51 / 52
51
しおりを挟む
テレザ夫人の訪問から数週間経ち、彼女の署名運動に参加した貴族が立て続けにお祝いに訪れ忙しい日々を過ごしていた。
それが落ち着いた頃に届いた次の報せに、私の緊張は最高潮に達した。
「ついに……王家の方々が……!」
秘密の湯治場へ篭りにいらっしゃるとのこと。
「あなたがいてくれてよかったわ。私一人では無理よ!」
「落ち着いて、シルヴィ。恐い人たちじゃないから大丈夫だよ」
「知ってるわよ、陛下なんか優しいお爺ちゃんだったもの。そうじゃなくて王妃様よ。あの恐ろしい女神像を造らせた人じゃない……私、どんな顔でお迎えしたらいいの……!?」
「そのままでいいと思うよ」
興奮冷めやらぬ私は政務の邪魔にならないようミネットに引き取られた。
大浴場で王妃様一人、王女様四人の合わせて五人の王家の方々を直接おもてなしするのは他でもない私なのだ。ミネットとミュール夫人から指導を受けその日に備えることとなった。
正直、どんな花嫁修業より大変だったと思う。
だいぶ覚悟が固まってきたある日。
予定より八日も早く馬車の列がカルメット城へ向かっているのを廊下の窓から目撃し、足からすっと血の気が引いた。
お忍びには見えない。
寧ろ軍隊の到着にさえ見える馬車の列だったのだ。
それもそのはず……血相を変えたランスと共に使用人総出で迎えたのは王家の馬車ではなく、ピオジェ公爵家の馬車だった。ベイルがこっそり教えてくれなければ、私だけ知らないまま対面するところだった。
言い換えれば、それくらいランスも動揺していた。
馬車から下り立った屈強で巨大なピオジェ公爵の姿に、私はただ恐れ入った。
「ようこそ……」
人当たりのいいランスさえ緊張で若干声が掠れており、只事ではない雰囲気に私は勇気を奮い立たせた。挨拶を返す前にピオジェ公爵はじっと私を見つめた末、言った。
「ああ、見覚えがあると思った。謁見の間の、手前の像の女か」
「……」
言い方と言うものがおありでは?
「ランス」
像の女をまるっきり無視してピオジェ公爵が夫を呼んだ。
ランスは臣下の如く頭を垂れた。
「こちらで片をつけた。もうあの件には関わるな」
「……」
他に、言い方というものが、おありでは?
私の怒りは頂点に達しかけたが、次の瞬間、ふと解けた。
「よく守ってくれた。ありがとう」
それを聞くまで、気が回らなかった。
ミレーユは国王陛下だけではなく、育ての父であるピオジェ公爵にも打ち明けていたのだ。思えば、ヴェルディエ伯爵の安全を確保したという意味がこれだったのだろう。
国王陛下とピオジェ公爵が本気で手を組めば、ノアム侯爵家などひとたまりもないはずだ。
──やはりあれは本人が酔って転んだだけだと言い出したようですよ
──また酒を浴びて転び、完全に記憶を失ったそうです
「……」
テレザ夫人の言葉が脳裏に鮮烈に蘇る。
元々ランスの母親の結婚は国の平和を維持する為の契約結婚。
目の前に聳え立つピオジェ公爵という人物は、カロン公爵家から王家の血を引く妻を娶らなければ独立戦争を起こしたかもしれないような猛者なのだ。
ノアム侯爵令息に加えた制裁は如何程のものか。
想像するだけでも恐ろしい。恐ろしいが……正直なところ、あれだけの悪党が実際どうなっているのか知っておきたい気持ちが確かにあった。
「それだけ言いに来た。あと、結婚おめでとう」
「閣下」
歩き出したピオジェ公爵を私が呼び止めた。
「!?」
ランスでさえ私に驚愕の眼差しを注ぐ。
心配無用よ、ランス。
私の美貌は人心掌握の為にあるのよ。
私はニコリと愛嬌たっぷりな笑顔をピオジェ公爵に放ち、相手が呆気にとられた瞬間、小走りで距離を詰めた。
意外にも、私が近寄ると巨大なピオジェ公爵は背を屈め相手をしてくれる。血が繋がらなくてもミレーユという娘を育ててきた父性が忽ち伝わってきた。
私は手を添え、内緒話の姿勢で問いかけた。
「あの、閣下……奴は再び記憶喪失とか」
「うむ……」
ピオジェ公爵の姿勢が完全に私に付き合うものだったので、これはいけると確信する。
「何をなさったのですか?」
言うなれば地獄に落ちたと確認したいのだ、私は。
ピオジェ公爵の巨大な掌が私の顔の脇に添えられ、私は耳を傾ける。
そして恐ろしいことを聞いた。
「奴のブツを切除した」
「…………」
私が田舎貴族でなければ卒倒していただろう。
幸い、私は元気だ。
絶句する私の肩をピオジェ公爵は軽やかなタッチで叩いた。
「痛み止めを懇願され、強烈に効く薬をやった。自ら進んで廃人になったんだ。気に病むな」
「……気には、病みませんが?」
「ん?」
田舎貴族を舐めないでほしい。
「父親は逮捕されるようですが、息子の方は自分だけ忘れてのうのうと生きていくのですか?」
「まさか」
意外にも、ピオジェ公爵が笑った。
「監獄にぶち込んで死ぬまで臼を牽かせるさ」
「……」
目の奥まで愉快そうに笑っていたので、恐かった。
硬直している私にランスが追いついて私の肩を抱いた。
「ランス。勇気があって別嬪で、いいお嬢さんだ。大切にしろ」
ピオジェ公爵はさっきとは別人のようにランスに親しげな顔を見せる。
「お嬢さんて……私の妻です」
「妻です」
ランスに追随する形で私も主張した。
ピオジェ公爵は私たちをしばらく見比べ、やがて小さな溜息をつく。それから視線を外し、やや気まずそうに呟いた。
「お前が成長するごとに疎ましさが増した。妻の連れてきた恋人に瓜二つだからな。だがミレーユは可愛かった」
その言葉が示すように、ランスはピオジェ公爵に対し異様な緊張を崩さない。嫌われ、疎まれているのを自覚しているからだろう。
それでも私はピオジェ公爵に好感を持った。
和解しようとしているからだ。
「父親としてミレーユを愛するうちに、妻に愛情が芽生えた。人間として好きになったんだ。だからお前の父親が死んでから8年待った。今後は、リュカに会いに来い。お前の弟だ」
「……!」
ランスの感極まった表情からも、夫が肉親との交流を望んでいるのがよくわかった。
会ったこともない父親違いの弟と、他人のふりを強いられた産みの母親。
契約結婚の中に産み落とされたランスにも、ピオジェ公爵からの冷遇と肉親との別離という悲劇が付きまとっていた。それも今、溶けてなくなろうとしている。
ピオジェ公爵が私にしたよりは少し強い力でランスの肩を叩いた。
「あの、よろしければ庭園をお散歩なされては?せっかく来て頂いたのですから、お茶を……」
この機会にと調子に乗って誘ってみたが、ピオジェ公爵にはすっぱり断られた。和解が始まったばかりの二人に少しでも親睦を深めてもらおうと思った私だったが、理由を聞いて納得するほかない。
「ノアム侯爵家でこき使われていたメイドを故郷へ送り届ける途中なんだ。母親の死に際に帰してもらえなくて家族から絶縁された。私が直々に出向き、軟禁状態から救い出し連れてきたと言えばさすがに納得するだろう」
それであの物々しい行列なのか。
なるほど。武力押しかと思えば人情に厚い面もあるらしい。
「お立ち寄り頂き感謝します。何か私から……」
ランスが気を揉み始める。
ノアム侯爵家でこき使われていたメイドなどと聞けば、今ではどのような目に遇わされていたか察してしまう私たちだ。無神経にそれを表明したりはしないが他人事ではなかった。
私はブローチを外し差し出した。
苦しみから再出発するのに充分な物など何もないだろうけれど、金銭は額の分は役に立つ。
「売ればお金になりますから」
「要らん。こちらで、一家が商売を始められるだけの金は用意した。賠償金を払うべき人間を消した私の仕事だ。しまえ」
素直に従いたくなる程度には、ピオジェ公爵は厳しかった。
私たちは嵐のようなピオジェ公爵一行を見送った。
威風堂々とした少年ピオジェ公爵令息リュカ卿と対面したのは、それから半年後のことだった。
それが落ち着いた頃に届いた次の報せに、私の緊張は最高潮に達した。
「ついに……王家の方々が……!」
秘密の湯治場へ篭りにいらっしゃるとのこと。
「あなたがいてくれてよかったわ。私一人では無理よ!」
「落ち着いて、シルヴィ。恐い人たちじゃないから大丈夫だよ」
「知ってるわよ、陛下なんか優しいお爺ちゃんだったもの。そうじゃなくて王妃様よ。あの恐ろしい女神像を造らせた人じゃない……私、どんな顔でお迎えしたらいいの……!?」
「そのままでいいと思うよ」
興奮冷めやらぬ私は政務の邪魔にならないようミネットに引き取られた。
大浴場で王妃様一人、王女様四人の合わせて五人の王家の方々を直接おもてなしするのは他でもない私なのだ。ミネットとミュール夫人から指導を受けその日に備えることとなった。
正直、どんな花嫁修業より大変だったと思う。
だいぶ覚悟が固まってきたある日。
予定より八日も早く馬車の列がカルメット城へ向かっているのを廊下の窓から目撃し、足からすっと血の気が引いた。
お忍びには見えない。
寧ろ軍隊の到着にさえ見える馬車の列だったのだ。
それもそのはず……血相を変えたランスと共に使用人総出で迎えたのは王家の馬車ではなく、ピオジェ公爵家の馬車だった。ベイルがこっそり教えてくれなければ、私だけ知らないまま対面するところだった。
言い換えれば、それくらいランスも動揺していた。
馬車から下り立った屈強で巨大なピオジェ公爵の姿に、私はただ恐れ入った。
「ようこそ……」
人当たりのいいランスさえ緊張で若干声が掠れており、只事ではない雰囲気に私は勇気を奮い立たせた。挨拶を返す前にピオジェ公爵はじっと私を見つめた末、言った。
「ああ、見覚えがあると思った。謁見の間の、手前の像の女か」
「……」
言い方と言うものがおありでは?
「ランス」
像の女をまるっきり無視してピオジェ公爵が夫を呼んだ。
ランスは臣下の如く頭を垂れた。
「こちらで片をつけた。もうあの件には関わるな」
「……」
他に、言い方というものが、おありでは?
私の怒りは頂点に達しかけたが、次の瞬間、ふと解けた。
「よく守ってくれた。ありがとう」
それを聞くまで、気が回らなかった。
ミレーユは国王陛下だけではなく、育ての父であるピオジェ公爵にも打ち明けていたのだ。思えば、ヴェルディエ伯爵の安全を確保したという意味がこれだったのだろう。
国王陛下とピオジェ公爵が本気で手を組めば、ノアム侯爵家などひとたまりもないはずだ。
──やはりあれは本人が酔って転んだだけだと言い出したようですよ
──また酒を浴びて転び、完全に記憶を失ったそうです
「……」
テレザ夫人の言葉が脳裏に鮮烈に蘇る。
元々ランスの母親の結婚は国の平和を維持する為の契約結婚。
目の前に聳え立つピオジェ公爵という人物は、カロン公爵家から王家の血を引く妻を娶らなければ独立戦争を起こしたかもしれないような猛者なのだ。
ノアム侯爵令息に加えた制裁は如何程のものか。
想像するだけでも恐ろしい。恐ろしいが……正直なところ、あれだけの悪党が実際どうなっているのか知っておきたい気持ちが確かにあった。
「それだけ言いに来た。あと、結婚おめでとう」
「閣下」
歩き出したピオジェ公爵を私が呼び止めた。
「!?」
ランスでさえ私に驚愕の眼差しを注ぐ。
心配無用よ、ランス。
私の美貌は人心掌握の為にあるのよ。
私はニコリと愛嬌たっぷりな笑顔をピオジェ公爵に放ち、相手が呆気にとられた瞬間、小走りで距離を詰めた。
意外にも、私が近寄ると巨大なピオジェ公爵は背を屈め相手をしてくれる。血が繋がらなくてもミレーユという娘を育ててきた父性が忽ち伝わってきた。
私は手を添え、内緒話の姿勢で問いかけた。
「あの、閣下……奴は再び記憶喪失とか」
「うむ……」
ピオジェ公爵の姿勢が完全に私に付き合うものだったので、これはいけると確信する。
「何をなさったのですか?」
言うなれば地獄に落ちたと確認したいのだ、私は。
ピオジェ公爵の巨大な掌が私の顔の脇に添えられ、私は耳を傾ける。
そして恐ろしいことを聞いた。
「奴のブツを切除した」
「…………」
私が田舎貴族でなければ卒倒していただろう。
幸い、私は元気だ。
絶句する私の肩をピオジェ公爵は軽やかなタッチで叩いた。
「痛み止めを懇願され、強烈に効く薬をやった。自ら進んで廃人になったんだ。気に病むな」
「……気には、病みませんが?」
「ん?」
田舎貴族を舐めないでほしい。
「父親は逮捕されるようですが、息子の方は自分だけ忘れてのうのうと生きていくのですか?」
「まさか」
意外にも、ピオジェ公爵が笑った。
「監獄にぶち込んで死ぬまで臼を牽かせるさ」
「……」
目の奥まで愉快そうに笑っていたので、恐かった。
硬直している私にランスが追いついて私の肩を抱いた。
「ランス。勇気があって別嬪で、いいお嬢さんだ。大切にしろ」
ピオジェ公爵はさっきとは別人のようにランスに親しげな顔を見せる。
「お嬢さんて……私の妻です」
「妻です」
ランスに追随する形で私も主張した。
ピオジェ公爵は私たちをしばらく見比べ、やがて小さな溜息をつく。それから視線を外し、やや気まずそうに呟いた。
「お前が成長するごとに疎ましさが増した。妻の連れてきた恋人に瓜二つだからな。だがミレーユは可愛かった」
その言葉が示すように、ランスはピオジェ公爵に対し異様な緊張を崩さない。嫌われ、疎まれているのを自覚しているからだろう。
それでも私はピオジェ公爵に好感を持った。
和解しようとしているからだ。
「父親としてミレーユを愛するうちに、妻に愛情が芽生えた。人間として好きになったんだ。だからお前の父親が死んでから8年待った。今後は、リュカに会いに来い。お前の弟だ」
「……!」
ランスの感極まった表情からも、夫が肉親との交流を望んでいるのがよくわかった。
会ったこともない父親違いの弟と、他人のふりを強いられた産みの母親。
契約結婚の中に産み落とされたランスにも、ピオジェ公爵からの冷遇と肉親との別離という悲劇が付きまとっていた。それも今、溶けてなくなろうとしている。
ピオジェ公爵が私にしたよりは少し強い力でランスの肩を叩いた。
「あの、よろしければ庭園をお散歩なされては?せっかく来て頂いたのですから、お茶を……」
この機会にと調子に乗って誘ってみたが、ピオジェ公爵にはすっぱり断られた。和解が始まったばかりの二人に少しでも親睦を深めてもらおうと思った私だったが、理由を聞いて納得するほかない。
「ノアム侯爵家でこき使われていたメイドを故郷へ送り届ける途中なんだ。母親の死に際に帰してもらえなくて家族から絶縁された。私が直々に出向き、軟禁状態から救い出し連れてきたと言えばさすがに納得するだろう」
それであの物々しい行列なのか。
なるほど。武力押しかと思えば人情に厚い面もあるらしい。
「お立ち寄り頂き感謝します。何か私から……」
ランスが気を揉み始める。
ノアム侯爵家でこき使われていたメイドなどと聞けば、今ではどのような目に遇わされていたか察してしまう私たちだ。無神経にそれを表明したりはしないが他人事ではなかった。
私はブローチを外し差し出した。
苦しみから再出発するのに充分な物など何もないだろうけれど、金銭は額の分は役に立つ。
「売ればお金になりますから」
「要らん。こちらで、一家が商売を始められるだけの金は用意した。賠償金を払うべき人間を消した私の仕事だ。しまえ」
素直に従いたくなる程度には、ピオジェ公爵は厳しかった。
私たちは嵐のようなピオジェ公爵一行を見送った。
威風堂々とした少年ピオジェ公爵令息リュカ卿と対面したのは、それから半年後のことだった。
77
あなたにおすすめの小説
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
【完結】恋を失くした伯爵令息に、赤い糸を結んで
白雨 音
恋愛
伯爵令嬢のシュゼットは、舞踏会で初恋の人リアムと再会する。
ずっと会いたかった人…心躍らせるも、抱える秘密により、名乗り出る事は出来無かった。
程なくして、彼に美しい婚約者がいる事を知り、諦めようとするが…
思わぬ事に、彼の婚約者の座が転がり込んで来た。
喜ぶシュゼットとは反対に、彼の心は元婚約者にあった___
※視点:シュゼットのみ一人称(表記の無いものはシュゼット視点です)
異世界、架空の国(※魔法要素はありません)《完結しました》
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
花言葉は「私のものになって」
岬 空弥
恋愛
(婚約者様との会話など必要ありません。)
そうして今日もまた、見目麗しい婚約者様を前に、まるで人形のように微笑み、私は自分の世界に入ってゆくのでした。
その理由は、彼が私を利用して、私の姉を狙っているからなのです。
美しい姉を持つ思い込みの激しいユニーナと、少し考えの足りない美男子アレイドの拗れた恋愛。
青春ならではのちょっぴり恥ずかしい二人の言動を「気持ち悪い!」と吐き捨てる姉の婚約者にもご注目ください。
死に戻りの元王妃なので婚約破棄して穏やかな生活を――って、なぜか帝国の第二王子に求愛されています!?
神崎 ルナ
恋愛
アレクシアはこの一国の王妃である。だが伴侶であるはずの王には執務を全て押し付けられ、王妃としてのパーティ参加もほとんど側妃のオリビアに任されていた。
(私って一体何なの)
朝から食事を摂っていないアレクシアが厨房へ向かおうとした昼下がり、その日の内に起きた革命に巻き込まれ、『王政を傾けた怠け者の王妃』として処刑されてしまう。
そして――
「ここにいたのか」
目の前には記憶より若い伴侶の姿。
(……もしかして巻き戻った?)
今度こそ間違えません!! 私は王妃にはなりませんからっ!!
だが二度目の生では不可思議なことばかりが起きる。
学生時代に戻ったが、そこにはまだ会うはずのないオリビアが生徒として在籍していた。
そして居るはずのない人物がもう一人。
……帝国の第二王子殿下?
彼とは外交で数回顔を会わせたくらいなのになぜか親し気に話しかけて来る。
一体何が起こっているの!?
家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
日下奈緒
恋愛
そばかす令嬢クラリスは、家族に支度金目当てで成り上がり伯爵セドリックに嫁がされる。
だが彼に溺愛され家は再興。
見下していた美貌の妹リリアナは婚約破棄される。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる