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第24章 王国騎士団
第176話 任務4.5~VSリッチ~
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僕が唐突に隠し階段を出現させたことで皆が驚き呆然としていたが、少しして全員が正気に戻ったところで現れた階段を降り出し、途中崩れた部分に注意しながら下に辿り着いて目の前を見たら、今まで遭遇した事の無い魔物がいた。
その魔物を見てシュバイン隊長が「コイツは······リッチだ! そうか、だからゾンビや幽霊系の魔物があんなにも多くいやがったのか」「じゃあアイツらは?」「あぁ。コイツが呼び寄せたか、コイツの力に惹かれてきた奴らだろう」そういう事だったのか。
そう僕達が話して納得したところで、リッチも僕達を認識して襲い掛かってきた。
リッチは持っていた鎌を大きく振りかぶって攻撃してこようとしたが、それをオリバー隊長の"オートガード"で防いだが、すかさずリッチは炎を放ってきた。
「うわっ!」流石にオリバー隊長も対処出来ず後退せざるを得なかった。
代わりにシュバイン隊長が「アンナ! 頼む!」「はい! 結界!」とアンナにバリアを張るよう指示し、アンナもそれに応えて皆の前にバリアを張った。そのお陰でリッチの炎攻撃を防ぐことが出来た。
そのすぐ後にオリバー隊長が「レックス! 今のうちに弱点を探れ!」と指示してきたので「了解!」返答した後集中スキルの覚醒を発動させた。
ところが、(······あれ?)反応はあったのだが、妙な所から反応を感知したためチラリと片目を開けてその場所を確認し、改めて覚醒を発動させたが、やはり同じ場所に反応を感知したため仕方なくその場所ーーリッチのいる場所から右側の壁際ーーをオリバー隊長に伝えた。
オリバー隊長も聞いてすぐに「何!?」と返答したが、そのすぐ後ベアーズを見てみたらベアーズもレックスが答えたのと同じ辺りを見て唸っていたので、(そうか!)と何かに気付いてすぐ「シュバイン! 目の前のリッチは幻だ!」「「何!?」」
「本物は姿を隠して······あそこにいる!」とレックスやベアーズが知らせてくれた右側の壁際を指差した。
「「っ!」ネール!」「了解!」と言った後ネールはすぐさま壁際に"ライト"を放った。すると壁際に今まで見ていた奴より大分小さなリッチが姿を現した。
「本体のお出ましか! 行くぞ、皆!」「「了解!」」シュバイン隊長の掛け声に合わせ魔法部隊員が一斉に攻撃魔法を放った。
流石に多くの魔法を一気に受けたリッチは弱りだした。そこにニコラスが止めの"ピュア"を放ってようやくリッチを倒す事が出来たのだった。
「よし!」「ふぅ」「「やったぁ!」」リッチを倒せた事で各々歓喜の声などを上げて喜んだのだった。
「サンキュー、オリバー! さっきのアドバイスは本当に助かったよ。やっぱお前達と来て正解だったぜ」「いや、あれは俺の功績じゃねぇよ」「えっ?」「あいつらのお陰だ」とオリバーはレックスとレックスに駆け寄っているベアーズを見た。
「あいつらが同時に同じ方向に何かがいるようなことを伝えてきたから信じたまでだ。どちらか、特にレックスだけだったら俺も半信半疑だったろうからな」「なるほど」と両隊長は先ほどのレックスとベアーズの活躍を振り返り、感心したのだった。
こうしてリッチを倒す事ができ、それによってどうやら城にいた他の魔物達は早々に退散したらしく、再び静かなスカルキャッスルに戻ったのだった。
そして僕達も魔法部隊の隊員達と共にウッディらに乗って騎士団本部に帰還することとなった。
皆無事任務を終わらせることができ、結構活躍出来たためか上機嫌であった。そんな中オリバー隊長だけが真剣な顔つきで何か考え事をしているようだった。
そんなオリバー隊長にシュバイン隊長が「どうしたんだ? オリバー。怖い顔して」と声を掛けた。
するとオリバー隊長は「······あぁ、ちょっと。······なぁ、レックス!」「は、はい」僕に声を掛けてきた。
「お前達が前回来た時にはスカルソルジャーとスカルキングしかいなかったんだよな?」「はい。そうです」「つまり、リッチや他の魔物達が棲みつきだしたのはほんの2、3年の間という事になるだろ?」「あぁ。そうだな」
「今回の件に限らないが、この数年魔物達の活動が以前に比べておかしくなりすぎてないか?」「おかしく?」
「今回の一件に先日俺達が討伐したグリズリー。それに去年アッシュとレックスが戦ったフレイムリザードや他にも以前に比べて数が多くなったモノ達。明らかに魔物の活動がいろんな所で活発になりすぎてるだろ?」「改めて言われりゃあ、確かに······」
「まるで何かの前触れと言わんばかりに、な」「おいおい、嫌なこと言うなよ。折角任務を終わらせたばかりなのによぉ」「あぁ。そうだな。すまなかった」とオリバー隊長はそれからは何も言わなくなったが、確かにそう考えてもおかしくはないだろう。
そして、その言葉の一端が現実になりそうな事が水面下で動き出していたのだった······。
同時刻の騎士団本部内。アッシュが歩いていると「アッシュ! ちょっと来てくれ!」パーシバル団長がアッシュを呼んだ。呼ばれたアッシュはパーシバルとともに団長室に入ったところで「どうしました? 団長」と尋ねた。
「ついさっき諜報部隊から連絡が入って、北東部の高山地帯でとんでもない魔物を目撃したとの事だ」「とんでもない魔物?」「あぁ。ーーとーーだ」「な、何ですって!?」名前を聞いてアッシュは大きく驚いた。
「特に目的があるようには見えなかったようだが、もし奴らが人里に出たら被害は甚大な物となるだろう。だから今のうちに討伐しておくべきだと思ってお前を呼び出したんだ」「分かりました!」
「既にその方向で支援部隊には準備してもらっている。あと、こちら側はお前のところの正規のメンバーと今の第1小隊で向かうようにしたまえ」「今の第1小隊の連中もですか!?」突然のパーシバル団長からの提案にアッシュは驚いた。
「オリバーが今彼らの小隊長になっているし、最近の彼らの働きを聞いていれば戦力になるだろ」「分かりました。その方向で準備などしておきます」「よろしく頼むよ」「はい!」と言って団長室を出た。
そして廊下を歩きながらアッシュは(それにしても、よりにもよって"キマイラ"と"ケルベロス"かよ。レックスのあの短剣が無くても弱点が分かればいいんだが、まぁ一応······)と思っていた。
そう、先ほど団長から言い渡された魔物とは、キマイラとケルベロスであった······。
そんなやりとりがなされているとは知らないレックスは······「はい。ありがとう」お城のジェシーの下を訪れてベアーズを返していた。
「どうだった? 久しぶりにベアーズと行動をしてみて?」「相変わらずコイツの動きに振り回されたけど、本当に助かったよ」「フフッ。やっぱりベアーズを傍に引き留めておいて大正解だったわね」「うん。そうだね」と言って2人で笑いだしたのだった······。
その魔物を見てシュバイン隊長が「コイツは······リッチだ! そうか、だからゾンビや幽霊系の魔物があんなにも多くいやがったのか」「じゃあアイツらは?」「あぁ。コイツが呼び寄せたか、コイツの力に惹かれてきた奴らだろう」そういう事だったのか。
そう僕達が話して納得したところで、リッチも僕達を認識して襲い掛かってきた。
リッチは持っていた鎌を大きく振りかぶって攻撃してこようとしたが、それをオリバー隊長の"オートガード"で防いだが、すかさずリッチは炎を放ってきた。
「うわっ!」流石にオリバー隊長も対処出来ず後退せざるを得なかった。
代わりにシュバイン隊長が「アンナ! 頼む!」「はい! 結界!」とアンナにバリアを張るよう指示し、アンナもそれに応えて皆の前にバリアを張った。そのお陰でリッチの炎攻撃を防ぐことが出来た。
そのすぐ後にオリバー隊長が「レックス! 今のうちに弱点を探れ!」と指示してきたので「了解!」返答した後集中スキルの覚醒を発動させた。
ところが、(······あれ?)反応はあったのだが、妙な所から反応を感知したためチラリと片目を開けてその場所を確認し、改めて覚醒を発動させたが、やはり同じ場所に反応を感知したため仕方なくその場所ーーリッチのいる場所から右側の壁際ーーをオリバー隊長に伝えた。
オリバー隊長も聞いてすぐに「何!?」と返答したが、そのすぐ後ベアーズを見てみたらベアーズもレックスが答えたのと同じ辺りを見て唸っていたので、(そうか!)と何かに気付いてすぐ「シュバイン! 目の前のリッチは幻だ!」「「何!?」」
「本物は姿を隠して······あそこにいる!」とレックスやベアーズが知らせてくれた右側の壁際を指差した。
「「っ!」ネール!」「了解!」と言った後ネールはすぐさま壁際に"ライト"を放った。すると壁際に今まで見ていた奴より大分小さなリッチが姿を現した。
「本体のお出ましか! 行くぞ、皆!」「「了解!」」シュバイン隊長の掛け声に合わせ魔法部隊員が一斉に攻撃魔法を放った。
流石に多くの魔法を一気に受けたリッチは弱りだした。そこにニコラスが止めの"ピュア"を放ってようやくリッチを倒す事が出来たのだった。
「よし!」「ふぅ」「「やったぁ!」」リッチを倒せた事で各々歓喜の声などを上げて喜んだのだった。
「サンキュー、オリバー! さっきのアドバイスは本当に助かったよ。やっぱお前達と来て正解だったぜ」「いや、あれは俺の功績じゃねぇよ」「えっ?」「あいつらのお陰だ」とオリバーはレックスとレックスに駆け寄っているベアーズを見た。
「あいつらが同時に同じ方向に何かがいるようなことを伝えてきたから信じたまでだ。どちらか、特にレックスだけだったら俺も半信半疑だったろうからな」「なるほど」と両隊長は先ほどのレックスとベアーズの活躍を振り返り、感心したのだった。
こうしてリッチを倒す事ができ、それによってどうやら城にいた他の魔物達は早々に退散したらしく、再び静かなスカルキャッスルに戻ったのだった。
そして僕達も魔法部隊の隊員達と共にウッディらに乗って騎士団本部に帰還することとなった。
皆無事任務を終わらせることができ、結構活躍出来たためか上機嫌であった。そんな中オリバー隊長だけが真剣な顔つきで何か考え事をしているようだった。
そんなオリバー隊長にシュバイン隊長が「どうしたんだ? オリバー。怖い顔して」と声を掛けた。
するとオリバー隊長は「······あぁ、ちょっと。······なぁ、レックス!」「は、はい」僕に声を掛けてきた。
「お前達が前回来た時にはスカルソルジャーとスカルキングしかいなかったんだよな?」「はい。そうです」「つまり、リッチや他の魔物達が棲みつきだしたのはほんの2、3年の間という事になるだろ?」「あぁ。そうだな」
「今回の件に限らないが、この数年魔物達の活動が以前に比べておかしくなりすぎてないか?」「おかしく?」
「今回の一件に先日俺達が討伐したグリズリー。それに去年アッシュとレックスが戦ったフレイムリザードや他にも以前に比べて数が多くなったモノ達。明らかに魔物の活動がいろんな所で活発になりすぎてるだろ?」「改めて言われりゃあ、確かに······」
「まるで何かの前触れと言わんばかりに、な」「おいおい、嫌なこと言うなよ。折角任務を終わらせたばかりなのによぉ」「あぁ。そうだな。すまなかった」とオリバー隊長はそれからは何も言わなくなったが、確かにそう考えてもおかしくはないだろう。
そして、その言葉の一端が現実になりそうな事が水面下で動き出していたのだった······。
同時刻の騎士団本部内。アッシュが歩いていると「アッシュ! ちょっと来てくれ!」パーシバル団長がアッシュを呼んだ。呼ばれたアッシュはパーシバルとともに団長室に入ったところで「どうしました? 団長」と尋ねた。
「ついさっき諜報部隊から連絡が入って、北東部の高山地帯でとんでもない魔物を目撃したとの事だ」「とんでもない魔物?」「あぁ。ーーとーーだ」「な、何ですって!?」名前を聞いてアッシュは大きく驚いた。
「特に目的があるようには見えなかったようだが、もし奴らが人里に出たら被害は甚大な物となるだろう。だから今のうちに討伐しておくべきだと思ってお前を呼び出したんだ」「分かりました!」
「既にその方向で支援部隊には準備してもらっている。あと、こちら側はお前のところの正規のメンバーと今の第1小隊で向かうようにしたまえ」「今の第1小隊の連中もですか!?」突然のパーシバル団長からの提案にアッシュは驚いた。
「オリバーが今彼らの小隊長になっているし、最近の彼らの働きを聞いていれば戦力になるだろ」「分かりました。その方向で準備などしておきます」「よろしく頼むよ」「はい!」と言って団長室を出た。
そして廊下を歩きながらアッシュは(それにしても、よりにもよって"キマイラ"と"ケルベロス"かよ。レックスのあの短剣が無くても弱点が分かればいいんだが、まぁ一応······)と思っていた。
そう、先ほど団長から言い渡された魔物とは、キマイラとケルベロスであった······。
そんなやりとりがなされているとは知らないレックスは······「はい。ありがとう」お城のジェシーの下を訪れてベアーズを返していた。
「どうだった? 久しぶりにベアーズと行動をしてみて?」「相変わらずコイツの動きに振り回されたけど、本当に助かったよ」「フフッ。やっぱりベアーズを傍に引き留めておいて大正解だったわね」「うん。そうだね」と言って2人で笑いだしたのだった······。
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