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第3章 修行
第22話 運命の洞窟
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ファンタジック歴1097年。
エルフの里での一件後も従来の修行を続け、もうじき王都へ向けて旅立つ日が近付いて来た。
そんなある日、僕がいつも通り下山している間にハウル様の所へ意外な人が訪問していた。
「6代目よ」「っ! 初代」「修行は順調のようだな」「えぇ、何とか」「ではそろそろ"運命の洞窟"へ連れて行っても良かろう」「あの洞窟へ?」そこまで会話して初代は無言で頷いた。
そして僕が家に戻ったところでその人と初対面した。「ハウル様、こちらの方は?」「お主も姿は何度も見掛けておるじゃろう?」と言われてその人をよく見た。
······あっ! 僕は思い出して、天井の方を眺めた。
そこにはある人の肖像画が飾られており、以前ハウル様と······。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ハウル様、掃除していてよく見るのですが、あの肖像画は誰のなんですか?」
「ん? あれか。あれは初代ハウル様じゃよ」「初代?」「うむ。わしらハウルは200年周期で次の者に代替わりする事になっておってのぉ。つまり、今のわしは6代目なんじゃよ。」
「そうなんですか!?」「んでお主にも話した前のタイムリターナー が信仰心の強い者でのぉ。何かを見て拝みたいというので取り敢えず初代の肖像はすぐ具現化出来たのでああして肖像画にしてあそこに飾ったまでじゃ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という会話をした事があったので、「もしかして、初代ハウル様?」と尋ねると、その人は「その通りじゃよ、レックス」と答えた。
(やっぱり!)と思いつつ、(······あれ?)今の声どこかで聞いたことが······とも思った。
するとその人が「どうした、レックス。10年も経ったらもう忘れたか?」と言ってきたので、(10年?)その言葉を聞いて記憶を辿った。
そしてようやく声の正体を思い出し、「ま、まさか······神の、使い?」と尋ねたら、その人はニコリと笑って「近いうちに遭う事となったじゃろう?」と言った。やっぱりだった。
「どうしてこちらに?」と尋ねると、「6代目にお主をあそこへ連れて行く時期じゃろうと伝えるためじゃ」
「あそこ?」「うむ。レックスよ、付いて参れ」と言って外へ出たので僕と初代も続いた。
そうして頂上への洞窟内の赤い頑丈な扉があるところで止まった。
「この扉は······」そう、この扉も最初にハウル様の下に来て修行について話していた時······。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「レックスよ。ここにいる間1つだけ絶対に守ってもらう事がある」「何でしょうか?」「ここまでの洞窟内に赤い扉があるのじゃが、儂が許可するまで絶対に開けてはならんぞ。開けた時点で修行はお終いじゃ」「分かりました」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
って話していた扉だ。そしてハウル様がこの扉の中の事を説明し出した。
「この先は"運命の洞窟"と呼ばれておって、邪悪な心や邪な心を持たず、純粋な心で自分のある運命を見たいと願う者がこの通路の先にある水晶玉に手をかざせば、水晶玉が見せてくれるのじゃよ」
「そうだったんですか」「そう、つまり」初代様が語り出した。「お主を殺した者を確認する事も出来るという事じゃ」
「っ!」その言葉に僕は息を飲んだ。
「但し、お主がその者に何かをしたいと思って進めば部屋には辿り着けず、最悪天に召されてしまう事もある」そう言われさらに緊張感が走った。
「進むかどうかはお主次第じゃ」と言われ、僕はよくよく考えた。
確かに今知らなくてもあの決戦の時注意すればいいだけだけど、もし誰か分かっていたらその人との接し方を変えられるかも······等々考えて出した答えは、「行きます!」だった。
そう決意して僕は扉を開け、奥へ進みハウル様と初代様も僕に続いて中に入った。少しして先が明るくなってそこに辿り着くと、広い部屋に出て中央に水晶玉が置いてある台があった。
その水晶玉に近付き、そして(僕を殺すのは誰なんでしょうか?)と思いながら手をかざした。
すると水晶玉は強く光だし、そして上空に何かが映し出された。
そこには、ヒト族の誰かだと分かる顔が映し出された。(この人が、僕を)と思いつつ、(······やっぱりこの顔、どこかで会ったか見た顔だ)と思った。
その直後、その顔の左右にそれぞれ別のヒト族とエルフ族の顔が1人ずつ映し出された。
「こ、これは?」僕は言葉をこぼした。(どうして3人の顔が? とにかくこの3人に注意しろと言う事なんだな)と思い水晶玉に目線を向けた。
その直後、さらに強く眩しい光が水晶玉から発せられ、流石に僕もそして少し離れたところにいたハウル様も初代様も目を瞑った。
そして目の前が真っ暗になった直後、奥の方から何かがこちらに近付いてくるものがあった。
(あれは······)それはどこかの場所で誰か、いや僕自身が映し出されている映像だった。
しかしその映像の場所はどこも知らない所であるため、(まさか、未来の映像?)そう思いながら次々と流れてくる映像を感じ続けていた。
すると「······えっ?」、「······なっ!?」いくつかの映像を感じた時、僕は絶句してしまった。
そして映像が終わると再び目の前が眩しくなったと思ったら元の部屋の風景が目に入った。
直後に僕は先ほど見せられた映像を思い返し、(ま、まさか)と思いながら体をその場に崩れ落とした。
そのすぐ後ハウル様と初代様が近付いて来て、「大丈夫か? レックス」ハウル様が尋ね、「······レックスよ、何を見せられた?」初代様が尋ねられたので、僕は「······これから起こるかもしれない、"未来"です」と答えた。
「「っ!」」2人は驚き、「そうか。もしかすると、それが今後のお主への試練なのかもしれぬな」と初代様は仰った。
そしてその未来の映像の事は取り敢えずは誰にも言わないようにと釘を刺して初代様は天に帰られた。
そして月日は過ぎ、「それではハウル様、お世話になりました」「うむ、養成学校でもしっかり学ぶのじゃぞ」
「はい!」「何かあればいつでも相談に来るがよい。儂も何かあったりすれば、そなたを尋ねる事もあるかも知れんからのぉ」「分かりました。では」と言って僕は山を下りて王都の養成学校に向かった。
ここで培った経験と、あの時見せられた映像を胸に秘めて······。
途中、今後のために下山してすぐの村にたまたま売られていたある武器を購入しておいた。
運命の魔王軍との決戦の日まで、後3年。
エルフの里での一件後も従来の修行を続け、もうじき王都へ向けて旅立つ日が近付いて来た。
そんなある日、僕がいつも通り下山している間にハウル様の所へ意外な人が訪問していた。
「6代目よ」「っ! 初代」「修行は順調のようだな」「えぇ、何とか」「ではそろそろ"運命の洞窟"へ連れて行っても良かろう」「あの洞窟へ?」そこまで会話して初代は無言で頷いた。
そして僕が家に戻ったところでその人と初対面した。「ハウル様、こちらの方は?」「お主も姿は何度も見掛けておるじゃろう?」と言われてその人をよく見た。
······あっ! 僕は思い出して、天井の方を眺めた。
そこにはある人の肖像画が飾られており、以前ハウル様と······。
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「ハウル様、掃除していてよく見るのですが、あの肖像画は誰のなんですか?」
「ん? あれか。あれは初代ハウル様じゃよ」「初代?」「うむ。わしらハウルは200年周期で次の者に代替わりする事になっておってのぉ。つまり、今のわしは6代目なんじゃよ。」
「そうなんですか!?」「んでお主にも話した前のタイムリターナー が信仰心の強い者でのぉ。何かを見て拝みたいというので取り敢えず初代の肖像はすぐ具現化出来たのでああして肖像画にしてあそこに飾ったまでじゃ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という会話をした事があったので、「もしかして、初代ハウル様?」と尋ねると、その人は「その通りじゃよ、レックス」と答えた。
(やっぱり!)と思いつつ、(······あれ?)今の声どこかで聞いたことが······とも思った。
するとその人が「どうした、レックス。10年も経ったらもう忘れたか?」と言ってきたので、(10年?)その言葉を聞いて記憶を辿った。
そしてようやく声の正体を思い出し、「ま、まさか······神の、使い?」と尋ねたら、その人はニコリと笑って「近いうちに遭う事となったじゃろう?」と言った。やっぱりだった。
「どうしてこちらに?」と尋ねると、「6代目にお主をあそこへ連れて行く時期じゃろうと伝えるためじゃ」
「あそこ?」「うむ。レックスよ、付いて参れ」と言って外へ出たので僕と初代も続いた。
そうして頂上への洞窟内の赤い頑丈な扉があるところで止まった。
「この扉は······」そう、この扉も最初にハウル様の下に来て修行について話していた時······。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「レックスよ。ここにいる間1つだけ絶対に守ってもらう事がある」「何でしょうか?」「ここまでの洞窟内に赤い扉があるのじゃが、儂が許可するまで絶対に開けてはならんぞ。開けた時点で修行はお終いじゃ」「分かりました」
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って話していた扉だ。そしてハウル様がこの扉の中の事を説明し出した。
「この先は"運命の洞窟"と呼ばれておって、邪悪な心や邪な心を持たず、純粋な心で自分のある運命を見たいと願う者がこの通路の先にある水晶玉に手をかざせば、水晶玉が見せてくれるのじゃよ」
「そうだったんですか」「そう、つまり」初代様が語り出した。「お主を殺した者を確認する事も出来るという事じゃ」
「っ!」その言葉に僕は息を飲んだ。
「但し、お主がその者に何かをしたいと思って進めば部屋には辿り着けず、最悪天に召されてしまう事もある」そう言われさらに緊張感が走った。
「進むかどうかはお主次第じゃ」と言われ、僕はよくよく考えた。
確かに今知らなくてもあの決戦の時注意すればいいだけだけど、もし誰か分かっていたらその人との接し方を変えられるかも······等々考えて出した答えは、「行きます!」だった。
そう決意して僕は扉を開け、奥へ進みハウル様と初代様も僕に続いて中に入った。少しして先が明るくなってそこに辿り着くと、広い部屋に出て中央に水晶玉が置いてある台があった。
その水晶玉に近付き、そして(僕を殺すのは誰なんでしょうか?)と思いながら手をかざした。
すると水晶玉は強く光だし、そして上空に何かが映し出された。
そこには、ヒト族の誰かだと分かる顔が映し出された。(この人が、僕を)と思いつつ、(······やっぱりこの顔、どこかで会ったか見た顔だ)と思った。
その直後、その顔の左右にそれぞれ別のヒト族とエルフ族の顔が1人ずつ映し出された。
「こ、これは?」僕は言葉をこぼした。(どうして3人の顔が? とにかくこの3人に注意しろと言う事なんだな)と思い水晶玉に目線を向けた。
その直後、さらに強く眩しい光が水晶玉から発せられ、流石に僕もそして少し離れたところにいたハウル様も初代様も目を瞑った。
そして目の前が真っ暗になった直後、奥の方から何かがこちらに近付いてくるものがあった。
(あれは······)それはどこかの場所で誰か、いや僕自身が映し出されている映像だった。
しかしその映像の場所はどこも知らない所であるため、(まさか、未来の映像?)そう思いながら次々と流れてくる映像を感じ続けていた。
すると「······えっ?」、「······なっ!?」いくつかの映像を感じた時、僕は絶句してしまった。
そして映像が終わると再び目の前が眩しくなったと思ったら元の部屋の風景が目に入った。
直後に僕は先ほど見せられた映像を思い返し、(ま、まさか)と思いながら体をその場に崩れ落とした。
そのすぐ後ハウル様と初代様が近付いて来て、「大丈夫か? レックス」ハウル様が尋ね、「······レックスよ、何を見せられた?」初代様が尋ねられたので、僕は「······これから起こるかもしれない、"未来"です」と答えた。
「「っ!」」2人は驚き、「そうか。もしかすると、それが今後のお主への試練なのかもしれぬな」と初代様は仰った。
そしてその未来の映像の事は取り敢えずは誰にも言わないようにと釘を刺して初代様は天に帰られた。
そして月日は過ぎ、「それではハウル様、お世話になりました」「うむ、養成学校でもしっかり学ぶのじゃぞ」
「はい!」「何かあればいつでも相談に来るがよい。儂も何かあったりすれば、そなたを尋ねる事もあるかも知れんからのぉ」「分かりました。では」と言って僕は山を下りて王都の養成学校に向かった。
ここで培った経験と、あの時見せられた映像を胸に秘めて······。
途中、今後のために下山してすぐの村にたまたま売られていたある武器を購入しておいた。
運命の魔王軍との決戦の日まで、後3年。
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