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【本編完結】感謝御礼!!番外編②
今話は切り抜きワンシーンの寄せ集めです。
かなり短いですが楽しんでいただけたら嬉しいのですが……(^◇^;)
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─ ニアside ─
ライアンがキメラを斃した後、ニアが高熱を出した時の話
今では有り得ない…けれど、幸せな夢を見た…。
ライアンが私を膝に乗せて抱き締め、何度も「愛している。」と耳元で囁き、額や頬や唇にこれでもかというほど口付ける。
そして、舌を絡めてきて息もできないほど激しい口付け。
何も考えられず胸が熱くなる。
そんな口付け。
かと思えば、私の頭や頬を撫で、髪を一房手に取って口付けたり、首筋に顔を埋め唇を押し当たりと、兎に角甘い態度を取り続ける。
まるで本当にあった事のような…夢のような…。
いいえ、きっと夢ね。
だって、ラフレシアとの事があってから私達の間にこんな遣り取りなんて……。
だから、きっと夢。
あのまま何事も無く結婚した後の……私の願望が見せた夢。
彼がどれほど私を愛おしそうに、時に切なげな目で見詰めたとしても。
胸がツキンと痛む。
切なさで胸が苦しくなるけれど、泣きたくなるほど幸せな夢……。
このまま目覚めたくなくなる…そんな…夢。
頬を伝う冷たい感覚で目が覚めた。
ほらね。
やっぱり夢だった。
上半身を起こしたらグラリと視界が傾いだ。頭もガンガンと痛むし物凄く喉も渇いていた。
水を探して周囲を見回したらライアンと目が合った。
思わずほんの少し前まで見ていた夢を思い出し、気不味くてフイッと目を逸らした。
なのに起き上がったライアンが私のお腹に腕を回して抱き寄せる。
腕の中に閉じ込められ、顔に熱が集まり心臓が早鐘を打ち焦った私はジタバタと藻掻く。
彼は、そんな私に構わず首筋に顔を埋め「…よかった。」と安堵の息を吐く。
夢で見た状況に、更にワチャワチャと顔が火照り、気の所為かクラクラする。
ヤバい!熱が上がってきたかも……。
そして再び意識を失った私が次に目を覚ましたのはガーネット家の領邸に割り当てられた私の部屋だった。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
─ モーリスside ─
俺には野心がある。
側近として仕えているディーン様は優秀で心優しく良い領主になると思う。
だが、幼い頃から病弱で先が思い遣られる。
ならば、
『次期領主は俺がなってもいいのではないか?』
いつの頃からか、そう思うようになった。
分家筋とは言え、ディーンの従弟である俺ならば領主になる事もできる筈だ。
だが分家筋の者は他にもいる。何とか他者よりも抜きん出る為の物が欲しい!
そんな時に南部辺境伯嫡男であるライアンの婚約が解消されるかもしれないという噂を耳にした。
噂の詳細を知り、これは使える!と思った俺はその機会を伺っていた。
魔獣騒動が終わり、ライアンの婚約が彼の有責で破棄され、領主のリカルド様もそれに関わっていた事で?処罰の対象となった。
急遽、ディーン様が新たに領主となった事で俺の野心が叶いそうなところまできた。
傷心のカレドニア(ニア)を慰める序でに口説き落として、既成事実を作ってしまえば後は……。
これ程強い後ろ盾があれば当主になれると一人ほくそ笑んで、彼女が帰る前夜に夜這いを掛けた。
上手くいく筈だったんだ……。
なのに!!クソッ!!
ライアンの側近であるタリスがベッドにいるなど誰が思う?
タリスにはたこ殴りされた上、アレク(ニア兄)から蔑んだ目で見られ「糞虫」などと言われ……。
当のカレドニアからはGを見るような目をされ距離を取られる。
おまけにライアンからは嘲笑われた。
カレドニアを手に入れ、ライアンを見下し嘲笑うのは俺の方だったのに!
ふと、不思議に思ってライアンに聞いた。
「これまでの間、執拗に夜這いを掛けていたお前が、あの日に限って夜這いを掛けなかったのは何故だ?」
勝ち誇ったようにニヤリと笑って
「オルカリオン殿(ニア父)は俺が夜這いを掛けないと予想していたし、アレク殿(ニア兄)が俺を嵌める為に罠を仕掛けるとわかっていたからさ。それが証拠にハロルドも動かなかっただろ。彼奴もそれがわかっていたからな。じゃあ、行ってくるよ。」
片手を上げて柔やかに去って行く後ろ姿を見送った。
「やれやれ、読みですら彼奴に及ばないのか…。」
完敗だ。
だが、あの男の執着心にぶるりと震えた。
カレドニア嬢も厄介な奴に気に入られたものだな。
少しばかり彼女に同情した。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
一方その裏で ───
オルカリオン(ニア父)
「シトリン、思う存分(ライアンの)邪魔してこい!😤」
シトリン
「アイアイサー!!😆」
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*いつもお読みいただきありがとうございます。
*お気に入り、しおり、エール等も本当にありがとうございます!(^∇^)
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