落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

文字の大きさ
3 / 224
序章

第3話 レックス・アーノルド

しおりを挟む
 僕ことレックス・アーノルドは、ヒト族の王都であるサンドリア王国より西へ1日半くらいで辿り着ける場所にあるウッド村と呼ばれる村で生まれ育った。

 そこは周りが森で囲まれていて森を出たところには他のいくつかの村があり、その村々の人達とも仲良く穏やかに暮らしていた。

 僕らの村は森にいる動物を適度に狩ったり生えている薬草や食物を採って自分達の食料にしたり、また周りの村々に売ったりして生計を立てていた。

 また極々稀にであるが森の中に魔物が出没することもあったので、その監視と出没した時の周りの村への連絡と討伐役も引き受けていた。

 僕もその村の男の1人ということもあって、子供の頃から村で一番信頼されている父親のゴーシュ・アーノルド(皆からはゴッシュと呼ばれている)と、僕の家の隣に住んでいて1つ年上のアッシュ兄ちゃんことアッシュ・ハーメルンやその父親のレオ・ハーメルンおじさんらとよく森に出掛けていた。僕らは主に動物の狩りをしながら魔物の監視を行っていた。

 またたまに母親であるマリーア・アーノルド(こちらも皆からはマリーと呼ばれている)と、なぜか毎回付いてくるアッシュ兄ちゃんの家とは反対の隣に住んでいる幼なじみのアリス・テレンシアと共に薬草の採集にも行っていた。

 そしてよくそのアリスやアッシュ兄ちゃんと、またたまに他の村の子供達と森で遊んだりして楽しい毎日を過ごしていた。

 だが僕が9歳になった時突然僕らの村を始め、森の周りの村々がトロルの集団に襲われ村人が全員殺されてしまった。

 ただ、その時たまたま村から遠く離れた森の中に遊びに行っていた僕とアリスとアッシュ兄ちゃんだけが奇跡的に生き残ったのであった。そのすぐ後に来た騎士団の調査隊によって僕らは王都に連れていかれ、そこの孤児院で生活する事となった。

 王都に来て数日過ぎた時に突然アッシュ兄ちゃんが騎士団の養成学校に入学すると言い出し、村を出る時に残っていたお金を持ち出していて僕やアリスにそれを使う許可を求めてきた。

 当然僕らは兄ちゃんを送り出すことにし、兄ちゃんから「お前達も来年までにお金を貯めて養成学校に入学しろよ。そして父さんや母さんの敵をとりつつ、俺達のような子供を出さないように国へ協力しようぜ」と言われ、それから僕とアリスは必死に働いたりしてお金を稼ぎ、翌年2人とも無事養成学校に入学出来たのであった。

 養成学校は入学時、主に武闘や剣術を学びつつ体力を鍛える武力科、魔法を修得、強化したり魔力を極める魔法科、そしてアイテムなどを研究したりして知識教養を深め、戦闘をサポートするサポート科から選ぶことになっており、僕と兄ちゃんは武力科、アリスはサポート科をそれぞれ選んだ。

 そして3年間学校で学習して卒業試験に合格したものが騎士団になる資格を与えられるのだ。ただし全員が騎士団に入るわけではなく、出身地の自警団などで活躍するために入学した者がいれば、王都に住んでいる貴族の子供らが教養を深める延長線で入学する者も中にはいた。

 そうして僕らは3年間学んだ後無事卒業でき、卒業後3人とも(兄ちゃんは1年早く)騎士団に入団したのであった。

 そして僕とアリスが入隊して間もない頃に勇者パーティーが聖剣を手に入れ、魔王軍との決戦に向けて有志を募集しだした話を聞き、3人とも応募して今に至るのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~

しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、 目を覚ますと――そこは異世界だった。 賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、 そして「魔法」という名のシステム。 元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。 一方、現実世界では、 兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。 それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、 科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。 二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。 異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。 《「小説家になろう」にも投稿しています》

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜

上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】  普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。 (しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます) 【キャラクター】 マヤ ・主人公(元は如月真也という名前の男) ・銀髪翠眼の少女 ・魔物使い マッシュ ・しゃべるうさぎ ・もふもふ ・高位の魔物らしい オリガ ・ダークエルフ ・黒髪金眼で褐色肌 ・魔力と魔法がすごい 【作者から】 毎日投稿を目指してがんばります。 わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも? それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。   

魔法属性が遺伝する異世界で、人間なのに、何故か魔族のみ保有する闇属性だったので魔王サイドに付きたいと思います

町島航太
ファンタジー
 異常なお人好しである高校生雨宮良太は、見ず知らずの少女を通り魔から守り、死んでしまう。  善行と幸運がまるで釣り合っていない事を哀れんだ転生の女神ダネスは、彼を丁度平和な魔法の世界へと転生させる。  しかし、転生したと同時に魔王軍が復活。更に、良太自身も転生した家系的にも、人間的にもあり得ない闇の魔法属性を持って生まれてしまうのだった。  存在を疎んだ父に地下牢に入れられ、虐げられる毎日。そんな日常を壊してくれたのは、まさかの新魔王の幹部だった。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

異世界デバッガー ~不遇スキル【デバッガー】でバグ利用してたら、世界を救うことになった元SEの話~

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した元システムエンジニア、相馬譲(ユズル)。異世界転生で得たスキルは、世界の情報を読み取り「バグ」を見つけ出す【デバッガー】。攻撃力も防御力もない外れスキルと思われたが、その真価は世界の法則すら捻じ曲げるバグ利用にあった! モンスターの行動、魔法の法則、スキル限界――あらゆるシステムの穴を突き、元SEの知識で効率的に攻略していくユズル。不遇職と蔑まれながらも、規格外の力でダンジョンを蹂躙し、莫大な富と影響力を築き上げる。 頼れる騎士、天才魔道具技師、影を歩むダークエルフといった仲間と共に、やがてユズルは、この世界そのものが抱える致命的な「システムエラー」と、それを巡る陰謀に直面する。これは、不遇スキルで世界のバグに挑む、元SEの異世界成り上がり譚!

処理中です...