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三歳
魔力持ちではあったけど……
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この世界、魔法が存在します。
魔法のエナジーともいえる魔力も、この世界の者はほとんどの者が保有している模様。
ちなみに、私も魔力があることは既に判明済。
かつて私のステータス欄において、「2」と表示されていたあの数字がありましたけど。あれ、年齢と魔力保有量だったみたいなんですよね。
院長先生たちから、実にご丁寧にそれを教わった次第です。
私は、魔力を確かに持っています。
今ではコツを掴んで、自分の中の魔力を円滑に操作できるようにはなりました。
そこまでの発見と成長のきっかけは、孤児院側が作ってくれました。
ある日、私たち同い年くらいの幼児組の一部が、孤児院の外に集められたのですが……。その中に、私もマリエラもいました。
そこで、大人たちや年上組から、魔力について習ったんですね。
私のように魔力のことがチンプンカンプンな子は、魔力の知覚から始められます。
魔力を感じ取るのは、意外に簡単でした。
魔力を自覚するために、まず、院長先生に両手を取られましたね。
直後、触れている院長先生の両手から、何かを自分の手に当てられてるなという感覚が走りました。
その何かは、温かくも冷たくもありません。痛みも感じません。
ですが、確かに目の見えない何かのエネルギーがあるのは、肌で感じ取れた次第です。
傍にいたマリエラも、それに関しては、私と似たようなものだった記憶があります。私と同じようなことを院長先生にされ、すぐに、魔力の存在を認識していたように見えました。
魔力を知覚したら、自身に内包された魔力を自覚しにかかります。
それも割とあっさりと、自覚できましたね。
自覚するのに用いられたのは、とある機械のようなものでした。点滅装置のような、どことなく早押しボタンを思い出す、そんな装置です。大きさはレジくらい。中央に、丸い水晶のようなものがあります。
院長先生たちの指導の元、私たち一部の幼児組は、順番にその丸い水晶部分に手で触れていきます。
子どもの誰かが手を触れた瞬間、毎回水晶部分は発光しました。
発光する色は個人差があって、赤・青・水色・黄色・緑色など、色彩に富んでいます。二色や三色、いろんな色の光が交互に点滅する場合の子もいましたね。
実はその装置、水晶部分に触れると、触れた人物の魔力が自動で少し吸収される仕組みになっているようなのです。
私も触れた途端、何か吸われたって感覚が走りました。そんな感じで、あっさり自分の中にある魔力を自覚できたわけなのです。
「わぁ!」
水晶部分に触れた子たちは、発光する水晶部分に対して、それぞれいろんな反応を示していました。
驚く子、がっかりする子、マリエラや私のようにきょとんとする子などね。
マリエラが触れた際は、光はピンク色でした。ピンク色は、マリエラだけだったと思います。
私の場合は、一番面白くなかったですね。だって、まんま白熱灯の光だったのですから。私自身「えっ?」ってなりましたよ。
それを見た周囲の反応はまちまちです。
マリエラの場合、大人や年上組たちが困ったような微妙な顔になったのを、私は見逃がしませんでした。
私の場合は、同情するような、「がっかりしないで」と言いたげな顔をされるばかりでしたね。
マリエラの反応の意味は、定かではありません。
しかしながら、私に対するその態度に、なんだかとても嫌な予感が走りましたとも。
はてさて。
その後、院長先生たちから小さなコップに入った飲み物が配られました。
飲んでみると、お味はまんま前世の栄養ドリンクです。
それを飲んだ途端、失った魔力が戻った感覚が確かにしました。
え~と、さすがは異世界。MP回復薬代わりのアイテムも、こうして存在してるんですね。
ですが、さるビーンズのように、「美味しそうに見えて実は意外に高カロリー」っておちはないように、願いたい次第です。
お次は、魔力を放出する訓練となりました。
訓練といっても、幼児向けなので、楽しく遊び感覚となります。
ドライヤーもどきのような道具に魔力を注いで風を起こしたり、ミニミニ版ペットボトルロケット的なものに魔力を注いで宙に浮かしたり、ちょっと飛ばしたりなどしました。
自分に内在している魔力を、最初中々体外に放出できませんでした、ということはなく。
今までの経過を経て、子どもたちは自身の魔力を自然に理解したのでしょう。本能的に体や頭が理解しているのか、私含めみんな軽々と魔力を体外に放出していました。
ですので、魔力を動力にして作動する道具類を、易々起動できてましたとも。
そんな具合で、魔力の感覚を思い起こし、頭の中でイメージすれば、魔力をいとも簡単に放出できるようになった次第です。
一応、レベルアップしたといっていいはずです。ホップくらいはしたといっていいでしょう。
みんなが魔力を扱えるようになったら、また例の栄養ドリンクもどきで、魔力回復。
そうして、少々休憩を挟みつつ、元々魔力を用いて魔法を使える子たちも呼ばれました。
実は、同い年くらいの子どもたちの中には、教わらずとも魔法を扱えてる子がいたんですよね。天賦の才ってやつですな。その子たちは、今まで私たちが教わったことは理解しているということで、免除されていた感じですね。
幼児組が集結したところで、魔力や魔法に対する注意的なことも教わりました。
絵本や劇的なことで、大人組から分かりやすくそれらを教えられましたね。そういった創意工夫は、有り難かったです。
魔力は他者にぶつけてはいけないことを、最初説明されました。魔力をぶつけられた衝撃で転倒など、ケガをすることもあるそうです。
また、魔法も正しく使用しなければいけないことが伝えられます。
攻撃魔法も、原則他者に使用してはいけません。
まあ、普通そうでしょうな。こっちの世界じゃ、周囲の迷惑考えずに、むやみやたらに攻撃魔法ぶっ放してる奴いたら、クレイジーのレッテル貼られるでしょうよ。ちゅーか、そんな危険行為すりゃ捕まるんじゃないでしょうか?
しかし、誘拐犯や魔物的な悪者には、攻撃魔法を行使可みたいです。つまり、正当防衛的な場面では使用可ってやつですかね。
というか、こっちの世界、魔物的存在やはりいるんですね。ちょっとユニークすぎる蜂や蝶っぽい生物はいるなとは思ってましたけど。そっかあ、魔物的生物もいるわけですか。
やはり、「ザ・異世界」ですなあ。
話は戻りますが、暖炉に火を灯す際に火魔法を使ったり、体や洗濯物を洗う・乾かす際に風魔法や水魔法を使ったりするのはOK。
生活する上で上手に魔法を取り入れるってのは、この世界で認められてるみたいですね。
生活面においては、魔力を動力とする道具のことも、簡単に説明を受けました。
この世界、どうやら魔力が前世の電力や電気代わりみたいなんですよね。
そんな魔力を動力として作動する便利な道具。こちらの世界の言葉から日本語に翻訳すると、「魔道具」ってところでしょうか?
そんな魔道具は、この世界においてやはり重宝されているみたいです。説明を受けるたび、脳裏にこちらの世界版電化製品だなと思わずにいられません。
それ以外にも、魔力・魔法関連のことを教わり、座学は終了。
私としては、こちらの世界の常識が増えて良かったです。
座学が終わると、私とマリエラ以外は魔法訓練が始まりました。
ええ、私とマリエラ以外はね!
嫌な予感は、見事的中。
私があの水晶で白熱灯のような光だった理由は、推測するに「魔法の適正なし」か「属性の適正なし」ということだったに違いありません。まんま外れくじひかされた気分です。
ですが、マリエラは謎ですよ。一応ピンク色に光ったのに、魔法の訓練なしとか。な~んか、あやしいです。
まあ、マリエラ本人が気にした様子はないので、本人がそれならいいんですけどね。
私は内心いじけてましたけど、マリエラはあっけらかんとしたものでした。これじゃ、どちらが中身年上か分かりません。ちょっと反省。
魔法訓練がない私たちは、代わりに様々な魔道具で遊ばせてもらいましたとさ。
ただ、思いの外私ははしゃいでしまったのでしょう。前世、魔力なんてものすら不確かなものでした。現実にそれがある今、興奮したのは否めません。
珍しく途中で疲労感と眠気が襲って、その日はマリエラと仲良くお昼寝していました。
起きたら一気に冷静になって、気恥ずかしかったですとも。ですが、年相応っぽい行為だったのではと、前向きに捉えることにしました。切り替えって大事です。
それからというもの、魔法訓練的なものがない私は、隙あらば魔道具を用いて魔力を放出しています。おかげで、大分自分の中の魔力の扱いに長けましたとも。
ステップ・ジャンプとはばたけない私の、せめてものあがきと笑いたいなら笑えばいいです。
また、三歳になった私の魔力保有量は「3」ですが、そこまで微々たるものではないようでした。
魔道具に自分の魔力を注いでも、すぐに魔力が底をつき、魔道具が作動しなくなるというわけじゃありませんし。
まあ、なんですか。
今後この世界において、日常生活に支障をきたさない程度に「魔道具」を扱える魔力はある、ってところですかね。
そう思うと、魔法が使えなくても、そこまで悔やむ必要もないでしょう。元々魔力や魔法のない世界で生きてましたからね。こちらの世界で最低限の生活が営めるのであれば、文句はダメに決まってます。
こういう場合、きっと諦めが肝心です。
ですが、周囲の子たちが楽しそうに魔法を使っているのを見ますと、やはりいいなと憧れはしますけどね。
せっかく魔法ありの異世界に生まれ変わったのに、魔法使えないとか。
世知辛い世の中ですよ。
あ~あ。
せめて魔法使えない代わりに、何か特別なものでもあればな……。ないものねだりしてしまう、私なのでした。
魔法のエナジーともいえる魔力も、この世界の者はほとんどの者が保有している模様。
ちなみに、私も魔力があることは既に判明済。
かつて私のステータス欄において、「2」と表示されていたあの数字がありましたけど。あれ、年齢と魔力保有量だったみたいなんですよね。
院長先生たちから、実にご丁寧にそれを教わった次第です。
私は、魔力を確かに持っています。
今ではコツを掴んで、自分の中の魔力を円滑に操作できるようにはなりました。
そこまでの発見と成長のきっかけは、孤児院側が作ってくれました。
ある日、私たち同い年くらいの幼児組の一部が、孤児院の外に集められたのですが……。その中に、私もマリエラもいました。
そこで、大人たちや年上組から、魔力について習ったんですね。
私のように魔力のことがチンプンカンプンな子は、魔力の知覚から始められます。
魔力を感じ取るのは、意外に簡単でした。
魔力を自覚するために、まず、院長先生に両手を取られましたね。
直後、触れている院長先生の両手から、何かを自分の手に当てられてるなという感覚が走りました。
その何かは、温かくも冷たくもありません。痛みも感じません。
ですが、確かに目の見えない何かのエネルギーがあるのは、肌で感じ取れた次第です。
傍にいたマリエラも、それに関しては、私と似たようなものだった記憶があります。私と同じようなことを院長先生にされ、すぐに、魔力の存在を認識していたように見えました。
魔力を知覚したら、自身に内包された魔力を自覚しにかかります。
それも割とあっさりと、自覚できましたね。
自覚するのに用いられたのは、とある機械のようなものでした。点滅装置のような、どことなく早押しボタンを思い出す、そんな装置です。大きさはレジくらい。中央に、丸い水晶のようなものがあります。
院長先生たちの指導の元、私たち一部の幼児組は、順番にその丸い水晶部分に手で触れていきます。
子どもの誰かが手を触れた瞬間、毎回水晶部分は発光しました。
発光する色は個人差があって、赤・青・水色・黄色・緑色など、色彩に富んでいます。二色や三色、いろんな色の光が交互に点滅する場合の子もいましたね。
実はその装置、水晶部分に触れると、触れた人物の魔力が自動で少し吸収される仕組みになっているようなのです。
私も触れた途端、何か吸われたって感覚が走りました。そんな感じで、あっさり自分の中にある魔力を自覚できたわけなのです。
「わぁ!」
水晶部分に触れた子たちは、発光する水晶部分に対して、それぞれいろんな反応を示していました。
驚く子、がっかりする子、マリエラや私のようにきょとんとする子などね。
マリエラが触れた際は、光はピンク色でした。ピンク色は、マリエラだけだったと思います。
私の場合は、一番面白くなかったですね。だって、まんま白熱灯の光だったのですから。私自身「えっ?」ってなりましたよ。
それを見た周囲の反応はまちまちです。
マリエラの場合、大人や年上組たちが困ったような微妙な顔になったのを、私は見逃がしませんでした。
私の場合は、同情するような、「がっかりしないで」と言いたげな顔をされるばかりでしたね。
マリエラの反応の意味は、定かではありません。
しかしながら、私に対するその態度に、なんだかとても嫌な予感が走りましたとも。
はてさて。
その後、院長先生たちから小さなコップに入った飲み物が配られました。
飲んでみると、お味はまんま前世の栄養ドリンクです。
それを飲んだ途端、失った魔力が戻った感覚が確かにしました。
え~と、さすがは異世界。MP回復薬代わりのアイテムも、こうして存在してるんですね。
ですが、さるビーンズのように、「美味しそうに見えて実は意外に高カロリー」っておちはないように、願いたい次第です。
お次は、魔力を放出する訓練となりました。
訓練といっても、幼児向けなので、楽しく遊び感覚となります。
ドライヤーもどきのような道具に魔力を注いで風を起こしたり、ミニミニ版ペットボトルロケット的なものに魔力を注いで宙に浮かしたり、ちょっと飛ばしたりなどしました。
自分に内在している魔力を、最初中々体外に放出できませんでした、ということはなく。
今までの経過を経て、子どもたちは自身の魔力を自然に理解したのでしょう。本能的に体や頭が理解しているのか、私含めみんな軽々と魔力を体外に放出していました。
ですので、魔力を動力にして作動する道具類を、易々起動できてましたとも。
そんな具合で、魔力の感覚を思い起こし、頭の中でイメージすれば、魔力をいとも簡単に放出できるようになった次第です。
一応、レベルアップしたといっていいはずです。ホップくらいはしたといっていいでしょう。
みんなが魔力を扱えるようになったら、また例の栄養ドリンクもどきで、魔力回復。
そうして、少々休憩を挟みつつ、元々魔力を用いて魔法を使える子たちも呼ばれました。
実は、同い年くらいの子どもたちの中には、教わらずとも魔法を扱えてる子がいたんですよね。天賦の才ってやつですな。その子たちは、今まで私たちが教わったことは理解しているということで、免除されていた感じですね。
幼児組が集結したところで、魔力や魔法に対する注意的なことも教わりました。
絵本や劇的なことで、大人組から分かりやすくそれらを教えられましたね。そういった創意工夫は、有り難かったです。
魔力は他者にぶつけてはいけないことを、最初説明されました。魔力をぶつけられた衝撃で転倒など、ケガをすることもあるそうです。
また、魔法も正しく使用しなければいけないことが伝えられます。
攻撃魔法も、原則他者に使用してはいけません。
まあ、普通そうでしょうな。こっちの世界じゃ、周囲の迷惑考えずに、むやみやたらに攻撃魔法ぶっ放してる奴いたら、クレイジーのレッテル貼られるでしょうよ。ちゅーか、そんな危険行為すりゃ捕まるんじゃないでしょうか?
しかし、誘拐犯や魔物的な悪者には、攻撃魔法を行使可みたいです。つまり、正当防衛的な場面では使用可ってやつですかね。
というか、こっちの世界、魔物的存在やはりいるんですね。ちょっとユニークすぎる蜂や蝶っぽい生物はいるなとは思ってましたけど。そっかあ、魔物的生物もいるわけですか。
やはり、「ザ・異世界」ですなあ。
話は戻りますが、暖炉に火を灯す際に火魔法を使ったり、体や洗濯物を洗う・乾かす際に風魔法や水魔法を使ったりするのはOK。
生活する上で上手に魔法を取り入れるってのは、この世界で認められてるみたいですね。
生活面においては、魔力を動力とする道具のことも、簡単に説明を受けました。
この世界、どうやら魔力が前世の電力や電気代わりみたいなんですよね。
そんな魔力を動力として作動する便利な道具。こちらの世界の言葉から日本語に翻訳すると、「魔道具」ってところでしょうか?
そんな魔道具は、この世界においてやはり重宝されているみたいです。説明を受けるたび、脳裏にこちらの世界版電化製品だなと思わずにいられません。
それ以外にも、魔力・魔法関連のことを教わり、座学は終了。
私としては、こちらの世界の常識が増えて良かったです。
座学が終わると、私とマリエラ以外は魔法訓練が始まりました。
ええ、私とマリエラ以外はね!
嫌な予感は、見事的中。
私があの水晶で白熱灯のような光だった理由は、推測するに「魔法の適正なし」か「属性の適正なし」ということだったに違いありません。まんま外れくじひかされた気分です。
ですが、マリエラは謎ですよ。一応ピンク色に光ったのに、魔法の訓練なしとか。な~んか、あやしいです。
まあ、マリエラ本人が気にした様子はないので、本人がそれならいいんですけどね。
私は内心いじけてましたけど、マリエラはあっけらかんとしたものでした。これじゃ、どちらが中身年上か分かりません。ちょっと反省。
魔法訓練がない私たちは、代わりに様々な魔道具で遊ばせてもらいましたとさ。
ただ、思いの外私ははしゃいでしまったのでしょう。前世、魔力なんてものすら不確かなものでした。現実にそれがある今、興奮したのは否めません。
珍しく途中で疲労感と眠気が襲って、その日はマリエラと仲良くお昼寝していました。
起きたら一気に冷静になって、気恥ずかしかったですとも。ですが、年相応っぽい行為だったのではと、前向きに捉えることにしました。切り替えって大事です。
それからというもの、魔法訓練的なものがない私は、隙あらば魔道具を用いて魔力を放出しています。おかげで、大分自分の中の魔力の扱いに長けましたとも。
ステップ・ジャンプとはばたけない私の、せめてものあがきと笑いたいなら笑えばいいです。
また、三歳になった私の魔力保有量は「3」ですが、そこまで微々たるものではないようでした。
魔道具に自分の魔力を注いでも、すぐに魔力が底をつき、魔道具が作動しなくなるというわけじゃありませんし。
まあ、なんですか。
今後この世界において、日常生活に支障をきたさない程度に「魔道具」を扱える魔力はある、ってところですかね。
そう思うと、魔法が使えなくても、そこまで悔やむ必要もないでしょう。元々魔力や魔法のない世界で生きてましたからね。こちらの世界で最低限の生活が営めるのであれば、文句はダメに決まってます。
こういう場合、きっと諦めが肝心です。
ですが、周囲の子たちが楽しそうに魔法を使っているのを見ますと、やはりいいなと憧れはしますけどね。
せっかく魔法ありの異世界に生まれ変わったのに、魔法使えないとか。
世知辛い世の中ですよ。
あ~あ。
せめて魔法使えない代わりに、何か特別なものでもあればな……。ないものねだりしてしまう、私なのでした。
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