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はじまりはじまり
言語習得の道のりは遠く②
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この体ではっきりと私と言う存在を認識した当初は、おそらく冬でした。
そうはいいましても、今いる場所は前世私の故郷の冬ほど寒さは厳しくなく、雪が降る気配はありません。個人的に雪が降らない冬は物足りないので、雪が降らないかな~と空を見上げることもありました。
まだ冬は続いていると思われますが、未だ一度も雪がちらつくことがない日々を、送っています。
絵と単語が出てくる、分かりやすい幼児向け絵本を手に取り、本日も睨めっこ中ですよ。
私が早く習得しそうなのは、やはり名詞でしょうか?
なんだかんだ名詞が一番意味が分かり、発音も周囲に聞きやすいですしね。実物や絵本を指や手で指し示して、周囲に発音の確認しやすいのですよ。
また、言語を学んでいく上で分かったことなのですが。
本当にちっぽけな幸いか救いなのか、中には前世のいずれかの言語と似たような発音の単語もありました。
例を挙げると、パンはパンで通じますし、ニンジンはキャホッツと英語的な感じで発音するらしいことが判明。
そういうのは、やはり発音しやすく、覚えやすいので非常に助かります。
耳に入るのは、この世界か国の(おそらく公用語である)私には未知なる言語ばかり。
外国語を習得する上で、実際に習得したい言語を話している現地に身を置くのは、悪いことではないはずです。
ただですよ。
最近、ちょっとへこむことがあります。
それは、同じ年くらいで、まだろくに言葉を発していなかった組の成長の早さです。
以前まで、この子あんまり喋らないから、こちらの世界の言語のレベルはまだ私くらいのスタート地点かなとか思っていた子がですよ……。気づけばいつの間にか、ぽんぽん言葉を発し始めているではありませんか。
そんな具合に、周囲の子たちの言語吸収適応能力が、早いのなんのって。
私の苦労って一体なんなのだろうかと嘆くと共に、彼らが羨ましい限りなんですね。
彼らは母語・母国語を、そうやってのびのびと吸収しているんだなと、現在進行形で観察している状況です。
きっと、彼らは私が大いに苦労するであろう、今話している言語の文法とか高度なはずの規則性を、私よりも遥か容易に早々にマスターしてしまうに違いありません。
だって、私も日本語においては、そうやって通ってきた道のりですもの。
前世の英会話で一緒だった大学生の人が、そういったことに関して教えてくれたんですけどね。
なんでも、子どもは生まれながらにしてどの言語にも対応できる(文法)知識を脳の中に持っている説と、多くの文を耳で聞いて自然に言語の規則を習得する説があるらしいです。自分が辿ってきた日本語習得を振り返ると、なるほどとは思いましたね。
というか私の場合、そもそも今習得しようとしている言語を、母語や母国語と胸を張って呼べやしねえでしょう。
今こうして考えるのに用いているのも、日本語なのですから。
英語同様、外国語習得に他ならず、早々簡単にマスターできる気がしませんよ。
ただ、前世の学校の英語教育における、会話が中々身につかない問題は、今の私の場合そうでもないはずです。否が応でも、こちらの言語でコミュニケーションするしかない現状ですからね。ははっと、乾いた笑いがもれそうです。
「シャ、シャ~!」
「シャンシャンっ!」
ふいに、幼児たちがそんなことを話しているのが耳に入ります。ちらと声のした方を向けば、窓の外を指さしていました。窓の外を見ると、庭で私たちよりも年上の子どもたちが、犬や猫と戯れて遊んでいます。
その光景の何かに対し、幼児たちは言葉を発していたのでしょう。何を指していたのかは、分かりませんが。
そういえば、今習得を目論む言語にも、赤ちゃん言葉的なのってやはり存在するでしょうね。
前世では、赤ちゃん言葉を幼少時に聞かせて使わせ続けすぎると、将来学力の低下を招くとかいう人もいました。実際、赤ちゃん言葉を自分の子どもには絶対に使用しないと豪語していたのは、確か国語を教えてる先生だった気が……。
赤ちゃん言葉なぁ……。私は前世どうでしたっけ?
「ママ・パパ」に関しては、正直一度も両親をその名称で呼んだ記憶ないですね。
時代背景と周囲の環境から、むしろ「ママ・パパ」と呼ぶのは、恥ずかしい・憚られる印象がありました。
「ママ・パパ」と呼んでいる人を見れば、日本で現実にそう呼んでいる人いるんだと、大抵奇異の目を向けるような感じだったのですよ。前世私より年下世代はともかく、私以上の世代は保育園児からほぼ「お父さん・お母さん」で統一されてました。
だから、小学校で初めて出会った子の家に遊び行ったとき、「ママっ!」と叫んでいたのを聞いて、心底驚きましたとも。軽くカルチャーショック受けたといっていいでしょう。
私の場合、昔ながらの日本人家庭でしたしね。
遠縁すら、「ママ・パパ」とはずぇったいに子どもに呼ばせず、初めから「お母さん・お父さん」と呼ばせていた気がします。
また、赤ちゃん言葉卒業がわりかし早かったのか、魚をちっちとか、猫をにゃんにゃとか、犬をわんわんなんて呼んだのは、手で数えるくらいの回数だった気もしますよ。魚はさかな、猫はねこ、犬はいぬと早々に呼んでましたっけ。
ただ、学力の低下を防げた実感はございません(笑)。
そうはいいましても、今いる場所は前世私の故郷の冬ほど寒さは厳しくなく、雪が降る気配はありません。個人的に雪が降らない冬は物足りないので、雪が降らないかな~と空を見上げることもありました。
まだ冬は続いていると思われますが、未だ一度も雪がちらつくことがない日々を、送っています。
絵と単語が出てくる、分かりやすい幼児向け絵本を手に取り、本日も睨めっこ中ですよ。
私が早く習得しそうなのは、やはり名詞でしょうか?
なんだかんだ名詞が一番意味が分かり、発音も周囲に聞きやすいですしね。実物や絵本を指や手で指し示して、周囲に発音の確認しやすいのですよ。
また、言語を学んでいく上で分かったことなのですが。
本当にちっぽけな幸いか救いなのか、中には前世のいずれかの言語と似たような発音の単語もありました。
例を挙げると、パンはパンで通じますし、ニンジンはキャホッツと英語的な感じで発音するらしいことが判明。
そういうのは、やはり発音しやすく、覚えやすいので非常に助かります。
耳に入るのは、この世界か国の(おそらく公用語である)私には未知なる言語ばかり。
外国語を習得する上で、実際に習得したい言語を話している現地に身を置くのは、悪いことではないはずです。
ただですよ。
最近、ちょっとへこむことがあります。
それは、同じ年くらいで、まだろくに言葉を発していなかった組の成長の早さです。
以前まで、この子あんまり喋らないから、こちらの世界の言語のレベルはまだ私くらいのスタート地点かなとか思っていた子がですよ……。気づけばいつの間にか、ぽんぽん言葉を発し始めているではありませんか。
そんな具合に、周囲の子たちの言語吸収適応能力が、早いのなんのって。
私の苦労って一体なんなのだろうかと嘆くと共に、彼らが羨ましい限りなんですね。
彼らは母語・母国語を、そうやってのびのびと吸収しているんだなと、現在進行形で観察している状況です。
きっと、彼らは私が大いに苦労するであろう、今話している言語の文法とか高度なはずの規則性を、私よりも遥か容易に早々にマスターしてしまうに違いありません。
だって、私も日本語においては、そうやって通ってきた道のりですもの。
前世の英会話で一緒だった大学生の人が、そういったことに関して教えてくれたんですけどね。
なんでも、子どもは生まれながらにしてどの言語にも対応できる(文法)知識を脳の中に持っている説と、多くの文を耳で聞いて自然に言語の規則を習得する説があるらしいです。自分が辿ってきた日本語習得を振り返ると、なるほどとは思いましたね。
というか私の場合、そもそも今習得しようとしている言語を、母語や母国語と胸を張って呼べやしねえでしょう。
今こうして考えるのに用いているのも、日本語なのですから。
英語同様、外国語習得に他ならず、早々簡単にマスターできる気がしませんよ。
ただ、前世の学校の英語教育における、会話が中々身につかない問題は、今の私の場合そうでもないはずです。否が応でも、こちらの言語でコミュニケーションするしかない現状ですからね。ははっと、乾いた笑いがもれそうです。
「シャ、シャ~!」
「シャンシャンっ!」
ふいに、幼児たちがそんなことを話しているのが耳に入ります。ちらと声のした方を向けば、窓の外を指さしていました。窓の外を見ると、庭で私たちよりも年上の子どもたちが、犬や猫と戯れて遊んでいます。
その光景の何かに対し、幼児たちは言葉を発していたのでしょう。何を指していたのかは、分かりませんが。
そういえば、今習得を目論む言語にも、赤ちゃん言葉的なのってやはり存在するでしょうね。
前世では、赤ちゃん言葉を幼少時に聞かせて使わせ続けすぎると、将来学力の低下を招くとかいう人もいました。実際、赤ちゃん言葉を自分の子どもには絶対に使用しないと豪語していたのは、確か国語を教えてる先生だった気が……。
赤ちゃん言葉なぁ……。私は前世どうでしたっけ?
「ママ・パパ」に関しては、正直一度も両親をその名称で呼んだ記憶ないですね。
時代背景と周囲の環境から、むしろ「ママ・パパ」と呼ぶのは、恥ずかしい・憚られる印象がありました。
「ママ・パパ」と呼んでいる人を見れば、日本で現実にそう呼んでいる人いるんだと、大抵奇異の目を向けるような感じだったのですよ。前世私より年下世代はともかく、私以上の世代は保育園児からほぼ「お父さん・お母さん」で統一されてました。
だから、小学校で初めて出会った子の家に遊び行ったとき、「ママっ!」と叫んでいたのを聞いて、心底驚きましたとも。軽くカルチャーショック受けたといっていいでしょう。
私の場合、昔ながらの日本人家庭でしたしね。
遠縁すら、「ママ・パパ」とはずぇったいに子どもに呼ばせず、初めから「お母さん・お父さん」と呼ばせていた気がします。
また、赤ちゃん言葉卒業がわりかし早かったのか、魚をちっちとか、猫をにゃんにゃとか、犬をわんわんなんて呼んだのは、手で数えるくらいの回数だった気もしますよ。魚はさかな、猫はねこ、犬はいぬと早々に呼んでましたっけ。
ただ、学力の低下を防げた実感はございません(笑)。
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