落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

文字の大きさ
70 / 224
第13章 依頼

第70話 授業3~エルフの里でのクエスト~

しおりを挟む
 授業の方は最近になって教科の内容がエルフ族についての内容に入りだした。
 
 昔からヨートス様やロースとの付き合いから色々知っているつもりではいたが、エルフ族は大陸の西方地域だけでなくヒト族の領土内にも幾つか里が形成されており、ヒト族と交流や情報交換をし合っているとの事だ。

 また世界のどこかにエルフ族の王が統治しているエルフの王国があり、その王国内には世界樹と呼ばれている樹があってその樹の葉を用いればどんな病気なども治す事が出来たり、様々な用途に利用出来ると言われているそうだ。

 残念ながらエルフ族であるスティーブン先生さえ一度も王国を訪れた事が無いため、その王国がどこにあるかは知らないそうだ。

 僕はもちろんロースでさえほとんどの内容は知らなかったみたいで、先生の話を聞くたびに驚いていた。


 そうして数日エルフ族についての授業が行われたある日の授業終了直前にスティーブン先生から、「さて、これまでエルフ族の事を色々教えてきたところで······」と入口の方を見たかと思ったら、バーミリアン先生が教室に入って来た。

 そして、「午後からの実技の授業はあるエルフ族の里に赴いてクエストを行う。なので昼食後は遠征準備をしてグラウンドに集合すること!」と仰られた。

 先生に言われて僕は昼ご飯を食べ、武器などの準備をしてベアーズを迎えに行った後グランドへ向かった。

 全員が揃ったのを確認してバーミリアン先生が「ではこれからエルフの里に向かうので男子は俺、女子はスティーブン先生の近くに集まれ」と言われそれぞれ集まったところで先生方は懐から僕が使っているのと同じ白い羽を取り出した。

 誰かが「その羽は?」と聞いたので、スティーブン先生が「これは"移動の羽"と呼ばれていて主にエルフ族の間で使われており、離れた所同士を一瞬で移動出来る物だよ」と説明してくれた。そしてその羽を使って目的の里へ飛んだ。


 目的の里に着いたところで先生に促され里内の広場まで進んだ。

 広場まで来た所でスティーブン先生が里長に挨拶をしに行っている間、バーミリアン先生からクエストの説明が行われた。

 少し前にこの里近くの植物などが突然暴走しだした事があり、すぐにその騒動は収められたのだが、以前からこの辺りによく出没していた魔物らがその騒動後からより出没するようになったため、それらの魔物を討伐して欲しいという内容だ。

 その魔物とは、トカゲのような姿で体に甲羅を身につけたシェルリザードと、凶暴な性格でカマキリのような姿をしたキラーマンティスの2匹だという。

 しかもコイツらはエルフ族が得意としている弓矢や使用している武器ではあまりダメージを与えられないとの事だ。

 そのため、これらの魔物を討伐し証としてシェルリザードの甲羅か兜もしくはキラーマンティスの鎌を集めるというBランクのクエストを行うとの事だ。

 ただし、森にはエルフ族にしか仕掛けの分からない罠が仕掛けられているとの事なので、クラスに3人いるエルフ出身の生徒を中心にチーム分けがされ、僕を始めおなじみのメンバーはロースと一緒のチームとなった。

 一番多く証を集めたチームに成績が加点されると言われて皆が喜んでいる時、スティーブン先生が里長との話を終えて出て来たところで解散となった。


 解散後僕達は周りに注意しながら森を進んで行き、途中いくつか罠を発見した時にはロースに任せて解除してもらいながら進んで行った。

 そして大分奥へ入り込んだところでまずは数匹のシェルリザードに遭遇したので、ゲルガーやアイラなど打撃系の武器を得意とする生徒が中心となって討伐した。

 また少し行った所で今度はキラーマンティスに遭遇したので僕やジャック、マールなど斬撃系の武器を得意とする生徒が中心となって討伐した。

 それぞれ倒したところでいくつかの甲羅や鎌を手に入れる事が出来た。

 その後はシェルリザートやキラーマンティスらに出会っては先ほどの各生徒が中心となって討伐し、罠を見つけてはロースが解除することを繰り返した。

 またロースも戦闘中は近くの木に登って援護射撃を行ってくれた。

 僕もこれまでの校内での訓練や校外での実戦の時によく一緒になる事が増えたためマールやジャックとの連携が上手くなってきた。

 そのため今回も「マール! 頼む!」「はい!」キラーマンティスの攻撃をマールの三叉槍で防いでもらい、「ジャック!」「おう!!」僕の掛け声でキラーマンティスの左右から同時に斬り付けて倒す事が出来た。

「やったね、レックス!」「ああ!」ジャックと2人で喜び合い、「マールもありがとう」「うん!」マールにも感謝の言葉を掛けた。


 そうしてシェルリザートやキラーマンティスの討伐をしだしてかなり時間が経過し、もうどちらも周りに気配が感じられなくなってきた頃、「よーし、全員そこまでだー!」バーミリアン先生の声が聞こえ、声のする方に向かったらスティーブン先生とバーミリアン先生が近くまで来ていた。

 他の2チームもその場に現れて取り敢えず全員で村に戻る事にした。

 村の広場に着いたところで各チームの集めた数を確認し合い、残念ながら最も多く集めたのは別のチームであったが僕達のチームもかなりの数を集められていたようだ。

 それらをスティーブン先生が里長に渡し、依頼達成の証を貰って学校へ戻った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~

しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、 目を覚ますと――そこは異世界だった。 賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、 そして「魔法」という名のシステム。 元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。 一方、現実世界では、 兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。 それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、 科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。 二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。 異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。 《「小説家になろう」にも投稿しています》

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。   

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

処理中です...