え、どういう行動かくらいは分かる。
しかし、それが金稼ぎとどう関係あるかが分からなかった。それに、何より盗むというのは――。
「……盗むの?」
「盗んでそれを売る。仲間になるなら売る場所も教えてやる。簡単な話だろ?」
「で、でも盗むって悪い事じゃないの?」
そう、盗むというのは悪い事だと教わった。幼い頃、物欲しさに人の物を盗ってしまった時、お父さんに酷く怒られたものだ。
「たくさんある所から少しばかり貰うだけだ、誰の物でもないんだし、そう悪い事じゃないさ。とは言え、見つかればこっ酷く叱られるけどな」
軽く言って見せた少年の言葉に、嘘は無さそうだった。やっぱり、ばれれば怒られてしまうみたいだし。
「……そうなんだ」
とは言え、それでも迷いはある。だが、
「で? 出来るのかよ。出来ないんならとっとと消えな」
「で、出来るよ! 上手に出来ればお金が貰えるんでしょ?」
引き下がれなかった。ここで逃げては怖がりみたいではないか、と強がりが前に出た。
「そうだ、少なくともお前が今やってる仕事よりはたっぷり貰えるぜ」
「……一回でもいい?」
「もちろん。あ、けど周りには一切喋るなよ」
「……分かったよ! 僕やってみるよ!」
それに、何よりお金がたくさん手に入るなら、挑戦する価値はある。
そこまで悪い事でないのなら、きっと大丈夫だろう。
決意した瞬間、少年たちは仲間として僕を迎えてくれた。そして、早速遣り方やコツなど教えてくれた。少年たちは手馴れているのか、やけに詳しかった。
別れ際には、キャンディーをたくさん買ってくれた。
***
二日間に亘るキャンディー売りの仕事が終わって、へとへとした足取りで家まで歩く。
稼いだお金は、全部足しても紙にはならなかった。
ポケットの中で音を鳴らすお金に、価値が無い訳じゃない。けれど、足りないと思ってしまう。
これでは、まだお父さんに渡せない。物を売った分と足しても、きっと振り向いてくれるだけにはならない。
だから、次こそ頑張らなくちゃ。少し怖いけれど、頑張れば大きなお金が入ってくるはずだから。
全ては、家族の為に。
そう言い聞かせて、少年たちの説明を一から辿り始めた。
***
真っ暗な空の下を歩き、家に入ると声が聞こえてきた。エマの小さな『おかえり』だ。
「あ、あれ? エマ起きてたの」
いつもなら、このくらいの暗さになればエマは寝てしまうのに。不思議になりながら汚れた服を脱ぐ。
「えぇ、お兄ちゃんを待ってたのよ」
「あ、なるほどね。寝てて良かったのに」
「やっぱり、お兄ちゃんの顔を見てから眠りたくて」
寂しそうな雰囲気を感じて振り向いたが、エマはいつもの優しい笑顔をしていた。
「……そっか、遅くなっちゃってごめんね」
「お仕事どうだった? いっぱいお金もらえた?」
笑顔で繰り出される質問に、ぎくりとしてしまう。何も知らないのだから仕方がない、と回答を必死に組み立てた。
「そ、それなんだけど……」
エマは、瞳を丸くする。
「また、新しいお仕事をする事になったから、それが終わってからにするよ」
そうしてから、また笑った。
「……そうなの、お兄ちゃんは凄いわね。一生懸命で。私、応援してるわ」
「うん、頑張るよー……」
エマ、もう少しの辛抱だよ。お金をいっぱい稼いだら、お父さんとたくさん居られるようになるからね。たくさん話せるようになるからね。
だから、僕は頑張るよ。
***
翌日、早速盗みを行う為、少年たちと落ち合った。少年たちは情報を仕入れてくれているらしく、初めての僕に良い場所を教えてくれた。物を入れる、肩掛け鞄も貸してくれた。
「じゃあヘンリー、へまするんじゃねぇぞ。あと、覚えてるな?」
念を押され、昨日何度も繰り返された約束を思い返す。その約束は、僕を含む、仲間を全員守る為の約束らしい。
「うん。もし見つかっても二人のことは言わない。何をしようとしてたかも言わない。でしょ?」
「よし、完璧だ! じゃあ解散だ! 頑張れよ! 健闘を祈る!」
見送りの意味を込めてか、背中を強く叩かれた。正直痛かった。少年たちが先に道を抜ける様子を、僕は緊張しながら見詰めた。
***
今更、手汗が溢れ出ている。昨日から不安だったのは変わりないが、いざ実行すると思うと緊張感が凄まじい。
呼吸も、鼓動も速くなる。素早く動くのがコツだと教わったのに、足が震えてしまっている。
狙うのは小さな雑貨店だ。それも、開店前を狙う。情報によると、ここの店主は馬鹿な人らしい。馬鹿だから、殆ど気付かれないのだそうだ。
店の前を行き来する人が消えるのを、物陰に隠れて窺う。完全に居なくなってから行きたい所だが、そこを狙おうとすれば時間が足りなくなること決定だろう。
勇気が試されている気がした。人の視線がない瞬間に、店の中に飛び込まなければならない。そうして、店から出なければならない。
途轍もなく難しいという事に、今更気付いた。
けれど、ここまで来てしまってはやるしかないのだ。屁っ放り腰だと言われない為にも、家族の時間を手に入れる為にも、僕がやるしか――。
神経を研ぎ澄まし、人の目がない瞬間を狙って店に入った。店の中には誰も居なかった。
店主であろう男の笑声が、少し遠くから聞こえてくる。どうやら、店の外にいるらしい。
男の声が聞こえている内にと、物を幾つか鞄に詰め込んだ。出来るだけ、小さくて高価そうな物を選んだ。教えられた通りに、減っていないよう並べ替える作業もした。
一分一秒が長かった。今にも誰かが入ってくるのではないかと冷や冷やした。
正直な話、生きた心地がしなかった。
***
それから数分後、僕は裏路地を歩く。
成功だ。成功したのだ。緊張は今だ解けず、服の中が気持ち悪いが上手く遣り切ったのだ。
だが、もう今回で十分だと思った。何も無かったから良いものの、あまりにも恐ろしすぎた。
カラカラとベルを鳴らし、とある店に入る。終わったらここへ行くようにと、少年たちに指示された場所だ。
内装は薄暗く、疎らに物は置かれていたが営業の雰囲気は無かった。カウンターに白髭のお爺さんがいた。
「……す、すみません、星のお菓子ってありますか?」
お爺さんは、目を細めて僕を見る。見詰められて数秒後、やっと立ち上がった。
「新入りか。こちらへ」
指先が示したのは、店の奥の扉だった。お爺さんは、僕を置いて消えてゆく。
どうやら、呪文が通じたらしい。星のお菓子と言えば通じるとは言われていたが、正直不安だった。
お爺さんの消えた先へ、僕も駆け足で向かった。
不安を煽るような前置きに、少し怖気づく。少年たちの目付きは鋭く、まるで睨んでいるようだった。
「な、何でも?」
「あぁ、怖いことも出来るなら教えてやろう。お前みたいな坊ちゃんに出来ると思わないけどな」
しかし、一方的に好き勝手言われて引き下がれはしない。何より、出来ないと言われると、不思議と遣って退けたくなる。
「き、君たちに出来るなら僕にも出来るさ!」
「本当だな、逃げるなよ」
それに、今はお金が手に入るなら、何にだって挑戦したいと思っていた。
今の優先事項は、お金だ。
「店の品物を盗むのさ」
小声で言い放たれた言葉は、あまり聞きなれない物だった。とは言え、どういう行動かくらいは分かる。
しかし、それが金稼ぎとどう関係あるかが分からなかった。それに、何より盗むというのは――。
「……盗むの?」
「盗んでそれを売る。仲間になるなら売る場所も教えてやる。簡単な話だろ?」
「で、でも盗むって悪い事じゃないの?」
そう、盗むというのは悪い事だと教わった。幼い頃、物欲しさに人の物を盗ってしまった時、お父さんに酷く怒られたものだ。
「たくさんある所から少しばかり貰うだけだ、誰の物でもないんだし、そう悪い事じゃないさ。とは言え、見つかればこっ酷く叱られるけどな」
軽く言って見せた少年の言葉に、嘘は無さそうだった。やっぱり、ばれれば怒られてしまうみたいだし。
「……そうなんだ」
とは言え、それでも迷いはある。だが、
「で? 出来るのかよ。出来ないんならとっとと消えな」
「で、出来るよ! 上手に出来ればお金が貰えるんでしょ?」
引き下がれなかった。ここで逃げては怖がりみたいではないか、と強がりが前に出た。
「そうだ、少なくともお前が今やってる仕事よりはたっぷり貰えるぜ」
「……一回でもいい?」
「もちろん。あ、けど周りには一切喋るなよ」
「……分かったよ! 僕やってみるよ!」
それに、何よりお金がたくさん手に入るなら、挑戦する価値はある。
そこまで悪い事でないのなら、きっと大丈夫だろう。
決意した瞬間、少年たちは仲間として僕を迎えてくれた。そして、早速遣り方やコツなど教えてくれた。少年たちは手馴れているのか、やけに詳しかった。
別れ際には、キャンディーをたくさん買ってくれた。
***
二日間に亘るキャンディー売りの仕事が終わって、へとへとした足取りで家まで歩く。
稼いだお金は、全部足しても紙にはならなかった。
ポケットの中で音を鳴らすお金に、価値が無い訳じゃない。けれど、足りないと思ってしまう。
これでは、まだお父さんに渡せない。物を売った分と足しても、きっと振り向いてくれるだけにはならない。
だから、次こそ頑張らなくちゃ。少し怖いけれど、頑張れば大きなお金が入ってくるはずだから。
全ては、家族の為に。
そう言い聞かせて、少年たちの説明を一から辿り始めた。
***
真っ暗な空の下を歩き、家に入ると声が聞こえてきた。エマの小さな『おかえり』だ。
「あ、あれ? エマ起きてたの」
いつもなら、このくらいの暗さになればエマは寝てしまうのに。不思議になりながら汚れた服を脱ぐ。
「えぇ、お兄ちゃんを待ってたのよ」
「あ、なるほどね。寝てて良かったのに」
「やっぱり、お兄ちゃんの顔を見てから眠りたくて」
寂しそうな雰囲気を感じて振り向いたが、エマはいつもの優しい笑顔をしていた。
「……そっか、遅くなっちゃってごめんね」
「お仕事どうだった? いっぱいお金もらえた?」
笑顔で繰り出される質問に、ぎくりとしてしまう。何も知らないのだから仕方がない、と回答を必死に組み立てた。
「そ、それなんだけど……」
エマは、瞳を丸くする。
「また、新しいお仕事をする事になったから、それが終わってからにするよ」
そうしてから、また笑った。
「……そうなの、お兄ちゃんは凄いわね。一生懸命で。私、応援してるわ」
「うん、頑張るよー……」
エマ、もう少しの辛抱だよ。お金をいっぱい稼いだら、お父さんとたくさん居られるようになるからね。たくさん話せるようになるからね。
だから、僕は頑張るよ。
***
翌日、早速盗みを行う為、少年たちと落ち合った。少年たちは情報を仕入れてくれているらしく、初めての僕に良い場所を教えてくれた。物を入れる、肩掛け鞄も貸してくれた。
「じゃあヘンリー、へまするんじゃねぇぞ。あと、覚えてるな?」
念を押され、昨日何度も繰り返された約束を思い返す。その約束は、僕を含む、仲間を全員守る為の約束らしい。
「うん。もし見つかっても二人のことは言わない。何をしようとしてたかも言わない。でしょ?」
「よし、完璧だ! じゃあ解散だ! 頑張れよ! 健闘を祈る!」
見送りの意味を込めてか、背中を強く叩かれた。正直痛かった。少年たちが先に道を抜ける様子を、僕は緊張しながら見詰めた。
***
今更、手汗が溢れ出ている。昨日から不安だったのは変わりないが、いざ実行すると思うと緊張感が凄まじい。
呼吸も、鼓動も速くなる。素早く動くのがコツだと教わったのに、足が震えてしまっている。
狙うのは小さな雑貨店だ。それも、開店前を狙う。情報によると、ここの店主は馬鹿な人らしい。馬鹿だから、殆ど気付かれないのだそうだ。
店の前を行き来する人が消えるのを、物陰に隠れて窺う。完全に居なくなってから行きたい所だが、そこを狙おうとすれば時間が足りなくなること決定だろう。
勇気が試されている気がした。人の視線がない瞬間に、店の中に飛び込まなければならない。そうして、店から出なければならない。
途轍もなく難しいという事に、今更気付いた。
けれど、ここまで来てしまってはやるしかないのだ。屁っ放り腰だと言われない為にも、家族の時間を手に入れる為にも、僕がやるしか――。
神経を研ぎ澄まし、人の目がない瞬間を狙って店に入った。店の中には誰も居なかった。
店主であろう男の笑声が、少し遠くから聞こえてくる。どうやら、店の外にいるらしい。
男の声が聞こえている内にと、物を幾つか鞄に詰め込んだ。出来るだけ、小さくて高価そうな物を選んだ。教えられた通りに、減っていないよう並べ替える作業もした。
一分一秒が長かった。今にも誰かが入ってくるのではないかと冷や冷やした。
正直な話、生きた心地がしなかった。
***
それから数分後、僕は裏路地を歩く。
成功だ。成功したのだ。緊張は今だ解けず、服の中が気持ち悪いが上手く遣り切ったのだ。
だが、もう今回で十分だと思った。何も無かったから良いものの、あまりにも恐ろしすぎた。
カラカラとベルを鳴らし、とある店に入る。終わったらここへ行くようにと、少年たちに指示された場所だ。
内装は薄暗く、疎らに物は置かれていたが営業の雰囲気は無かった。カウンターに白髭のお爺さんがいた。
「……す、すみません、星のお菓子ってありますか?」
お爺さんは、目を細めて僕を見る。見詰められて数秒後、やっと立ち上がった。
「新入りか。こちらへ」
指先が示したのは、店の奥の扉だった。お爺さんは、僕を置いて消えてゆく。
どうやら、呪文が通じたらしい。星のお菓子と言えば通じるとは言われていたが、正直不安だった。
お爺さんの消えた先へ、僕も駆け足で向かった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる