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2章番外編
秘密の後③@リオ王子
しおりを挟む「父上、只今帰国致しました。」
「ああ。よく無事で戻ったな。顔を上げよ。」
エルカ姫と共に、父上の元にようやく辿り着くことができたのは良かったが。
「父上。今回の件、一体どのようなお考えがあってのことなのでしょうか?」
「エルカ姫との婚約のことか?何、側室位何人いても構わんぞ。」
「ご冗談を仰られても困りますよ。エルカ姫の正体を、ご存知なのでしょう?」
「.....お見通しのようだな。知っているのならば話は早い。リオ。」
「はい。」
「エルカ姫の暗殺未遂者を捕らえ、エルカ姫をあるべき地位に戻せ。」
父上はたまに、突拍子のないことを言い出すから驚くよ。暗殺未遂者を捕らえろって・・・・。僕は只の王子のはずなんだけどね。
「・・・・・。何故僕にそのようなことを?」
「決まっているだろう。お前を試すためさ。次期国王のお前が、これしきの謀略を解決出来なくてどうする。」
「それにしたって、今さらすぎると思いますが。今までだって出来る機会はあったかと。」
「確かにな。だが、今のお前は婚約者と上手くいってはいない。違うか?」
「まあ、上手くいってるかいってないかと言われれば、いってないかも知れませんが。」
ルミネは、少しは僕に気を許してくれているとは思う。でも、メロメロにはなってないのは、僕でもわかる。....これからさ、これから!
「この問題が解決出来なかった場合・・・・。ルミネ姫とは婚約を解消しろ。」
「なっ!?何故!!!」
「考えてみろ。エルカ姫がもしルミネ姫だったら?常に狙われる婚約者を救えずに、殺してしまうことにもなりかねん。」
「それに、今上手くいっていないのなら──、今のうちに手を離すのも、優しさだぞ。」
「・・・・・。」
わかりました、とは言えなかった。ルミネだけは、どうしても僕の手の中におさめておきたかったから。例え、危険に晒すことになったとしても、ルミネを手放すことは出来ないと、確信していたから。
「父上の命でも、婚約は解消しません。ですが、もしルミネが狙われるようなことがあっても、大丈夫ですよ。」
「僕は、片時も側を離れませんから。」
常に側にいれば、早々手出しする輩は現れないだろうしね。
といっても、今は離れてしまっているけど、致し方ない!これさえ終われば、ずっと守っていられるからね。我慢我慢。
「はっはっは、若いなあ。よかろう。但し、これは試練だ。任務は遂行してもらうぞ。」
「は。必ずや捕らえてご覧に見せます。行こう、エルカ姫。」
「ああ。国王様、失礼致します。」
こうして、隣にいたエルカ姫を連れ、早速犯人探しが始まった。
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