58 / 79
58
しおりを挟む
「私の受けた拷問は以上です」
レオンは宮廷裁判という厳粛な場を誰よりも弁えており、いつもより丁寧な口調でその痛ましい証言を終えた。
ヨハンの作り上げた異様な熱気を冷ますには充分すぎる程に悲しく無残な告白だった。
私は何度も嗚咽を堪え、悲鳴を堪えなければならなかった。手が震えた。涙を零すまいと耐えた。
同じ苦しみを受けたのに、レオンにだけ同情の涙を見せる自分が卑しく思えた。不謹慎な真似をしてこの戦いを貶めたくなかった。
何度、胸が張り裂け血の涙を流しただろうか。
私のレオンが……そう、私の大切なレオンが酷く乱暴に扱われ、尊厳を否定され、嘲笑され、繰り返し痛めつけられた過去が確かに存在する。
私はその時、彼を知りもしなかった。
平和に暮らしていた。
私は己の無力さを思い知った。
レオンは自らの足で立ち上がり、屈辱的な過去に対峙し、それでも優しさを失わずに歩んで来た。
彼の為に何かしたいという気持ちばかりが大きすぎて、却って何もわからなくなる。
この宮廷裁判が果たして正しかったのかすら、疑いを抱いてしまう……
それでも思い返せばレオンはいつも私を励まし、勇気付け、前を向かせてくれた。笑わせてくれた。癒してくれた。
レオンは自らの意思でこの戦いに身を投じたのだと思うことは、彼の誇りを正面から受け止めることでもあるのだと気づく。
私の戦いだった。
でも、本当は、彼らの戦いなのだ。
誠意を以て協力を惜しまず見届けることが私にできることであり、やるべきことでもあるように思えてくる。
貴族ではないとしても充分に礼節を弁えた美しい青年の悲劇的な過去は、私だけでなく陪審員と傍聴席を沈黙させ、国王の憐れを誘った。
今日、レオンは上質な礼服を身に纏い銀縁の眼鏡をかけている。視力に問題があるとは思えなかったが、奇をてらっているわけでもないことは充分に理解できた。ただ理由がわからなかった。
レオンが徐に眼鏡を外す。
元が見栄えのする美青年なのでそれだけで雰囲気ががらりと様変わりする。
「私の素顔は御存じなくとも、今、何かお気づきになった方がいらっしゃいましたら、どうかお心に留めて頂きたくお願い申し上げます」
そう言うとレオンは証言台に立ったままゆっくりと体を回転させ陪審員の貴族たちを眺めた。
注意深いその眼差しは悲しく透き通り、視線の絡む者の心に深く呼び掛ける。陪審員たちが同情や義憤によって表情を変えながらレオンを凝視していた。
「あなた。あなた。……あなたも」
レオンが丁寧に指し示した人物は、何かに気づいたように目を瞠る者もいれば困惑に暮れる者もいた。レオンは傍聴席も併せ合計で七人に直接声を掛けると、思いがけない答えを提示する。
「今日お召しになっていらっしゃるのは父が仕立てたものです」
そこでニコラス王太子と国王の方へ向き直る。
今一度、私の胸が張り裂けた。
そうだったのね、レオン……
「私が王女様に服従いたしましたのは、父を奪われたからでありました。逆らえば父を殺すと、そう言われました。私の名はレオン・メラー。父の片腕として宮廷に出入りを許されておりましたテーラーです」
私は彼の本名を知り、宮廷に認められた腕のいい職人であったことを知った。
嗚咽を洩らしたのは私だけではなかった。傍聴席から悲鳴に近い声が上がる。
「そんな……メラー……!」
「ああ……っ、メラーは死んだのか……!」
誰とは判断できないが、きっと懇意にしていた貴族たちだろう。
他人事ではなくなり心の声を抑えきれなくなったのだ。
私は両手で口を覆い、ついに涙を零してしまった。
でも今レオンが戦っている。私が泣いていてはいけない。私は涙を拭いレオンの姿を目に焼き付ける。
レオンは静かに嘆願した。
