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四歳
春が訪れる前⑦
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前世、副院長のような人物が身近にいました。
まずその中の一人を挙げるなら、前世の父親です。
癇癪もちで、他人と衝突したら「話し合い」ができない人種。頭に血が上りカッとなってすぐに手を出す、典型的なクズでした。
前世の父親がそんなクズだったのも、昔ながらの家父長制や男尊女卑、長男に求める意識の、弊害だったのかもしれません。冷静に考えれば、あの人もそういった境遇で育った被害者だったのかもしれませんね。
それはさておき。
前世の父親は、子どもに対して、親の言うことはなんでも「はい」と強要。従順なイエスマンになれなければ異端と見なす奴でした。
「なぜ?」や「どうして?」ですら、口答えと見なされましたものね。問いや疑問に対してのまともな返答など、もらった記憶はございません。
返ってくるのは言葉ではなくて、暴力ばかり。
「ご立派に暴力振るう前に、まずはその口で言い負かしてみろ」と、幼少時から思っていたものです。
親として、大人として、正論でなくても、自分の意見や考えを述べれば良かったのに。
私も人のこといえた立場じゃありませんが……。
前世の父親は論破など不可能な人。その手段を持ち合わせてはいない人物だったのは確かです。その手段を完全に放棄して、暴力で訴えることしかできない人でした。
今となっては、そんなクズが身内で、ある種幸いでした。おかげさまで、そういう相手や仕打ちの耐性がついていて良かったです。
じゃなきゃ、副院長に早々に屈服していたでしょう。
もしくは、副院長の仕打ちに音を上げ、誰かに助けを求めていたでしょうね。
副院長に嘘でも謝罪せずにいられるのも、前世の父親とのエピソードのおかげでしょう。
前世の幼い頃、父親に熊が出る山奥に捨てられそうになったことがありました。兄のしでかしたことを、私の仕業にでっち上げられ、父親に私が激昂された結果でしたっけね。
そこで私は選択を見誤りました。
血迷った私は、愚かにも、ひたすら謝罪の言葉を口にして、またとないチャンスを自分で潰したのです。父親に意地でも謝らず、あのまま残れば良かったと今でも後悔しています。
あのまま私が捨てられること。それがきっと私には、あの父親には、正解だったに違いありません。
あの父親と共に家に戻ることは、大きな間違いでした。
あのエピソードこそ、私と前世の父親の関係性の象徴でした。
血が濃いからこそ、いがみ合うのかもしれません。
ですが、私は死ぬ前にきちんとDNA鑑定させて欲しかったですね。
あの母親も、一度不倫を匂わせる出来事を垣間見せましたし。
ま、今となっては、真相は闇の中ですけどね。
閑話休題。
そんな悔いの残るエピソードがあったからこそ、副院長に謝罪の言葉を吐き、許しを乞うことなど絶対にありえないのです。
* * *
副院長との鬼ごっことかくれんぼを、特に必死でせねばならないときがあります。
それは学校のある平日の午後。学校に通っていない幼い子どもたちの、お昼寝時間帯です。
加えて、院長先生が用事で不在なんてときには、殊更危険は高まります。
そんな条件が揃えば、私は副院長の格好の餌食。
副院長に個室へ連行され、ストレス発散されるのがおちです。
こちらの世界の幼児は、お昼寝する子が多いです。というか、私以外ほとんどの子が、規則正しくお昼寝します。
そんな感じで、午後は孤児院の子どもたちが全員夢の中という時間帯が発生。
それを傍で見守るのも、副院長の仕事の一環だと思うんですけどね。
一度寝たら中々起きない子どもたちの寝つきの良さが、副院長に余裕と仕事をさぼらせる要因を与えているようです。
孤児院の現在の最年少は三歳児。
もっと幼い世代がいてくれたなら、もしかしたら副院長の抑止力となりえたでしょう。
でも、いないのが現状です。
みんなと一緒にお昼寝すれば、副院長の嫌がらせも免れる……わけはありません。
たぬき&きつね寝入りで誤魔化せるか、既に実験済み。
結果は見事、悲惨でした。
無理やり叩き起こされ、私がする必要のない雑用を押しつけられましたとも。
今じゃ、怖くて到底実験すらできません。
昼寝してる間に何されるか想像すると、恐怖しか抱けませんね。
寝てる私に容赦なく彼女が暴力を振るうことを、今では確信しています。
ですので、今日も今日とて必死に逃げて隠れるしかありません。
「痛い、嫌」
こちらの世界の言葉で、覚悟のように呟きました。
副院長の私への理不尽な仕打ちを、来たるべき日まで我慢する覚悟は持っています。
ですが、わざわざその仕打ちを受けるつもりは毛頭ありません。回避できるのならします。
あくまで、私は回避できなかった仕打ちに耐え、副院長の私への問題をまだ明るみにはしないというだけ。
副院長の馬鹿らしい所業に、進んで付き合う筋合いございませんとも。
暴力は、教訓の一環として必要だとする意見の人も、前世確かに存在していました。
それに関し、様々な見解があれどですよ。
私は最低限「話し合い」を試みないで、暴力を振るうしか能のない奴こそ反吐が出ます。副院長だけでなく、前世の父親や小三・四の担任だった男性教諭とかね。三人のように、訳も分からない屁理屈で暴力を行使する奴らは、軽蔑に値します。
話し合いという「言葉の戦い」で決着が着かないから、大概いざこざに発展するわけですが。
そもそも、その「話し合い」という場をすっ飛ばされては、元も子もありません。
すっ飛ばす側が「話し合い」をする価値がないとしているとしても、だからって黙って理不尽に暴力受けてたまるかって話ですよ。
ホント、あの副院長、情操教育にこの上なく悪いことしかしやがりませんね。私限定で。
私は前世の記憶があるから手遅れですけど、なかったらと仮定すると、苦笑を禁じえません。いやまあ、前世の記憶なくてもしちゃいけないことを、副院長はなさってるんですけど。
蛙の子は所詮蛙。
育ってきた環境が、個人の価値観に大なり小なり影響を与えます。
親や周囲が何であれ、どんな選択を取るか、どんな人物になりたいかは普通は個人の自由。その人はその人しかなりえません。
ですが、周囲は大抵そうは思いません。身内や周囲を、一個人とセットで捉えるのですから。なかなか切り離してはくれません。
正直、私自身も、副院長たちのような性質は持ち合わせていると自覚しています。
理不尽な暴力を知っているからこそ、必ずしも全員辿る道でないとしても、そういうことをいずれするようになる可能性はゼロではありません。
そう考えると、副院長ももしかしたらそういう経験があるってことなのかもしれません。ただ、同情や憐れみはすれど、正しいなんて絶対言えませんけどね。理不尽な痛みを体験済みなら、しない選択も取れたはずです。
第一、副院長の立場上、そうでなかったとしても、彼女の私への仕打ちは過ちだと、この世界でもやはり大多数に見なされるんじゃないでしょうか。
息を切らしながら、孤児院敷地内の外の茂みのそばに隠れます。今いる場所は、まだ副院長に見つかったことはありません。
その場にしゃがみ込み、丸くなります。走り続けたせいか、精神的負荷なのか、いつも以上に息苦しく感じました。
いつまでこんな馬鹿らしいこと、続けなきゃいけないんですかね?
そんなことを考えていたら、頭を撫でられた気がしました。
思わずびくっとなって、すぐに顔を上げます。辺りを見回しますが、当然周囲には誰もいません。
聞こえてくるのは、風が通った足跡である、葉音くらいなもの。
想像以上に、私はすごく疲れているに違いありません。
次のサーダーの日の図書館訪問やソルの日に、ゆっくり体と心を休めることを、しかと決意したのでした。
まずその中の一人を挙げるなら、前世の父親です。
癇癪もちで、他人と衝突したら「話し合い」ができない人種。頭に血が上りカッとなってすぐに手を出す、典型的なクズでした。
前世の父親がそんなクズだったのも、昔ながらの家父長制や男尊女卑、長男に求める意識の、弊害だったのかもしれません。冷静に考えれば、あの人もそういった境遇で育った被害者だったのかもしれませんね。
それはさておき。
前世の父親は、子どもに対して、親の言うことはなんでも「はい」と強要。従順なイエスマンになれなければ異端と見なす奴でした。
「なぜ?」や「どうして?」ですら、口答えと見なされましたものね。問いや疑問に対してのまともな返答など、もらった記憶はございません。
返ってくるのは言葉ではなくて、暴力ばかり。
「ご立派に暴力振るう前に、まずはその口で言い負かしてみろ」と、幼少時から思っていたものです。
親として、大人として、正論でなくても、自分の意見や考えを述べれば良かったのに。
私も人のこといえた立場じゃありませんが……。
前世の父親は論破など不可能な人。その手段を持ち合わせてはいない人物だったのは確かです。その手段を完全に放棄して、暴力で訴えることしかできない人でした。
今となっては、そんなクズが身内で、ある種幸いでした。おかげさまで、そういう相手や仕打ちの耐性がついていて良かったです。
じゃなきゃ、副院長に早々に屈服していたでしょう。
もしくは、副院長の仕打ちに音を上げ、誰かに助けを求めていたでしょうね。
副院長に嘘でも謝罪せずにいられるのも、前世の父親とのエピソードのおかげでしょう。
前世の幼い頃、父親に熊が出る山奥に捨てられそうになったことがありました。兄のしでかしたことを、私の仕業にでっち上げられ、父親に私が激昂された結果でしたっけね。
そこで私は選択を見誤りました。
血迷った私は、愚かにも、ひたすら謝罪の言葉を口にして、またとないチャンスを自分で潰したのです。父親に意地でも謝らず、あのまま残れば良かったと今でも後悔しています。
あのまま私が捨てられること。それがきっと私には、あの父親には、正解だったに違いありません。
あの父親と共に家に戻ることは、大きな間違いでした。
あのエピソードこそ、私と前世の父親の関係性の象徴でした。
血が濃いからこそ、いがみ合うのかもしれません。
ですが、私は死ぬ前にきちんとDNA鑑定させて欲しかったですね。
あの母親も、一度不倫を匂わせる出来事を垣間見せましたし。
ま、今となっては、真相は闇の中ですけどね。
閑話休題。
そんな悔いの残るエピソードがあったからこそ、副院長に謝罪の言葉を吐き、許しを乞うことなど絶対にありえないのです。
* * *
副院長との鬼ごっことかくれんぼを、特に必死でせねばならないときがあります。
それは学校のある平日の午後。学校に通っていない幼い子どもたちの、お昼寝時間帯です。
加えて、院長先生が用事で不在なんてときには、殊更危険は高まります。
そんな条件が揃えば、私は副院長の格好の餌食。
副院長に個室へ連行され、ストレス発散されるのがおちです。
こちらの世界の幼児は、お昼寝する子が多いです。というか、私以外ほとんどの子が、規則正しくお昼寝します。
そんな感じで、午後は孤児院の子どもたちが全員夢の中という時間帯が発生。
それを傍で見守るのも、副院長の仕事の一環だと思うんですけどね。
一度寝たら中々起きない子どもたちの寝つきの良さが、副院長に余裕と仕事をさぼらせる要因を与えているようです。
孤児院の現在の最年少は三歳児。
もっと幼い世代がいてくれたなら、もしかしたら副院長の抑止力となりえたでしょう。
でも、いないのが現状です。
みんなと一緒にお昼寝すれば、副院長の嫌がらせも免れる……わけはありません。
たぬき&きつね寝入りで誤魔化せるか、既に実験済み。
結果は見事、悲惨でした。
無理やり叩き起こされ、私がする必要のない雑用を押しつけられましたとも。
今じゃ、怖くて到底実験すらできません。
昼寝してる間に何されるか想像すると、恐怖しか抱けませんね。
寝てる私に容赦なく彼女が暴力を振るうことを、今では確信しています。
ですので、今日も今日とて必死に逃げて隠れるしかありません。
「痛い、嫌」
こちらの世界の言葉で、覚悟のように呟きました。
副院長の私への理不尽な仕打ちを、来たるべき日まで我慢する覚悟は持っています。
ですが、わざわざその仕打ちを受けるつもりは毛頭ありません。回避できるのならします。
あくまで、私は回避できなかった仕打ちに耐え、副院長の私への問題をまだ明るみにはしないというだけ。
副院長の馬鹿らしい所業に、進んで付き合う筋合いございませんとも。
暴力は、教訓の一環として必要だとする意見の人も、前世確かに存在していました。
それに関し、様々な見解があれどですよ。
私は最低限「話し合い」を試みないで、暴力を振るうしか能のない奴こそ反吐が出ます。副院長だけでなく、前世の父親や小三・四の担任だった男性教諭とかね。三人のように、訳も分からない屁理屈で暴力を行使する奴らは、軽蔑に値します。
話し合いという「言葉の戦い」で決着が着かないから、大概いざこざに発展するわけですが。
そもそも、その「話し合い」という場をすっ飛ばされては、元も子もありません。
すっ飛ばす側が「話し合い」をする価値がないとしているとしても、だからって黙って理不尽に暴力受けてたまるかって話ですよ。
ホント、あの副院長、情操教育にこの上なく悪いことしかしやがりませんね。私限定で。
私は前世の記憶があるから手遅れですけど、なかったらと仮定すると、苦笑を禁じえません。いやまあ、前世の記憶なくてもしちゃいけないことを、副院長はなさってるんですけど。
蛙の子は所詮蛙。
育ってきた環境が、個人の価値観に大なり小なり影響を与えます。
親や周囲が何であれ、どんな選択を取るか、どんな人物になりたいかは普通は個人の自由。その人はその人しかなりえません。
ですが、周囲は大抵そうは思いません。身内や周囲を、一個人とセットで捉えるのですから。なかなか切り離してはくれません。
正直、私自身も、副院長たちのような性質は持ち合わせていると自覚しています。
理不尽な暴力を知っているからこそ、必ずしも全員辿る道でないとしても、そういうことをいずれするようになる可能性はゼロではありません。
そう考えると、副院長ももしかしたらそういう経験があるってことなのかもしれません。ただ、同情や憐れみはすれど、正しいなんて絶対言えませんけどね。理不尽な痛みを体験済みなら、しない選択も取れたはずです。
第一、副院長の立場上、そうでなかったとしても、彼女の私への仕打ちは過ちだと、この世界でもやはり大多数に見なされるんじゃないでしょうか。
息を切らしながら、孤児院敷地内の外の茂みのそばに隠れます。今いる場所は、まだ副院長に見つかったことはありません。
その場にしゃがみ込み、丸くなります。走り続けたせいか、精神的負荷なのか、いつも以上に息苦しく感じました。
いつまでこんな馬鹿らしいこと、続けなきゃいけないんですかね?
そんなことを考えていたら、頭を撫でられた気がしました。
思わずびくっとなって、すぐに顔を上げます。辺りを見回しますが、当然周囲には誰もいません。
聞こえてくるのは、風が通った足跡である、葉音くらいなもの。
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