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オスとメス
「どんなのを飼ってるの?」
豊満な胸を揉みしだくと、女が甘く泣いた。
午後の日差しは随分と弱くなっている。薄暗い部屋のなかに、真っ白い肌が浮かび上がっていた。
「芋虫みたいな気持ち悪い虫……アン……そこ……」
四つん這いにした女を背後から犯し、その膝を持ち上げた。あぐらのうえに貫かれた女が、Mの字に開かされた股を晒している。抱きすくめるように胸を抱え、また柔らかな体を揺らした。
「アンタのここも大概、気持ち悪いぜ?」
意地悪く吐き捨てた片割れが、男を咥え込んだその性器に指をねじ込んだ。
「やめろよ、月」
「なんで? 陽のチンコも硬くなったぜ?」
女のなかを月の指がグネグネと動く。その度に、生温い粘膜に包まれた自身が、強い刺激に悦んだ。
「けど、あんな若くて教授だなんて旦那さんすごいね」
「アッ……ア……ン……」
「今どき専業主婦で、留守には男咥えこめる身分だもんな」
「アッ……ゃあっ!」
「月、意地悪言わずに気持ちよくさせたげなよ」
抱いてもらえなくて寂しいんだって。これみよがしに女の耳元で囁くと、さらに大きく女の股を開かせた。
「ねぇ、美玲さんもココにもっと欲しいでしょ?」
だらしなく口を開いた女が、コクコクと首を振った。
だって。視線だけで月を急かすと、月が無言で女の膝を鷲掴んだ。
「こういうの、好みじゃねぇんだよ」
ため息混じりにぼやいた月が、すでに男を咥えたそこに自らを捻り込ませた。
「ヒ、ギ……ァアアッ――ぁ、あ……おかしくなる、ぅ」
無理やり二本のペニスをねじ込まれた女が泣き叫んだ。構わず月がその腰を大きくグラインドさせる。
「ふは……気持ちい……」
狭いなかで肉が擦れ、なんともいえない快楽が生まれる。
「美玲さん、壊れちゃうよ?」
「だから?」
叫ぶ女が、月にしがみついた。月が小さく舌打ちをする。
女の肩越しに月を引き寄せ、同じ顔にキスをした。すかさず月が舌を絡ませる。
月が挟んだ女を潰すように揺らし、何度も舌を絡ませた。
女が叫ぶ。
「ウルセェ……」
月がさらに激しく女を抉った。音にならない濁音が響き渡る。
「さっさと飛んじまえ」
同時に女が動かなくなった。さっさと立ち上がった月が、ほんのり汗ばんだ額の髪を掻き上げる。
「俺を巻き込むな。陽」
女を床に転がして立ち上がると、月が胸ぐらを掴んできた。その目が剣呑な色を孕んでいる。
「だって性欲持て余してかわいそーじゃん?」
「だったらおまえひとりで相手しろよ」
「えー? つまんない」
口を尖らせれば、月が気持ち悪いと吐き捨てる。
「……だったら、俺の趣味にも付き合え」
玄関へと歩き出した月の背中をすかさず追った。
どこに行くかは分かっている。女が持っていたバッグからマンションの鍵を取りだした。
「帰ってこないかもよ?」
わざとらしく気を削ぐようにしてみれば、振り返った月が呆れた顔で睨んだ。その顔にむかって降参の手を上げると、駆け寄って隣に並ぶ。
エントランスのエレベーターで三階を選び、ドアが閉まったと同時に笑った。そんなタイミングも計ったように同じだ。
「悪趣味だね」
飼育ケースをぐるりと眺めて苦笑いをした。
「だれが?」
同じように飼育ケースを覗いた月も笑う。
夕暮れ時の室内はもうお互いの顔も見えないほど暗くなっている。
玄関の開く重い音が響いた。暗闇にくぐもった笑い声が広がる。
ただいまの声もない。妻が帰っていないことさえ気にもしないのだろう。軽い足音が近づいた。
ドアが、開く――。
「おかえりなさい」
「……っんぐ!」
部屋に一歩入った男を羽交い締めにして口を塞いだ。月がドアを閉めて鍵をかける。
無駄に暴れる男から野暮ったいメガネが落ちた。
「ねぇ、どうして奥さんのこと抱いてあげないの? 若くて美人なのに」
「アレじゃ、興醒めだろ?」
月の大きな手のひらが男のノドを握る。苦しげに暴れる男が、やがて静かになった。
飼育ケースに囲まれた部屋の中央に男を座らせる。男の怯えた目を楽しげな月の手が覆った。
「俺は、コッチほうがいい」
男のネクタイで中途半端に視界を隠し、脱がせたワイシャツで腕を背後に縛った。
「やめてくれ……」
か細い声が懇願する。立ち上がった月が、机の上をマジマジと見ていた。
「いいじゃねぇか。こういうの」
手に取った解剖皿を見せられる。ネクタイの隙間から見えるそこには、腹を開かれた毛虫がピンで留められていた。
「手足を縛って動けなくしてからいたぶるっていい趣味だろ?」
月が、床を逃げようとする男の足からスラックスを抜き取る。そのスラックスを使って、ぎゅっと曲げさせた男の膝を縛った。
そう、自分の意思では動けないように――。
恐怖で縮こまった陰嚢を意地悪な月の手が揉みしだく。男の涙声が懸命に許しを乞うていた。
「使わねぇなら、いらねぇよなぁ?」
扱かれたせいで硬くなった男のペニスを月が強く引っ張った。
「ヒッ……痛い! ヤメ……」
男が体をよじって叫ぶ。
「騒ぐなよ。うるせぇから」
面倒くさそうな月が、男の口に脱がせたばかりの下着を詰め込んだ。くぐもった呻き声が漏れている。
「これで興奮する月が理解できないよ」
呆れてみせたところで、月は多分なんとも思わない。
「陽。こっち持ってろよ」
男の自由なほうの足を渡される。後ろからその足を掴めば、男はさっきの女と同じように股間を剥き出しにされてしまう。
「俺は陽みたいに、自分から股開くメスには興味ねぇからな」
月の手が男の股間を弄ぶ。その度に、男が腰を揺らして呻いた。
「かわいくていいじゃない」
自分からねだってくれるほうが楽だし。そう文句を口にすれば、月がますます楽しげに笑った。
「俺はお堅い男を無理やりメスにするのがいい」
そう言い放った月の手が、男の陰嚢を強く握る。男の身体が二度三度と跳ねた。
「ちょうどいいのがある」
月が棚から試験管を掴んで、男の股のあいだに座り込む。その股間は興奮に膨らんでいた。
月が舐めた試験管が男の尻にあてがわれる。冷たかったのか男がまた跳ねた。じわじわとその穴に試験管が吸い込まれていく。
「暴れるとケツのなかで割れるぜ?」
息を飲んだ男が途端に動きを止める。その身体が恐怖に震えていた。
月が試験管をゆっくりと出し入れする。男が苦しげな声をあげていた。
「はは、透明だからやらしい肉が見えてる」
うれしそうな月が男の尻を覗き込んだ。
「早く突っ込みてぇ……」
熱っぽい声でつぶやいた月が、試験管を何度も出し入れする。透明のガラス容器は、気づけば滑らかにその肉壁を抉っていた。男の身体がビクビクと震えている。
月がペロリと唇を舐めた。獣のような目が、試験管の突き刺さった男の尻を見下ろしている。その手がおもむろに、自らの欲望を取りだした。それはすでに興奮ではち切れんばかりにそそり立っている。
試験管が沈み込むほどに深く突き立てられた。ぐりぐりと捏ねられ、男が背を大きく反らせる。
「ラッキーだな。アンタ」
月がまた試験管を捏ねた。
「気持ちよくなれるタイプだ」
そう言って試験管を抜き取った。わずかに口を開いた男のそこに、ぬるりと光るそれを押し付ける。男が恐怖に息を止めた。
じわじわと穴が拡がっていく。男が止めてくれとばかりに首を振った。
「まだキツいよ、月。裂けちゃうかも」
皮膚が引っ張られて細く張り詰めている。月のペニスはまだ三分の一ほどしか埋まっていない。
「別にいいじゃん」
残酷な月の声に男がまた震える。
「裂けちゃうと楽しめないよ?」
言い諭してから男の足を掴んだまま、すでに小さくへたった男のペニスを優しく握った。男がまた震える。
「締め付けてるぜ?」
月が笑ってわずかに埋まったペニスを揺らした。
「無理やり突っ込んじゃダメだよ」
念押しをしてから、男の縮こまったペニスを扱いてやる。手のひらで包むように尻を撫で、腹を撫でていく。男が荒い呼吸を繰り返している。
「ンーー! ンンンッ」
月のペニスが徐々に深く入り込んでいった。男が苦しげに身体をよじっている。
「いい子だね?」
宥めるように男の頭を撫で、頬を寄せる。男が嫌々をするように首を振った。
月がニヤリと笑ったのを見て、男を抱き締めた。そう、動けないように。
「ンンッ……ッ……ンーーーー!」
月のペニスが一気に根元まで埋め込まれた。暴れそうになる男を押さえ込み、その身体を固定する。
「サイコー……」
うっとりとつぶやいた月がその身体を前後に揺らし始めた。男の身体がされるがままに揺れる。男は声にならない叫び声を上げる。
ギシギシとぎごちなく動いていたそれが、徐々に滑らかになっていった。なんの体液なのか、静かな部屋でぐじゅぐじゅといやらしい音が響き渡る。
男の尻の穴がめくれ上がり、ペニスを引き抜かれるたびに赤黒い肉を見せつける。
「んふ、ぅ……ぅ……ンッ」
男がビクビクと身体を揺らす。
月の動きがどんどん速くなっていった。男が苦しげに呻く。
「メスにした男だと中で出し放題なのがいいよな」
月がまた腰を振る。大きく開かせた尻を抉るように腰を打ち付け、うれしそうにその中に射精した。
男がぐったりと力をなくしている。
「ほら、次は陽が優しくしてやれよ」
月が男の中から汚れたペニスを抜き出した。男の尻の穴はさらに大きく口を開いている。グロテスクで官能的――。
「俺は月と違ってひたすら気持ちよくさせてあげるからね?」
男の身体がビクリとする。それは恐怖だ。
「怖がらないで?」
男の足を縛っていたスラックスを解き、痩せたその身体を優しく撫でた。
「今度はこっち向き。このほうが気持ちいいから」
男を四つん這いにすると、その腰を高く引き上げた。膝の位置を開かせ、月が拡げた穴を表に晒す。その口は、抵抗もなく次の男を咥え込んだ。
床に顔を押し付けた男が濁った喘ぎを漏らす。苦しさと恐怖のなかに、快楽を見つけたのだ。
「この辺だよね? 気持ちいいでしょ?」
ゆるゆると男の中を擦り上げ、一定の場所を何度も突き上げる。膝立ちの太股が次第にビクビクと打ち震えだした。
「女の子にするなら優しくしないとね」
自らを突き上げる動きに合わせるようにして、男が腰を揺らしている。さっきよりも格段に甘くなった呻きが床を伝っていた。
「んん……ん……ん」
「はは、蕩けた声出しやがって」
月が床で擦れる男の顎を持ち上げた。
「噛んだら殺すぞ?」
男に向かって物騒な脅しをかけた月が、その口を塞いでいた布を引き出した。大きく喘いだ男の口に、ふたたび張り詰めたペニスをねじ込んでいる。
「んっ……ふぐ――っ」
男がえずくように呻いた。それには構わず、月が男の顔に腰を押し付ける。男が苦しげに呻くたび、その尻穴が収縮を繰り返した。
「アンタ、二人がかりで犯されてイッてるとか、ドMじゃん」
男の身体が痙攣を繰り返す。
「初めてで気持ちよくなれて、いい子だね。あなたのお尻も俺のことキュウキュウ締め付けてて最高に気持ちいいよ」
きっともう意識なんか保っていないのだ。男は自ら高く尻を持ち上げ、誘い込むように腰を揺らしている。鼻水と涎にまみれた顔が、快楽に歪んでいた。
痩せすぎな男の身体は軽く、前後に犯されるうちに宙に浮いている。
「月の精液で滑って、ホントに女の子みたいだね」
「さっきの女よりよっぽどイイぜ?」
月の声が掠れる。
「陽。もうイク?」
月の潤んだ目がこちらを見つめた。
「月、二回目なのに早いんじゃない?」
「うるせ」
そうからかうと、八つ当たりのように月が激しく腰を振った。
「喉、突かれて気持ちいいんだね」
もっと気持ちよくしてあげる。そう男の中を深く抉る。
「月。一緒にイこうか?」
月が頷く。
それから、無言で男を揺さぶった。
その痩せぎすの身体に欲を放って、そして月とキスをした。
「こっちのほうがイイだろ?」
「悪くなかったよ」
「素直じゃねぇな」
「だって、美玲さんもかわいいんだもん」
どろどろの男が床で気を失っている。
外はもう真っ暗だった。
ガタ、ガタ……ゴッ……。
壁の中から鈍い音が聞こえた。ゆっくり月と顔を見合わせ、静かに笑う。
「もうちょっと待っててね」
豊満な胸を揉みしだくと、女が甘く泣いた。
午後の日差しは随分と弱くなっている。薄暗い部屋のなかに、真っ白い肌が浮かび上がっていた。
「芋虫みたいな気持ち悪い虫……アン……そこ……」
四つん這いにした女を背後から犯し、その膝を持ち上げた。あぐらのうえに貫かれた女が、Mの字に開かされた股を晒している。抱きすくめるように胸を抱え、また柔らかな体を揺らした。
「アンタのここも大概、気持ち悪いぜ?」
意地悪く吐き捨てた片割れが、男を咥え込んだその性器に指をねじ込んだ。
「やめろよ、月」
「なんで? 陽のチンコも硬くなったぜ?」
女のなかを月の指がグネグネと動く。その度に、生温い粘膜に包まれた自身が、強い刺激に悦んだ。
「けど、あんな若くて教授だなんて旦那さんすごいね」
「アッ……ア……ン……」
「今どき専業主婦で、留守には男咥えこめる身分だもんな」
「アッ……ゃあっ!」
「月、意地悪言わずに気持ちよくさせたげなよ」
抱いてもらえなくて寂しいんだって。これみよがしに女の耳元で囁くと、さらに大きく女の股を開かせた。
「ねぇ、美玲さんもココにもっと欲しいでしょ?」
だらしなく口を開いた女が、コクコクと首を振った。
だって。視線だけで月を急かすと、月が無言で女の膝を鷲掴んだ。
「こういうの、好みじゃねぇんだよ」
ため息混じりにぼやいた月が、すでに男を咥えたそこに自らを捻り込ませた。
「ヒ、ギ……ァアアッ――ぁ、あ……おかしくなる、ぅ」
無理やり二本のペニスをねじ込まれた女が泣き叫んだ。構わず月がその腰を大きくグラインドさせる。
「ふは……気持ちい……」
狭いなかで肉が擦れ、なんともいえない快楽が生まれる。
「美玲さん、壊れちゃうよ?」
「だから?」
叫ぶ女が、月にしがみついた。月が小さく舌打ちをする。
女の肩越しに月を引き寄せ、同じ顔にキスをした。すかさず月が舌を絡ませる。
月が挟んだ女を潰すように揺らし、何度も舌を絡ませた。
女が叫ぶ。
「ウルセェ……」
月がさらに激しく女を抉った。音にならない濁音が響き渡る。
「さっさと飛んじまえ」
同時に女が動かなくなった。さっさと立ち上がった月が、ほんのり汗ばんだ額の髪を掻き上げる。
「俺を巻き込むな。陽」
女を床に転がして立ち上がると、月が胸ぐらを掴んできた。その目が剣呑な色を孕んでいる。
「だって性欲持て余してかわいそーじゃん?」
「だったらおまえひとりで相手しろよ」
「えー? つまんない」
口を尖らせれば、月が気持ち悪いと吐き捨てる。
「……だったら、俺の趣味にも付き合え」
玄関へと歩き出した月の背中をすかさず追った。
どこに行くかは分かっている。女が持っていたバッグからマンションの鍵を取りだした。
「帰ってこないかもよ?」
わざとらしく気を削ぐようにしてみれば、振り返った月が呆れた顔で睨んだ。その顔にむかって降参の手を上げると、駆け寄って隣に並ぶ。
エントランスのエレベーターで三階を選び、ドアが閉まったと同時に笑った。そんなタイミングも計ったように同じだ。
「悪趣味だね」
飼育ケースをぐるりと眺めて苦笑いをした。
「だれが?」
同じように飼育ケースを覗いた月も笑う。
夕暮れ時の室内はもうお互いの顔も見えないほど暗くなっている。
玄関の開く重い音が響いた。暗闇にくぐもった笑い声が広がる。
ただいまの声もない。妻が帰っていないことさえ気にもしないのだろう。軽い足音が近づいた。
ドアが、開く――。
「おかえりなさい」
「……っんぐ!」
部屋に一歩入った男を羽交い締めにして口を塞いだ。月がドアを閉めて鍵をかける。
無駄に暴れる男から野暮ったいメガネが落ちた。
「ねぇ、どうして奥さんのこと抱いてあげないの? 若くて美人なのに」
「アレじゃ、興醒めだろ?」
月の大きな手のひらが男のノドを握る。苦しげに暴れる男が、やがて静かになった。
飼育ケースに囲まれた部屋の中央に男を座らせる。男の怯えた目を楽しげな月の手が覆った。
「俺は、コッチほうがいい」
男のネクタイで中途半端に視界を隠し、脱がせたワイシャツで腕を背後に縛った。
「やめてくれ……」
か細い声が懇願する。立ち上がった月が、机の上をマジマジと見ていた。
「いいじゃねぇか。こういうの」
手に取った解剖皿を見せられる。ネクタイの隙間から見えるそこには、腹を開かれた毛虫がピンで留められていた。
「手足を縛って動けなくしてからいたぶるっていい趣味だろ?」
月が、床を逃げようとする男の足からスラックスを抜き取る。そのスラックスを使って、ぎゅっと曲げさせた男の膝を縛った。
そう、自分の意思では動けないように――。
恐怖で縮こまった陰嚢を意地悪な月の手が揉みしだく。男の涙声が懸命に許しを乞うていた。
「使わねぇなら、いらねぇよなぁ?」
扱かれたせいで硬くなった男のペニスを月が強く引っ張った。
「ヒッ……痛い! ヤメ……」
男が体をよじって叫ぶ。
「騒ぐなよ。うるせぇから」
面倒くさそうな月が、男の口に脱がせたばかりの下着を詰め込んだ。くぐもった呻き声が漏れている。
「これで興奮する月が理解できないよ」
呆れてみせたところで、月は多分なんとも思わない。
「陽。こっち持ってろよ」
男の自由なほうの足を渡される。後ろからその足を掴めば、男はさっきの女と同じように股間を剥き出しにされてしまう。
「俺は陽みたいに、自分から股開くメスには興味ねぇからな」
月の手が男の股間を弄ぶ。その度に、男が腰を揺らして呻いた。
「かわいくていいじゃない」
自分からねだってくれるほうが楽だし。そう文句を口にすれば、月がますます楽しげに笑った。
「俺はお堅い男を無理やりメスにするのがいい」
そう言い放った月の手が、男の陰嚢を強く握る。男の身体が二度三度と跳ねた。
「ちょうどいいのがある」
月が棚から試験管を掴んで、男の股のあいだに座り込む。その股間は興奮に膨らんでいた。
月が舐めた試験管が男の尻にあてがわれる。冷たかったのか男がまた跳ねた。じわじわとその穴に試験管が吸い込まれていく。
「暴れるとケツのなかで割れるぜ?」
息を飲んだ男が途端に動きを止める。その身体が恐怖に震えていた。
月が試験管をゆっくりと出し入れする。男が苦しげな声をあげていた。
「はは、透明だからやらしい肉が見えてる」
うれしそうな月が男の尻を覗き込んだ。
「早く突っ込みてぇ……」
熱っぽい声でつぶやいた月が、試験管を何度も出し入れする。透明のガラス容器は、気づけば滑らかにその肉壁を抉っていた。男の身体がビクビクと震えている。
月がペロリと唇を舐めた。獣のような目が、試験管の突き刺さった男の尻を見下ろしている。その手がおもむろに、自らの欲望を取りだした。それはすでに興奮ではち切れんばかりにそそり立っている。
試験管が沈み込むほどに深く突き立てられた。ぐりぐりと捏ねられ、男が背を大きく反らせる。
「ラッキーだな。アンタ」
月がまた試験管を捏ねた。
「気持ちよくなれるタイプだ」
そう言って試験管を抜き取った。わずかに口を開いた男のそこに、ぬるりと光るそれを押し付ける。男が恐怖に息を止めた。
じわじわと穴が拡がっていく。男が止めてくれとばかりに首を振った。
「まだキツいよ、月。裂けちゃうかも」
皮膚が引っ張られて細く張り詰めている。月のペニスはまだ三分の一ほどしか埋まっていない。
「別にいいじゃん」
残酷な月の声に男がまた震える。
「裂けちゃうと楽しめないよ?」
言い諭してから男の足を掴んだまま、すでに小さくへたった男のペニスを優しく握った。男がまた震える。
「締め付けてるぜ?」
月が笑ってわずかに埋まったペニスを揺らした。
「無理やり突っ込んじゃダメだよ」
念押しをしてから、男の縮こまったペニスを扱いてやる。手のひらで包むように尻を撫で、腹を撫でていく。男が荒い呼吸を繰り返している。
「ンーー! ンンンッ」
月のペニスが徐々に深く入り込んでいった。男が苦しげに身体をよじっている。
「いい子だね?」
宥めるように男の頭を撫で、頬を寄せる。男が嫌々をするように首を振った。
月がニヤリと笑ったのを見て、男を抱き締めた。そう、動けないように。
「ンンッ……ッ……ンーーーー!」
月のペニスが一気に根元まで埋め込まれた。暴れそうになる男を押さえ込み、その身体を固定する。
「サイコー……」
うっとりとつぶやいた月がその身体を前後に揺らし始めた。男の身体がされるがままに揺れる。男は声にならない叫び声を上げる。
ギシギシとぎごちなく動いていたそれが、徐々に滑らかになっていった。なんの体液なのか、静かな部屋でぐじゅぐじゅといやらしい音が響き渡る。
男の尻の穴がめくれ上がり、ペニスを引き抜かれるたびに赤黒い肉を見せつける。
「んふ、ぅ……ぅ……ンッ」
男がビクビクと身体を揺らす。
月の動きがどんどん速くなっていった。男が苦しげに呻く。
「メスにした男だと中で出し放題なのがいいよな」
月がまた腰を振る。大きく開かせた尻を抉るように腰を打ち付け、うれしそうにその中に射精した。
男がぐったりと力をなくしている。
「ほら、次は陽が優しくしてやれよ」
月が男の中から汚れたペニスを抜き出した。男の尻の穴はさらに大きく口を開いている。グロテスクで官能的――。
「俺は月と違ってひたすら気持ちよくさせてあげるからね?」
男の身体がビクリとする。それは恐怖だ。
「怖がらないで?」
男の足を縛っていたスラックスを解き、痩せたその身体を優しく撫でた。
「今度はこっち向き。このほうが気持ちいいから」
男を四つん這いにすると、その腰を高く引き上げた。膝の位置を開かせ、月が拡げた穴を表に晒す。その口は、抵抗もなく次の男を咥え込んだ。
床に顔を押し付けた男が濁った喘ぎを漏らす。苦しさと恐怖のなかに、快楽を見つけたのだ。
「この辺だよね? 気持ちいいでしょ?」
ゆるゆると男の中を擦り上げ、一定の場所を何度も突き上げる。膝立ちの太股が次第にビクビクと打ち震えだした。
「女の子にするなら優しくしないとね」
自らを突き上げる動きに合わせるようにして、男が腰を揺らしている。さっきよりも格段に甘くなった呻きが床を伝っていた。
「んん……ん……ん」
「はは、蕩けた声出しやがって」
月が床で擦れる男の顎を持ち上げた。
「噛んだら殺すぞ?」
男に向かって物騒な脅しをかけた月が、その口を塞いでいた布を引き出した。大きく喘いだ男の口に、ふたたび張り詰めたペニスをねじ込んでいる。
「んっ……ふぐ――っ」
男がえずくように呻いた。それには構わず、月が男の顔に腰を押し付ける。男が苦しげに呻くたび、その尻穴が収縮を繰り返した。
「アンタ、二人がかりで犯されてイッてるとか、ドMじゃん」
男の身体が痙攣を繰り返す。
「初めてで気持ちよくなれて、いい子だね。あなたのお尻も俺のことキュウキュウ締め付けてて最高に気持ちいいよ」
きっともう意識なんか保っていないのだ。男は自ら高く尻を持ち上げ、誘い込むように腰を揺らしている。鼻水と涎にまみれた顔が、快楽に歪んでいた。
痩せすぎな男の身体は軽く、前後に犯されるうちに宙に浮いている。
「月の精液で滑って、ホントに女の子みたいだね」
「さっきの女よりよっぽどイイぜ?」
月の声が掠れる。
「陽。もうイク?」
月の潤んだ目がこちらを見つめた。
「月、二回目なのに早いんじゃない?」
「うるせ」
そうからかうと、八つ当たりのように月が激しく腰を振った。
「喉、突かれて気持ちいいんだね」
もっと気持ちよくしてあげる。そう男の中を深く抉る。
「月。一緒にイこうか?」
月が頷く。
それから、無言で男を揺さぶった。
その痩せぎすの身体に欲を放って、そして月とキスをした。
「こっちのほうがイイだろ?」
「悪くなかったよ」
「素直じゃねぇな」
「だって、美玲さんもかわいいんだもん」
どろどろの男が床で気を失っている。
外はもう真っ暗だった。
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