「父は生きているでしょうか。どうか、王太子様。王女様にお尋ねいただけませんか?」
激情を抑制していても、レオンの纏う静謐な悲壮感は穏やかな声から痛みを伝えてくる。
ニコラス王太子は険しい顔で頷くと勇ましい足取りでソフィア王女の方へ距離を詰めた。
ソフィア王女は始め瞠目し怯えているようだったが、自分の兄が目の前に立ちはだかると途端に笑い声をあげた。
「何が可笑しい」
「お兄様……!いやだ、真に受けて……!」
頭が弾け飛んでしまいそうなほど激しい怒りで目の前がちかちかした。私は歯を食いしばって耐えた。
ニコラス王太子はゆるく首を振り冷酷に告げる。
「否、誰もお前を信じない。メラーは何処にいる?」
「し、ら、な、い」
ソフィア王女は体を折り曲げて気が狂ったように笑った。
「さらったのは本体だけだもの!父親の方は触ってないの!馬鹿みたいに言いなりになって無様だったわお兄様にも見せてあげたかった!でも本当にどこに行っちゃったのかしらね!?息子を助けにも来ないで!あぁ私も知りたいくらいだわ!薄情な父親!」
「お前たちは?」
侮辱的な挑発を無視してニコラス王太子が取り巻きに一人ずつ尋ねていく。ダーマ伯爵は目に困惑を滲ませ否定し、夫人の方は力なく首をふり、アイリスは目を向いて激しく首を振り、パメラ夫人は鼻で笑う。
その態度はどれも本当に居場所を知らないと思わせるだけの真実味があった。
本来ならば少しでも罪を軽くする為に証言してもいいはずだから。
「……」
何処に?
レオンの父親は、いったいどこに消えてしまったのか。
助けにも来ないでとソフィア王女は嘲笑した。
まさか、もう……
レオンが再び陪審員たちの方へ体を向ける。
そして悲しい微笑みを浮かべ、親しみを込め、呼び掛けた。
「どうか、父を見かけることがあったら伝えてください。僕は元気にやっていると。愛していると、伝えてください」
碧い瞳が涙に揺れている。
悲しい懇願に突き動かされた陪審員の一人が挙手した。ニコラス王太子はソフィア王女と睨み合っていた為、国王が直々に身振りで発言を許可する。
「メラーを発見した場合、どちらにご報告いたしますればよろしいですか?」
「宮廷及びビズマーク伯爵家に報告を」
ニコラス王太子が即答した。
それから証言台の正面まで来てレオンの顔を間近に覗き込んだ。
「すまない。必ず見つけ出す」
「ありがとうございます」
レオンは涙を流さなかった。
ニコラス王太子に丁寧に促されレオンが証言台を下りる。
戻って来る。
私は理性を保つよう努めながらもレオンから目が離せなかった。レオンもまた私を見つめていた。涙が込み上げ、彼が揺れた。零してしまった。
近づく程にレオンの優しい微笑みがよく見えた。
どうして……
どうして、それほどまでに優しい微笑みを向けられるのだろう。
私など、レオンの本当の苦悩を知らずに彼を利用しようとした赤の他人なのに。
「ビズマーク伯爵令嬢ヒルデガルド、前へ」
ニコラス王太子が私を呼んだ。
レオンは宮廷裁判という厳粛な場を誰よりも弁えており、いつもより丁寧な口調でその痛ましい証言を終えた。
ヨハンの作り上げた異様な熱気を冷ますには充分すぎる程に悲しく無残な告白だった。
私は何度も嗚咽を堪え、悲鳴を堪えなければならなかった。手が震えた。涙を零すまいと耐えた。
同じ苦しみを受けたのに、レオンにだけ同情の涙を見せる自分が卑しく思えた。不謹慎な真似をしてこの戦いを貶めたくなかった。
何度、胸が張り裂け血の涙を流しただろうか。
私のレオンが……そう、私の大切なレオンが酷く乱暴に扱われ、尊厳を否定され、嘲笑され、繰り返し痛めつけられた過去が確かに存在する。
私はその時、彼を知りもしなかった。
平和に暮らしていた。
私は己の無力さを思い知った。
レオンは自らの足で立ち上がり、屈辱的な過去に対峙し、それでも優しさを失わずに歩んで来た。
彼の為に何かしたいという気持ちばかりが大きすぎて、却って何もわからなくなる。
この宮廷裁判が果たして正しかったのかすら、疑いを抱いてしまう……
それでも思い返せばレオンはいつも私を励まし、勇気付け、前を向かせてくれた。笑わせてくれた。癒してくれた。
レオンは自らの意思でこの戦いに身を投じたのだと思うことは、彼の誇りを正面から受け止めることでもあるのだと気づく。
私の戦いだった。
でも、本当は、彼らの戦いなのだ。
誠意を以て協力を惜しまず見届けることが私にできることであり、やるべきことでもあるように思えてくる。
貴族ではないとしても充分に礼節を弁えた美しい青年の悲劇的な過去は、私だけでなく陪審員と傍聴席を沈黙させ、国王の憐れを誘った。
今日、レオンは上質な礼服を身に纏い銀縁の眼鏡をかけている。視力に問題があるとは思えなかったが、奇をてらっているわけでもないことは充分に理解できた。ただ理由がわからなかった。
レオンが徐に眼鏡を外す。
元が見栄えのする美青年なのでそれだけで雰囲気ががらりと様変わりする。
「私の素顔は御存じなくとも、今、何かお気づきになった方がいらっしゃいましたら、どうかお心に留めて頂きたくお願い申し上げます」
そう言うとレオンは証言台に立ったままゆっくりと体を回転させ陪審員の貴族たちを眺めた。
注意深いその眼差しは悲しく透き通り、視線の絡む者の心に深く呼び掛ける。陪審員たちが同情や義憤によって表情を変えながらレオンを凝視していた。
「あなた。あなた。……あなたも」
レオンが丁寧に指し示した人物は、何かに気づいたように目を瞠る者もいれば困惑に暮れる者もいた。レオンは傍聴席も併せ合計で七人に直接声を掛けると、思いがけない答えを提示する。
「今日お召しになっていらっしゃるのは父が仕立てたものです」
そこでニコラス王太子と国王の方へ向き直る。
今一度、私の胸が張り裂けた。
そうだったのね、レオン……
「私が王女様に服従いたしましたのは、父を奪われたからでありました。逆らえば父を殺すと、そう言われました。私の名はレオン・メラー。父の片腕として宮廷に出入りを許されておりましたテーラーです」
私は彼の本名を知り、宮廷に認められた腕のいい職人であったことを知った。
嗚咽を洩らしたのは私だけではなかった。傍聴席から悲鳴に近い声が上がる。
「そんな……メラー……!」
「ああ……っ、メラーは死んだのか……!」
誰とは判断できないが、きっと懇意にしていた貴族たちだろう。
他人事ではなくなり心の声を抑えきれなくなったのだ。
私は両手で口を覆い、ついに涙を零してしまった。
でも今レオンが戦っている。私が泣いていてはいけない。私は涙を拭いレオンの姿を目に焼き付ける。
レオンは静かに嘆願した。
「父は生きているでしょうか。どうか、王太子様。王女様にお尋ねいただけませんか?」
激情を抑制していても、レオンの纏う静謐な悲壮感は穏やかな声から痛みを伝えてくる。
ニコラス王太子は険しい顔で頷くと勇ましい足取りでソフィア王女の方へ距離を詰めた。
ソフィア王女は始め瞠目し怯えているようだったが、自分の兄が目の前に立ちはだかると途端に笑い声をあげた。
「何が可笑しい」
「お兄様……!いやだ、真に受けて……!」
頭が弾け飛んでしまいそうなほど激しい怒りで目の前がちかちかした。私は歯を食いしばって耐えた。
ニコラス王太子はゆるく首を振り冷酷に告げる。
「否、誰もお前を信じない。メラーは何処にいる?」
「し、ら、な、い」
ソフィア王女は体を折り曲げて気が狂ったように笑った。
「さらったのは本体だけだもの!父親の方は触ってないの!馬鹿みたいに言いなりになって無様だったわお兄様にも見せてあげたかった!でも本当にどこに行っちゃったのかしらね!?息子を助けにも来ないで!あぁ私も知りたいくらいだわ!薄情な父親!」
「お前たちは?」
侮辱的な挑発を無視してニコラス王太子が取り巻きに一人ずつ尋ねていく。ダーマ伯爵は目に困惑を滲ませ否定し、夫人の方は力なく首をふり、アイリスは目を向いて激しく首を振り、パメラ夫人は鼻で笑う。
その態度はどれも本当に居場所を知らないと思わせるだけの真実味があった。
本来ならば少しでも罪を軽くする為に証言してもいいはずだから。
「……」
何処に?
レオンの父親は、いったいどこに消えてしまったのか。
助けにも来ないでとソフィア王女は嘲笑した。
まさか、もう……
レオンが再び陪審員たちの方へ体を向ける。
そして悲しい微笑みを浮かべ、親しみを込め、呼び掛けた。
「どうか、父を見かけることがあったら伝えてください。僕は元気にやっていると。愛していると、伝えてください」
碧い瞳が涙に揺れている。
悲しい懇願に突き動かされた陪審員の一人が挙手した。ニコラス王太子はソフィア王女と睨み合っていた為、国王が直々に身振りで発言を許可する。
「メラーを発見した場合、どちらにご報告いたしますればよろしいですか?」
「宮廷及びビズマーク伯爵家に報告を」
ニコラス王太子が即答した。
それから証言台の正面まで来てレオンの顔を間近に覗き込んだ。
「すまない。必ず見つけ出す」
「ありがとうございます」
レオンは涙を流さなかった。
ニコラス王太子に丁寧に促されレオンが証言台を下りる。
戻って来る。
私は理性を保つよう努めながらもレオンから目が離せなかった。レオンもまた私を見つめていた。涙が込み上げ、彼が揺れた。零してしまった。
近づく程にレオンの優しい微笑みがよく見えた。
どうして……
どうして、それほどまでに優しい微笑みを向けられるのだろう。
私など、レオンの本当の苦悩を知らずに彼を利用しようとした赤の他人なのに。
「ビズマーク伯爵令嬢ヒルデガルド、前へ」
ニコラス王太子が私を呼んだ。
57
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
ジェリー・ベケットは愛を信じられない
砂臥 環
恋愛
ベケット子爵家の娘ジェリーは、父が再婚してから離れに追いやられた。
母をとても愛し大切にしていた父の裏切りを知り、ジェリーは愛を信じられなくなっていた。
それを察し、まだ子供ながらに『君を守る』と誓い、『信じてほしい』と様々な努力してくれた婚約者モーガンも、学園に入ると段々とジェリーを避けらるようになっていく。
しかも、義妹マドリンが入学すると彼女と仲良くするようになってしまった。
だが、一番辛い時に支え、努力してくれる彼を信じようと決めたジェリーは、なにも言えず、なにも聞けずにいた。
学園でジェリーは優秀だったが『氷の姫君』というふたつ名を付けられる程、他人と一線を引いており、誰にも悩みは吐露できなかった。
そんな時、仕事上のパートナーを探す男子生徒、ウォーレンと親しくなる。
※世界観はゆるゆる
※ざまぁはちょっぴり
※他サイトにも掲載
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
婚約破棄される前に、帰らせていただきます!
パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。
普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる