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第一部
No.18 望まない誘い
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今日の目覚めはすこぶるよかった。やっぱり一日休むだけでも違うなー。昨日は自室でぐっすり寝れたし。
それに今日はお祭り。一昨日まで別にそんなに楽しみにしてたわけじゃないけど、今年はちょっと行きたかったな・・・・・・。
そんなことを考えながら出勤の九時からもくもくと掃除をこなし続けていた。もしかしたらいつもより早く任された仕事を終えれば、祭りにいけるかもしれないし。
そんな淡い期待を胸にせっせと動き回って、もう時刻は二時を回っていた。お昼は軽くすまし、その休憩時間を切りつめ働くことでどうにか仕事を早めに切り上げたかった。
別に彼に会いたいわけじゃない。純粋に祭りに行きたかった。
祭りなんて一人でいったって楽しくなんてないと思っていた。確かに一人は寂しいけど、楽しむのは自分しだい。
今更自分の身の上めそめそ悔いてたってしょうがないよね。
屋台でおいしいもの食べて、目を見張るようなショーでも見て自分なりに楽しもう。楽しまなくちゃ損だ。
強く、もっと強くなろう。一生このままでも、もういい。この国で出来ることを自分なりに精一杯やってみたい。
ガラス窓を拭きながら、ガラス越しに空を見上げる。雲がところどころたなびく、真っ青な空。いつか、少しでも近づけるだろうか。
二人のいる場所は、きっともっときれいな場所なんだろうな。
私はやっぱりまだそこには行けないけど、どうか、どうかそっちでは幸せに・・・・・・。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その頃空船では
「どうだっ! 今日の俺様はっ」
ハシントがびしっと決めて食堂に入ってきて
「髪形はいいと思うよ」
ルカがにっこり返し、ドレットは見るだけ見るが何も返さず、リュファスはテーブルに突っ伏したまま動かない。
「そりゃこの繊細な俺様が仕上げたんだ、このたてかた凡人には真似できまい」
ハシントが左側に座っていたルカの隣に座り
「兄貴の髪遊びやすい、いい髪質だしねー」
隣のルカはお茶をすする。
その数分後
「どうだっ!」
ハシントと同じくトレンツが食堂に来た。
「似たもの兄弟」
ドレットがトレンツに目もくれずマグカップを顔の前で持ちながら呆れて一言。
その言葉に
「一緒にしないでくれる」
ルカがぴしゃりという。
「で、どうだよ?」
二人の言葉など耳に入っていないようにトレンツがいって
「服はいいと思うよ」
ルカがにこりといい、
「だな」
ハシントも同意する。
一方、ドレットはちらりと見ただけで大きくあくびをかき、リュファスはやはり突っ伏したまま動く気配はない。
「ま、こんなもんだろ」
トレンツがテーブルの右側、ドレットの隣に座る。
ドレットとルカがお茶を飲む音だけがやけに静かに響き、ハシントとトレンツは顔を見合わせる。何事もないかのようにすました顔でお茶をすする二人に
「つーかさ」
ハシントがまず切り出した。
「なに?」
ルカが目をつぶりながらカップをテーブルの上に置く。
「あれ、マジ寝?」
トレンツがドレットの右隣の者を指差し
「いんや」
ドレットが軽く否定した。
「というより、ショートみたいな」
ルカがあざけるかようにぼそりとつぶやく。
「はぁ?」
トレンツがいって
「おい、リュファス、またなんかへましたのか?」
ハシントがからかう。
リュファスから聞こえてきたのは
「んー」
返事とはいうより音だった。
「昨日の彼女にでも振られたか?」
トレンツの言葉に
「あー」
また音が返ってくる。
「ね? 買い出し終わった頃からずっとこの調子なんだよ」
ルカが呆れていった。
「お前はロボットか」
トレンツが笑い
「はー」
また音。
「お前はアホですかー」
「馬鹿ですかー」
ハシントとトレンツがいって
「へー」
「だめだこりゃ」
ルカがお手上げだといわんばかりにいって
「故障中って張り紙張りたいね」
トレンツがいった。
「そして、船から落とされた、と」
ハシントがそういうと
「俺もお前らみたいな神経図太くなりたかったよ」
リュファスのはっきりとしんの通った声がやけに食堂に響いた。
食堂がしんとなり、ルカは目を丸くし、ハシントやトレンツも表情が引きつる。
ただ一人ドレットだけが
「あははっ! そりゃ確かに、俺も神経の図太さはあやかりたかったな」
腹を抱えて、大笑い。
「なぁ、弟たちよ」
「あぁ」
「うん、絶対リュファスおかしい」
半ば心配するような、半ば疑うような眼差しをリュファスに向けた。
一人笑い止まない青髪の青年を除いて。
* * * * *
時刻は三時を回った頃
「ここにもいない」
アガサンパス国のとある屋敷では、一人の少年が歩き回っていた。この国の男としてはやや長めの短髪。その色は暗すぎない黒だが、表面の部分はうっすら紫がかっている。背は高いとも低いともいえない高さ。灰色の瞳はせわしなく何かを探していた。
少年はとことこと少し先を歩くメイドを
「ねぇ、ちょっと」
呼び止めた。
メイドは声で少年が誰か分かり、振り向くと恭しく
「はい、何でございましょうか?」
一礼して聞いた。
「セラ見なかった?」
少年の質問に
「はい、セラフィーナなら確か今日は三階の担当ですので、大広間あたりにいるかと」
メイドがいい終わるか否や
「ありがとう」
少年は、満面の笑みを返して足早に行ってしまった。少年のまだどこかあどけなさが残るも整った顔立ちの笑顔に、メイドもついほころんでしまっていた。
その頃、三階の大広間で花瓶の水を替え終わったセラフィーナが花の位置をうまい具合に調整していた。花瓶の花は、祭りの日でもあるのでこの国の国花アガパンサスがいけてあった。誇らしげに咲く鮮やかな青紫色の花に、セラフィーナはつい笑みがこぼれる。
ココア色の髪、白と黒のメイド服を着た小さな後ろ姿の彼女。それが視界に入った先ほどの少年が、ほほえましく彼女を見ていた。
「セラッ」
それはセラフィーナが予期せぬ呼びかけであった。その声にセラフィーナの表情が一瞬にしてこわばる。
声の主はセラフィーナに近づき、肩に手を置くと少し強引に自分のほうに振り向かせた。
「逢いたかった」
そういって少年はセラフィーナを抱きしめた。セラフィーナは苦しそうな顔をして、
「いけません、イノセンシオ様。服が汚れてしまいます」
小さな声でいった。
イノセンシオは名残惜しそうにゆっくりと抱擁をとく。そして、セラフィーナの左頬に自分の右手を当てながら
「二人だけのときは敬語はいいっていったろ」
セラにほほえむ。
セラフィーナはゆっくりとイノセンシオの手を外すと、目を閉じながら首を振り
「そうはいきません」
「がんこだなぁ。それより、今日は何時に仕事終わるの?」
イノセンシオはセラから目を離すことなく訊ねた。
「九時です」
セラフィーナが事務的に答えると、イノセンシオは驚愕した。
「どうして? 祭りは行かない気だったの?」
「はい、他に行きたい方も多いでしょうし、だったら私が残った方がいいと思いまして」
セラが目を伏せがちにいう。
そんなセラを見ながら
「・・・・・・、だめだ」
イノセンシオがぼそりといった。
「えっ?」
聞き取れなかったセラがつい聞き返してしまう。
「俺、ずっと前から今日はセラと行くって決めてたんだ。来てよ」
イノセンシオの本当に寂しそうな顔からセラフィーナは顔を逸らし
「お気持ちはうれしいですが、仕事ですので。」
きっぱりいった。そして続けて
「それに祭りはベナサール様といかれては? ベナサール様もお喜びになりますよ」
セラフィーナは精一杯ほほえんでいった。
「ベナサールは親族で行くってさ。今はベナサールは関係ないだろ」
それを聞いたセラの視線が落ちる。いつまでもまともに自分と目を合わせないそんなセラに、イノセンシオは少し眉間にしわを寄せ
「それならブリギッタに仕事今日はここまでにしてもらうっ!」
いきなり苛立っていったイノセンシオにセラはびくっと肩をあげた。
「私(わたくし)に何の御用でしょうか? イノセンシオ様」
突然だった。二人が出入り口のほうを向くと、この屋敷のメイド長であるブリギッタが姿勢正しくたっていた。こつこつといい音を立てて、ブリギッタはイノセンシオの前に来ると
「先ほど仕事がなにやらおっしゃっておられましたが?」
背が高いこともあり、イノセンシオをやや見下ろす。
「今日セラの仕事ここまでにしてよ。一緒に祭り行くから」
イノセンシオはブリギッタの目を見ていった。
ブリギッタはイノセンシオから目を離し、セラフィーナを見る。セラフィーナは申し訳なさそうに下をうつむいていた。
「そうですね、セラフィーナが今日の仕事さえ終われば祭りに行ってもいいでしょう。仕事さえ終われば」
ブリギッタのその言葉にセラフィーナははっと顔を上げる。
「・・・・・・わかった。ブリギッタがそういうなら・・・・・・。セラッ」
いきなりの呼びかけに
「は、はいっ!」
セラフィーナの声は上ずってしまった。
ありがとう、ブリギッタさん。これでイノセンシオもあきらめるはず。イノセンシオはブリギッタさんに勝った試しはなかなかない。先ほどの提案も、私を助けてのこと。いくら私をイノセンシオが待っていようと、私の仕事は終わらない終わらせる気もない。仕事なんて探せばいくらでもある。私は九時まで粘り放題というわけだ。
イノセンシオは祭りとかそういう催しごとは好きだし、いくらなんでも今回は引き下がるに決まっている。これから私にてきとうに謝るなどして、私なんかほっといて勝手に従者でも引き連れていくだろう、そう思っていたのに
「セラ、あと何の仕事残ってるの? 早く二人で終わらして祭り行こう」
イノセンシオの口から出たのは意外な言葉だった。
それにはメイド長もびっくりしてしまう。
「な、何をおっしゃっているのですかっ? イノセンシオ様がなさるような仕事では到底ありません。そういった仕事は私たちのつとめです」
メイド長が動揺していうと、イノセンシオは悪戯な笑みを浮かべ
「じゃあ、やっぱりセラの仕事今日はここまでにしてよ。それがだめならさっきメイド長がおっしゃられたように・・・・・・」
それにはメイド長も困り果てる。少ししてメイド長は深い溜め息をつくと
「わかりましたっ、認めましょうっ!」
「やったぁ、ありがとうブリギッタ」
うれしそうにはしゃぐイノセンシオ。彼をよそに、ブリギッタがごめんなさいねといわんばかりの顔を向け、私は軽く首を振って微笑み返した。
メイド長が、ま、負けた。どうしよう・・・・・・。私やっぱり・・・・・・。
「さ、セラ用意してきなよ」
本当にうれしそうにいうイノセンシオに
「私一人だけ仕事を放棄して行くわけには行きません」
きっぱりと彼の目を見ていった。やっぱり私はイノセンシオとは行けない。
それにイノセンシオは平然と
「ねぇ、ブリギッタ。今日の祭りの時間ぐらい、祭り行きたい使用人全員祭り行かせてもいいんじゃない?」
にっこりと提案した。それにはブリギッタは額に手を当て
「仕方ありませんね、今日だけですよ」
溜め息混じりにいった。
「め、メイド長っ!」
自分のせいでとんだことになり、慌てふためく私に
「気にしなくていいですよ、セラフィーナ。屋敷は私や主人に任せて楽しんでいらっしゃい」
メイド長は優しく微笑む。
そんな、そんなことって。
「・・・・・・メイド長も、料理長もいかないなら私もいきません。」
下をうつむいて私はいった。二人に申し訳がなくてたまらなかった。
「そうだよ、たまには二人で仕事忘れて楽しみなよ」
イノセンシオがいった言葉に私は首を縦に振り賛同する。
イノセンシオと私の顔を交互に見比べ
「今回は特別ですからね、全く二人とも頑固なんですから」
メイド長はやれやれといわんばかりに折れた。
やったぁ! そうだよ、たまには二人に二人だけの時間をゆっくり楽しんでもらいたい。
って、あれ・・・・・・? もしかして私自分で自分追い込んじゃった? これじゃ、祭り行くこと決定じゃない。はぁ、またやっちゃた。どうしてこうドジなんだろう・・・・・・。
自己嫌悪に陥っていると
「ここの部屋の掃除が終わったら、シャワーでも浴びてきなさいな、セラフィーナ」
ブリギッタがいった。
「すみません」
「謝ることないわ」
ブリギッタがいって
「じゃあ、途中まで一緒に行こう」
話を聞いていたはずなのに、イノセンシオがすぐ私の手を引いて部屋からさっそうと連れ出した。私が振り向くと、メイド長は怒っても呆れてもなく本当に優しい顔でほほえんでいた。
「服は選んであげるよ、じゃあ四時ごろにまた来るから」
自室のドアの前でイノセンシオがいって
「いいですよ、そこまでなさらなくても」
私が自室の中に少し入った場所で、目を伏せがちにいった。
「・・・・・・セラッ」
突然のことだった。イノセンシオは部屋の方に入ってきて、私にいきなり顔を近づけた。とっさのことだったが、私は左を向き何とか防いだ。右頬に彼の唇が当たっていた。
「困ります」
目をつぶり、何とかそう口にすると彼はゆっくりと私から離れた。
どうしよう、十時にはあそこに絶対に行かなければ行けない。どうにか、どうにかして帰りはイノセンシオから逃げるしかない。
それにいくら人が多いからといって、ベナサール様に出会いでもしたら・・・・・・。
そんなことを考えながら浴場に向かっていると、
「ずいぶんいいご身分だな、おい」
後ろから声がした。この声は、彼以外にいるはずもない、か。
ふぅと息を吐きながら肩を落とすと私は振り向いた。
セラフィーナが振り向くと、前をあけたスーツ姿の長身の男がいた。肩ほどの黒髪、人を見下すかのような黒目。年は二十代前半といったところ。男は近くの壁に寄りかかりながら
「主では飽き足らず旅行者をたぶらかしているのか?」
その言葉にセラフィーナはきっと男を睨みつけた。続けざまあざ笑うかのように
「なんだ、なにかいいたそうな顔だな」
そういって男ははっとした。目の前にいる少女は確かににらみつけていたが、その瞳からは涙が伝って落ちていた。少女はくるりと踵を返すと、さっさといってしまった。
男は呆然とその後ろ姿を見送っていた。
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※なんちゃって西洋風異世界。現代的な表現や機器、お料理などでてくる可能性あり。史実には全く基づいておりません。
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