202 / 245
3/6
しおりを挟む
淑瑠は休日で、鈴夜の家に行こうと思い、準備していた。一緒に昼食を作る目的で、材料を袋に詰めてゆく。
詰め終わりそうなタイミングで、呼び鈴が鳴った。手に持っていた玉ねぎを急いで放り込み、扉へ急ぐ。
「はい」
「淑兄、お早う」
来客は鈴夜だった。少し顔色が悪く見える。扉が閉まらないよう足で塞き止め、玄関前に立った。
「どうしたの?」
「これ、昨日美音さんが持ってきてくれたんだけど、届けるの忘れてて。生菓子だし持ってきた」
掲げられたのはビニール袋だった。中にデザートが一つ入っているのが分かる。
「ありがとう、入る?」
「ううん、大丈夫…」
踵を返そうとした鈴夜が、ふら付くのが分かった。直ぐに細い体を腕で支える。
鈴夜は腕に体を預けたまま、情けなさそうに俯いた。
「…ごめん…」
「大丈夫?」
「……うん、多分薬の副作用だと思う…体調関係ないから心配しないで…」
今朝も発作を起こして、薬を使用し、落ち着いたところで淑瑠の家にやってきていた。
加えて別の薬も服用しており、体が弱くなっているせいか、副作用は免れられない物になっている。
「……分かった」
淑瑠の望み通りの優しい対応に、鈴夜は瞳を潤ませた。不安定に揺れだす心内に、不図浮かんだ言葉が溢れ出す。
「………ねぇ淑兄、僕仕事休むよ…」
「…うん?」
「……こんなんじゃ仕事できないから…暫く休む。元気になったらまたはじめる…昨日たくさん考えた…」
昨日、直感的に選ぼうとしたが結局出来ず、結論にまで達しないまま日を跨いでいた。けれど今、決めた。
「……だからそれまで…僕を助けて…」
淑瑠は間髪入れずに、支えていたままの手に力を込めた。抱きしめられているのだと分かる。
「分かった。大丈夫、頑張ろう」
鈴夜は、淑瑠が決意を包んでくれたと解釈し、仄かに口元を吊り上げた。
「………ありがとう…」
◇
柚李は明灯の家に来ていた。今日は遊びに来たのではなく、ちゃんとした用件を二つほど持って訪れた。
「あれからお加減大丈夫ですか?」
「うん大丈夫だよ、ありがとう」
目の前で、珍しい味の紅茶を嗜む明灯の表情は、とても安らかで、見ていて落ち着きを与えてくれる。
「…良かった」
柚李は、明灯と同じ味の紅茶を一口飲むと、早速用件を口にした。
「今日はですね、新しい情報についてお話しに来ました。もちろんCHS事件についての物ですよ!」
明灯は、強い感嘆符と共に用件を突きつけられると、含んだ紅茶を飲み込み、ふわりと嬉しそうに笑った。
◇
「…あの…淑瑠くん、と鈴夜くん…?」
聞きなれない声に二人して顔を上げると、そこには大智の母親がいた。突然の対面に声を失う。
「……久しぶりね」
母親は視線を斜めに落とし、笑顔を作りながらもぎこちなさに戸惑っている様子だ。
「…あの時は本当に御免なさい…大智に合わせてあげられなくて…ごめんなさい…」
その瞳には涙がある。きっとまだ、大智を思っては流し続けているのだろう。
鈴夜は解放を促し、腕が解かれると母親の方を見て立った。淑瑠は鈴夜の様子を伺いながらも、丁寧に受け答える。
「…こちらこそあの時はすみません、今日はどうかされましたか?」
「…これ、迷ったんだけど…貴方達にも見て欲しくて…」
母親が差し出したのは、一冊の少し古びた本だった。表紙に見出しは無く、一見しただけでは何か分からない。
「……大智の日記よ、昔から時々つけていたの…」
「…え…あ、ありがとう、ございます…」
淑瑠は鈴夜同様唖然としながらも、日記を受け取った。
母親は用件を済ませたからか、会釈を残すと去っていってしまった。
淑瑠の手に置いていかれた日記を、二人して見詰める。
母親の心境にどんな変化があったのかはさておき、この日記をどうすべきか淑瑠は考えた。それはすぐに導き出される。
「……鈴夜…私見るよ…」
「……僕も…」
母親が伝えたかった事や、大智の心情を理解する為に。
淑瑠と鈴夜は玄関まで入ると、並んで座り、未知のページをゆっくりと捲くった。
◇
美音はまたゾンビを撃ち殺していた。段々と狙撃の腕が上がってきて、一発で目的の箇所に当てる事ができるようになってきた。
一発で殺してしまうのは楽しくないと、相変わらず惨さ極まりない方法で撃ち続ける。その為結果はいつも惨敗で、プレイヤーのものであると仮定した血が飛び散り、画面を埋め、青い文字が現れる。
それでも美音は楽しかった。最高スコアに届かなくとも、一体倒すごとに快感が生まれる。
ゾンビに表情があったなら、もっと楽しかったかな。なんてありえない事を考えてしまい、美音は首を傾げた。
◇
ページを捲ると、唐突に文章が始まった。
〔今日病院にて、重病宣告を受けました。恐らくこの先回復する事は無いだろうという事と、何時死ぬか分からないとの宣告を受け、日記を書く事にしました。毎日は書けないかもしれないので、思い立った時に日付は無しで記載して行こうと思います。〕
まるで読まれる前提で書かれたかのような語り口調に、鈴夜と淑瑠は吸い込まれてゆく。
〔思っていたよりも治療は苦しくて、もういっそ死にたいと思うくらいです。それでもお母さんやお父さんや淑瑠には、そんな顔を見せないようにしなくてはならないな。〕
素直な感情が綴られた文章を見て、鈴夜は瞳を潤ませる。淑瑠は絶句しながらも読み進めた。
〔もういっそ死にたいです。けれどそれはきっと許されないんだろうな。依仁に話したら殴られてびっくりしました。けれどそれが彼なりの優しさだと知っています。〕
〔これは罰だと思っています。たくさんの人を殺してしまった罰だと。とても後悔しているので、赦してほしいです。〕
〔あの時銃なんか持たなければ良かったです。そうしなければこんなにも苦しむ事は無かったのかな。友達に嫌われるのが怖いってだけで、そんな弱さだけで、引き金を引いてしまった自分が情けない!〕
〔引き金を引かせたのを責めたいけれど、実際殺したから僕も同罪です、だから責めません〕
〔お母さんやお父さんには申し訳ないと思っています。普通の幸せな家族として過ごしたかっただろうな。けれど狂わせてしまってごめんなさい、こんな息子でごめんなさい〕
〔今日は鈴夜がこの町に戻ってきました。久しぶりに会えて嬉しかった、けれど驚かせてしまって少し心苦しいです。〕
不定期に、しかも安定しない字で連なった文章には、母親や父親といった家族の名から、鈴夜や淑瑠の名前、岳の名前等がたくさん記されていた。
大智の抱いたいた感情を想像し、鈴夜は泣いてしまっていた。
だが、次に開いた時に見えた名に、驚きも隠せなかった。
〔今日は折原先生が来ました。とあるサイトで良からぬ書き込みがあって、気のせいかもしれないけど何かあるかもしれないから気をつけて欲しいと言われました。〕
歩は知っていたのだ。鈴夜が知る前から、何かが起こる前から、始めから全部。
〔もしかしたら僕は殺されてしまうかもしれません、でも怖くないです。いや、本当は怖いけれど、悪いのは僕です。なので受け入れる覚悟です。もうこれで良いんです。〕
〔被害を受けた人はきっともっと辛い時間を過ごしてきたんだろうな〕
〔他の皆が心配です。何も出来ないのがもどかしい、言うのも怖がらせるだけかもしれないと思うと言えないです〕
〔鈴夜と淑瑠と岳は、僕が死んだらどんな顔をするだろうか。あまり悲しんで欲しくないなと思います。お母さんやお父さんも自分を忘れて元気に長生きして欲しいです。〕
文章はそこで終わっていた。そこからは幾ら捲っても白いページが広がるだけだった。
大智は知っていた。俄かかもしれないが自分が巻き込まれる可能性を知っていた。
鈴夜は顔面を手の平で覆い、嗚咽を堪えた。
加担の理由も、強い後悔も、治療の苦痛も、洗い浚い書き出されていて、最後には大智らしく気遣う思いが残されている。
懐かしい大智の笑顔を思い出そうとしたが、曇ってしまい上手く思い出せない。
なぜ何一つ話してくれなかったのだろうと、答えが直ぐそこにあるのに思ってしまう。
横目に淑瑠の涙が映った。日記を支える腕に落ちて、袖を濡らしている。必死に堪えようとしているようだが涙は止まらない。
きっと淑瑠も同じ気持ちなのだろう。大智の恐怖に気付けずに、何も出来なかった自分を責めているに違いない。
「……日記、閉じるね…」
言いながら淑瑠はそっと閉じ、そのままカーペットの上に置いた。何一つ言わず堪える淑瑠の歪んだ顔を見たくなくて、鈴夜はその顔を優しく抱き竦める。まだ溢れ続ける、自分の涙も見せないように。
淑瑠は、不安定な鈴夜の前で、弱みを零してしまわない様に、腕を上げる事もせず必死に思いを沈めた。
大智を助けてあげたかった。気付いてあげたかった。一言欲しかった。そうしたら、こんな悲劇はやってこなかったかもしれないのに。
淑瑠と鈴夜は、その後も静かに泣き続けた。
詰め終わりそうなタイミングで、呼び鈴が鳴った。手に持っていた玉ねぎを急いで放り込み、扉へ急ぐ。
「はい」
「淑兄、お早う」
来客は鈴夜だった。少し顔色が悪く見える。扉が閉まらないよう足で塞き止め、玄関前に立った。
「どうしたの?」
「これ、昨日美音さんが持ってきてくれたんだけど、届けるの忘れてて。生菓子だし持ってきた」
掲げられたのはビニール袋だった。中にデザートが一つ入っているのが分かる。
「ありがとう、入る?」
「ううん、大丈夫…」
踵を返そうとした鈴夜が、ふら付くのが分かった。直ぐに細い体を腕で支える。
鈴夜は腕に体を預けたまま、情けなさそうに俯いた。
「…ごめん…」
「大丈夫?」
「……うん、多分薬の副作用だと思う…体調関係ないから心配しないで…」
今朝も発作を起こして、薬を使用し、落ち着いたところで淑瑠の家にやってきていた。
加えて別の薬も服用しており、体が弱くなっているせいか、副作用は免れられない物になっている。
「……分かった」
淑瑠の望み通りの優しい対応に、鈴夜は瞳を潤ませた。不安定に揺れだす心内に、不図浮かんだ言葉が溢れ出す。
「………ねぇ淑兄、僕仕事休むよ…」
「…うん?」
「……こんなんじゃ仕事できないから…暫く休む。元気になったらまたはじめる…昨日たくさん考えた…」
昨日、直感的に選ぼうとしたが結局出来ず、結論にまで達しないまま日を跨いでいた。けれど今、決めた。
「……だからそれまで…僕を助けて…」
淑瑠は間髪入れずに、支えていたままの手に力を込めた。抱きしめられているのだと分かる。
「分かった。大丈夫、頑張ろう」
鈴夜は、淑瑠が決意を包んでくれたと解釈し、仄かに口元を吊り上げた。
「………ありがとう…」
◇
柚李は明灯の家に来ていた。今日は遊びに来たのではなく、ちゃんとした用件を二つほど持って訪れた。
「あれからお加減大丈夫ですか?」
「うん大丈夫だよ、ありがとう」
目の前で、珍しい味の紅茶を嗜む明灯の表情は、とても安らかで、見ていて落ち着きを与えてくれる。
「…良かった」
柚李は、明灯と同じ味の紅茶を一口飲むと、早速用件を口にした。
「今日はですね、新しい情報についてお話しに来ました。もちろんCHS事件についての物ですよ!」
明灯は、強い感嘆符と共に用件を突きつけられると、含んだ紅茶を飲み込み、ふわりと嬉しそうに笑った。
◇
「…あの…淑瑠くん、と鈴夜くん…?」
聞きなれない声に二人して顔を上げると、そこには大智の母親がいた。突然の対面に声を失う。
「……久しぶりね」
母親は視線を斜めに落とし、笑顔を作りながらもぎこちなさに戸惑っている様子だ。
「…あの時は本当に御免なさい…大智に合わせてあげられなくて…ごめんなさい…」
その瞳には涙がある。きっとまだ、大智を思っては流し続けているのだろう。
鈴夜は解放を促し、腕が解かれると母親の方を見て立った。淑瑠は鈴夜の様子を伺いながらも、丁寧に受け答える。
「…こちらこそあの時はすみません、今日はどうかされましたか?」
「…これ、迷ったんだけど…貴方達にも見て欲しくて…」
母親が差し出したのは、一冊の少し古びた本だった。表紙に見出しは無く、一見しただけでは何か分からない。
「……大智の日記よ、昔から時々つけていたの…」
「…え…あ、ありがとう、ございます…」
淑瑠は鈴夜同様唖然としながらも、日記を受け取った。
母親は用件を済ませたからか、会釈を残すと去っていってしまった。
淑瑠の手に置いていかれた日記を、二人して見詰める。
母親の心境にどんな変化があったのかはさておき、この日記をどうすべきか淑瑠は考えた。それはすぐに導き出される。
「……鈴夜…私見るよ…」
「……僕も…」
母親が伝えたかった事や、大智の心情を理解する為に。
淑瑠と鈴夜は玄関まで入ると、並んで座り、未知のページをゆっくりと捲くった。
◇
美音はまたゾンビを撃ち殺していた。段々と狙撃の腕が上がってきて、一発で目的の箇所に当てる事ができるようになってきた。
一発で殺してしまうのは楽しくないと、相変わらず惨さ極まりない方法で撃ち続ける。その為結果はいつも惨敗で、プレイヤーのものであると仮定した血が飛び散り、画面を埋め、青い文字が現れる。
それでも美音は楽しかった。最高スコアに届かなくとも、一体倒すごとに快感が生まれる。
ゾンビに表情があったなら、もっと楽しかったかな。なんてありえない事を考えてしまい、美音は首を傾げた。
◇
ページを捲ると、唐突に文章が始まった。
〔今日病院にて、重病宣告を受けました。恐らくこの先回復する事は無いだろうという事と、何時死ぬか分からないとの宣告を受け、日記を書く事にしました。毎日は書けないかもしれないので、思い立った時に日付は無しで記載して行こうと思います。〕
まるで読まれる前提で書かれたかのような語り口調に、鈴夜と淑瑠は吸い込まれてゆく。
〔思っていたよりも治療は苦しくて、もういっそ死にたいと思うくらいです。それでもお母さんやお父さんや淑瑠には、そんな顔を見せないようにしなくてはならないな。〕
素直な感情が綴られた文章を見て、鈴夜は瞳を潤ませる。淑瑠は絶句しながらも読み進めた。
〔もういっそ死にたいです。けれどそれはきっと許されないんだろうな。依仁に話したら殴られてびっくりしました。けれどそれが彼なりの優しさだと知っています。〕
〔これは罰だと思っています。たくさんの人を殺してしまった罰だと。とても後悔しているので、赦してほしいです。〕
〔あの時銃なんか持たなければ良かったです。そうしなければこんなにも苦しむ事は無かったのかな。友達に嫌われるのが怖いってだけで、そんな弱さだけで、引き金を引いてしまった自分が情けない!〕
〔引き金を引かせたのを責めたいけれど、実際殺したから僕も同罪です、だから責めません〕
〔お母さんやお父さんには申し訳ないと思っています。普通の幸せな家族として過ごしたかっただろうな。けれど狂わせてしまってごめんなさい、こんな息子でごめんなさい〕
〔今日は鈴夜がこの町に戻ってきました。久しぶりに会えて嬉しかった、けれど驚かせてしまって少し心苦しいです。〕
不定期に、しかも安定しない字で連なった文章には、母親や父親といった家族の名から、鈴夜や淑瑠の名前、岳の名前等がたくさん記されていた。
大智の抱いたいた感情を想像し、鈴夜は泣いてしまっていた。
だが、次に開いた時に見えた名に、驚きも隠せなかった。
〔今日は折原先生が来ました。とあるサイトで良からぬ書き込みがあって、気のせいかもしれないけど何かあるかもしれないから気をつけて欲しいと言われました。〕
歩は知っていたのだ。鈴夜が知る前から、何かが起こる前から、始めから全部。
〔もしかしたら僕は殺されてしまうかもしれません、でも怖くないです。いや、本当は怖いけれど、悪いのは僕です。なので受け入れる覚悟です。もうこれで良いんです。〕
〔被害を受けた人はきっともっと辛い時間を過ごしてきたんだろうな〕
〔他の皆が心配です。何も出来ないのがもどかしい、言うのも怖がらせるだけかもしれないと思うと言えないです〕
〔鈴夜と淑瑠と岳は、僕が死んだらどんな顔をするだろうか。あまり悲しんで欲しくないなと思います。お母さんやお父さんも自分を忘れて元気に長生きして欲しいです。〕
文章はそこで終わっていた。そこからは幾ら捲っても白いページが広がるだけだった。
大智は知っていた。俄かかもしれないが自分が巻き込まれる可能性を知っていた。
鈴夜は顔面を手の平で覆い、嗚咽を堪えた。
加担の理由も、強い後悔も、治療の苦痛も、洗い浚い書き出されていて、最後には大智らしく気遣う思いが残されている。
懐かしい大智の笑顔を思い出そうとしたが、曇ってしまい上手く思い出せない。
なぜ何一つ話してくれなかったのだろうと、答えが直ぐそこにあるのに思ってしまう。
横目に淑瑠の涙が映った。日記を支える腕に落ちて、袖を濡らしている。必死に堪えようとしているようだが涙は止まらない。
きっと淑瑠も同じ気持ちなのだろう。大智の恐怖に気付けずに、何も出来なかった自分を責めているに違いない。
「……日記、閉じるね…」
言いながら淑瑠はそっと閉じ、そのままカーペットの上に置いた。何一つ言わず堪える淑瑠の歪んだ顔を見たくなくて、鈴夜はその顔を優しく抱き竦める。まだ溢れ続ける、自分の涙も見せないように。
淑瑠は、不安定な鈴夜の前で、弱みを零してしまわない様に、腕を上げる事もせず必死に思いを沈めた。
大智を助けてあげたかった。気付いてあげたかった。一言欲しかった。そうしたら、こんな悲劇はやってこなかったかもしれないのに。
淑瑠と鈴夜は、その後も静かに泣き続けた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる